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日本質的心理学会 メールマガジン No.177(2019)

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◎ 学会より会員のみなさまへ

◆ 日本質的心理学会第16回大会のお知らせ

◆ 『質的心理学研究』編集委員会より

◆ 会務委員会より

◆ 研究交流委員会より
☆大会前日企画「ケアの意味を見つめる事例研究」のお知らせ
☆日本精神衛学会との共催企画「こころの健康に関する質的研究法
複線径路等至性アプローチ (TEA) の入門から論文発表まで」のお知らせ

◎ 会員からの情報コーナー

■ 研究会情報

◆ シンポジウム「質的研究のための現象学とナラティヴ心理学」のお知らせ

◆ とうふ研

◆ 人文死生学研究会番外編「涼宮ハルヒ」開催のお知らせ

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆日本質的心理学会第16回大会のお知らせ

2019年9月21日(土)- 22日(日)に明治学院大学白金キャンパスにおいて
日本質的心理学会第16回大会が開催されます。
大会への事前参加登録は7月19日(金)をもちまして締め切りました。おか
げさまで多くの先生方からご参加,ご発表申込みをいただきまことに有難うござ
いました。
なお事前参加費,懇親会費,ポスター発表費の入金期限は7月26日(金)の
予定です。事前参加の申し込みをされた先生方はお忘れのないようよろしくお願
いします。

第16回大会では海外で活躍する2名の著名な質的研究者に招待講演を依頼し
ています。オールボー大学教授のヤーン・ヴァルシナー先生からは「エレガント
なままで:日本における質的心理学の15年間」というタイトルで大会1日目の
午後にご講演いただきます。またミシガン大学教授のジョン・W・クレスウェル
先生からは「質的研究と量的研究をむすぶ意義:混合研究法の観点から」という
タイトルで大会2日目の午前中にご講演いただく予定です。

大会企画ワークショップは立命館大学OIC総合研究機構のやまだようこ先生に
よる「ビジュアル・ナラティヴの理論と方法」と,明治学院大学の内藤哲雄先生
による「PAC分析の理論と実践 -技法の有効性を引き出すためのポイント-」の2
件を開催します。いずれも大会1日目の午前中の開催予定です。
また大会企画シンポジウムとして,『質的心理学辞典』編集委員会による「質
的心理学の境界,そして越境 -『質的心理学辞典』を質的研究の学びにどう生か
していくか -」を大会1日目の夕刻より開催します。

その他にもいろいろな魅力的な企画を開催予定です。大会当日のタイムテーブ
ルは現在作成中ですが,7月末ごろに大会HPにて公開予定です。皆様奮っての
ご参加をお待ちしています。
大会HPアドレス:http://www.shitsushin16.jp/

(第16回大会準備委員長 野村信威)

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◆『質的心理学研究』編集委員会より

梅雨らしいジメジメとした天気が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょ
うか。今年は典型的な梅雨寒だそうですが、蒸し暑く感じる日も多いですね。早
いもので編集監事も3年目になりました。査読のプロセス、質的心理学研究がで
きていく過程など、1年目には見えていなかった全体の流れがやっとある程度わ
かるようになりました。投稿者のときは査読結果だけに着目し一喜一憂していま
したが、監事の仕事をして、想像以上に多くの人が様々な立場で査読のプロセス
に携わっており、多くの方々のご尽力を経て論文・学会誌が生み出されているこ
とを実感しています。
質的心理学研究編集委員会では年3回会議を行っていますが、そこで扱われる
議題は、特集や書評のテーマ設定、査読の仕組みの検討、規約の見直しなど多岐
にわたります。特集や書評のテーマについての議論では、編集委員の先生方がど
んな問題意識をもって現在の社会状況を捉えているかが窺え、大変興味深いで
す。また、査読の仕組みや規約についての議論では、投稿者の権利を尊重しつつ
査読を効率的に行うにはどうしたらいいかなど、一つ一つの問題に対して綿密な
検討が行われます。スムーズに査読を行う上では安定した仕組みが必要ですが、
同時に変化が求められる部分もあります。編集委員会では昨年度より新しい査読
体制が始まったほか、新しいアイデアも積極的に議論されており、常に変革に挑
戦していこうとする気風を感じます。私自身、最近安定や効率化を求めて仕事を
していることが多い気がします。安定はときに保守的な姿勢にもつながるため、
自分自身、改革に挑戦する気持ちを持ち続けたいと感じます。
今年度もできるだけスムーズに査読が進むように編集監事の仕事も丁寧に進め
ていきたいと思います。現在募集中の第20号特集のテーマは、「プロフェッショ
ナルの拡大、拡張、変容」(責任編集者:近田真美子・中坪史典)です。一般論
文の投稿は随時受け付けております。皆さまからのご投稿を心よりお待ちしてお
ります。

(『質的心理学研究』編集委員会 編集監事 北村篤司)

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◆会務委員会より

2019/7/9現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,171名

2019年度会費納入率:76.7%(未納者 272名)
2018年度会費納入率:86.9%(未納者 153名)

☆いつも学会運営へのご理解とご協力を、誠にありがとうございます。
学会費の早期の納入を誠にありがとうございます。まだお済みでない方は、ご対
応いただけますと幸いです。前期の授業も落ち着いてきた頃でしょうか。夏の季
節、みなさまの多方面でのますますのご活躍を祈念しております。
今後とも、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

(会務委員会 安田裕子)

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◆研究交流委員会より
2件の講習会を予定しています。有料ですが、ご関心のある方はぜひご参加
ください。

☆大会前日企画「ケアの意味を見つめる事例研究」のお知らせ

【タイトル】大会前日企画「ケアの意味を見つめる事例研究」
【概要】対人援助である看護の実践知を他者が学びその後の実践を改善・変革す
ることのできるような形式知に変換する事例研究方法の開発にとりくんでいる。
この事例研究では、実践の本質やコツを短い言葉にまとめ、そのもとで詳細な実
践者の一人称的記述を配置する。本セミナーでは、このような事例研究の学問的
要件についてのこれまでの考察を紹介した上で、模擬事例を使って分析の第一歩
を実体験して頂きます。
【日時】2019年9月20日(金)第16回大会前日 14:00~18:00
【場所】明治学院大学1353教室
【講師】山本則子(東京大学大学院 健康科学・看護学専攻 教授)
【参加費】日本質的心理学会会員は1,000円、非会員は5,000円
【申し込み時の記載内容】(1)氏名と所属(無所属でも可)、(2)連絡先、
(3)研究主題と研究領域、(4)応募理由(400字以内)、(5)会員/非会員の別
【申込期間】2019年6月25日~ (定員に達し次第終了)
【定員】20名
【申込・問い合わせ】https://forms.gle/N143TcsBwCUgmVVe8

☆日本精神衛学会との共催企画「こころの健康に関する質的研究法 複線径路等
至性アプローチ (TEA) の入門から論文発表まで」のお知らせ

【企画名】こころの健康に関する質的研究法 複線径路等至性アプローチ (TEA)
の入門から論文発表まで
【日 時】2019年11月24日(日) 午後2時~午後7時
【会 場】武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス

市ヶ谷キャンパス


【企画趣旨】複線径路・等至性アプローチ(TEA)とは、立命館大学のサトウタ
ツヤ先生と安田裕子先生が提案した質的分析の枠組みです。時間を捨象せず、個
人の経験や変化とその文化的背景を分析できます。本ワークショップでは、近年
様々な分野の研究で用いられているこの複線径路・等至性アプローチについて紹
介し、その初歩的な分析を体験していただきます。
最初15分ほどで複線径路・等至性アプローチの理論的背景と利用可能性につい
てお話しし、次の2時間でグループに分かれて、心の健康に関する簡単なデータ
の分析を体験し、TEM図と呼ばれる径路を表す図を作成することを試みます。最
初に理論的な解説をいたしますので、初めてこのアプローチに触れる方や、初め
て質的研究に触れる方も、ぜひご参加下さい。
【タイムスケジュール】
14:00 質的データ分析法(複線径路等至性アプローチ)の基礎に関する講義と実習
講師:安田裕子(立命館大学)
16:30 複線径路等至性アプローチによる研究例を学ぶ
『ガンで配偶者を亡くした人の心理過程に関する質的研究』
発表者:大川満里子(中野区立教育センター)
17:00 複線径路等至性アプローチを使って研究をしている人の発表と助言
助言者:安田裕子(立命館大学)
18:00 グループ討議(参加者各自の研究テーマと研究方法について
【参加費】日本質的心理学会または日本精神衛生学会の会員 2,000円
非学会員 6,000円 学生・院生 1,000円
【定 員】35名
【申込方法】次号メルマガでご案内します。
【主催】日本質的心理学会・日本精神衛生学会
(一部変更の可能性があります。詳細は次号メルマガにてご案内します。)

(研究交流委員会 荒川歩)

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■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
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■研究会情報

◆シンポジウム「質的研究のための現象学とナラティヴ心理学」のお知らせ
(心の科学の基礎論研究会第85回&エンボディードアプローチ研究会第8回)

質的研究にかかわる研究者や臨床家の間では、現象学もナラティヴ心理学も、
一人称的観点からの語られる経験の記述を重視する方法として受け入れられて
きた。現象学は、先入見を除いてありのままの経験に接近することを重視する。
ナラティヴ心理学は、当事者による経験についての語りを内在的に理解しようと
する。研究の焦点に違いはあるものの「人々が経験していることの意味」の解明
を目指している点では共通していると思われる。このシンポジウムでは、理論、
臨床、事例研究など、それぞれが依拠する観点から現象学とナラティヴ心理学を
論じ、質的研究における両者の交流を促進する機会としたい。

●日時:2019年7月27日(土),13時半(開場)~17時
●場所:明治大学駿河台キャンパス,研究棟4階・第1会議室
(https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html)
●プログラム(14:00-17:00)・司会:植田嘉好子(川崎医療福祉大学)
・14:00-14:50 趣旨説明&話題提供1
田中彰吾(東海大学)「ナラティヴ・アイデンティティと現象学的研究」
・14:50-15:30 話題提供2
渡辺恒夫(東邦大学)「「コミュ障」の批判的ナラティヴ現象学」
・15:50-16:30 話題提供3
セビリア・アントン(九州大学)「自覚のための教育─ライフ・ストーリー
面談とナラティヴ・セラピー面談の比較研究」
・16:30-17:00 ディスカッション・指定討論者:森直久(札幌学院大学)
●心の科学の基礎論研究会&エンボディードアプローチ研究会の詳細は、下記の
電子ジャーナル「こころの科学とエピステモロジー」HPからご参照下さい。
https://sites.google.com/site/epistemologymindscience/

(情報提供者 渡辺恒夫 様)

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◆とうふ研

とうふ研(東京フィールド研究検討会)は、広くフィールド研究を行なっている
研究者にご自身の研究をじっくり多角的に検討する機会を提供する会です。
次回のとうふ研では、第1部はお1人の研究検討を行い、第2部の研究法批評では
「エピソード記述」を取り上げます。ぜひご参加・お申込ください。

【日時】2019年8月2日(金)12時30分~17時00分(開場12時00分)
※終了後に懇親会を予定しています。
【場所】武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス6階(案内が出る予定です)

市ヶ谷キャンパス


【参加費用】無料
【参加申込】事前に下記のメールアドレスにお申し込みください
松本光太郎 [kotaro.matsumoto.08アットvc.ibaraki.ac.jp]
(アットを@に)
【研究検討】
「原発事故避難者における帰還:人生移行と文化心理学の観点から」
日高友郎(福島県立医科大学)
【研究法批評】
「エピソード記述」木下寛子(近畿大学九州短期大学)
【世話人】荒川 歩(武蔵野美術大学)・徳田治子(高千穂大学)
・松本光太郎(茨城大学)

(情報提供者 松本光太郎 様)

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◆人文死生学研究会番外編「涼宮ハルヒ」開催のお知らせ

・日時:2019年8 月4日(日) 午後1時~5時
・場所:西宮市夙川公民館第2会議室
阪急電車「夙川」駅から南へ徒歩3分程度。JR「さくら夙川」駅または、
阪神電車「香櫨園」駅から夙川に沿って北へ徒歩10分程度。

【趣旨】2018年2月『エンドレスエイトの驚愕』(三浦俊彦、春秋社)出版、
2018年10月『涼宮ハルヒシリーズ』7年ぶり新作(『ザ・スニーカーegend』)、
2019年2月からの『涼宮ハルヒシリーズ』角川文庫新装版発刊。
これらを記念して表記の研究会を、「聖地」西宮市で決行します。
オタク時代にふさわしい死生観の構築をめざします。
【話題提供1】土居豊(作家/文芸ソムリエ)「涼宮ハルヒとランサム・サガ
ー ライトノベルと児童文学の遠くて近い関係 」
【話題提供2】渡辺恒夫(東邦大学/心理学・現象学)「二次創作がひらくオタ
ク時代の死生観 ー 長門有希とは誰のことか」
【話題提供3】三浦俊彦(東京大学/分析美学)「涼宮ハルヒ、人間原理、バー
トランド・ラッセル」
【フロアを含む全体討論】
・参加無料、事前登録不要。誰でも参加できます。
・人文死生学研究会HP↓
https://sites.google.com/view/thanatologyashumanities/

(情報提供者 渡辺恒夫 様)

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[クッピーより]

梅雨空のもと、今月号のメルマガをお届けいたします。
大学では、もうすぐ前期の授業が終了します。成績処理はちょっぴりつらいもの
です。それは、労働量の問題ではなく、ぜんぜん授業に出てこなかったり、成績不
良の学生をやむえず、「不可」にしないといけないからです。
きっと、ひとりひとり、わかりあう時間をつくれば、みな、よいところのある学
生なのでしょう。成績不良にも、いろいろな事情があるのかもしれません。でも、
大人数を相手にする教員には、それを探る時間も理解する機会も、ほとんどありま
せん。
教室という場で出会わなければ、彼らともっと豊かなかかわりが可能になったか
もしれない。そう思うと、少しだけ申し訳ないような、寂しいような気がします。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:香川七海・宮本匠・蒲生諒太・木下寛子
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2019年7月20日
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●学会に関するご意見・ご要望、または、アドレスの変更、配信の停止を希望され
る場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
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