2013年度の企画



研究交流委員会 大会外企画ワークショップ『マイフィールド博覧会――発表者と参加者によるインタラクティブセッション』(3月15日)の開催報告

●研究交流委員会 大会外企画ワークショップ『マイフィールド博覧会――発表者と参加者によるインタラクティブセッション』発表者・参加者募集中! 研究交流委員会は、研究者・実践家が関わる地域(フィールド)内の活動の多様な側面をじっくりと共有し、意見交換を通した新たな可能性の発掘を目的としたワークショップを企画しました。自分の関わる「マイフィールド」をポスターで紹介する発表者とワークショップ参加者を募集します。今回は、相互の意見交換を促進するために、ポスターセッションの後に、発表者と参加者でグループを作り、グループ内での共同作業を通じてポスターの再編集を行うインタラクティブセッションを設けています。一般的なポスター発表よりも一歩踏み込んだ議論をしてみたい皆様、思い切ってご応募ください。 ○大会外企画ワークショップ『マイフィールド博覧会――発表者と参加者によるインタラクティブセッション』【概要】質的研究において、それぞれ地域(フィールド)に入って活動・研究を行うことは珍しくありません。アクションリサーチとして実践に加わり変革することから、生態学的妥当性の高い観察を行うことまで、フィールドでの活動・研究がいろいろと行われています。そのなかで、学会発表や論文発表といった研究成果の発表時には、フィールドにおける活動のなかから切り取ったこと、言葉を換えれば、加工品を目にしているだけといえるでしょう。その結果、研究者・実践家が入っているフィールドの断片的な情報を受け取ることにとどまっています。そして、フィールドが生成〜変容していく可能性は閉じられてしまっています。今回は大会外の企画として、フィールドの可能性を秘めた活動の多様な側面を、じっくりと共有し、相互に意見交換することを目的とした企画を検討しました。研究者・実践家が、各自の関わりの中で見出したフィールドの姿とそこで展開される活動を紹介し、互いの共通点と相違点から学び合うことや自覚を得ることを通して、新たな発想や構想につながることを期待してワークショップを企画します。具体的には、相互の意見交換を促進するために、以下の2つのセッションからなるワークショップを企画しました。@研究者・実践家が、各自のフィールドとそこで展開される活動をポスター形式で紹介する午前中のポスターセッションと、A更に発表者と参加者でグループを作り、グループ内での共同作業を通じてポスターの再編集を行う午後のインタラクティブセッションです。 【日時】2014年3月15日(土) 10:00〜17:00 【場所】青山学院大学 青山キャンパス 17号館3階 17306教室 【当日スケジュール】午前(ポスターセッション):研究者・実践家が、各自のフィールドとそこで展開される活動をポスター形式で紹介する。午後(インタラクティブセッション):発表者と参加者でグループを作り、グループ内での共同作業を通じてポスターの再編集を行う。 【発表者/参加者資格】発表者は学会員に限ります。参加者は学会員以外も含みます。 【発表費/参加費】無料。 【発表者/参加者申込・問合せ先】jaqpworkshop140315あっとgmail.com(「あっと」を@に変換してください) ※上記は、大会外企画ワークショップの申込・問合せ専用アドレスです。 【発表者申込時の記載内容】 (1)氏名と所属(無所属でも可) (2)連絡先となるe-mailアドレス (3)フィールドの概要(自由に) 【参加者申込時の記載内容】 (1)氏名と所属(無所属でも可) (2)連絡先となるe-mailアドレス 【申込期限】発表者:2014年2月23日(日) (※ポスター発表者15名程度を募集します。申込期限延長しました。) 参加者:2014年2月28日(金)

 


 

【終了】研究交流委員会 大会外企画ワークショップ『マイフィールド博覧会――発表者と参加者によるインタラクティブセッション』発表者の申込期限延長!

2014年3月15日(土)に『マイフィールド博覧会――発表者と参加者によるインタラクティブセッション』を青山学院大学にて開催しました!当日は北海道から関西まで、各地から25名の発表者・参加者にお集まりいただきました。

今回は、研究者・実践家が入っているフィールドの可能性を秘めた活動の多様な側面を、じっくりと共有し、相互に意見交換することを目的とした企画となりました。その副題にもあるように、他の参加者の方とのインタラクションによって、各自の研究や実践を展開させていくワークショップです。そのため、グループ作業を含めた3部の構成となりました。

午前中はポスターセッションとして、研究者・実践家が、各自のフィールドとそこで展開される活動をポスター形式で紹介しました。13名の方がポスター発表をして下さいました。

 

 

午後からは、ポスター発表者2〜3名と参加者1~2名で1つのグループを作り、それぞれの異なる視点や見解を出し合って、午前中に発表されていたポスターを別の角度から再編集するという作業を行いました。

 

最後に、グループごとに、どのようにポスターが再編集されたのかを、午前中に発表したポスターと比較して発表してもらいました。

 

発表者や参加者の方は、ほとんどの方がその日に初めて知り合った方同士で、各自の入っているフィールドも多様なものでしたが、各グループでの率直な話し合いで、異なるフィールド間の共通項が見出されていたり、データの分析の仕方に新たな気づきが生まれていたりしていたように思います。

研究交流委員会では、今後も質的研究コミュニティを豊かにするような、さまざまなセミナーやワークショップを企画していく予定です。今後の企画については、学会HPやメーリングリストを通してご案内して参りますので、みなさま是非ご参加ください。

 


 

【終了】質的心理学会研究法セミナー第七回(3月8日)のお知らせ

●エスノグラフィーセミナー第2弾開催決定!『質的心理学研究法セミナー』

 

研究交流委員会は会員の技能習得ニーズに答えるべく、『質的心理学研究法セミナー』を開催しています。第7回セミナーでは、昨年の第5回セミナー「看護実践のエスノグラフィー入門」に引き続き、エスノグラフィーをテーマにしたセミナーを開催します。昨年度の参加者の方はもちろん、初めての参加者の方も大歓迎です。みなさま奮ってご応募ください。

 

○第7回 質的心理学研究法セミナー

『エスノグラフィー研究のデザイン』

【概要】エスノグラフィーは、人びとが生きている現場を明らかにするための方法論です。今回はエスノグラフィー研究のデザインの仕方を学びます。研究デザインとは、ある研究の設計図にあたる、重要なものです。これができれば見通しよく研究を進めることができるようになります。設問、理論枠組み、データの収集と分析などの要素をまとめて研究デザインを構想します。

エスノグラフィー研究をデザインする上で大切なのは、エスノグラフィーの基本的な発想の仕方、すなわちコンセプトを理解することです。それがないと、ちぐはぐなデザインになりかねません。そこで、今回はエスノグラフィーのコンセプトをまず学び、それからそれに相応しい研究デザインの仕方を具体的に実習します。

すでにエスノグラフィー研究を始めているが実際の進め方がよくわからないという方、あるいは仕事や研究の現場で「この問題にエスノグラフィーを適用してみたい」という具体的な関心をもっている方が受講されれば、効果的と思います。

講師の具体例も交え、またみなさんそれぞれの現場での経験もお話いただいて、双方向的に進めます。エスノグラフィーを、現場で使えるツールへと一緒にきたえ上げていきましょう。

 

【日時】2014年3月8日(土) 10:00〜16:00

【場所】京都光華女子大学

【講師】小田博志(北海道大学大学院准教授)

現在、北海道大学大学院文学研究科准教授。専門は人類学、平和研究、質的研究方法論。

大阪大学大学院人間科学研究科後期課程単位取得退学。ハイデルベルク大学医学部で博士号取得(Dr.sc.hum)。

著書に『エスノグラフィー入門?〈現場〉を質的研究する』(春秋社、2010年)、『質的研究の方法?いのちの“現場”を読みとく』(波平恵美子と共著、春秋社、2010年)など。

訳書に『がんを超えて生きる』(R・ヴェレス著、共訳、人文書院、1999年)、『新版質的研究入門』(U・フリック著、監訳、春秋社、2011年)がある。

個人ウェブサイト「小田博志研究室」:http://www13.ocn.ne.jp/~hoda/

特設ウェブページ「エスノグラフィー入門・プラス」:

http://www13.ocn.ne.jp/~hoda/ethnography.html

 

【テキスト】小田博志 2010 『エスノグラフィー入門―<現場>を質的研究する』春秋社

 

【当日スケジュール】

10:00−11:30 第1部 事前課題を交えながらの自己紹介

12:30−14:00 第2部 講師による講義 エスノグラフィーの研究デザイン

14:00−14:30 コーヒーブレイク

14:30−16:00 第3部 グループディスカッション/総合的な質疑応答

 

【事前課題】エスノグラフィーの研究デザインを構想する。

自分が実際に行なっている研究でも、仮定のものでもよいです。できるだけエスノグラフィーの基本的な考え方を踏まえて、研究デザインを構想してください。

研究デザインは以下の項目が含まれます。

1) 研究設問(何を明らかにしたいのか)

2) データ収集の方法(対象をどう選択し、どう調査するのか)

3) データ分析の方法(収集したデータをどう分析するのか)

4) 基本デザイン(研究全体をどう組み立てるか:定住型、多現場型など)

5) 理論枠組み(どのような視角から対象を捉えるのか)

*1)〜3)は必須ですが、その他でわからない項目は空白でも差し支えありません。

参考文献

(1) エスノグラフィーの基本的な考え方については、『エスノグラフィー入門』(小田2010)の第1章と第3章。

(2) 質的研究における研究デザインについては、『新版 質的研究入門』(フリック2011)の第III部(特に第12章)

なお、事前課題は参加者全員に配布いたしますので、その点を考慮して作成してください。

 

【申込・問合せ先】seminar140308あっとgmail.com(「あっと」を@に変換してください)

※上記は、第7回セミナーの申込・問合せ専用アドレスです。

 

【申込時の記載内容】

(1)氏名と所属(無所属でも可)

(2)連絡先

(3)あなたの質的研究との関わり

(4)あなたのエスノグラフィー研究との関わり

(5)あなたがこのセミナーに期待すること

(6)会員/非会員の別

 

【申込期限】2014年1月31日(金) ※定員20名

※定員超過時は講師の先生と相談の上で、応募理由に書かれた緊急性により選抜します。また、大幅に定員を超過する申込みがあった場合、HP等で予告した上で、申込期限より早期に申込打ち切りとさせて頂く場合があります。

 
【参加費】日本質的心理学会会員は2,000円、非会員は4,000円。

 


 

 【終了】質的心理学会研究法セミナー第六回(10月26日)のお知らせ

●今年もやります!『質的心理学研究法セミナー』
 
研究交流委員会は会員の技能習得ニーズに答えるべく、『質的心理学研究法セミナー』を開催しています。
 このセミナー企画は、(1)長時間(4時間以上)の講習、(2)事前登録制の少人数、(3)事前課題付きの参加型の3点が特徴です。
 今年度は2企画実施予定です。まずは通算第6回目のセミナー参加者を募集致します。ふるってご参加ください。
 
質的心理学研究法セミナー第6回チラシ(改訂版) 
 
○第6回 質的心理学研究法セミナー
 『M-GTAの初歩―選択・テーマ設定・焦点化の基準』
 【概要】自分のやりたい質的研究には、M-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)が合っているのだろうか?合っているとすれば、「分析テーマ」や「分析焦点[者]」はどのように設定したらよいのだろうか?M-GTAによる研究を始めるにあたってしっかりと検討すべきこうした問いについて、講師と参加者で一緒に検討していきます。
 
【日時】2013年10月26日(土) 10:00〜16:00
【場所】安田女子大学(広島市)
【講師】山崎浩司(信州大学)
 信州大学医学部准教授。M-GTA(実践的グラウンデッド・セオリー)研究会世話人。
 専門は死生学、医療社会学、質的研究方法論。
 ホームページ:http://researchmap.jp/HRY
 
質的研究方法論に関する近年の業績(日本語のみ):
 1. 山崎浩司・星野明子:「質的研究とそのデザインはこう使おう」桂敏樹・星野明子編『かんたん看護研究』,南江堂,2012年,111-147.
 2. 山崎浩司:「医療研究と質的研究―その関係に見る苦難と意義」『質的心理学フォーラム』4号,2012年,28-35.
 3. 山崎浩司:「研究の技術(4)質的研究の技術2―分析編」『日本認知症ケア学会誌』10巻4号,2012年,490-496.
 4. 山崎浩司:「研究の技術(3)質的研究の技術1―基本編」『日本認知症ケア学会誌』10巻1号,2011年,106-113.
 
【テキスト】
 木下康仁(2003)『グラウンデッド・セオリー・アプローチの実践―質的研究への誘い』,弘文堂
 
【事前課題】
@ 上記文献の4.を読んできてください。
 
A テキストの「第7章 どんな研究に適しているか」〜「第12章分析焦点者の設定」(89頁〜139頁)を読んできてください。
 
B 自分の研究関心と重なる・近い先行研究(質的研究法による論文に限定)を一つ選び、(1)どこが自分の関心と重なるのか・近いのか、(2)どこが逆に違うのか・何が足りないのかについて、説明してください。
 
C 自分の研究関心をもとに、インタビューで尋ねたい質問を3つだけ挙げてください。
 
【申込・問合せ先】seminar131026あっとgmail.com(「あっと」を@に変換してください)
 
※上記は、第6回セミナーの申込・問合せ専用アドレスです。
 
【申込時の記載内容】(1)氏名と所属(無所属でも可)、(2)連絡先、(3)研究主題と研究領域、(4)応募理由(400字以内)、(5)会員/非会員の別
 
【申込期限】 申込み受付を終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。※定員(20名)

 ※定員超過時は講師の先生と相談の上で、応募理由に書かれた緊急性により選抜します。また、大幅に定員を超過する申込みがあった場合、HP等で予告した上で、申込期限より早期に申込打ち切りとさせて頂く場合があります。
 
【参加費】日本質的心理学会会員は2,000円、非会員は4,000円。
 
(情報提供者 竹内みちる 様)
 

 


 

質的心理学研究法セミナー第5回(3月9日)の状況報告

第5回 質的心理学研究法セミナー
『看護実践のエスノグラフィー入門―現場での問いの発見―』を開催しました!

研究交流委員会主催の質的心理学研究法セミナーはこれまでに5回のセミナーを実施して参りました。
2013年3月9日には京都光華女子大学にて第5回セミナーが開催されました。

今回は北海道大学の小田博志先生を講師にお迎えし、エスノグラフィー入門として、
現場で発見した問いを、研究にどのように結び付けていくのかをテーマとしたセミナーでした。

 

この日は北海道から九州まで、まさに全国各地から21名の参加者にお集まりいただきました。
少人数制・長時間セミナーということで、参加者の一人一人に対して小田先生がコメントをされ、
研究上迷っていることを率直に深く考える機会となっていたかと思います。

 

また、小田先生のあたたかいお人柄と研究への情熱にじかに触れることで、
エスノグラフィーの本質を学ぶことができた大変刺激的な一日でした。
 

 

参加者を代表し、お二人の方からセミナーを振り返っての感想をいただきました。

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<参加者Aさん>
エスノグラフィーについて具体的で分かりやすいご講義の後、
専門領域の異なる受講生の課題発表と先生のコメントをお聞きし、大いに刺激を受けました。
走り出したもののこれでよいのかと不安も大きかった私の研究に対しても、
参考文献のご紹介と貴重なご助言により後押しをしてくださいました。
ありがとうございました。

<参加者Bさん>
私とあなたはこんなに違うのに、数字の上では2人、海と空の色ははっきりと異なるのに。
「青色」としか言えない、合理化や効率化、そして説明責任の前に、言い表したい、
伝えたい言葉がどんどん自分の中から溶けて無くなってしまっている、
そんな不全感を抱えながら臨んだ勉強会。
溶けて無くなっているように感じた言葉は、向き合う相手を通して、
自分の中から切り出されることに気付かされる、そんな体験をしたように感じています。

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研究交流委員会では、今後も会員のみなさまのニーズに答えられるよう、
さまざまなセミナーを企画していく予定です。
今後のセミナーの企画については、学会HPやメーリングリストを通してご案内して参りますので、
みなさま奮ってご参加ください。

(情報提供者 上手由香 様)

 


 

日本質的心理学会10周年記念「質的心理学ハンドブック」シンポジウム(6/1開催)


 
日時 2013年6月1日(土)15時-18時半
場所 立命館大学衣笠キャンパス(〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1)
創思館カンファレンスルーム http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html
無料、事前申し込み不要です。 どなたでも御参加いただけます。

企画・司会 やまだようこ・サトウタツヤ
話題提供
1.「質的研究とは何か」やまだようこ(立命館大学)
2.「質的心理学の理論」サトウタツヤ(立命館大学)
3.「フィールド研究と参与観察」麻生武(奈良女子大学)
(休憩)
4.「ナラティヴ研究とインタビュー」能智正博(東京大学)
5.「実践とともにあるアクションリサーチ」秋田喜代美(東京大学)
6.「変革とともにある質的心理学」矢守克也(京都大学)
(総合討論)

?質的心理学ハンドブックは2013年8月刊行予定です。[内容はこちら]
(主催) 日本質的心理学会
(共催) ナラティヴと質的研究会
(後援) 立命館大学生存学研究センター