日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃1┃0┃
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役立つ情報を共有しましょうよ
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会

日本質的心理学会 メールマガジン No.68======================2010/6/22

クッピーです。多くの地域で梅雨入りし、ぱっとしない空模様が続いていま
す。鬱陶しいなあと思われている方も多いと思いますが、実はクッピー、雨
露に濡れる木々から漂うしっとりした空気や、雨が降り始めたときに舞い上
がる埃の匂いなどが、結構好きだったりします。やっぱり梅雨には梅雨の良
さがありますよね。来るべき夏空を楽しみに、今月も元気にいきたいと思い
ます。

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎ 学会より会員のみなさまへ

◆研究交流委員会より「研究奨励制度」と「研究企画助成制度」のお知らせ

◆研究交流委員会企画(共催)の研究会のお知らせ
○質的研究ワークショップ 「ナラティヴ研究におけるマイクロジェネテ
ィックアプローチの実際」
○サービス提供場面の質的分析~障害当事者参画の試み~

◆事務局より

◆『質的心理学研究』編集委員会より

◆第7回大会準備委員会より

■□■□「質的研究」情報コーナー

■ 研究会情報

○東京フィールド研究検討会(とうふ研)第1回(高千穂大学)

○アドバンス編質的研究ワークショップのご案内

○第8回 質的研究集中ワークショップ(ベーシック編)のご案内(早稲田
大学)

○the 6th International Conference of Health Behavioral Science

○若手支援研究会「論文投稿支援のために -論文審査の実際と査読コメント
の読み方:論文投稿から掲載まで-」

■ 著書の紹介

○『人はなぜ夢を見るのかー夢科学四千年の問いと答え』(渡辺恒夫著)

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……………………………………………………………………………………………
◎ 学会より会員のみなさまへ
……………………………………………………………………………………………

◆研究交流委員会より「研究奨励制度」と「研究企画助成制度」のお知らせ

○「研究奨励制度」について2010年度分の募集を開始いたします。ふるって応
募ください。
【「研究奨励制度」について】大学院に在学中の方を対象に、国内外のフィー
ルド調査の費用や、学会への参加・発表費用などとして1名につき10万円を
助成するというものです(2件まで)。継続的なフィールド調査を予定されて
いる方や、国際学会への参加を検討されている方におすすめします。2010年度
分の〆切は2010年7月末です。
【申請の手続きとスケジュール】申請時に大学院在学中であることが条件です。
以下の連絡事項と書類を、電子メールで担当者まで送付してください。
メールのタイトルは「質的心理学会 研究奨励制度 応募」としてください。

連絡事項
氏名、所属、連絡先(住所、電話、メール)

研究計画書
・研究計画(研究課題名、目的、方法、予想される結果と意義;全体で1200
字程度)
・予算計画書
物品購入費、国内旅費、国外旅費、謝金、その他等、費目ごとに具体的に
ご記入ください。
〆切:2010年7月末

なお、助成を受けた次の年度か、その次の年度の大会で発表すること、および
「質的心理学フォーラム」へ寄稿していただくことが条件です。申請の内容を
実現できなかったと判断される場合には、助成金の返還をお願いすることがあ
ります。詳しい応募方法などは学会Webページでご案内しています。

お問い合わせは以下までお願いします。
研究交流委員会 研究助成担当
梅崎高行:umezaki@konan-wu.ac.jp(@を半角に)

○2010年度研究企画助成制度の応募要領
地方での研究会・講習会などの企画を学会がサポートします。費用も5万円
程度を助成します(今年度は2件まで)。なお、今年度中に開催することが応
募条件です。9月から活動を開始いただけるよう,8月末までに審査を終了し
ます。

テーマ例(企画の具体的な内容については、相談に応じます)
理論について(エスノメソドロジー、活動理論、社会構築主義など)
研究方法について(医療の会話分析、教室の相互行為分析など)
特定のテーマについて(記憶、仕事場、介護、ひきこもりなど)

講師の紹介は学会がサポートし、広報についても協力します。なお、会場や、
必要な人員の確保、当日の運営は受け入れ側でお願いいたします。

助成される費用:講師の謝礼、旅費、会場費、人件費、その他の実費。

応募の手続きとスケジュール
以下の連絡事項を、電子メールで担当者まで送付してください。
メールのタイトルは「質的心理学会 研究企画助成制度 応募」としてください。

連絡事項 氏名、所属、連絡先(住所、電話、メール)、企画概要(希望する
テーマ、開催地のめど、開催時期など)

〆切:2010年7月末

なお、助成を受けた次の年度に「質的心理学フォーラム」へ研究会実施報告文
を寄稿していただくことも条件です。
申請の内容を実現できなかったと判断される場合には、助成金の返還をお願い
することがあります。
詳しい応募方法などは学会Webページでご案内しています。

お問い合わせは以下までお願いします。
応募先:藤江康彦(研究交流委員会 研究助成担当)
fujie「あっと」kansai-u.ac.jp(「あっと」を@に変えて下さい。)

 

◆研究交流委員会企画(共催)の研究会のお知らせ

研究交流委員会では、今年度もいくつかの研究会を開催(または共催)する
予定です。現在、さまざまな分野にわたって企画案を検討中ですが、今のとこ
ろ開催が決定しているものは以下の2つです。どうぞふるってご参加ください。
また、この他にもまだ検討されているものがありますので、今後の情報にもご
期待ください。

○質的研究ワークショップ 「ナラティヴ研究におけるマイクロジェネティッ
クアプローチの実際」
『Narrative Inquiry』誌の主宰者でもあるクラーク大学のマイケル・バンバ
ーグ先生が立命館大学の招聘教授として来日するのにあわせ、マイクロジェネ
ティック分析に関するワークショップを行うことにいたしました。バンバーグ
教授が実際に研究に使っているヴィジュアルデータなどをお見せいただきなが
ら、分析の方法について解説していただきます。
バンバーグ教授HP http://www.clarku.edu/~mbamberg/

【日時】2010年7月11日 午後1時30分から4時30分

【場所】立命館大学衣笠キャンパス 清心館2F525室

(申し込み不要・参加費無料)
http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html

総合司会 田垣正晋(大阪府立大学)

午後1時30分~
第一部 マイクロジェネティック分析の実際
Michael Bamberg(Clark University;立命館大学)
講演は英語で行われますが日本語で解説を行います(逐語訳ではありません)。

午後3時15分~
第二部 鼎談 ナラティヴ研究の可能性:マイクロジェネティックアプロ
ーチの意義も含めて
やまだようこ (京都大学)
森岡正芳   (神戸大学)
サトウタツヤ (立命館大学)

午後4時~
第三部 バンバーグ教授を交えての総合討論

【主催】 立命館大学人間科学研究所
【共催】 日本質的心理学会・対人援助学会 ほか

○「サービス提供場面の質的分析~障害当事者参画の試み~」
本研修会では,保健福祉や医療現場における「サービス利用者/サービス提供
者」間の軋轢や葛藤について、サービス利用者自身の語りや、サービス利用者
自身が構成した映像や即興劇などの素材を用いて、質的に分析する試みや実践
を検討します。そして、従来の社会福祉教育のなかでは,援助対象として受動
的に扱われてきた「利用者」(人)と、教育手段として補助的に扱われてきた
「教材」(モノ)に焦点をあてて、サービス場面の質的研究方法を考察してい
きたいと思います。保健福祉・医療現場のサービス利用者と提供者間の日々の
葛藤や軋轢についての相互作用分析に興味をおもちの方や、援助専門職の現任
者教育や大学における社会福祉教育の学習環境のデザインに興味をおもちの方
の参加をお待ちしております。

【日時】平成23年2月5日(土) 午前10時~午後5時

【場所】京都文教大学 指月ホール&介護演習室

【内容】
第一部
シンポジウム「障害当事者とともに行うサービス提供場面の質的分析」
・講師 その1:自立生活運動が提起したもの(立命館大学 立岩真也)
その2:障害平等体験(東大阪大学 三島亜希子)
第二部
ワークショップ「精神医療ユーザーたちのプレイバック体験」
・コンダクター 京都プレイバックシアター代表 各務勝博
・シナリオ提供&参加協力  NPO法人PRPきょうと 地域活動支援センター
(III型) きょうとWAKUWAKU座のメンバー京都

【参加費】日本質的心理学会員は無料、非会員は300円(資料代)

注1.参加申し込みを希望される方はお手数ですが、「氏名」「所属」「連絡
先」と「2月5日KBUワークショップ参加希望」と明記したFAXかメールを京都文
教大学吉村宛に送信ください。なお、会場の関係で定員になり次第締め切らせ
ていただきます。

FAX:0774-25-2409
Mail:yyoshimura@po.kbu.ac.jp(@を半角に)

注2.ワークショップ当日にはマイクロバスが近鉄向島と京都文教大学間を運
行します。近鉄向島からワークショップ会場の往復にマイクロバスをご利用さ
れる場合は、「行き」については、「向島発:9時40分」までのバス乗車が、
「帰り」については、「京都文教大学発:17時35分」までのバス乗車が便利で
す。

研修会担当
京都文教大学臨床心理学部 吉村夕里
※以上は暫定的なものです。詳細は11月前後に再度お知らせいたします。

◆事務局より
2010年6月6日(日)に、第三期執行部のはじめての理事会・常任理事会が開
催されました。理事長としては二代目のやまだようこ理事長のもと、新しい体
制での船出です。
2009年度の決算や2010年度の予算について審議を行い承認されました。
2010年度の学会賞選考委員会が結成されました。また、事務局という組織に
代わり、会務委員会を設置することになりました。
また、少し気が早いですが学会10周年の記念事業として『質的研究(心理学)
キーワード事典』のようなものを出版することも検討されはじめました。
6月15日現在の会員数は911名。2010年度会費納入率は47%となっています。学
会活動の促進のためにも学会費の納入をよろしくお願いします。

◆『質的心理学研究』編集委員会より
二期ほどの編集委員に続き、ご縁あって、このほど広報担当の副編集委員長を
仰せつかりました田中です。最初は、どう考えても自分では力不足だと思いま
した。しかし、呆然としている場合ではなく、学会のために何か役に立つ方法
を、自分が考えねばならないのだ、と思い至りました。

そもそも編集委員に就任当時は、学会には何か予定調和のようなものがあって、
粛々と進むという業務イメージがありました。しかし先輩委員から、「意見を
述べることが期待されている、明日の学会を創るために議論しよう」、と言わ
れて目が覚めました。

ここは、これからすることが明日の潮流になり、今行っていることが明日の歴
史になる、若い学会なのだと理解しました。活気あふれる研究会のようなエネ
ルギーと、共に道を拓こうとする学術的コミュニティの魅力が豊富にあります。

雑誌と大会での活動をリンクさせたら、おもしろい動きを作り出せるかもしれま
せん。来年10月が原稿締切である12号の特集は、「文化と発達」(責任編集:柴
山真琴・田中共子)(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaqp/toukou.html)で、文化や
その変容について、広い視野から取り上げようとするものです。そこで今年11月
の年次大会(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaqp/taikai.html)で、それを主題にし
たシンポジウムを開いてはと、編集委員会で構想中です。「文化」を「特定の集
団で共有され伝播するもの」とみるなら、民族のみならず会社や家族や、各種の
属性ごとに、様々な特性が文化という用語で切り出せるでしょう。

研究の視点や発見や困難を語り合い、疑問や意見を自由に交換する場を設けて
みますので、刺激を得て思索を進め、論旨の深まりを次の研究計画に生かして、
投稿につなげてもらえればと思います。このわくわくするようなコラボの場で、
お目にかかりましょう。
(副編集委員長 田中共子)

◆第7回大会準備委員会より

日本質的心理学会第7回大会は、2010年11月27日・28日の両日に、茨城大学水
戸キャンパスにて開催されます。ご連絡が遅くなりましたが、みなさまのお手元
に、1号通信が届いたころかと思います。
大会テーマは「インターローカルな知の創出」です。異なる分野やフィールド
を対話の力でつないだインターローカルからどのような知が創出されうるのか、
本大会は、それを考える機会にしていきます。

これまでの大会の経験を継承しつつ、本格的な企画をいくつも構想しています。
古地図を辿っての水戸の街歩き、水戸芸術館とのコラボによるワークショップ、
浜田寿美男先生による基調講演、韓国の質的研究者を招いてのシンポジウム等々
です。また、懇親会を学内で行うなど、比較的安いコストで、若手も含めた交流
の輪が拡がっていく工夫をします。
詳しくは1号通信、あるいは下記の大会HPをご覧ください。
http://cps.edu.ibaraki.ac.jp/jaqp7/index.html
今後のスケジュールは、次のようになっています。なお申し込み等は、基本的
にすべてHP上で行っていただきます。

6月20日 予約参加申し込み開始
7月31日 個人発表(ポスター)・会員企画シンポジウム申込期限
8月10日 個人発表・会員企画シンポジウムの可否のお知らせ
9月10日 会員企画シンポジウム等の抄録提出締切
9月中旬 2号通信をホームページにて公開および送付
9月下旬 大会プログラムをホームページにて順次公開
10月10日 予約参加申込期限、ワークショップ・講習会申込期限
10月31日 予約参加費・諸経費払い込み期限
11月26日 プレ企画
11月27日・28日 本大会

水戸までは東京・上野から、常磐線特急で1時間強。茨城空港ができ、関西方
面からのアクセスも良くなりました。弘道館や偕楽園などがある歴史の街・水戸
で皆さまにお会いできることを、大会準備委員一同、楽しみにしております。

(第7回大会準備委員長・伊藤哲司)

……………………………………………………………………………………………
■□■□「質的研究」情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>

【注意!】以下の情報は原則として会員の皆さまから投稿された情報をそのま
ま掲載しております。したがって、掲載された研究会は必ずしも日
本質的心理学会と関連するものではありません。内容・条件等を各
自にてご判断の上、ご参加ください。

【注意!】情報提供は、こちらから連絡がとれるアドレスをご記入ください。
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。
また、掲載情報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載
されていることがありますので、出席される方は、開催直前に
HPで確認されることをお薦めします。

【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。
……………………………………………………………………………………………

■ 研究会情報    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

○東京フィールド研究検討会(とうふ研)第1回
【日時】7月24日(土)10:30-17:30
(終了後、懇親会を予定)

【場所】高千穂大学 10号館1階会議室
http://www.takachiho.jp/access/index.html

■話題提供者1:高橋亜希子(北海道教育大学旭川校)
「総合学習における他者との関わりを通した生徒の内面的変容:高木(2001)の
“接触”と“振動”の概念を用いて」
学力低下論の中で賛否のある総合学習ですが、青年期の総合学習は、テーマ
設定過程が生徒自身の関心の所在を確かめる過程となり、取材を通した認識の
変化、社会との関わりは生徒のアイデンティティ形成につながる可能性が指摘
されています。
今回の発表では、総合学習における学校外の人々との関わりに焦点を当て、
学習過程の一高校生の継続的な面接資料と記した文章から、出会った人の言葉、
印象、そこで得た体験が、生徒の在り方を変容させていく過程を分析します。
分析枠組みとしてヴィゴツキーに準拠した高木光太郎さん(2001)の“接触”
と“振動”という概念を用いています。
はたして学習と自己形成を繋ぐ枠組みの試みとしての可能性があるか、みな
さまの意見を頂けると幸いです。よろしくお願い致します。

■話題提供者2:今尾真弓(名古屋大学)
「慢性の病気にかかるということ -ある患者の語りを通して」
慢性疾患に罹患された方々へのインタビューを通して、患者さんが、治らな
い病気を位置づけていくプロセスについての研究を行ってきました。 今回は、
インタビューの対象となった方々の中から、ある1人の方のインタビューを取
り上げ、その方の心的過程を描き出すことを通して、病気の経験に迫ることを
試みたいと思います。何分、初めての試みですので、至らない点が多々あるか
と思いますが、ご意見をいただき、有意義な議論をさせていただければと思い
ます。

■話題提供者3:木下寛子(九州大学大学院人間環境学府)
「雰囲気の現象学:小学校での日々から」
「雰囲気(空気)を読む」「雰囲気に流される」等々、私たちは日ごろから
「雰囲気」に言及し、また「雰囲気」に自らの振る舞いを左右されるような経
験をします。一見、仮初めで他愛のないもののようで、だからといって、無い
ことにもできない、そういう「雰囲気」とは一体何なのか。ある小学校での子
どもたちや先生たちと共に過ごす日々を起点に話し始め、考えようとしていま
す。
今なお模索のただなかです。まとまらない話になるかもしれませんが、新し
い風を入れて次の一歩が踏み出せたらと思っています。一緒に議論を重ねてい
ただけると、とても嬉しいです。

【参加費/参加方法】無料。事前に下記の連絡先にご連絡ください。
arakawa@musabi.ac.jp 荒川歩宛 @を半角に変えてください。

【主催】東京フィールド研究検討会

(情報提供 荒川歩 様)

○アドバンス編質的研究ワークショップのご案内
構造構成主義アカデメイアではベーシック編のWS受講者をはじめとして多
数のご要望をいただいたことから,質的研究集中ワークショップアドバンス編
を開催することになりました。アドバンス編では質的研究力の向上を目的とし
て,講師の指導のもと建設的な相互研鑽を行い,そのプロセスの中で説得的な
研究論文にしていくための実践的なコツを身につけていきます。
経験者なら誰でも経験していることですが,質的研究はいくつかの理由から
多くの場合,的外れな指摘や無い物ねだりのような批判を受けたりと,建設的
な研鑽の場になりにくいものです。しかし本WSでは最初の講義において「建設
的にコメントする(受ける)ための方法」や「着実に技量をあげていくための
認識態度」や「基本ルール」を共有した上で,建設的な相互研鑽の場にしてい
きます。
研究発表は,研究テーマの設定,質問項目の洗練,概念名や理論図の洗練,
論文の洗練といったのいずれの段階でも可能です。また研究発表はしないが研
究実践力を養いたいという参加者も歓迎します。

参考 アドバンス編参加者の感想
http://structuralconstructivismakademeia.blogspot.com/2009/10/in.html

【早稲田大学開催 第六回アドバンス編質的研究ワークショップ】

日時:2010年6月29日(土) 9時~18時

場所:早稲田大学早稲田キャンパス22号館 2階 202教室
交通アクセス・キャンパスマップ
http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html

【関西大学開催 第七回アドバンス編質的研究ワークショップ】

日時:2010年7月17日(土) 9時~18時

場所:関西大学千里山キャンパス 尚文館501教室
交通アクセス
http://www.kansai-u.ac.jp/Guide-j/access.html
キャンパスマップ
http://www.kansai-u.ac.jp/Guide-j/mapsenri.html

ワークショップの形式
1セクションあたり40分からなります。研究発表者には10分程度で発
表していただきます。次にそれに対して講師ならびに他の参加者が、その研
究をより質の高いものにするためにコメントしていきます(20分)。
その後適宜講義を挟み、講師が一般的に気をつけた方がよいことや研究実践
上のコツを伝えていきます(10分)。

講師:西條剛央

使用テキスト『ライブ講義・質的研究とは何か –SCQRMベーシック編・ア
ドバンス編』

参加資格 研究発表は、ベーシック編WS受講終了者に限られます。聴講参加は
その限りではありません。

参加費
発表者8千円,それ以外の聴講参加者4千円

定員
40名程度 ただし発表者は先着8名限定となります(仮登録をいただき
ましても定員になり次第次回仮予約とさせていただきますので予めご了承くだ
さい)。

※ 参加希望者は下記より登録をしてください。後日,構造構成主義アカデメイ
ア事務局より詳細情報が送られます。
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P13157368

(情報提供 西條剛央 様)

○第8回 質的研究集中ワークショップ(ベーシック編)のご案内

『ライブ講義・質的研究とは何か』(新曜社)公刊以後、各方面からSCQR
M(構造構成的質的研究法)を学びたいというご要望が多数寄せられたため,
構造構成主義アカデメイアでは、そうしたニーズに応えるために4日間(計3
5時間以上)の演習形式の集中ワークショップを開催することとなりました。
好評を博しており,これまで300名以上の方が参加しており質的研究のエッ
センスを学びつつ交流を広めています。
第9回は東京開催となります。学生,教員,一般の方を問わずどなたでも参
加できますので,質的研究に関心がある方,質的研究のエッセンスやコツを学
びたいという方は奮ってご参加ください。

【受講生の感想】
http://structuralconstructivismakademeia.blogspot.com/

【場所】早稲田大学(早稲田キャンパス 22号館 2階)
交通アクセス http://www.waseda.jp/jp/campus/index.html
キャンパスマップ http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html

【日時】以下4日間
2010年7月31(土)・8月1日(日)
(10時~18時30分)
2010年8月7日(土)・8月8日(日)
(7日:9時~19時30分,8日:9時~17時)

【講師】西條剛央

【定員】先着40名

【内容】
質的研究は分析方法に力点を置かれがちですが,意義ある質的研究
を行うためには、「質的研究の長所を活かしたリサーチクエスチョンを立てら
れるかどうか」が本質的に重要なポイントになります。方法が目的を達成する
手段である以上,どのように分析し,どのような理論を構築すればよいかもす
べてリサーチクエスチョン(研究関心)によって決まってくるため,リサーチ
クエスチョンを抜きに「正しい方法」を学ぶことはできないのです。
したがって,本ワークショップでは,各班にわかれ、質的研究の特性を活か
したリサーチクエスチョンの立ち上げから始まり,対象者の選択,データ収集
(インタビュー),データ分析,理論構築(仮説生成),研究発表に至るまで
一気に実践してみることで,SCQRMやそれに基づく「構造構成的M-GTA」
の活用法を学び,質的研究のエッセンスとコツを身につけることを目的として
います。

【テキスト】
『ライブ講義・質的研究とは何か SCQRMベーシック編』(新曜社)
『ライブ講義・質的研究とは何か SCQRMアドバンス編』(新曜社)

【参加費】2万5千円
【申込方法】参加希望者は下記申込みフォームより仮登録
・本登録をしてください。

http://happymail.matrix.jp/happy/form/15168/form.cgi

※先着順とさせていただくため、定員になり次第締め切らせていただきますので
ご了承下さい。

※本登録が完了を持ってお申し込み手続き完了となります。本登録後、詳細な
情報を送らせていただきます。

(情報提供 西條剛央 様)

○the 6th International Conference of Health Behavioral Science
(保健医療行動科学会 後援)

会場:Centre for Civilisational Dialogue in University of Malaya, in
Kuala Lumpur, Malaysia

期間:2010年9月18日(土)~21日(火)

The Japan Academy for Health Behavioral Science will host the 6th
International Conference of Health Behavioral Science, Sustainable
Health Promotion: Dialogue on Well-being & Human Security by the
Environmental Health, which will be held September 18th-21st, 2010
at Centre for Civilisational Dialogue(CCD) in University of Malaya,
in Kuala Lumpur, Malaysia.
The Conference will include keynote speeches,
an invited speech, oral presentations, poster presentations, a symposium,
workshops, a visit to a hospital taking care of HIV/AIDS patients, and
an optional post-conference tour to the aborigine village on health
behavioral research.

(情報提供 やまだようこ様)

○若手支援研究会「論文投稿支援のために -論文審査の実際と査読コメントの読
み方:論文投稿から掲載まで-」
この研究会では、若手支援のために、論文投稿の実際を解説しながら、投稿か
ら、査読を受けて、掲載されるところまでを全面的にフォローします。
無料としますが、資料配付の都合から事前登録が、必要です。
参加申込み専用アドレス(hoken20100918@yahoo.co.jp)宛に、 「氏名・所
属・連絡用電子メールアドレス・日本保健医療社会学会の会員/非会員の別・投
稿経験の有無」を明記して、お申し込み下さい。
8月末までに第2部の題材論文をHPにパスワード付きPDFファイルで掲載する
予定ですが、そのパスワードは、申し込み者にのみ通知されます。
URL: http://web.ias.tokushima-u.ac.jp/social/20100918-hoken/kansai-teirei

【日時】2010年9月18日(土)13:30-17:30
=第1部:論文審査の実際=
第一講演:論文投稿のすすめ-投稿誌の選定から査読対応まで
樫田美雄氏(徳島大学・大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエン
ス研究部)
第二講演:歴史と体制を理解して書く -社会学の学会研究体制の歴史と現在
天田城介氏(立命館大学・大学院先端総合学術研究科)
=第2部:査読コメントの読み方実習=
題材提供者(その1:木下衆氏・京都大学大学院:認知症/家族介護の社会学的研
究)による発題(論文+コメント+リプライ(案))
題材提供者(その2:有吉玲子氏・立命館大学大学院・医療専門職)による発題
(私の査読雑誌投稿物語)
司会:伊藤美樹子(大阪大学)

【場所】龍谷大学大阪梅田キャンパス 研修室(78人部屋)
(ヒルトンプラザウエストオフィスタワー14階、大阪駅徒歩5分)

【参加費】無料(ただし、事前登録制)

問い合せ先:樫田美雄(徳島大学)
kashidaあっとまーくias.tokushima-u.ac.jp(あっとまーくを@に変えて下さい)
主催:日本保健医療社会学会

(情報提供 樫田 美雄様)

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■著書の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

○渡辺恒夫『人はなぜ夢を見るのか -夢科学四千年の問いと答え』京都:化学同人、
2010.234頁。1700円。
http://www.kagakudojin.co.jp/book/b62866.html
<内容>
序章:映画『マトリックスの問い』
第1章:『ギルガメシュ叙事詩』に始まる
第2章:フロイトとユングー深層心理学の時代
第3章:レム睡眠の発見ー夢の現代科学のはじまり
第4章:もう一つの夢の現代科学ーシリーズ分析と内容分析
第5章:夢には何の意味もない?ーレム睡眠の仕組みと夢の脳生理学的なモデル
第6章:レム睡眠の機能ー記憶の整理?
第7章:夢と記憶ー夢の源泉は前日の記憶か
第8章:夢の進化理論
第9章:明晰夢と自己意識の誕生
終章:夢の現象学
(情報提供 渡辺恒夫 様)

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……………………………………………………………………………………………

[クッピーより]
第68号はいかがでしたか。今月もたくさんの情報をいただきました。新年度の
慌しさも一段落し、研究会企画なども活発化してきたようです。今後ともこの調
子で、当メルマガどんどんご活用ください。その他、当メルマガに対する意見や
アイデアもお待ちしております。

……………………………………………………………………………………………
編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第68号担当:大倉得史・野坂祐子・坂本將暢
発行:日本質的心理学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaqp/
発行日:2010年6月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望は以下のWebページからお願いします。
【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp 】
●メールマガジンに掲載する研究会等の情報やアイデアを募集しております。
情報提供・投稿は、各号15日までにお願いします。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaqp/toiawase.html
(メールソフトによっては、改行されていることがあります)
●アドレスの変更、配信の停止を希望される場合は、お手数ですが学会事務局
までご連絡ください。
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