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役立つ情報を共有しましょうよ
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会

日本質的心理学会 メールマガジン No.49======================2008/11/20

クッピーです。なんだか急に冷え込んできましたね。11月も後半ですから
当たり前なのかもしれないですが、今まで割と暖かかった分、寒さが身に
しみます…。ただ、こんなふうに急激に寒くなった年には紅葉がきれいだ
と聞きます。街の木々もずいぶん色づいてきましたし、来週末の大会(ポ
スターを添付させていただいています)には美しい景色を楽しみながら出
かけられるかもしれませんね。皆さまそれまで風邪などひかれませんよう、
お体に気をつけてお過ごしください。

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎ 学会より会員のみなさまへ:

◆事務局より

◆編集委員会より

◆第5回大会実行委員会より

■□■□「質的研究」情報コーナー

■ 研究会情報

○『質的研究集中ワークショップ・ベーシック編』(早稲田大学)

○シンポジウム:「学力から学校教育の質を問う」(東京大学)

■ 著書の紹介
○『ラディカル質的心理学:アクションリサーチ入門』(イアンパーカー著)

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆事務局より
学会員、800人を越えました!
2008年11月14日現在の会員数は802人です。会費納入率は61%です。
ではみなさん、大会会場でお会いしましょう!

◆編集委員会より
11月の小春日和の晴天はなかなかいいもので、色づいた木々の葉っぱがとても
美しく見えます。最近になって一念発起し、できるだけ歩いて通勤することにし
ました。自宅から大学まで徒歩15分程度というところに住んでいるのですが、以
前はもっぱら自転車を使っていました。同じ道でも歩いてみると、自動車ではも
ちろん、自転車でも気づかなかった様々なことが目に留まります。少し時間に余
裕があるときは、あえて遠回りし、茨城大学水戸キャンパスの北側の坂を下った
あたり、木々が茂ったところを通ることにしています。
この季節、柿の実が色づいた風景が見事で、また藪の中にカラスウリの赤い実
を見つけたりすると、なんだかちょっと得をしたような気になります。水戸駅方
面から来ると気づかないのですが、茨城大学は北側を流れる那珂川とその周辺の
田んぼの拡がるところから見て丘の上にあり、その丘の斜面の何カ所かから湧き
水が出ています。もう少し水戸駅寄りの斜面には、常陸風土記にも登場する曝井
(さらしい)という場所があり、今でも水がこんこんと湧いています。万葉集に
ある「三栗の中に向かえる曝井の絶えず通わむそこに妻もが」の歌は、ここを詠
んだものだとの説があります。自分の体調維持のため、そして質的研究に必要な
感性を磨くため、そんな歴史散歩もちょっといいものですね。
ところで先月末が締め切りであった第9号の特集のテーマは「質的心理学にお
ける時間性・歴史性を問う」で、全部で7本の投稿がありました。投稿してくだ
さったみなさま、有り難うございました。これから査読・編集作業が始まってい
きます。まだ論文の内容についてはわかりませんが、ゆっくり歩くことから見え
てくる時間性・歴史性というのもあるのではと、秋の散歩を愉しみながら感じて
いる次第です。
今月末には、筑波大学で第5回大会が開かれます。紅葉の見頃はちょっと過ぎ
たころかもしれませんが、筑波山の近辺の紅葉もなかなか見事。ぜひそんな秋の
筑波にも足を運んでください。そして、大会で大いに刺激を互いに与えあって、
次の論文投稿のエネルギーに繋げていただければと思っています。
(副編集委員長・伊藤哲司)

◆ 第5回大会実行委員会より
学会まであと2週間余となりました。お陰様で準備は順調に進んでいます。
プログラムは、大会HPより確認ください。

第5回大会HP http://www.human.tsukuba.ac.jp/~quality-psy/conference08/

今回、学びをテーマとして会員の皆様から会員企画シンポジウムならびに個人
ポスターをつのりましたところ、たくさんの学びと変化の喜びに関する企画が寄
せられました。おかげさまで11の会員企画シンポジウムと64のポスター発表
が実現しました。準備委員会企画記念講演では、長く質的方法の重要性を指摘さ
れてこられた吉田章宏氏(淑徳大学)にお話しいただきます。私たちの進めてい
る質的心理学の運動について忌憚のない評価をお聞かせいただけるものと期待し
ています。また、記念シンポジウムとしては、現代アートの旗手の一人であり、
アートワークショップ等の実践を通じて、物作りや表現教育についても発言され
ている、土佐信道氏(明和電機代表取締役社長)をお招きしてセッションを持つ
ことができました。その他にも、2つの学会研究交流委員会企画のシンポジウム、
4つの大会企画のシンポジウム、2つのチュートリアルを用意することができま
した。
このように充実した企画でみなさまのご来場を心よりお待ち申しております。

なお、懇親会ですが、当日の参加申し込みもお受けいたします。吉田先生、土
佐社長も参加されますので、ぜひ多くの方々に参加をお願いしたいとおもいます。
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■□■□「質的研究」情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>
□■□

【注意!】情報提供は、こちらから連絡がとれるアドレスをご記入ください。
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。
また、掲載情報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載
されていることがありますので、出席される方は、開催直前に
HPで確認されることをお薦めします。
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。
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■ 研究会情報    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

○構造構成主義アカデメイア『質的研究集中ワークショップ・ベーシック編』の
お知らせ
この度構造構成主義アカデメイアでは,多くのご要望に応えるため東京(早稲
田大学)にて4日間(計30時間以上)の演習形式の集中ワークショップを開催
することにしました。SCQRMとは,多種多様な「質的研究」に通底する原理
となる考え方や技法を呈示するものであり,それを身につければ既存の技法をよ
り創造的に使いこなすことが可能となります。学生,教員,一般の方を問わずど
なたでも参加できますので,質的研究に関心がある方,質的研究のエッセンスや
コツを学びたいという方は奮ってご参加ください。
【質的研究集中ワークショップ・ベーシック編】
http://url.ms/yoj
◆講師 西條剛央
◆東京開催
場所:早稲田大学(早稲田キャンパス)
日時:2009年1月24日(土)・1月25日(日)/1月31日(土)・2
月1日(日)(各日10時~18時40分)
◆内容
質的研究は分析方法に力点を置かれがちですが,意義ある質的研究を行うため
には,「質的研究の長所を活かしたリサーチクエスチョンを立てられるかどうか」
が本質的に重要なポイントになります。方法が目的を達成する手段である以上,
どのように分析し,どのような理論を構築すればよいかはリサーチクエスチョン
(目的)によって決まってくるため,リサーチクエスチョンを抜きに「正しい方
法」を学ぶことはできないのです。
したがって,本ワークショップでは,各班にわかれ、質的研究の特性を活かし
たリサーチクエスチョンを立ち上げから始まり,対象者の選択,データ収集(イ
ンタビュー),データ分析,理論構築(仮説生成),研究発表に至るまで一気に
実践してみることで,SCQRMやそれに基づく「構造構成的M-GTA」の活用
法を学び,質的研究のエッセンスとコツを身につけることを目的とします。
◆使用テキスト『ライブ講義・質的研究とは何か――SCQRMベーシック編・
アドバンス編』
◆参加費 2万円
◆定員 35名程度(※すでに多くのお申し込みをいただいていますのでご希望
の方はお早めにご登録ください)。
※ 参加希望者は下記より仮登録をしてください。先着順とさせていただくため仮
登録をいただきましても定員になり次第締め切らせていただくことがありますの
で予めご了承ください。本登録が完了し次第、詳細な情報を送らせていただきま
す。
なお,九州開催(長崎大学:2009年,2月28(土)~)も若干定員に余裕
がありますのでご希望の方はお早めにどうぞ。
http://server.net8.jp/auto-mail/12147/form.cgi
(情報提供者 西條剛央様)

○シンポジウム:「学力から学校教育の質を問う」
◆日時:12月14日 10時~16時(9時45分開場)
◆場所:東京大学福武ホール・ラーニングシアター
◆主催:東京大学大学院教育学研究科 学校教育高度化センター
◆入場料無料(先着150名)
詳細情報:以下のホームページをご覧ください。
http://www.p.u-tokyo.ac.jp/~c-kodoka/
(情報提供者 河野麻沙美様)

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■著書の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

○『ラディカル質的心理学:アクションリサーチ入門』
イアンパーカー(著)・八ッ塚一郎(訳) 定価2800円 発行年月:2008年11月 ナ
カニシヤ出版
本書は、質的心理学の問題をその限界から検討したIan Parkerの”Qualitative
Psychology: Introducing Radical research”の翻訳である。そのために、大き
く3つのパートからなる。
第1のパートは、質的研究の「基本原理」・「倫理」・「反省」という最も重
要な問題を論じたパート、第2のパートは、エスノグラフィやインタビューなど
6つの方法について論じたパート、第3のパートは、評価基準と論文作成という
研究としてまとめる段階での諸問題を論じたパートである。
本書は、初心者向けに書かれた、誰でもすぐに質的研究ができることを謳った
How toものではない。本書の主旨は、適正な質的研究を行うための諸問題の整理
であり、本書によって、読者が求められるのは、やり過ごしてしまいがちな問題
を、一段階踏み込んで考えることである。その意味で、本書の内容は、決して耳
に心地よいものではない。しかし、本書に書かれた「耳の痛い話」は、研究にお
いて困難にぶち当たっている人、真剣に質的研究や現場での研究を考えている人
にとって、問題を乗り越えるための考えるヒントを多く与えてくれるものであろ
う。また、本書は「解答」ではなく、問題提起の書である。本書が提示したラデ
ィカルな問いかけを基盤にして、さまざまな議論が学会内外で起こることが期待
される。
(情報提供者 荒川歩様)

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[クッピーより]
第49号はいかがでしたか?これからも読みやすい形で、皆さまに役立つ情報を
お届けすべく、いろいろ工夫を重ねてまいりたいと思います。皆さまからのご意
見を編集者一同お待ちしております。どしどしアイデアをお寄せください。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第49号担当:大倉得史・野坂祐子・荒川歩
発行:日本質的心理学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaqp/
発行日:2008年11月20日
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【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp 】
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情報提供・投稿は、各号15日までにお願いします。
http://wwwsoc.nii.ac.jp//cgi-bin/jaqp/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=info
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