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日本質的心理学会 メールマガジン No.249号(2025)
▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎学会より会員のみなさまへ
◆大会準備委員会より
◆研究交流委員会より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
◎会員からの情報コーナー
■研究会情報
◆「第39回MC研「開かれる自閉」を開く:社会学者・当事者・発達心理学者の対話
◆しんりがく研究会「ケアする人のケアを考える──イヤイヤ期の葛藤をめぐる
子育て当事者の語り合いの試み」のお知らせ
◆臨床実践の現象学会第9回大会開催のお知らせ
◆保医社の研究会「介護・福祉の可能性-ケアの価値を再考する」(at京都)
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◎学会より会員のみなさまへ
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◆大会準備委員会より
第22回大会は、2025年10月18〜19日、広島大学教育学部(東広島キャンパス)
で開催されます。一般研究発表(ポスター発表)、会員企画シンポジウムの申込
期限は、7月31日(木)です。その際、年会費と大会参加費の納入が確認できな
い場合、発表申込が取り消される場合がありますのでご注意ください。筆頭発表
者以外は、日本質的心理学会員である必要はありませんが、発表者は全員、大会
参加費を7月31日までに納入する必要があります。なお、発表申込後、8月20日
(水)までに大会準備・実行委員会から連絡がない限り「採択」となります。ま
た今回は、一般研究発表(ポスター発表)に限って英語での発表も可能です。そ
の場合、題目と要旨も英語で統一してください。詳細は、大会Webサイトをご確
認ください。
https://www.k-gakkai.jp/jaqp2025/
(大会準備委員 中坪史典)
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◆研究交流委員会より
8/22(金)開催の大会前企画『ナラティブの森をめぐる―ビジュアル⇄ナラティ
ブ⇄フィールドの往還と地域づくりワークショップ―』は、お申し込みを締め
切りました。
お申込みいただいた皆様には、個別にご連絡を差し上げておりますので、各自ご
確認ください。
なお、本企画は、茨城大学地球・地域環境共創機構(GLEC)に共催いただきまし
たのでお知らせいたします。
【広報チラシ】
https://x.gd/nNIs4
研究交流委員会 大会前企画担当:杉浦、杉山、高森、李、張
(研究交流委員 家島明彦)
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◆『質的心理学研究』編集委員会より
6月中旬の昼休み、私の研究室を訪ねてきた3年のゼミ生から添削してほしい
と言われ渡されたのはエントリーシートでした。「(就職活動が)もう始まってい
るの?」と尋ねてみたところ、夏のインターンシップ選考に向けたもので、卒業
研究関連の項目があったため、アドバイスが欲しいとのことでした。目を通して
みると、こども食堂で行った学習支援などのボランティア経験から、居場所がこ
どもにとってなぜ大切なのかを探求していると述べられていました。問いを立ち
上げようとしていることをうれしく思う反面、ゼミ生の明るく穏やかな人柄と文
章にある言葉のトーンとが乖離しているように感じ、直感のまま「AIに助けて
もらった?」と尋ねてみたところ、「はい」と苦笑いして答えてくれました。
その出来事から、いろいろな学生と話してみると、生成AIを使うことはすで
に日常になっているようでした。あるキーワードを強調したエントリーシートを
作ってほしいと要望すれば、そのように仕立ててもらえるそうです。生成AIに
文章を奏でてもらえるよう、指揮棒を振る感覚なのだそうで。学生との会話を重
ねていくうちに、私はだんだん浦島太郎の心持ちになっていきました。
先のゼミ生との相談に話を戻します。学生から「AI使ったのなんで分かったん
ですか?」と尋ねられました。私は「おもいで(思い出・想い出)」が文章から
見えてこない感じを率直に伝えました。こども食堂で奮闘している中で、いろい
ろなことを感じたからこそ、こどもの居場所を大切にしたいと考えたのだから、
その「おもいで」をもっと大事にしようと伝え、添削をはじめました。
人と人とが共に生きていく中で私たちの記憶に残る「おもいで」は、私たちの
生を明るくも暗くも照らし出す面があると思います。そして、「おもいで」を描
き出そうとするとき、質的研究はその一翼を担ってきました。生成AIが私たち
の「おもいで」を整理・要約してくれて助かることもあるでしょう。ただ、「おも
いで」を語る主体は私(私たち)であってほしいと願います。
質的心理学研究では、一般論文を随時募集しています。また、第26号特集「『
コンフリクト』と向き合う」(上手由香・綾城初穂責任編集、2025年10月末締切
)、第27号特集「『アート』を活用した質的研究」(鮫島輝美・山口洋典責任編
集、2026年10月末締切)を募集しています。ぜひご投稿ください。
(『質的心理学研究』編集委員 勝浦眞仁)
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◆会務委員会より
2025/7/10 現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,315名
2025度会費納入率:51.3%(未納者 641名)
2024度会費納入率:88.1%(未納者 156名)
いつも学会運営へのご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。学会費
納入がまだお済みでない方は、早めにご対応いただけますと幸いです。
暑い日々が続いております。どうかくれぐれもご自愛ください。
(会務委員 川島大輔)
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■□■□ 会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
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■研究会情報
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◆第39回MC研 「開かれる自閉」を開く:社会学者・当事者・発達心理学者の対話
「自閉」という現象がスペクトラムとして捉えられ直され、自閉当事者か
らの積極的な発言を経て、支援の在り方も医学モデルから社会モデルへと展開す
る中で、改めて「自閉」とは何か、この問題をめぐる「共生」と「支援」とは何
かが問い直されている。当事者で社会学者で支援者でもある高木美歩※さんの「開
かれる自閉」(2025晃洋書房)の議論をベースに、個人の問題としても、社会の
問題としても収まり切れないこの問題に取り組んでみたい。
■発言
高木美歩※(立命館大学) ケアと責任から考える自閉症者の主体性
赤木和重(神戸大学) 発達研究者は「心の理論」からなぜスティグマ研究に移ったのか
大内雅登(Care-Media Labo) 気づきあいを通して対話的調整を生む、自己に取り込む配慮
※「高」は「はしごだか」
■司会
山本登志哉(発達支援研究所)
■日時 8月3日(日)13時~16時(12時30分開場)
■場所 リアル参加:ふれあい貸し会議室 目黒No83(目黒駅近く)または zoom参加
■定員 リアル参加:先着25名 zoom参加:先着100名
■申込 https://forms.gle/4Yrcomo9f8neFiDi8
※当日リアル参加の方は会場費として500円のご協力をお願いいたします
(情報提供者 渡辺謙仁様)
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◆しんりがく研究会「ケアする人のケアを考える──イヤイヤ期の葛藤をめぐる
子育て当事者の語り合いの試み」のお知らせ
このたび、「しんりがく研究会:ケアする人のケアを考える」を実施いたしま
す。本研究会では、さまざまな形で私たちの身近に居り、また時に私たち自身で
もある「ケアする人」たちに焦点を当てます。特に、「ケアする人」をどのよう
にケアしていくのか、そのためにどのように社会全体は変わる必要があるのかに
ついて、いくつかのテーマから探求していきます。
今回取り上げるテーマは「育児」です。2025年4月に発表されました子育ての
当事者自らが子育てについて語り合う場をつくり、その実践で得られた気づきに
関する研究を題材に、子どものケアに奔走する子育て当事者が、どのように自分
(たち)自身をケアできるのか考えていきます。本研究会では、発表者の岡南愛
梨さん、西山萌さん、横葉奏さん、小沢花純さんの4名をお招きして、子育てを
語り合う場をつくるようになった経緯や、その試みが持つ意義についてご発表い
ただきます。「ケアする人」が集まり語り合う場の意義とは何か、そうした場を
いかにつくられるのか、当日はみなさんと考えていきたいと思います。
■発表タイトル:イヤイヤ期の葛藤をめぐる子育て当事者の語り合いの試み
■申し込み及びイベント詳細:https://ap250830.peatix.com/
■発表者
・岡南 愛梨(おかなみ・あいり):博士(社会科学・お茶の水女子大学)。
埼玉学園大学人間学部子ども発達学科講師。
・西山 萌(にしやま・もえ):博士(人文科学・お茶の水女子大学)。
國學院大學人間開発学部子ども支援学科助手。
・横葉 奏(よこは・かなで):お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科。
・小沢花純(おざわ・かすみ):修士(社会科学・お茶の水女子大学)。
お茶の水女子大学いずみナーサリー保育士。
※司会は北本遼太(きたもと・りょうた/荒川出版会)が務めます
■日時:2025年8月30日(土)14時〜
■会場:オンライン(Zoomを利用)
■参加費:1000円
■問い合わせ先:荒川出版会 arakawa.press@gmail.com
(情報提供者 仲嶺真様)
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◆臨床実践の現象学会 第9回大会開催のお知らせ
臨床実践の現象学会では、“事象そのものへ”立ち返ることをモットーとした現象
学的研究を、多学問領域及び多実践領域の皆様とともに吟味し、本研究領域の学
問としての成熟を目指しています。第9回大会は昨年同様、対面開催・懇親会・
ポストセミナーを開催します。皆様是非お越しください。
詳細はHP(https://x.gd/5VYzk)をご覧ください!
【日時】2025年8月23日(土)10:00~18:00
【場所】東邦大学 大森キャンパス
【大会長】菊池麻由美(東邦大学看護学部教授)
【大会テーマ】実践へのまなざし
【特別企画:大RTD】研究者が事象をみる視線
登壇者:杉本 正毅 東京衛生アドベンチスト病院内科医師
綾部 真雄 東京都立大学人文科学研究科教授
近田 真美子 大阪成蹊大学看護学部看護学科教授
司会:村上 靖彦 大阪大学人間科学研究科教授
【プログラム】大会長講演・一般演題・大RTD
【事前参加登録期間】〜2025年8月15日(金)
【参加費振込み期間】〜2025年8月18日(月)
【参加費】事前:2500円、当日:3000円(会員・非会員の区別なく一律)
【懇親会】4500円(事前申し込み・定員になり次第締切となります)
場所:蒲田・春香園
【ポストセミナー】2025年8月24日(日)9:30~12:00 参加費:500円
現象学的研究に取り組んだ軌跡 ~現象学的研究の進め方を中心に~
【問い合わせ】大会事務局jscp@clinical-phenomenology.jp
(情報提供者 坂井志織様)
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◆保医社の研究会 「介護・福祉の可能性-ケアの価値を再考する」(at京都)
日本保健医療社会学会では、以下の研究会を開催します。事前申込制です。どな
たさまも奮ってご参加ください(無料、会員資格は問わず、対面)。
■日時:2025年7月27日(日)13:00~16:00(文字情報保障あり)
■会場:立命館大学朱雀キャンパス304号室
*キャンパスマップ:https://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/suzaku/
■講演者:村上靖彦先生(大阪大学)
■司会:本多(福岡大)・坂井(東京都立大)・細野(日本赤十字看護大)
5月の第51回学会大会(長崎大学大会)では、「Health and Medical Socio-
logy in Motion:『越境』をさぐる」をテーマに、外国人介護職の経験、アジア
諸国の高齢者ケア、在日コリアンの人々を対象とした日本の高齢者施設の取組み
などを手がかりに、日本の介護の現状や課題を多角的に検討した。本研究会は、
学会大会のアフター企画として、介護の専門性や、介護を研究することの意義に
ついて、考える。新刊『鍵をあけはなつ―介護・福祉における自由の実験』(中
央法規出版)の著者・村上靖彦氏を演者に迎え、介護・福祉の現場を改めて見つ
め直し、ケアの実践に即してその意味と価値を再考する。
申込前に、必ず以下の学会㏋で詳細内容をご確認の上、お申し込み下さい。
■学会㏋:
https://square.umin.ac.jp/medsocio/seminar.html
*補助的な手段としてZoomでの配信予定あり。
■参加申込フォーム:
https://x.gd/uINDd
*申込締切:2025年7月25日(金)
*事前に質問がある方はこちらから:https://forms.gle/8fYnuxVrXoDZGJLr5
(情報提供者 樫田美雄様)
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[クッピーより]
おそらく読者の皆さんがこれを目にしているのは、第27回参議院議員通常選挙
の投票日、あるいはその翌日でしょう。
投票日の夜であれば、今、驚くべきスピードで結果が報じられ、
皆さんの多くが選挙特番を見守っている最中かもしれません。
クッピーは、「選挙期間」に入るたび、これからの言葉の行く末が心配になり、
つい気になって、ニュースやSNSばかりを見てしまいます。
これまで政治家たちによって、失われてきた言葉への信頼のこと、壊されたきた
言葉たちのことを思いながら、候補者たちが語る言葉や、その周りで語られる人
々の言葉を見届けなければならないのだと、そんな思いにせきたてられます。
いま、クッピーの目の前には、人を傷つけることを一切厭わない言葉の数々と、
人々の分断を阻止しもう一度つながりを取り戻そうとする言葉の数々が、渦を描
き続けています。それはあまりにも目まぐるしく、予測不可能です。
今日という日を超えて、明日からの世界は、私たちに、どんな言葉のかたちを見
せてくれることになるのでしょうか。
そしてそのような世界のなかで、言葉によって伝えることにこだわろうとするわ
たしたち、質的研究者は、どのような言葉を生み出し、どのような言葉で社会に
かかわっていくことができるのでしょうか。
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:岡部大祐・古賀佳樹・石田喜美・香曽我部琢・張暁紅
発行:日本質的心理学会 https://www.jaqp.jp/
発行日:2025年7月20日
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フォームからお知らせください。いただいた情報は、メールマガジン等に掲載し、
共催については委員会内で検討のうえ、お返事差し上げます。
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