日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
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日本質的心理学会 メールマガジン No.229号(2023)
▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎学会より会員のみなさまへ
◆第20回大会を終えて
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆『質的心理学フォーラム』第15号発刊および意見論文募集のお知らせ
◆会務委員会より
■研究会情報
◆「第1回オートエスノグラフィーと詩的探究フォーラム」のお知らせ
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◎学会より会員のみなさまへ
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◆第20回大会を終えて
日本質的心理学会第20回大会は、立命館大学大阪いばらきキャンパスを会場と
して、11月4日―5日の会期で行われました。会員の皆様のご協力に感謝します。
愛知大学で行われた第19回大会は、大変ご苦労をいただいたと思います。その成果
を引き継ぎ、今回の大会は全面対面の開催としました。
大会テーマは「世界を制作する」としました。3年以上にわたるコロナ期は世
界の像と人と人の交流の在り方を大きく変えることになりました。一方で、一人
一人が自らと身の回りをふりかえり、他者とのつながりを確かめる契機になった
と思います。人は社会と環境世界と交差し、ときには葛藤や亀裂をはらみつつ、
独自の世界を作っていきます。そのありさまを見聞きし、活写することは、私た
ちの研究の基本姿勢であると思います。パンデミックによって傷ついた世界像は、
今また急速に変化し、多くの課題を背負う事になりました。それぞれの立場と歴
史、多元的観点をふまえたフィールド研究をもとに、世界の再創造にいくらかで
も寄与することは、私たちの学会の使命であると思います。
本大会は、事前登録及び当日参加者を合わせ430名の方々にご参加いただきま
した。プレ企画として大会前日に講習会を8件、大会企画講演及びシンポジウム、
フォーラム編集委員会企画シンポジウム、常任理事会企画シンポジウム計5件、
会員企画シンポジウム20件、口頭発表30件、ポスター発表62件を遂行しまし
た。これは南博文大会準備委員会副委員長、山口洋典事務局長、中田友貴事務局
次長をはじめとする準備委員会の皆様、学生スタッフの皆様ほか、多くの方々の
ご協力があっての達成です。あらためて感謝します。
成城大学での第21回大会の開催に向け、引き継いでまいります。今後ともご
協力を賜りたくよろしくお願いします。
(第20回大会準備委員長 森岡正芳)
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◆『質的心理学研究』編集委員会より
11月4日から5日にかけて、日本質的心理学会第20回大会が開催されました。大会期間中
には、今年度2回目の編集委員会もハイブリットで行われました。私は大会準備
委員を担当していたので、編集委員会がはじまる直前まで机を移動させたり、
託児室にいる我が子の昼食のことを考えたりと、慌ただしく過ごしていました。
編集委員会があることは予めわかっていたのですが、当日は準備委員のことで
頭がいっぱいです。それでも、編集委員会が開催される部屋に向かうなかで、少
しずつ編集幹事のタスクを思い出すことができました。ほんの1、2分のことなの
に、廊下を歩いているだけで編集委員会へと気持ちが向かうのだから、不思議で
す。オンラインでの仕事が増えて移動する時間が減り、確かに便利になったので
すが、身を運ぶなかで気持ちを動かしていく作業も侮れないな、と思いました。
そうこうして編集委員会が始まると、まずは論文の審査状況や刊行スケジュール
の情報が共有されました。幹事3年目にして、ようやく全体の動きのイメージが
掴めてきたように思います。次いで、特集のテーマや審査に関する事柄が議論さ
れました。質的心理学研究としてどのような特集を組むのか、できるだけ様々な
分野の人に関心をもっていただきつつ、研究としての質も担保するにはどうした
らいいのかなど、先生方それぞれの思いや配慮が発言されました。専門領域が異
なる先生が言葉を丁寧に重ねながら、編集に関わる指針や特集の方向性が調整さ
れていきます。文言ひとつをとっても、色んな解釈と読まれ方をするものだと、
改めて実感した2時間でした。現在、質的心理学研究では第25号特集「『変化』
をとらえる質的研究」(大川聡子・北出慶子責任編集、投稿締切2024年10月末)
の投稿を募集しています。一般論文は随時受け付けております。皆様のご投稿を
心よりお待ちしております。
(『質的心理学研究』編集幹事 神崎真実)
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◆『質的心理学フォーラム』第15号発刊および意見論文募集のお知らせ
この度『質的心理学フォーラム』第15号が発刊いたしました。会員の皆様には順次
お手元に届いていることと存じます。今号は特集テーマを「『現場』を問い直す」
と題して、4名の著者の論考を掲載いたしました。質的研究で問われる「現場で
何が起こっているのか」を明らかにしたいとき、その現場に研究者がどのように
入り込んでいくのかという課題は常につきまといます。本号で論じている4名の
著者は、現場にいる人々との交流を常に大事にしながら、その交流の内実を
「質的に」記述しています。現場との向き合い方を問い続けることこそが、まさに
その現場から強いてくる唯一の方法論そして研究成果につながってくるのだと
改めて実感いたしました。本号が紹介する「現場」は、BTSファンダム、美術大
学の新設学科、医療機関の医局、高校生の居場所プロジェクトと実に多彩です。
新しい視点で現場といかに向き合っているか、いきいきと描いています。会員の
皆様にはご一読いただき、ぜひ意見論文をご投稿ください。文字数も少なくかつ
査読付きですので、テーマ発案者による基幹論文と4名の論考から触発された、
「現場」についてのあなたのご意見をぜひお聞かせください。締め切りは2024年
3月15日です。投稿要領は本誌108頁に掲載しております。会員以外の関心ある方
にもぜひご紹介ください。多くのかたとの「対話」をお待ちしております。
その他、展望論文やフィールド・エッセイ、前号特集への意見論文、シリーズ
「パイオニアに聞く」も読みごたえ十分な内容となっております。当編集委員会
にも本号全体へのご意見・ご感想をぜひお寄せください。我々は、次号に向けて
早速始動しております。次号の「パイオニアに聞く」では最終回としてついに
サトウタツヤ先生にマイクを向ける予定です。お楽しみに。
(『質的心理学フォーラム』編集委員会委員長 北尾良太)
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◆会務委員会より
2023/11/6現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,274名
2023年度会費納入率:87.5%(未納者 159名)
2022年度会費納入率:90.8%(未納者 116名)
<総会の報告>
2023年11月5日(日)立命館大学大阪いばらきキャンパスにて日本質的心理学会
の第20回総会が行われました。総会への出席人数は87名で、2023年10月23日現在
の会員総数1,274名の過半数638名の定足数には及ばず、仮総会となりました。
仮総会では、2022年度決算および2023年度予算案、2024年度からの事務局移行
(JPASSへの移行)、事務局移行に伴う規程等の変更、各委員会の活動報告およ
び活動予定などが承認されました。
本メールが届いてから1ヶ月以内に会員の半数以上の方から異議申し立てがなけ
れば、仮総会の決定は総会の決定として認められることになりますので、お含み
おきいただきますようお願いいたします。欠席者で、総会資料や議事録などが必
要な方は、日本質的心理学会事務局(jaqp-post@as.bunken.co.jp)
までお申し出ください。
立命館大学で実施されました第20回大会も、お蔭をもちまして大盛会のうちに
終了いたしました。昨年度に引き続き対面により開催することができ、たくさん
の方にご参加をいただけましたこと、とても有難いことと存じます。みなさまに、
こころより厚くお礼申し上げます。新たな会員の方をお迎えすることもでき、
今後ますます多領域の方との研究交流が可能になりますことを、たいへん嬉しく
存じます。会員のみなさまにとって実りある学会でありますよう、引き続き尽力
してまいります。今後とも、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
(会務委員会 安田裕子)
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■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
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■研究会情報
◆「第1回オートエスノグラフィーと詩的探究フォーラム」のお知らせ
2023年12月3日(日)13時~18時、比治山大学3号館で
「第1回オートエスノグラフィーと詩的探究フォーラム」を開催します
(対面+一部オンライン開催)。
参加される方はPeatixのHPからお申込みください。
https://onl.la/pXAsa3e
オートエスノグラフィーとは、研究者が自身やその周囲の人びとの文化を描く
アプローチです。この度、対話と共感を基に新しい知の探究法を考え、そのため
の場とコミュニティを作る新しい研究会を立ち上げました。
・オートエスノグラフィーに興味はあるが知識がない方
・修士論文や博士論文で取り組みたいが始め方がわからない方
・共に書く仲間を探している方、日記を研究に活かしたい方
・国際学会の情報が欲しい方など
どなたでも歓迎します。
皆様の参加を心よりお待ちしております。
「オートエスノグラフィーと詩的探究フォーラム」の詳細や最新情報はこちらの
ページをご覧ください。
https://sites.google.com/view/forum-autoethnography/home
(情報提供者 濱名潔 様)
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[クッピーより]
行きつけのスーパーでは、クリスマスブーツが並ぶ数メートル先で、お正月用品
も陳列されるようになりました。色とりどりの商品に囲まれていたら、もうすぐ
訪れる年の瀬のあわただしさを感じ、松の内を待たずに鏡餅を購入してしまいま
した。各地から初雪の便りが届くこの時期は、いつから暖房を使うか悩みます。
寒くなってすぐに暖房をつけると、なんだか負けたような気持ちになるし、もっと
寒くなった時に困るのではないか、などと考えてしまいます。日本には古くから
「こたつ開き」の日があり、この日からこたつを使い始めると火事にならないと
されています。こたつに火鉢を用いていた時代の、防災の願いがこめられた風習
だそうです。今年も残すところあと約50日。冷たく澄んだ空気を味わいながら、
季節感も大切にして過ごしたいです。
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:當銘美菜・香曽我部琢・坂本希世
発行:日本質的心理学会 https://www.jaqp.jp/
発行日:2023年11月20日
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れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@as.bunken.co.jp
●質的研究に関する研究会や公募等の情報提供および共催のご依頼は、下記の
フォームからお知らせください。いただいた情報は、メールマガジン等に掲載し、
共催については委員会内で検討のうえ、お返事差し上げます。
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