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日本質的心理学会 メールマガジン No.233号(2024)

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎学会より会員のみなさまへ
◆第21回大会準備委員会より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
◆優秀現場研究報告賞選考結果報告

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◎学会より会員のみなさまへ
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◆第21回大会準備委員会より

第21回大会は東京都世田谷区にある成城大学において2024年10月19日(土)と
20(日)に開催する予定です。大会テーマは「あむ、あまれる、あみなおす」と
しました。あたりまえのようにみえる文化的活動も、その内部に分け入ってみる
と、人びとの「編む」実践のなかで生みだされ、維持されていることがわかりま
す。そこにはつねに別のあり方に「編みなおす」可能性も潜んでいると言えるで
しょう。本大会が会員のみなさんにとって、学会や他の会員との関係を編んだり、
編みなおしたりする機会になるよう準備を進めたいと思っています。
大会ウェブサイトは4月末にオープンする予定です。一般研究発表・シンポジ
ウムの企画申込は6月上旬に開始し、7月末を期限とする予定です。参加申込の開
始も6月上旬を予定しています。詳細は本メルマガでもご案内いたします。
成城大学は閑静な住宅街にありながら、新宿駅・渋谷駅から約15分、東京駅か
ら約30分と交通アクセスがよいところも特徴です。みなさまと成城のキャンパス
でお会いできるのを楽しみにしています。

(第21回大会準備委員会委員長 青山征彦)

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◆『質的心理学研究』編集委員会より

美大では「講評」といって、教員がみんなの前で学生の作品の評価をすることが
頻繁に行われます。この講評は複数の教員で行われることが多いですが、同じ作
品に対してでも必ずしも教員間での評価は一致しません。正直、違うことや矛盾
があることのほうが多いでしょう。そしてときには、学生の作品に対する教員の
「講評」の後、一部の学生が、「教員の講評に対する講評」(○○さん(美大で
は教員も学生と同じ一個人という意味で学生が教員を「先生」と呼ばないことも
多いです)は分かっていない!)を仲間内ですることがあります。それはとても
健全なことだと思いますし、教員の評価にばらつきがあるのはまずいと考えて
「正しい講評」基準を作るのが必ずしもいいとは思えません。教員は、絶対的な
権威として評価を下すのではなく、一個人として、自分の能力や芸術観を賭して、
全力で講評します。そうしなければ、耳障りはいいが浅いものになってしまった
り、硬直した価値観のものになってしまうでしょう。
これと同様のことが雑誌の編集でも起こります。学会誌の編集で難しいと思うこ
との1つは、クオリティの担保と(未知の)多様性を見逃さないことのバランシ
ングです。本誌では多くの編集委員・査読委員が自身の質的研究観に基づいて評
価をおこなっていますが、全員が同じ価値観を持っているわけではありません。
そのため、担当する編集委員、査読委員によっては、同じ論文でも、掲載になっ
たり、掲載見送りになったりすることは起こりえます。私自身、「ちょっとこれ
は、本当に質的心理学研究に載せていいのだろうか」という論文が編集委員から
掲載論文として示されることがあります。クオリティの担保(逆の立場からいえ
ば、掲載の平等性)という意味、あるいは今後の人たちが質的研究の足掛かりに
という意味では、多くの人が掲載に値する論文だといえる論文以外が掲載される
のは問題かもしれません。しかし、論文の可否を、編集委員長、あるいは編集委
員会の統一された基準で評価してしまっては、一部の新しい感性の人にしか価値
がわからない論文が、絶対世に出ないことになってしまうでしょう。とはいえ、
学会誌には、学範形成の役割もあるため、すべての論文を掲載して読者に判断し
てもらうというわけにもいかず、悩ましいところです。23号(特集テーマ「産・
学・官連携による/についての質的研究」は間もなく皆様のお手元に届きます。
2024年10月末締切の25号特集のテーマは、「変化」をとらえる質的研究となって
おります。一般論文も合わせて、投稿を随時お待ちしております。26号特集の
テーマも決まりました。「コンフリクト」と向き合う(上手由香・綾城初穂責任
編集)(2025年10月末日〆切)です。また、学会20周年臨時特集企画「現場研究
報告」の掲載論文を順次J-stageにて公開していますので、ぜひご覧ください。

(『質的心理学研究』編集委員長 荒川歩)

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◆会務委員会より

2024/3/7現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,261名

2023年度会費納入率:93.2%(未納者  85名)
2022年度会費納入率:93.1%(未納者  86名)

☆日ごろより本学会へのご理解とご協力を、まことにありがとうございます。
今年度も残りわずかとなりました。新年度に向けて、みなさまおいそがしくされて
いることと存じます。みなさまにとって健やかで素敵な春がやってきますようにと
お祈り申し上げます。来年度も引き続き、どうぞ、よろしくお願いいたします。

(会務委員会 安田裕子)

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◆優秀現場研究報告賞選考結果報告

学会賞選考委員会では20号発刊記念臨時特集「現場研究報告」として掲載された
33本の論文を対象に授賞論文の選考を行いました。特集の趣旨を確認した上で、
論文の読みやすさや実践・着眼点のユニークさ、限られた紙幅を生かした記述の
バランスと一貫性などに着目して慎重に審議を行った結果、最終的に以下の3つ
の論文に対して、優秀現場研究報告賞を授与することになりました。

・ 宮本 匠・石塚直樹『被災者による復興省察と災害伝承のための予備的考察
-“久夫の独り言”の意義と可能性』20号,p. S111-S117
・ 坂井田瑠衣・坊農真弓『盲ろう者にマルチモダリティを伝える指点字通訳者
のワーク』20号,p. S118-S124
・ 直井玲子・園部友里恵『なぜ私たちはインプロとジェンダーの実践研究をし
なければならなくなったのか―「ザ・ベクデルテスト」との出会いをめぐる
相互インタビューから―』20号, p. S148-S155

なお各論文についての講評は後日学会ウェブサイトにて公開します。

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[クッピーより]

家で静かに過ごす休日がとても好きです。大きな窓から日が差し込む室内は暖か
く、必要な物はあらかた揃っているため快適です。喧噪から離れたゆるやかな時
間の中で、本棚の本を並び替えたり、お風呂場のタイルを磨いたりしていると、
自分の巣を整えている気分になります。そんな巣ごもり好きの私は、つい先日、
渡り鳥が主役の映画を観ました。鳥たちが安全で住み慣れた池を離れ、捕食され
るリスクを負いながら3,000㎞の大移動をする物語において最も印象に残った
のは、「一歩踏み出すのは怖いかもしれない、でも試す価値はある」という鴨の
セリフでした。多くの人にとって新年度は環境が変わる時季ですが、幸い、渡り
鳥ほどの危険にさらされることはなさそうです。だから変化を恐れすぎず、冒険
する気持ちで臨んでみるのもいいかもしれません。
さて、来月より新たなクッピーが誕生します。引き続き、どうぞご贔屓に。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:當銘美菜・香曽我部琢・坂本希世
発行:日本質的心理学会 https://www.jaqp.jp/
発行日:2024年3月20日
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共催については委員会内で検討のうえ、お返事差し上げます。
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