日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃0┃8┃
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役立つ情報を共有しましょうよ
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会

日本質的心理学会 メールマガジン No.42======================2008/4/20

クッピーです。早くも桜が散り始め、木々の緑が鮮やかになってきました。
新年度を迎え、皆さまお忙しい毎日をお過ごしのことと思います。研究交
流委員会のメンバーも新しい顔ぶれになり、実はクッピー自身もこっそり
リニューアルしました。どうぞ温かく見守ってくださいね。

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ シリーズ<質的心理学の最前線>(第2回)
「人生と病いの語り」

◎ 学会より会員のみなさまへ:

◆事務局より

◆編集委員会からのお知らせ

■□■□「質的研究」情報コーナー

■ 研究会情報

○立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点
「物語・トラウマ・倫理――アーサー・フランク教授を迎えて」(立命館大
学)

○宗教心理学研究会主催「科学研究における信仰の機能」国際シンポジウム
(名古屋大学)

■ 著書の紹介

○『語り合う質的心理学―体験に寄り添う知を求めて』(大倉得史著)
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■ シリーズ<質的心理学の最前線>(第2回)
「人生と病いの語り」
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日本質的心理学会研究交流委員会では、「シリーズ<質的心理学の最前
線>」と銘打って、7月まで3回にわたって、研究領域に応じた質的研究の
動向と方法論としての議論を超えて質的心理学が目指す方向性について議
論をしていきます。
第2回は,生涯発達・医療領域を取り上げます。

シリーズ<質的心理学の最前線>(第2回)
「人生と病いの語り」

ナラティブ・ターン(物語的転回)と呼ばれる学際的潮流が、心理学にも押
し寄せています。「語り」がどのように経験をまとめ意味づけるのか、病いと
いう経験を生きること、一見ネガティブな経験を意味づけることとケアがどの
ように結び付くのか。これらの問題を、インタビューやテクスト分析を通した
質的研究としてまとめ、実践に活かしていく試みにチャレンジします。臨床分
野の先生をお招きし、刺激的な発表と議論をお楽しみいただけるものと考えて
います。

話題提供: やまだようこ(京都大学)
戈木クレイグヒル滋子(首都大学東京)
江口重幸(東京武蔵野病院)
コメンテータ:岸本寛史(京都大学医学部附属病院)
山口智子(日本福祉大学)
司会:     永田素彦(京都大学)

日時: 6月8日(日)13:30-16:30
(受付開始:13:00)
会場: 京都大学吉田南キャンパス・総合人間学部棟1102
http://www.kyoto-u.ac.jp/access/kmap/map6r_ys.htm
参加費: 日本質的心理学会会員=無料
同   非会員=1000円
定員: 100名(先着順)

※今回は,会場の都合で参加者数に上限があるため,予約制となります。
参加登録はウェブサイトからに限られます。事務局等へメールやFax
で参加のご連絡をされても受け付けられませんので,ご注意ください。
参加希望者は,下記ウェブサイトより参加登録をしてください。非会
員の方の参加費は当日,現地で徴収いたします。なお,参加者が定員を
超過した時点でこのウェブサイトを閉鎖します。

http://wwwsoc.nii.ac.jp//cgi-bin/jaqp/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=moushikomi

主催:日本質的心理学会研究交流委員会
共催:京大GCOEプロジェクト「心が活きるフィールド教育と生涯発達
のサポートとシステム」

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆事務局より

学会員数のお知らせ

2008年度に、早くも新規会員16名をお迎えして会員数が722名となりました。
今年度も張り切っていきましょう!
第7回大会開催校を公募します
第5回大会は筑波大学にて、同大学茂呂雄二先生を中心に行われます (11/
29-30)。また、第6回は北海道地区で北海学園大学・小島康次先生を中心に
して、開催されることが決まっております(日程未定)。これまで大会開催校
については、いわゆる有力校を対象に事務局長が中心となって折衝形式で決定
してきましたが、第6回大会のように地域で行うような形式も有望な形態であ
るため、まずは会員のみなさんの自主的な大会開催のご希望を伺うことにいた
しました。会員が少ない大学で行う場合には、様々な形で学会が全力でバック
アップします。この機会に大会開催を考えてみてください。
実際に第7回大会(2010年度)を開催してもいいと考える方は事務局までご
一報ください。
日本質的心理学会事務局 <jaqp@shiraume.ac.jp>

◆編集委員会からのお知らせ

大学では、新入学と進級の季節を迎えました。少しでも多くの学生達
が、良質の質的心理学研究と出会うことができるよう、会員の皆様が勤
務される大学の図書館等で、本学会誌「質的心理学研究」を是非とも定期
購読して頂けたらと思います。
編集委員会では、早くも第8号(特集「地域・文化間交流-フィールド
を繋ぐ質的心理学」(責任編集:矢守克也・伊藤哲司)の編集作業が始まっ
ています。また、第9号特集「質的心理学における時間性・歴史性を問う」
(責任編集:麻生武・山本登志哉)についても、投稿募集中です。第9号特
集の締切は、2008年10月末日(厳守・消印有効)ですが、一般論文について
は随時投稿を受け付けております。査読を迅速に行い、査読結果をなる
べく早く投稿者にお返しするためにも、「投稿論文原稿作成の手引き(改
訂版)」をご熟読の上、「チェックリスト」を添付してご投稿下さるよう、
お願い致します。詳細につきましては、本学会HPをご覧下さい。(学会HP
アドレス:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaqp/)

(副編集委員長 柴山真琴)

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■□■□「質的研究」情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>
□■□

【注意!】情報提供は、こちらから連絡がとれるアドレスをご記入ください。
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。
また、掲載情報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載
されていることがありますので、出席される方は、開催直前に
HPで確認されることをお薦めします。
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。
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■ 研究会の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

○医療社会学者・アーサー・フランク教授が再び来日。以下のような公開企画を行
いますので、みなさまふるってご参加ください。

※以下、転送・転載歓迎。
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特別公開企画
立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点
「物語・トラウマ・倫理――アーサー・フランク教授を迎えて」

日時:2008年6月7日(土)13:00~18:00(開場12:30)
会場:立命館大学衣笠キャンパス創思館カンファレンスルーム
(キャンパスマップURL:
http://www.ritsumei.ac.jp/mng/gl/koho/annai/profile/campus/kic.pdf)
(アクセスマップURL:
http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html)
※参加費無料/事前申込要

▼プログラム
13:00~13:05 開会の辞 立岩真也(グローバルCOEプログラム「生存学」創成
拠点拠点リーダー)
13:05~13:10 Arthur W. Frank教授の紹介 サトウタツヤ(立命館大学文学部
教授)
13:10~14:10 基調報告 Arthur W. Frank教授
“The Problem of Saying Something About Trauma Narratives”
14:10~14:25 指定質問1 山口真紀(立命館大学大学院先端総合学術研究科
院生)
14:25~14:40 指定質問2 大谷通高(立命館大学大学院先端総合学術研究科
院生)
14:40~15:00 Arthur W. Frank教授のリプライ
15:00~15:15 休憩
15:15~15:35 研究報告1
中田喜一(立命館大学大学院先端総合学術研究科院生)
15:35~15:55 研究報告2
藤原信行(立命館大学大学院先端総合学術研究科院生)
15:55~16:15 Arthur W. Frank教授のコメント
16:15~16:30 休憩
16:30~16:45 全体討議コメント1 伊藤智樹(富山大学人文学部准教授)
16:45~17:00 全体討議コメント2 天田城介(立命館大学大学院先端総合学
術研究科准教授)
17:00~17:15 全体討議コメント3 立岩真也(立命館大学大学院先端総合学
術研究科教授)
17:15~17:35 Arthur W. Frank教授のリプライ
17:35~17:55 フロアからの質問 & Arthur W. Frank教授のレスポンス
17:55~18:00 閉会の辞 松原洋子(グローバルCOEプログラム「生存学」創成
拠点事務局長)

※司会:サトウタツヤ(立命館大学文学部教授)、天田城介(立命館大学大学院
先端総合学術研究科准教授)
※フランク教授の基調報告やリプライは英語で行われますが逐次通訳の準備がご
ざいます。指定質問と研究報告は日本語で行われます。
※全体についてパソコン筆記要約の準備がございます。

【Arthur W. Frank教授の紹介】
プリンストン大学、ペンシルヴァニア大学で学び、1975年にイェール大学にて社
会学の博士号(Ph.D)を取得。現在、カルガリー大学社会学部教授。専門は医療
社会学。

◆主催:立命館大学グローバルCOEプログラム 「生存学」創成拠点
立命館大学生存学研究センター
立命館大学人間科学研究所

◆お申し込み先
お名前、ご所属(任意)、ご連絡先(E-mailかFAX)を明記の上、E-mail かFAXに
てお申込み下さい(当日参加も可能です)。

立命館大学生存学研究センター
FAX:075-465-8371 E-mail:ars-vive@st.ritsumei.ac.jp(担当:曽我・佐山)

◆お問い合わせ先
立命館大学生存学研究センター
〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
TEL:075-466-3335 FAX:075-465-8371
E-mail:ars-vive@st.ritsumei.ac.jp
URL:http://www.arsvi.com/

※お願い:駐車場がございませんので、ご来場の際は公共交通機関をご利用くだ
さい
(情報提供者:サトウタツヤ様)
――――――――――――――――――――――――――――――――
※ここまで転送・転載可。
○宗教心理学研究会主催「科学研究における信仰の機能」国際シンポジウム
科学研究は、宗教と切り離して考えられることが多い。この背景には、科学と
は、「客観的」でなければならず、宗教のようなものが入ってくるのは、「科学
性」を損なうものであるという言説を背景に持っていると思われる。そのため、
信仰が科学研究に与えるネガティブな影響の可能性については、さまざまな文脈
で論じられてきた。たしかに、この言説は歴史的に理由のあるものではあるが、
近年、「科学」という営みの「客観主義」については、疑問も呈され、自省的に
、自分の関心の背景を明らかにすることが求められている。本企画では、信仰を
持つことで科学研究にどのようなあらたな地平を得ることができるのか、それで
得られた知識を、どのように考えれば信仰を持たない人、あるいは異なる信仰の
人と共有できるものにすることができるのか、その可能性を検討することを目的
とする。具体的には、情報科学の著名な研究者であり、かつ宗教者であるGitt先
生に、自身の研究と信仰との関係についてお話いただく。

◆登壇者
【話題提供】:
Werner Gitt(元ドイツ連邦物理学・科学技術研究所教授・所長・情報科学部長)
高木宣秀(龍谷大学文化研究所)
【指定討論】:
森岡正芳(神戸大学人間発達環境学研究科)
【司会】:
荒川 歩(名古屋大学法学研究科)
【企画】:
松島公望(東京大学総合文化研究科)
※日本語スライドを用意予定。また総合議論・質疑においては通訳を行う予定。
◆Werner Gitt先生の紹介
Gitt先生は、情報科学を専門とされ、ドイツ連邦物理学・科学技術研究所教授
・所長・情報科学部長などを歴任された。情報理論の専門家であり、反進化論の
立場で知られる。著書に、”In the Beginning was Information”、”Time And
Eternity”ほか多数。

◆日時:2008年6月14日(土) 10時~
◆場所:名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリー(VBL) 3階 ベンチャーホ
ール(http://www.vbl.nagoya-u.ac.jp/ )
◆参加申し込み:不要・無料です。
◆主催 宗教心理学研究会
研究会HP:http://www.geocities.jp/psychology_of_religion_japan/
◆問い合わせ先 名古屋大学法学研究科 荒川歩 arakawa12a@hotmail.com
◆詳細ウェブ:http://www.k2.dion.ne.jp/~kokoro/shukyotokagaku.html

(情報提供者:荒川歩様)

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■著書の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

○大倉得史(著) 『語り合う質的心理学―体験に寄り添う知を求めて』
ナカニシヤ出版(2008年3月)

現在、質的研究の領域では、物語論的アプローチやエスノメソドロジー、グラ
ウンデッド・セオリー法など、実にさまざまな手法が開発されていますが、各ア
プローチがそれぞれどんな現象の、どんな「質」を扱うためのものであるのかは
必ずしも明確にされていません。これからの質的研究は、各アプローチ間でお互
いに疑問や批判をぶつけ合いながら、自らの方法にどんな前提や限界が孕まれて
いるのかを検討していく作業が必要だと考えられます。本書は、筆者の「語り合
い法」(エピソード記述法)の立場から、それを実践しようと試みたものです。
具体的には、物語論的アプローチやエスノメソドロジーなどとの(批判的)対
話を通じ、逐語録分析の問題、社会構築主義や自然科学的手法を心理学に適用す
る際の問題、個別事例の「一般性」の問題などの根本的問題について議論しなが
ら、「体験に寄り添う知」を求める手法として「語り合い法」(エピソード記述
法)の理論的位置づけを行っていきます。どんなアプローチをとるにせよ、質的
心理学に携わる方々に是非読んでいただきたい一冊です。

(情報提供者:大倉得史様)

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[クッピーより]

第42号はいかがでしたか?これからも「読まれるメルマガ」を目指し、より見や
すく、より役立つものにしていきたい思います。ぜひアイディアをお寄せくださ
い。担当一同お待ち申し上げております。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第42号担当:大倉得史・野坂祐子・荒川歩
発行:日本質的心理学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaqp/
発行日:2008年4月20日
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【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp 】
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情報提供・投稿は、各号15日までにお願いします。
http://wwwsoc.nii.ac.jp//cgi-bin/jaqp/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=info
(メールソフトによっては、改行されていることがあります)
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