日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
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日本質的心理学会 メールマガジン No.220号(2023)
▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎学会より会員のみなさまへ
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆『質的心理学フォーラム』第14号特集の意見論文募集について
◆『日本質的心理学会20年史』編集委員より
◆会務委員会より
■研究会情報
◆文化理解の方法論研究会(MC研)第37回研究会のお知らせ
◆イベント『社会心理学者は歴史といかに向き合ってきたか?』のお知らせ
◆考える読書会8回合評会のお知らせ
◆【学会情報】臨床実践の現象学会第7回大会
◆人文死生学研究会(第21回)のお知らせ
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◎学会より会員のみなさまへ
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◆『質的心理学研究』編集委員会より
毎年恒例の卒業論文指導に追われながら、日々の授業と会議をなんとかこなす、
怒涛の1月はあっという間に過ぎ去りました。2月に入るといつも「さあ、あれも
しよう、これもしよう」と思うのですが、後回しにしていた仕事の期限がいつの
まにか迫っていたり、すぐに対応しなければならない事態が発生したりと、「や
らなければならないこと」に追われて、「やりたかったこと」はまたどんどん後
回しになっていきます。先日、「今やらなければならないこと」を頭の中で整理
してみて、いったいいつ終わるのだろうと絶望的な気持ちになりました。でもよ
く考えると、それらの多くは、そのときは「やりたかったこと」だったのです。
おもしろそうと思って買った本も、読まずに放置していると読まなければならな
い積読本になります。自分の勉強にもなると思って引き受けた仕事も、締め切り
が迫ってくると書かなければならない原稿になります。厄介なのは、やりたいこ
とは次から次に湧いてくるということです。本を一冊読むと、引用文献が気にな
ります。おもしろい現場があると耳にすると、行って詳しいお話を聞いてみたく
なります。息抜きに映画やドラマを見ると、原作も読んでみたくなります。理想
は、「やりたいこと」が「やらなければならないこと」になってしまう前にする
ことなのですが、やりたいこともやらなければならないことも増殖し続ける毎日
の中では、なかなかハードルが高そうです。質的心理学研究22号は、校正作業が
ようやく終わりました。皆様のお手元に届くまで、もう少しお待ちください。
24号特集「『障害』と『病い』をめぐる質的研究」は、現在投稿を募集中です
(10月末日締め切り)。また、2023年度には、日本質的心理学会20周年を記念し
た臨時特集「現場研究報告」が企画されています(投稿期間5月1日~5月31日)。
一般論文は随時受け付けています。ふるってご投稿ください。
(『質的心理学研究』副編集委員長 東村知子)
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◆『質的心理学フォーラム』第14号特集の意見論文募集について
質的心理学フォーラム編集委員会では、第14号の特集「コミュニケーションと身
体性」についての意見論文を募集しています。2023年秋刊行予定の第15号に掲載
予定です。ふるってご応募ください。
1.原稿の分量:手引きの書式(1 ページ35 字× 32 行)で2枚以上~4枚以内。
但し、本文、図表、注記、付記を含み、文献、表題は分量に含みません。
2.締切:2023年3月17日(金)必着
詳細については、第14号についての意見論文募集
(<https://jaqp.jp/archives/1760>)をご参照ください。
(『質的心理学フォーラム』編集委員会 渡邉照美)
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◆『日本質的心理学会20年史』編集委員より
学会の20年を振り返る資料を募集します。
日本質的心理学会は2004年に創立され、2024年には20周年を迎えます。常任
委員会はこれを記念して『日本質的心理学会20年史』を刊行することを決定し、
私(鈴木)が編集委員長を拝命しました。委員を引き受けて下さった6名の先生
方と、現在20年史の構想を練っているところです。どうぞよろしくお願いいた
します。
本学会は若い学会とずっと思っていましたが、20年というと人の年齢では成人で
す。近年わが国では成人年齢が18歳に引き下げられましたが、報道によると従来
通り二十歳を祝う地方が多いとのことです。ですから誕生してから20年は一区切
りをつけるのにちょうど良いようです。20年史の作成はこの区切りを迎えるに当
たって学会の過去を振り返り、これまで学会がやってきたことを若い世代につな
げるためと考えています。
つきましては会員の皆様に学会のこれまでを振り返るための資料を募集します。
学会大会や研究会、委員会での、機関誌や発表論文集に掲載されていない写真や
文書、ポスターなどをお持ちでしょうか。講演やワークショップのビデオ映像や
録音も歓迎いたします。学会発足以前のものでもかまいません。とくに学会創立
前後から10年くらいまでのものが歴史的資料として貴重かと思います。いただ
いた資料はできるだけ20年史に掲載したいと思いますが、掲載の可否は委員会
で判断させていただくことをあらかじめご了承下さい。
送り先・お問合せは<suzukis@nodai.ac.jp>です。よろしくお願いいたします。
(『日本質的心理学会20年史』編集委員長 鈴木聡志)
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◆会務委員会より
2023/2/7現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,242名
2022年度会費納入率:91.9%(未納者 100名)
2021年度会費納入率:93.3%(未納者 82名)
☆平素よりみなさまのご理解とご関与に、こころから感謝いたします。初旬に
立春を迎え、春はもうすぐそこまで、ですね。梅…桃…と順番に咲きはじめる
この季節、まだ冷たさの残るキリッとした空気を肌で感じながら、さまざまな
芽吹きを想わせてくれるようでもあります。そこここで、何かが育ったり拓か
れていくようなイメージをもちながら、年度末の怒涛のようにすぎゆくこの時
期を、楽しみながら豊かな気持ちで過ごしたいものです。
(会務委員会 安田裕子)
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■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
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■研究会情報
◆文化理解の方法論研究会(MC研)第37回研究会のお知らせ
文化理解の方法論研究会では、文化について関心を持つ有志が集まり、文化と
(文化的)他者との対話的共生をめぐる理論・実践について議論を行っておりま
す。研究者に限らず、広く皆様のご参加をお待ちしております。
(研究会HP:<http://rcsp.main.jp/mc/index.html>)
●日時:2023年3月18日(土) 13:00~17:00
●場所:zoomによるオンラインミーティング
●お申し込み方法・連絡先など:参加費用は無料です。MC研のメーリングリスト
に未登録の方は、事前に以下のURLからお申し込みください。当日のミーティン
グIDとパスワードをお送りします。<https://forms.gle/aPVrKf9mTVp4Ey6V9>
●zoomシンポ「想起とは何か:森直久『想起:過去に接近する方法』を論じ合う」
今回はシリーズ「知の生態学の冒険 J.J.ギブソンの継承」の一冊として東大
出版会から出された森直久さんの「想起:過去に接近する方法」をテキストとし、
実験室の固定された刺激への反応として生み出される「記憶」ではなく、ひとが
生きているその現場にダイナミックにかつ社会的に生成する「想起」を明らかに
しようとする森直久さんの議論を受けて、裁判において社会的な想起として行わ
れる「供述」の分析評価にもかかわる三人の研究者と共に、「他者の想起」を共
有することについて考えてみたいと思います。
●発表者:森直久(札幌学院大学:認知心理学、社会心理学、生態心理学)
「生きている想起」を説明可能な新たな生態学的想起論の構想について
●論点提起
1. 高木光太郎(青山学院大学:状況的認知論)
2. 山本敦(早稲田大学:認知科学、相互行為論)
3. 石塚章夫(元判事・埼玉弁護士会:事実認定論)
(情報提供者 渡辺謙仁 様)
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◆イベント『社会心理学者は歴史といかに向き合ってきたか?』のお知らせ
社会心理学には2つの立場があると言われる。歴史を重視する立場(社会構成主
義)と、歴史を重視しない(普遍性をめざす)立場である。
しかし、そのような見方は本当に正しいのだろうか。それぞれの立場では「歴
史」の捉え方が違うのではないだろうか。両立場をつなぎ、新しい歴史を踏ま
えた社会心理学はできないのか。
本イベントでは、両方の立場のこれからを担う若手研究者を招き、社会心理学
と歴史、ひいては心と歴史について、ざっくばらんに語り合いたい。
詳細:<https://ap230329.peatix.com>
■日時:2023年3月29日(水)19時~
■会場:AP秋葉原1階 Oルーム(O+Pルーム) 東京都台東区秋葉原1-1
※ 本イベントはハイブリッド配信です。オンライン配信も実施します。
■参加費:3,300円(オンライン視聴は1,100円)
■登壇者
・秋保亮太(大阪大学大学院人間科学研究科安全行動学研究分野助教)
・宮前良平(福山市立大学都市経営学部講師)
・仲嶺 真(荒川出版会会長)
■問い合わせ先:荒川出版会<arakawa.press@gmail.com>
(情報提供者 宮前良平 様)
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◆考える読書会8回合評会のお知らせ
考える読書会では1冊の書籍を様々な分野の評者を迎え著者と共に議論する合評
会を開催しています。第8回合評会では、神戸学院大学の香月裕介さんが博士論
文の成果をもとに執筆された『日本語教師の省察的実践-語りの現象学的分析と
その記述を読む経験』を取り上げます。
評者は山口大学の秋谷直矩さん(社会学)と、大阪医科薬科大学の小林道太郎さ
ん(哲学)を迎えディスカッションを深めていきたいと思います。皆様のご参加
お待ちしております!
【日時】2023年3月21日(火・祝)13:30~17:00
【場所】オンラインZoom
【書籍】香月裕介(2022)『日本語教師の省察的実践-語りの現象学的分析と
その記述を読む経験』春風社
【評者】秋谷直矩氏(山口大学国際総合科学部:准教授)
小林道太郎氏(大阪医科薬科大学看護学部:教授)
【参加費】無料
【お申込み方法】お申し込みは以下のURLからお願いします。3/19締め切り
お申し込みはURL:<https://forms.gle/49Q6TMjc8xfZqkmh6>
【お問い合わせ先】<sakaishiori4040@gmail.com>
【企画運営】考える読書会 世話人:細野知子・坂井志織
(情報提供者 坂井志織 様)
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◆【学会情報】臨床実践の現象学会第7回大会
臨床実践の現象学会第7回大会を4年ぶり、対面にて開催いたします。
『現象学的研究でひらかれる実践の世界―その可能性を求めて』
■日時:2023年8月20日(日)
■大会長:守田美奈子(日本赤十字看護大学)
■会場:日本赤十字看護大学 広尾キャンパス
■大会HP:臨床実践の現象学会 – 第7回大会2023年8月 NEW!!
<https://www.clinical-phenomenology.jp>
■開催方法:対面開催(開催状況により変更の可能性あり)
■参加申込期間、方法などは、大会HPをご確認下さい。
一般演題に続く大ラウンドテーブルディスカッションでは、「現場に入り込み、
感じ、考え、記述する」をテーマに、村上靖彦氏(大阪大学・哲学)、磯野真穂
氏(東京外国語大学・社会学)、瀬戸山陽子氏(東京医科大学・看護学)3名の
先生方にご登壇いただき、皆様とともに熱い議論を交わしていただく予定です。
なお、現在、一般演題発表を募集しております。
■演題登録募集期間 2023年2月1日(水)~3月14日(火)
■演題登録資格などの詳細は、学会ホームページにある「第7回大会・一般演題
募集」の項目をご確認ください。
また、前日の8月19日(土)は下記の通り、プレセミナーも開催いたします。
■7回大会プレセミナー「みんなで現象学的分析を体験しよう」
■日時:2023年8月19日(土) 14:00~17:00
■会場:日本赤十字看護大学 広尾キャンパス
詳細は、上記大会HPをご確認ください。皆様のご参加を心よりお待ちいたしてお
ります。
臨床実践の現象学会事務局
(情報提供者 近田真美子 様)
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◆人文死生学研究会(第21回)のお知らせ
・日時:2023年3月12日(日)pm1時半~6時:Zoomを利用したオンライン開催
・Zoomホスト・総合司会 :渡辺恒夫(東邦大学/心理学・現象学)
●プログラム 第1部・演者:蛭川立(明治大学/文化人類学)
・題目:「自殺からの解脱ー京都相思(アヤワスカ)茶会事件:第2報」
・要旨:2019年7月、希死念慮の京都の男子大学生が自己治療の為 DMTを含む
相思樹(アカシア・コンフサ)の樹皮を茶にして服用し主客合一の再帰的無限ル
ープに陥り、友人が救急車を呼んだ。大学生は救急車の中で無限の光と一体化し
抑うつ症状は消失した。麻薬所持の疑いをかけられたが、未成年であったために
不処分となった。(中略研究会HP参照)相思樹の樹皮を譲渡した青井硝子(筆名)
が逮捕され起訴された。証人として召喚された大学生は法廷で自らの体験をショ
ーペンハウエルとヴェーダーンタ哲学によって説明した。京都地裁は2022年9月
青井被告に対し懲役3年執行猶予5年の判決を言い渡した。(後略)
●プログラム 第2部 合評会:『死~生命はなぜ死を受け入れたのか、また私
は死ねばただ無になるのか』(新山喜嗣著、春秋社、2022)について
ー書評1:久場政博(地域精神医学/今村病院)「新山喜嗣著「死」ーについての
論評」 ・要旨:第I部および第II部は医学的見地からほぼ異論はない。第III部
の「死は完全な無ではない」に関して、特異点、〈私〉〈今〉〈ここ〉、無内包
性の現実、主観的体験としてのクオリア、貫世界同一性、について論じる。
ー書評2:重久俊夫(哲学・思想史/所属無)「死んだ後も私はあるのだろうか?」
・要旨:『死』のIII部では、死んだ後もただ無になるわけではないという驚く
べき思想が語られている。その論拠を明らかにし批評しその思想の持つ意義を考
える。
●申込方法:・申込フォーム:<https://forms.gle/QYT3RXbShAyZYB6Y8>
・申込締切:3/9(木)※申込者には3/10(金)までにzoom情報が送られます。
●研究会HP:<https://sites.google.com/view/thanatology-as-humanities>
(情報提供者 渡辺恒夫 様)
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[クッピーより]
ある対話型AIが世界を賑わせています。友達に尋ねるような口語調で質問文を
打ち込むと、質問内容のみならず指定字数にも忠実という、見事な回答文を返し
てくれるというもの。しかも、自然言語処理が難解とされる日本語でもかなり使
えるというのですから驚きです。そんな狂喜乱舞の世間の中で喫緊の対応を余儀
なくされているのが、教育界。すでにアメリカの大学では、対話型AIを利用した
と思われる“完璧すぎる”エッセイ課題の提出が報告されているようです。これ
は全く他人事ではなく、次回からの学期末レポートの出題方法を工夫すべく、さ
っそく頭を悩ませています。まずは、現状の対話型AIの「癖」や弱点を知るとこ
ろからスタートですね。コピペの摘発作業に追われていた時代から、対話型AIと
の共生を求められる時代への変化を、ひしひしと感じます。
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:當銘美菜・荘島幸子・沖潮満里子・河合直樹
発行:日本質的心理学会 https://www.jaqp.jp/
発行日:2023年2月20日
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れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
●質的研究に関する研究会や公募等の情報提供および共催のご依頼は、下記の
フォームからお知らせください。いただいた情報は、メールマガジン等に掲載し、
共催については委員会内で検討のうえ、お返事差し上げます。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
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