日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
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日本質的心理学会 メールマガジン No.201号(2021)
▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎学会より会員のみなさまへ
◆第18回大会(ソウル大会)準備委員会より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
■研究会情報
◆東京フィールド研究会第21回「シンリガクのミライ」
◆臨床実践の現象学会第6回大会開催のお知らせ
◆考える読書会第3回合評会のお知らせ
◆人文死生学研究会(第19回)のお知らせ(共催:心の科学の基礎論研究会
(第88回))
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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆第18回大会(ソウル大会)準備委員会より
7月に入りました。大変不安定な天候が続くなか、東京オリンピックを間近に
してコロナ禍がなお続いています。韓国でも、いわゆるデルタ株の感染がソウル
を中心に拡大しているようです。今回のオンライン大会withソウル、対面での実
施の代替というのではなく、むしろオンラインだからこそできることを追求した
いものです。多声的な対話がオンラインによってどのように変化しうるのか、質
的研究者としては、そんなことも見てみたい気がします。
さてメルマガ6月号臨時号でお伝えしたとおり、大会参加登録等が始まりまし
た。すでにいくつかのシンポジウム企画などの申込みをいただいております。ぜ
ひ大会HP( http://www.shitsushin18.jp/ )にアクセスしてみてください。参加
登録は大会直前までできますが(ただし当日参加はできません)、口頭発表および
会員企画シンポジウム申込みは7月31日が締切です。国際シンポジウムとして
のお申込みをご希望の方は7月20日までにメールでご連絡をお願いします。
なお、プログラム編成上、シンポジウムの登壇(指定討論者を含む)は、1人
あたり原則として2回までとさせていただきます。現在会員でない方でも、10月
22日までの入会申請によって、会員資格での参加が可能となりますので、会員で
ない方々にもご紹介ください。
大会準備委員会のメンバー紹介も大会HPに掲載しました。私たちの思いも読
んでいただければ嬉しいです。お問い合わせやご連絡は、2020jaqp@gmail.comへ
お願いいたします。多くの方々の参加・発表をお待ちしております。
(第18回大会準備委員長 伊藤哲司)
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◆『質的心理学研究』編集委員会より
『質的心理学研究』20号発刊記念臨時特集企画「現場研究報告」に、多数のご
投稿をいただき、ありがとうございました。6月末をもって募集を締め切り、全
部で55本の投稿がありました。当初は特任編集委員の6名の先生方に査読をお
願いする予定でしたが、予想をはるかに上回る投稿があったため、常任編集委員
および査読委員の先生方にも急遽査読をお願いすることになってしまいました。
お引き受けくださった先生方に、この場を借りて御礼申し上げます。
現在、審査ととりまとめの結果が少しずつそろいつつあります。今回の特集で
は理論的検討の分厚さよりも現場での発見のユニークさを重視するため、原稿枚
数の上限が通常の投稿論文の約3分の1となっています。また、査読者が所見欄
に書くことのできる分量も限られています。審査に携わらせていただくなかで、
限られた分量で、本当に大切なことを読み手に伝わるように表現することの難し
さを実感するとともに、通常の投稿論文で認められている分量の意義についてあ
らためて考えることになりました。さらに、査読結果に修正再審査がなく、初回
の審査で掲載の可否の方向性を判断するため、2名の査読者で意見が大きく分か
れることもしばしばあります。質的研究の「おもしろさ」や「ユニークさ」とは
何か、論文において何を重視して評価すべきか、人によってそれぞれ考えが異な
るなかで、審査し評価することの難しさとこわさを感じています。
今回の特集について、特任編集委員のお一人から、「数十本の論文として掲載さ
れた時に、全体として質的心理学の見取り図、可能性の地図のようなものになる
のではと思う」というメッセージをいただきました。全ての論文の審査が終了す
るまで、まだかなりの時間を要すると思いますが、審査を終えた論文は随時J-
stageに掲載されます。多くの方にお読みいただき、質的心理学のこれからの可能
性について議論するきっかけとなればと願っています。
(『質的心理学研究』副編集委員長 東村知子)
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◆会務委員会より
2021/7/7現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,211名
2021年度会費納入率:76.3%(未納者 287名)
2020年度会費納入率:89.6%(未納者 126名)
☆日ごろより学会活動へのご理解をまことにありがとうございます。学会運営を
しかと支える年会費のすみやかな納入にご協力いただき、たいへん有難く
存じます。昨年度に引き続き、大雨の影響が心配な7月です。コロナ禍も
長く続いております。どうぞ、ご自愛くださいますように。みなさまの
ご健勝をお祈りいたしております。
(会務委員会 安田裕子)
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■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
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■研究会情報
◆東京フィールド研究会第21回「シンリガクのミライ」
登壇者:川田学・加藤弘通・伊藤崇・松本光太郎・徳田治子・荒川歩(予定)
日程:8月30日(月)14:00-17:00(終了予定)
開催場所:Zoom 詳細は日程が迫りましたら申込者にお知らせします
概要:ヴィゴツキーが『心理学の危機』を著してからおよそ100年、ヴィゴツキ
ーの感じとった危機は、心理学のディシプリン内部に潜むものが主であったが、
近年、別の形の危機があらわになっているように見える。それは、神経美学・行
動経済学・実験哲学・宗教認知科学など、従来心理学の対象であった内容を、心
理学に近い手法で扱う領域の増大である。たとえば、私は行動経済学者が一般向
けの講演の中で、「単純接触効果という行動経済学の理論では・・」と話すのを聞
いたことがある。境界の融和は、ある意味で望ましいことかもしれないが、その
現場に時折見られるのは心理学者不要論である(カーネマンは、行動経済学とい
う呼び名に否定的であるが、心理学者も含め、経済学の一分野であることにあり
がたみを感じる人は多い)。心理学者がいなくても心を扱った研究ができるよう
になったのなら、(昔心理学が他の領域(たとえば道徳哲学)を侵食していったよう
に)心理学なんて消えてなくなってしまっても良いのかもしれない。でももしそ
うでなく、心理学だからできることがあれば、どんなことであろうか。このまま、
目の前の問題を一つ一つ乗り越えた先にそれなりの未来があると信じても大丈夫
なのか、未来の我々から今はどのように見えるのか、ふと困ったので、ぜひいろ
いろな視点からの話を聞いてみたい。登壇者だけではなくフロアからの議論への
参加も期待したい。
参加費等:無料
申込・問い合わせ先:arakawa12aアットhotmail.com (受付担当 荒川)
(情報提供者 荒川歩 様)
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◆臨床実践の現象学会第6回大会開催のお知らせ
臨床実践の現象学会では、“事象そのものへ”立ち返ることをモットーとした現
象学的研究を、多学問領域及び多実践領域の皆様とともに吟味し、本研究領域の
学問としての成熟を目指しています。第6回大会は初のオンライン開催ですので、
全国どこからでもご参加しやすいのがメリットです!
【開催日】2021年9月18日(土)@オンライン開催
【大会長】近田真美子(福井医療大学)【大会テーマ】極限
【特別企画】大ラウンドテーブルディスカッション、テーマ:極限を語る
登壇者:武藤香織(東京大学医科学研究所)
稲葉剛(一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事)
近田真美子(福井医療大学)
司 会:村上靖彦(大阪大学)
【一般演題】6演題(1演題:発表25分、質疑応答20分)
【ポストセミナー】2021年9月19日(日)13:15~17:00 @Zoom
現象学的研究経験者による論文執筆プロセスに触れ、現象学的研究に関心が
ある人、実際に取り組んでいる人同士の交流会を企画しました。
【大会・ポストセミナー事前申込】オンラインのため当日申込みはありません。
詳細はこちら→ https://clinicalphenomenol.wixsite.com/conference2021
【事前参加登録・振り込み期間】~2021年9月3日(金)
【参加費】大会のみ参加:1000円、ポストセミナーのみ参加:500円
大会+ポストセミナー:1500円(会員・非会員の区別なく一律)
【問い合わせ】jscp-conference@clinical-phenomenology.com
(情報提供者 坂井志織 様)
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◆考える読書会第3回合評会のお知らせ
考える読書会では現象学的研究で取組まれ、成果として出版されている書籍を
取り上げ、様々な分野の評者を迎え著者と共に議論する合評会を開催しています。
第3回合評会では、対人援助職関連の分野で多くの現象学的研究をなさっている
大阪大学の村上靖彦氏の書籍を取り上げます。中でも、保健医療分野に大きな刺
激を与え、多くの分野で読まれている『摘便とお花見』について、医療社会学・
教育環境学の評者を迎え学際的なディスカッションを展開します。是非、ご参加
下さい!
【日時】2021年8月28日(土)13:30~17:00
【場所】オンラインZoom開催
【著者】村上靖彦氏(大阪大学人間科学研究科教授)
【書籍】『摘便とお花見ー看護の語りの現象学』 2013年、医学書院
【評者】伊藤智樹氏(富山大学人文学部教授)
木下寛子氏(九州大学大学院人間環境学研究院准教授)
【参加費】無料
【お申込み方法】お申し込みは以下のURLからお願いします。
お申込み期日は8月27日(金)まで。 https://forms.gle/ppi48MNbj4GXMRuF8
【お問い合わせ先】 mp.pansee.cercle@gmail.com
【企画運営】考える読書会 世話人 細野知子・坂井志織
(情報提供者 坂井志織 様)
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◆人文死生学研究会(第19回)のお知らせ(共催:心の科学の基礎論研究会
(第88回))
日時:2021年8月1日(土)午後1:30-5:30 ★Zoom開催
・13:30-14:30 演者1 渡辺恒夫(東邦大学/心理学・現象学)
【アニメとフランス小説に見る自我体験からの死生観展開】語り得ぬはずの一人
称の死を物語るため、マッハ的体験世界から出発し、(1)私が死ねば世界が消える
という世界消滅説と、(2)私の死後にも生きる「他者とは誰か」に手掛かりがある
という説をとりあげ、学生の自我体験調査事例と、アニメ、小説中の事例を比較
考察する。〈取り上げる作品〉アニメ『神様になった日』他。ジュリアン・グリ
ーン『ヴァルーナ』(1940)
・14:30-15:30 演者2 小久保秀之(明治大学/実験人間学)ほか
【オンラインジャーナル『こころの科学とエピステモロジー』のJ-Stage搭載】
先ごろ心の科学の基礎論研究会の機関誌がJ-Stage搭載になった。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/epstemindsci/-char/ja
その意義と苦労を演者と編集部長・荒川直哉、編集委員長・渡辺恒夫が論じあう。
・15:45-17:30 演者3 新山喜嗣(秋田大学/精神医学)
【死のバイオロジーとその周辺】多細胞生物では生物種が種として存続するため
には、個体がある年齢になると死滅する必要があり、テロメア等、死の装置が体
内に埋め込まれている。だから現存する人類にはいつか死がやってくるが、臨死
期において生物個体としての人間はいつ死ぬのだろうか。死の瞬間というものは
存在するのだろうか。このような謎解きをしてゆくうちに、バイオロジーには収
まりきれない、同一性、個体、時間といった古典的な形而上学の主題が炙り出さ
れてくる。
■申込方法:以下の申込フォームよりお申込ください。
★締切:2021年7月29日(木)
申込フォーム: https://forms.gle/bRvnNNRz6PcvxjA89
※前日までにZoomのミーティングID等を登録されたメールアドレスへ送信
します。
●次の人文死生学研究会ウェブサイトからも申し込みができます。
https://sites.google.com/view/thanatology-as-humanities
(情報提供者 渡辺恒夫 様)
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[クッピーより]
ずるずると梅雨が続いています。この土地には7月中旬に都市の交通機能をきっ
ぱりと停止させて行われる大きな祭りがあります。例年、不思議なくらいにその
終わりと共に、曇天から晴れやかな夏空へと移ろいます。今年度はその祭りが限
定的な開催になりました。やはりあのお祭りが夏を連れてきていたのだな、と確
信を深めながら空を見上げる毎日です。大会の参加申し込みも始まりました。学
会大会もいつもなにか善いものを連れてきてくれているような気がしています。
今年こそその正体を見極めたいです。
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:當銘美菜・河合直樹・小澤伊久美・蒲生諒太
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2021年7月20日
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れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
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