日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃0┃8┃
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
日本質的心理学会 メールマガジン No.40======================2008/2/20
クッピーです。寒い日が続きますが、会員の皆様にはいかがお過ごしでしょ
うか。試験やレポートの採点、入試や院試で忙しいシーズンですが、体調に十
分気をつけて乗り切りましょう。
▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎学会より会員のみなさまへ:
●事務局より:会費納入のお願い
○編集委員会より:
『質的心理学研究』第10号の特集の詳細が決定しました!
◇「質的研究」情報コーナー:
●「ライフサイクル・ライフコースから視た障害者福祉研究に関する方法論
的課題―社会福祉学における質的研究のオリジナリティの追求」
◎「質的研究の方法論としての解釈的現象学」公開特別講演会
▼京都大学GCOE「心が活きる教育のための国際拠点」プロジェクト
第4回グローバルCOE主催講演会
△著書紹介:『ディルタイ研究』第18号
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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆◆◆事務局より
毎回のことですが、会費納入をよろしくお願いします。
2008年2月19日現在
会員数718名、2007年会費納入者487名(納入率67%)
となっております。このメールを読んでいる3人に1人の方が会費未納入です。
振り込み用紙を入れたお手紙をさしあげていますので、ご確認ください。
また、2008年2月9日に第11回常任理事会が行われ、質的研究の更なる発展と学
会員へのサービス向上のために、学会賞を設置すること、第2機関誌とも言え
る雑誌を発刊すること、が決まりました。後者については、投稿論文を主とす
る現在の『質的心理学研究』を補完するような少し異なる内容の雑誌を作り、
学会員に直接郵送しようとする構想です。今後の進展を楽しみにお待ちくださ
い。
(事務局長:サトウタツヤ)
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■編集委員会より
『質的心理学研究』第10号の特集の詳細が決定しました!
投稿締切は、2009年10月末日(厳守・消印有効)です。皆様のご投稿をお待ち
しております。
■『質的心理学研究』第10号特集
環境の実在を質的心理学はどうあつかうのか
(南 博文・佐々木正人 責任編集)
締切:2009年10月末日(厳守・消印有効)
心理学、医学、看護学をはじめ、人間を対象とする科学は、ともすると人間
側にばかり目を向け、その人が置かれている具体的な環境の存在・あり様に無
関心のままであったように思われる。生体としてのヒトの身体とその機能を研
究するとき、刺激とそれへの反応を調べるという方法が用いられ、その際にヒ
トが生きている環境は捨象されてきた。クライエントの生きてきた現実に寄り
添う臨床心理学においても、例えば「対象喪失」という概念が表すように、実
際に失われた「もの」が具体的に何であるか、それは深く問われないまま対象
への心的な構造の探求に関心が向けられる。ここでも環境は、当然の前提とし
て研究の背景に退いている。現実に生きている人間が、震災という経験をする
ときには、心的な喪失感と共に、それまでに在った具体的な「身のまわり」の
もの全てやそれらとの関係が問題となる。
環境の実在を質的心理学はどのように捉えるのか?
身のまわりの環境をあらためて質的に―すなわち「それは何であるか」「ど
のようであるか」という点から―問い直してみる事が、学のラディカリズムと
して今求められているように思われる。ギブソンのアフォーダンス論が提議す
る方向もその一つである。例えば次のような問い。「地面とかそこの肌理とか、
地面の上に散らばっている物とか、水とか、空気の流れとか・・・これまでの
心理学が思考の対象として扱わなかった〈環境〉にも注意をする。そのときそ
れらに包まれているヒトが、ヒトを含む動物の行為の姿が少しちがって見える
ということがあるようだ。だとしたらそのことを表に出して、話題にして、ヒ
トを語ることが環境を同時に語ることであるようなジャンルをはじめられない
か。建築家や土木の専門家やプロダクト・デザイナーが考えているはずのヒト
のことも心理学にできないか・・・。」
環境とはどのようなものか。環境が「こころ」の主題となるのはどのような
形においてか、そしてどのような原理によってか。生が営まれる「場」であり、
人間を含む生きものを取り囲む「環境」がどのようなものであるか、今一度リ
アルに問い直す論文、質的でしかできない「モノ―ヒト」に迫る論文、「環境
の心理学」を根本的に捉え直す斬新なアイデアを求む。
なお、第9号特集についても、投稿募集中です。
■『質的心理学研究』第9号特集
質的心理学における時間性・歴史性を問う
(麻生 武・山本登志哉 責任編集)
締切:2008年10月末日(厳守・消印有効)
※一般論文については随時投稿を受け付けております。
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■研究交流委員会より
■シリーズ<質的心理学の最前線>(第1回)
「教育・保育のための質的研究」
話題提供: 恒吉僚子(東京大学)
無藤 隆(白梅学園大学)
麻生 武(奈良女子大学)
指定討論: 柴山真琴(鎌倉女子大学)
司会: 本山方子(奈良女子大学)
日時: 2008年3月30日(日)13:30-16:30
(受付開始:13:00)
会場: 東京大学本郷キャンパス総合研究棟A200
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_05_j.html
参加費: 日本質的心理学会会員=無料
同 非会員=1000円
定員: 100名(先着順)
※今回は,会場の都合で参加者数に上限があるため,予約制となります。
参加登録はウェブサイトからに限られます。事務局等へメールやFax
で参加のご連絡をされても受け付けられませんので,ご注意ください。
参加希望者は,下記ウェブサイトより参加登録をしてください。非会
員の方の参加費は当日,現地で徴収いたします。なお,参加者が定員を
超過した時点でこのウェブサイトを閉鎖します。
http://wwwsoc.nii.ac.jp//cgi-bin/jaqp/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=moushikomi
主催: 日本質的心理学会研究交流委員会
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■□■□「質的研究」情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>
□■□
【注意!】情報提供は、こちらから連絡がとれるアドレスをご記入ください。
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。
また、掲載情報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載
されていることがありますので、出席される方は、開催直前に
HPで確認されることをお薦めします。
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。
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■ 研究会の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
●関西社会福祉学会における質的研究シンポ:「ライフサイクル・ライフコー
スから視た障害者福祉研究に関する方法論的課題―社会福祉学における質的
研究のオリジナリティの追求」
◇2008年3月1日(土)10:30-12:30
◇大阪府立大学A4棟(社会福祉学部)4階
〒599-8531 堺市中区学園町1-1
地下鉄御堂筋線「なかもず」駅下車20分
南海高野線「白鷺」駅下車10分
http://www.osakafu-u.ac.jp/
◇企画趣旨
我が国の障害者福祉の研究及び実践において、ライフサイクル・ライフコ
ースという視点が注目され始めている。ライフサイクル・ライフコースとい
う視点は、人が生きる時間軸と空間軸のうち前者に特に注目したとらえ方で
ある。これまでの社会福祉学研究は、システム論やケアマネジメントの概念
のように、空間的視点を重視しているが、近年の学術誌には、時間軸を長く
とって障害者がかかえる課題を明らかにしようとする研究が掲載されつつあ
る。実践面では、障害者基本計画等の行政文書にライフステージ毎の課題と
支援を要することが記載されつつある(例えば第3次堺市障害者長期計画)。
時間軸を長くすることは、決して「真の自立」「真の成長」「真の受容」
というような、高い有効性を追い求めることではない。むしろ、従来の「自
立した (せねばならない)」という利用者の目標(あるいは社会的役割期
待)の相対 化につながる。
本企画では障害者福祉におけるライフサイクル・ライフコースという視点
から、障害者福祉研究の方法論について再吟味し、社会福祉学のあり方の問
題として、とりわけ質的研究の活性化の方途を検討したい。特に社会福祉学
研究としての質的研究の隣接分野からの差異化を考えてみたい。
◇話題提供
田垣正晋(大阪府立大学教員)
「障害者福祉におけるライフサイクルとライフコース研究にライフストーリ
ー法はどう活用できるか」
古井克憲(日本学術振興会特別研究員・大阪府立大学人間社会学研究科)
「アクションリサーチから考える重度知的障害者のライフサイクルとライフ
コース」
参加費は無料の予定。参加申し込み不要(当日参加可能)。
医療、看護、心理等隣接領域からの参加を歓迎いたします。
◇参考図書
田垣正晋 2008 これからはじめる医療・福祉の質的研究入門
中央法規出版
田垣正晋 2007 中途肢体障害者における「障害の意味」の生涯発達的変化
-脊髄損傷者が語るライフストーリーから- ナカニシヤ出版
(情報提供:大阪府立大学人間社会学部 田垣正晋様)
◎「質的研究の方法論としての解釈的現象学」公開特別講演会
開催日:2008年3月8日(土曜日)
開催場所:札幌市立大学サテライトキャンパス
札幌市中央区北3条西4丁目 日本生命札幌ビル5階
講師:元国立シンガポール大学准教授 相良-ローゼマイヤーみはる先生
定員:60名
対象:解釈的現象学に興味のある方
資料代:2000円(当日会場にて)
申し込み方法:メール受付
申し込み締め切り:2008年2月29日
*メールには、件名:「参加申し込み」、本文に所属と氏名、メールアドレ
スを明記してください。また事前勉強会への参加を希望される方は、「事前
勉強会参加希望」と記載してください。折り返し「MLへの招待メール」をお
送りします。
事前申し込み先:[E-Mail]suzume2006@yahoo.co.jp
<プログラム>
13:00 開場・受付開始
13:30 講演 1部:理論的基盤
14:30 休憩
14:45 講演 2部:実践・応用
15:45 休憩
16:00 ワークショップ:「在宅高齢者が症状を訴え続ける意味」を
研究につなげるための取り組み
17:00 終了
≪事前勉強会のお知らせ≫
相良先生からのアドヴァイスをもとに、事前勉強会を開催します。各章の担
当者 (SKメンバー)が中心となり、専用MLで討論をします。そして、3月
1日に予定し ている事前勉強会で、各章担当者の報告を基に、参加者とデ
ィスカッションをし ます。ぜひご参加ください。
文献:ベナー著(相良ローゼマイヤーみはる監訳)『解釈的現象学-健康と
病気 における身体性・ケアリング・倫理』、医歯薬出版、2006年
第1部-3(p41-60) 第1部-4(p61-77) 第2部-9(p157-173)
sparrow kids事務局
お問い合わせ先:高岡哲子
TEL 01654-2-4199(ダイヤルイン*3122)
E-Mail:tetsumo8@nayoro.ac.jp
主催:質的研究会sparrow kids
後援:日本質的心理学会研究交流委員会
協賛:看護の詩学研究会
(情報提供:名寄市立大学保健福祉学部看護学科 高岡哲子様)
▼生涯発達と生涯教育の国際講演会:京都大学とウィーン大学の共同研究
Kyoto-Vienna International Lectures: Life-Span Development
and Life Long Learning
京都大学GCOE「心が活きる教育のための国際拠点」プロジェクト
第4回グローバルCOE主催講演会
日時:2008年3月17日(月) 13:30-16:00
場所:京都大学百周年時計台記念館・国際交流ホールⅠ
企画者 やまだようこ(京都大学大学院教育学研究科・教授)
通訳 戸田有一(大阪教育大学・准教授)
発表は英語ですが抄訳がつきます。
どなたでも無料でご参加いただけます。予約はいりません。
■13:30-14:30
・講演者 Christiane Spiel氏(ウィーン大学・教育心理学・教授、
ヨーロッパ発達心理学会長)
・講演題目 Promoting positive youth development
: The ViSC social competence program to prevent bullying at school
[略歴]
ウィーン大学心理学部長。教育心理学と評価研究学科教授。心理学部の創立
学部長、ヨーロッパ発達心理学会会長、DeGEval会長。ハノーバー大学評議
員。オーストリア連邦政府教育省と共同プロジェクト多数。研究テーマは、
発達心理学・教育心理学・評価の境界領域。いじめ、多文化の学校での統合
的実践、生涯学習、推論能力の評定、変化の測定、評価、教育システムの品
質管理など。
■15:00-16:00
・講演者 Georg Spiel氏(Klagenfurt総合病院・神経精神医学・医師)
・講演題目 Social psychiatric Services for Adolescents and Young
Adults
ABSTRACT
So far, psychology in the field of education and learning lacks an
integrative and compelling model or framework that would allow for
systematic representations of activities within the discipline and
incorporate the lifespan perspective. The paper presents the
thematic conceptualization of “Bildung-Psychology”. The German
term
(情報提供:京都大学教育学研究科 安田裕子様)
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■ 書籍の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
△ 『ディルタイ研究』第18号(2007年12月発行)
哲学・教育学系の学術雑誌ですが、「全国大会報告」には、ディルタイと心
理学をめぐる2編の特集論文が掲載されています。
◇「ディルタイと現代心理学」(pp.3-21)渡辺恒夫著
<要旨>心理学における質的研究と、そのメタ理論としての解釈学的アプロ
ーチの復興と共に、源流としてディルタイが注目される日が来ようとしてい
る。私は、近代心理学百二十年の迷走と混乱を可知化するため、かねがね心
理学の哲学を唱えているが、ディルタイの理解―説明の対立軸は、そのため
の重要な枠組を提供している。これに主観的―客観的視点という対立軸を併
せれば、心理学の諸潮流は4象限に配置されることになる。4象限はそれぞ
れ、研究対象としての「意識」「体験」「意味ある行為、表現」「行動、脳
の高次過程」に当たる。心理学は、哲学、人間科学、自然科学にまたがる多
パラダイム並存分野であって、統合は不可能かつ不必要である。また、解釈
学的パラダイムに基づく質的研究の例として、ワイマール期のドイツ青年心
理学に着想を得た、私自身の「自我体験・独我論的体験」研究を取り上げ、
体験を理解・解釈する心理学研究とはどのようなものかを考えてみたい。
◇「ディルタイとヘルムホルツ」(pp.22-37)伊藤直樹著
<要旨>ディルタイ哲学研究の側ではディルタイ心理学は心理学ではないと
見なされ、心理学史の側ではディルタイ心理学は取り上げられない。19世
しまったのである。ディルタイ心理学を19世紀心理学史に位置づけなおすた
め、本稿ではディルタイによるヘルムホルツの「無意識的推論」の受容を手
がかりとして、19世紀心理学を一瞥したい。
(情報提供:東邦大学理学部生命圏環境科学科 渡辺恒夫様)
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[クッピーより]
第40号はいかがでしたか?これからも、お役立ち情報満載の読みやすいメル
マガを目指してまいります。皆様からのご意見、アイディアをお待ち申し上
げております。
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第40号担当:永田素彦・長谷川元洋・本山方子・湯浅秀道・荒川歩
発行:日本質的心理学会 http://quality.kinjo-u.ac.jp/
発行日:2008年2月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望は以下のWebページからお願いします。
【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp 】
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情報提供・投稿は、各号15日までにお願いします。
http://quality.kinjo-u.ac.jp/~quality/cgi-bin/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=info
(メールソフトによっては、改行されていることがあります)
●アドレスの変更、配信の停止を希望される場合は、お手数ですが学会事務局
までご連絡ください。
●このメールマガジンに記載されている内容の一部または全てを無断で転載・
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さいますようお願い申し上げます。また、転載を希望する場合は、学会事務
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