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特集 「障害」と「病い」をめぐる質的研究

(責任編集委員:古井克憲・藤田裕一)

  • 菅波澄治:透析患者における「病いの受容」概念の構築
  • 中島由宇・改田明子:知的障碍のある人への心理療法の実践知――暗黙知のジェネラティビティへ向かって
  • 押切久遠・石隈利紀:刑の一部の執行猶予となった男性覚醒剤事犯者の保護観察における回復プロセス・再犯プロセス――複線径路等至性モデリング(TEM)を用いた分析
  • 緒方亜文:特別支援学級の生徒は交流をどのように語るか――アイデンティティの複数性に着目したディスコース分析
  • 門田圭祐・内田和宏・山本敦・牧野遼作・加瀬裕子:認知症者とソーシャルワーカーの面接における進行性のトラブルへの相互行為的対処
  • 岩下夏岐・佐川佳南枝:労働災害に被災したタイ人の生活再建をめぐるライフストーリー――信仰と労働に着目して
  • 勝谷紀子:難聴への適応と障害の共有――人工内耳者のオートエスノグラフィ
  • 石田絵美子:精神疾患をもつ人々を捉えなおす――精神科看護師のケアし,ケアされる経験に注目して
  • 道信良子:子どもの生命(いのち)を大切にする社会づくり――小児がんの子どもたちが生きる姿を通して
  • 木谷岐子:学生はいかにして障がいがある児童生徒とのかかわり方をみつけていくのか――特別支援学校での教育実習体験に着目して
  • 髙木佑透:障害者のきょうだいを生きるという「質感」――語り合い法を用いたオートエスノグラフィーの試み

一般論文

  • 薛海升・能智正博:治療文化の変遷における土着の治療法と外来の心理療法――中国東北地域農村部に注目して
  • 古賀佳樹・川島大輔:ゲームへの依存と回復プロセスの検討
  • 藤原瑞穂:〈できる〉ようになるということの現象学的研究――発症から17年経過した脳卒中者の経験
  • 松岡靖子:常勤型スクールカウンセラーの活動における有効性と課題――私学常勤型スクールカウンセラーのインタビューから
  • 大野志保:学校で生徒を亡くす経験をするということ――養護教諭の経験と感情の変化に焦点をあてて
  • 横山克貴:「脱中心化し,影響を与える」実践の具体化――ナラティヴ・セラピーの会話におけるセラピスト-クライアントの応答分析
  • 首藤真由美・金智慧・辻内琢也:PrEPが結ぶHIV陽性者との関係性―― PrEPを使用する人々の語りから
  • ※鶴岡尚子・古井克憲(著)教師 がSGEを実践する過程の記述とその影響要因の検討―実践者の語りを通してについては、冊子版刊行後、研究結果公表に係る手続き上の事由で、著者から取り下げの要望があり、編集委員会で検討の結果、取り下げが承認されました。2025年3月29日承認。