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役立つ情報を共有しましょうよ
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会

日本質的心理学会 メールマガジン No.48======================2008/10/20

クッピーです。「天高く馬肥ゆる秋」の言葉どおり、澄んだ青空とさわや
かな風が気持ちのいい季節ですね。馬と同じく「食欲倍増!」の方も多い
と思います。クッピーもご多分に漏れず少々太り気味ですが、やっぱり食
べたいときに、食べたいものをおいしく食べるって、健康にもきっと良い
はず・・・。そんなことを言い聞かせながら(?)、前向きにいきたいと思い
ます。

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎ 学会より会員のみなさまへ:

◆事務局より

◆編集委員会より

■□■□「質的研究」情報コーナー

■ 研究会情報

○『Narrative and Self』講演会のお知らせ(立命館大学)

○『質的研究集中ワークショップ』(早稲田大学、長崎大学)

■ 著書の紹介
○『実践 グラウンデッド・セオリー・アプローチ:現象をとらえる』(戈木
クレイグヒル滋子著)

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆事務局より
10月14日現在の会員数は799名です。
2008年度会費納入率は59%となっています。
学会中(まで)に800名となることはほぼ確実となりました。

◆編集委員会より
先日散歩をしていたら、通りの隅にムラサキシキブが植えられていてその実が
もう色づきかけていました。たぶんこのメルマガが出るころには、紫色の小さな
実が目を楽しませてくれることでしょう。時間はゆっくりと確実に進み、秋が深
まっています。それと共に、『質的心理学研究 第8号』に向けての編集作業も
順調に―と言いたいところですが、あらゆる作業がそうであるように、進んでい
る部分とやや遅れがちな部分を含みながら、それでも前に向かって進んでいます。
第8号の内容のうち、先頃原稿が出そろったのが書評特集です。テーマは、「
身体性と質的心理学」(担当・小島康次)。「身体」というのは、図と地の比喩
でいえば、経験の地としてあまり意識されることはなく、言葉にしにくい部分を
含んでいます。にもかかわらず、私たちの経験をさまざまなレベルで可能にする
ものでもあり、質的研究においても様々な研究者が関心をもち、直接的にか間接
的にかアプローチしてきたテーマです。今回は、執筆者の方々に自由に書評対象
の書籍を選択していただき、その書籍を批評しながら身体性の諸側面を論じて下
さっております。比較的短いものではありますが、刺激的な論考が並ぶことと思
いますのでご期待下さい。
おっと、それから、もう1つ忘れてはいけない。先月のメルマガでもお伝えし
てありますように、10月末が『質的心理学研究 第9号』の特集論文の締切にな
っています。繰り返しになりますが念のため申し添えますと、特集タイトルは、
「質的心理学における時間性・歴史性を問う」(担当・麻生武/山本登志哉)で
す。投稿しようかどうか迷っているあなた。まだ自分の原稿に自信がないと思っ
ているあなた。とりあえず投稿してみてはいかがでしょう。自分の評価と他の人
の評価は違うものです。どんなコメントが戻ってくるにせよ、それは論文をより
よいものにし、研究を前に進めるための、手がかりになるのは間違いありません。
たぶん。きっと。
原稿の作成その他のお仕事で疲れたら、気分転換に散歩でもしてみませんか。
ちょっと観察の目を向けてみると、そこには自然の時間や人間の時間(時間性・
歴史性!)が重なりあいながら浮かび上がってくるかもしれません。それぞれの
秋をお楽しみください。
(副編集委員長 能智正博)

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■□■□「質的研究」情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>
□■□

【注意!】情報提供は、こちらから連絡がとれるアドレスをご記入ください。
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。
また、掲載情報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載
されていることがありますので、出席される方は、開催直前に
HPで確認されることをお薦めします。
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。
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■ 研究会情報    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

○『Narrative and Self』講演会のお知らせ
ダン・マクアダムス先生を迎えてのナラティブ、自己物語、発達心理学に関する
講演会です。平日夕方の開催ですが、奮ってご参加ください。
◆2008年11月18日(火) 午後5時から
◆立命館大学衣笠キャンパス 洋洋館959号室 学内地図
http://www.ritsumei.ac.jp/mng/gl/koho/annai/profile/campus/kic.pdf
(この地図の12番の建物)
◆スケジュール
前半司会 森岡正芳(神戸大学)
17:00-17:30 榎本博明(名城大学)
The narrative approach and the identify psychology
「語りを素材に自己のアイデンティティに迫る」

17:30-18:00 やまだようこ(京都大学)
Linear Progressive Model and The Ryoko Model of Development
「発達の線形進歩モデルと両行モデル」

18:00- 18:10 休息

後半司会 サトウタツヤ(立命館大学)
18:10- 19:40  Prof. Dan McAdams (Northwestern University)
通訳・東村知子(奈良女子大学)
“Narrative Identity and the Problem of Coherence in Life Stories.”
「ナラティブ・アイデンティティと自己物語における一貫性の問題」

*講演会は基本的に日本語で行われます。マクアダムス先生の英語講演には通訳
がつきます。

主催
立命館大学人間科学研究所・オープンリサーチセンター「臨床人間科学の構築」
研究法開発チーム
科研費・基盤研究(B)「ナラティヴアプローチによる治療的意味生成過程に関
する研究」(代表・森岡正芳)

参考:Dan McAdams先生のHP
http://www.psych.northwestern.edu/~mcadams/
(情報提供者 サトウタツヤ様)

○構造構成主義アカデメイア『質的研究集中ワークショップ』第三回追加募集・
九州開催のお知らせ
この度構造構成主義アカデメイアでは,多数のご要望にお応えするため10月
25日から早稲田大学で開催される第三回の追加募集を若干名行います。また九
州(長崎大学)にて4日間(計30時間以上)の演習形式の集中ワークショップ
を開催させていただくことになりました。SCQRMとは,多種多様な「質的研
究」に通底する原理となる考え方や技法を呈示するものであり,それを身につけ
れば既存の技法をより創造的に使いこなすことが可能となります。学生,教員,
一般の方を問わずどなたでも参加できますので,質的研究に関心がある方,質的
研究のエッセンスやコツを学びたいという方は奮ってご参加ください。
【質的研究集中ワークショップ】
http://structuralconstructivismakademeia.blogspot.com/
◆講師 西條剛央
◆内容
質的研究は分析方法に力点を置かれがちですが,意義ある質的研究を行うため
には,「質的研究の長所を活かしたリサーチクエスチョンを立てられるかどうか
」が本質的に重要なポイントになります。方法が目的を達成する手段である以上
,どのように分析し,どのような理論を構築すればよいかもすべてリサーチクエ
スチョン(研究関心)によって決まってくるため,リサーチクエスチョンを抜き
に「正しい方法」を学ぶことはできないのです。したがって,本ワークショップ
では,各班にわかれ、質的研究の特性を活かしたリサーチクエスチョンを立ち上
げから始まり,対象者の選択,データ収集(インタビュー),データ分析,理論
構築(仮説生成),研究発表に至るまで一気に実践してみることで,SCQRM
やそれに基づく「構造構成的M-GTA」の活用法を学び,質的研究のエッセンス
とコツを身につけることを目的とします。
◆関東開催(若干名追加募集)
場所:早稲田大学早稲田キャンパス19号館311教室
日時:2008年,10月25(土)・10月26(日)/11月1日(土)・
11月2日(日)(土曜日は11時~19時40分,日曜日は9時~18時)
◆九州開催
場所:長崎大学医学部保健学科
日時:2009年,2月28(土)・3月1日(日)/3月7日(土)・8日(
日)(各日10時~18時40分)
◆参加費 2万円
◆定員 40名程度
※ 参加希望者は下記より仮登録をしてください。先着順とさせていただくため仮
登録をいただきましても定員になり次第締め切らせていただくことがありますの
で予めご了承ください。本登録が完了し次第、詳細な情報を送らせていただきま
す。
http://server.net8.jp/auto-mail/12147/form.cgi
(情報提供者 西條剛央様)

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■著書の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

○『実践 グラウンデッド・セオリー・アプローチ:現象をとらえる』(新曜社)
戈木クレイグヒル 滋子著 10月発刊 1800円
本書は,グラウンデッド・セオリー・アプローチの分析の基礎について書いた前
書『ワードマップ グラウンデッド・セオリー・アプローチ:理論を生みだすま
で』(新曜社)の続編として,実際に収集した大量のデータをどう分析するのか
をご理解いただくために,以下の質問に答える形で書いたものです.
1.本当に切片化が必要なのか,大量の切片をどう扱ったらいいのか?
2.データには複数の現象が混じりあっているが,どうやって現象毎に分類
するのか?
3.事例毎に作るカテゴリー関連図を,どう統合していくのか?
4.少数派事例をふくむ各事例の有り様を,理論にどう盛り込めばいいのか?
5.分析をどう発表につなげるのか?
どれも簡単に答えられる質問ではありませんが,前書を使って独習してくださっ
た方々からの問い合わせにお応えする責任から,本書に挑戦しました.自習書と
してデータ分析の力をつけることを意図した本なので,みなさまご自身で分析に
挑戦なさることが必須です.分析が進むごとに,その時々の課題に対する私の分
析結果を示していますので,ご自分の分析と比較しながら読み進めていただくな
かで,グラウンデッド・セオリー・アプローチの流れが習得できると思います.
手軽に持ち歩ける軽さと,内容の重さというミスマッチぶりをぜひ楽しんでくだ
さい.
ところで,1月から始まる新連載「実践しながら学ぶグラウンデッド・セオリ
ー・アプローチ」と連動したブログが1足先にスタートしましたので,ぜひこち
らもご覧くださいませ.
http://www.jnapc.co.jp/weblog/inr/
(情報提供者 戈木クレイグヒル滋子様)
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[クッピーより]
第48号はいかがでしたか?これからも皆さまに役立つ情報を、思わず読みたく
なるような形で発信していくことを目指していきたいと思います。どんな情報を、
どんな形でお届けしたら良いか、今後とも皆さまからのご意見を編集者一同お待
ちしております。どしどしアイデアをお寄せください。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第48号担当:大倉得史・野坂祐子・荒川歩
発行:日本質的心理学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaqp/
発行日:2008年10月20日
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●学会に関するご意見・ご要望は以下のWebページからお願いします。
【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp 】
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情報提供・投稿は、各号15日までにお願いします。
http://wwwsoc.nii.ac.jp//cgi-bin/jaqp/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=info
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●アドレスの変更、配信の停止を希望される場合は、お手数ですが学会事務局
までご連絡ください。
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複写・転送・再編集することは、著作権の侵害となりますので、お控えくだ
さいますようお願い申し上げます。また、転載を希望する場合は、学会事務
局にご連絡下さい。   【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp 】
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