日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃0┃4┃
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会

日本質的心理学会 メールマガジン No.2======================2004/10/05

こんにちは。日本質的心理学会メールマガジンのクッピーです。第1回大会も
無事に終わって、ホットしています。やまだようこさんをはじめとする実行委員
のみ
なさまおつかれさまでした。今回は、特集として第1回大会について語ってもら
いま
した。また、みなさんの第1回大会の感想もお待ちしております。ぜひ、第2回
へつ
なげるためにも投稿をお願いします。それでは、楽しんでいってください!

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●日本質的心理学会第2回大会のお知らせ
●質的心理学会第1回大会を終えて:大会会長 やまだようこ より
●質的心理学会第1回大会を終えて:大会事務局 徳田治子 より
●開催校院生のみた第1回大会:川島大輔 より
●クッピーのみた第1回大会:「つつましく、謙虚に!」
●風に聞く・風を追う:風のつぶやき“質的心理学会の崩壊を夢見る”
●学会より会員のみなさまへ:<事務連絡・各委員会報告>
●「質的研究」情報コーナー:
投稿の呼びかけ・投稿要領・研究会の紹介・著書の紹介
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日本質的心理学会第2回大会のお知らせ
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日本質的心理学会第2回大会は、2005年10月9日に東京で開催されます。
次回の学会でも、いろいろな興味ある企画を行う予定ですので、ぜひ、
みなさまのアイデアをお待ちしております。

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質的心理学会第1回大会を終えて:大会会長やまだようこ より
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☆☆☆ 大会運営委員長 やまだようこ(京都大学大学院教育学研究科)
☆☆☆

質的心理学会第1回大会が、2004年9月11日に京都大学で開催されま
した。多くの方々のご参加ありがとうございました。「本当に新しい学会がで
きたんだ!」という渦巻きを身体ぐるみで実感するような、創始の記念日に
ふさわしい「事件」ともいえるような、凄い熱気がみなぎる学会になりました。
朝早くから長蛇の列をつくって受付に並んでくださった皆さま、本当にあり
がとうございました。会場の条件が不十分だったにもかかわらず、集中して話
を聴き、熱心に討論に参加してくださいました皆さま、本当にありがとうござ
いました。会場の準備が至りませんで、大変なご不便やご迷惑をおかけしたこ
と、まことの申し訳ありませんでした。深くお詫び申し上げます。この学会に
対する期待の大きさと責任の重さを、痛感いたしました。
当日参加者は、約560人という数字になりそうです(事務局は、大盛況で
かつ大混乱だった大会後の整理にまだ追われており、正確な参加者数も何度も
数え直しているところです。)この参加者数は、当時230人程度だった学会
員の約2倍、130人ほどだった予約参加者の約4倍にのぼるわけです。
当日はいくつもの関係学会が重なっておりましたし、学会員が全部来られても
200人台ですので、その程度の参加者を予測しておりました。アブストラク
ト集も、400部と多めに準備したはずでしたが、1時間足らずで売り切れに
なってしまいました。
(現在、アブストラクト集を増刷しております。御希望の方は、
第一回大会のHPの案内をご覧の上、お申し込みください。
http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/develop/QP1.htm)
第一回大会では、心理学だけではなく、医学、看護学、人類学、社会学、
教育学、生物学、情報学など、さまざまに多様な分野の方々が参加してくだ
さったことも大きな特色でした。当初想像していた以上に、学際的な雰囲気の
学会であることが確認できたのではないかと思います。専門家どうしの内輪の
コミュニケーションとは異なるだけに、意志の疎通やことばの違いなどで難し
い問題もあったと思いますが、異なる分野の方々との新鮮な出会いと会話から
与えられた刺激もまた大きかったのではないでしょうか。
私は、裏方で走り回っていたこともあり、あいにく自分が出られたセッション
は限られており、個々の企画に関しては、発表者や参加された方々の感想や
ご意見をぜひお寄せいただきたいと思います。いくつかの企画に関しては、
発表者からも参加者からも、ぜひ継続して議論をつづけていきたいという熱い
要望をいただいています。
さて、余談ですが、「質的」心理学会とはいえ、「熱い」「凄い!」という
ような感嘆詞つきのことばで質的に記述するよりも、参加者数などは先に示し
たように数字で表したほうが、説得力がありますね。言うまでもないことです
が、質的心理学は、「数」の長所も十分認めているからこそ、「質」でないと
表せない質の長所も大事にしているわけで、数を排除するものではないのです
ね。あのあと日本心理学会でも、この学会の盛況が話題になり、統計の先生が
「質的心理学会」におおいに関心を示してくださったり、「これからは、院生
の希望に応じるために質的研究も勉強しておかなくては」という風潮も生まれ
たことが印象的でした。
もうひとつ余談ですが、大会準備の前々日と前日の多忙のさなかに、私たち
裏方スタッフは、ボランティアで働いてくださる院生さんを含めて、ひそかに
参加者数をあてるカケをしました。あたった人には、委員長特別賞など豪華景品
を贈ろうという企画でした。しかし、幸か不幸か、みんな大幅にハズレ。
早朝6時半の準備から始まった学会当日の裏方スタッフは、会場を行ったり来
たり、何万枚と追加コピーをしたり、参加者にひたすら謝ったり、会場変更の
案内をしたり、椅子を入れたり出したり、みんなそれぞれの部署で自主的な
判断を迫られ、メイッパイ動きまわって、1日の終わりにはゾーキンみたいに
クタクタ、特別賞のことを思い出す気力ある人は誰もいませんでした。
この記念すべき第一回大会は、いろいろな意味で、のちのちの語り草になる
かもしれない破天荒なものでした。この学会に参加された方々は、めったに
出会えない生成の渦と未来に向かう熱い息吹から、有形・無形の何かを確実に
手にされたことでしょう。

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質的心理学会第1回大会を終えて:大会事務局 徳田治子 より
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☆☆☆ 第1回大会事務局 徳田治子(九州女子短期大学(10月より))☆☆☆

9月11日に京都大学で開催された日本質的心理学会第1回大会にはたくさんの
方にご参加いただき、ありがとうございました。当日は、私たち運営側の予想
を遥かに超える560名もの方々にご参加いただきました。
このため、会場に足を運んで下さった皆様(特に午前中のシンポジウム)
には、会場に入れなかったり、長時間立ったままの姿勢でお話を聞いていた
だくことになり、多大なご迷惑をおかけしたことと思います。まずは、この
点につきまして、運営側のスタッフの一人として、心からお詫び申し上げた
いと思います。
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質的研究者だけに、量的予測ができない・・・。
当日受付に並んだ長蛇の列をみて、多くの方が(運営側も含めて)、そうつ
ぶやいたことと思います。私自身、受付前に並ぶ当日参加者の長蛇の列にめま
いを覚えながら、何度もそう繰り返していました。そして、次々と足りなく
なっていく物資(おつり、名札、トイレットペーパー、プログラム)の手配に
奔走し、次々に浮上する現場への対応に追われていました。受付の混乱がよう
やくおさまった午前11時頃、その場にいたスタッフと、「まだ午前も終わって
ないんだよね。」とつぶやいたことを覚えています。すべては、こちらの読み
の甘さゆえの事態だと言えばそれまでなのですが、改めて、質的な研究アプロ
ーチへの関心と期待の高まりを感じた1日でもありました。
現実とは、常に我々の予想を破り、はるかに超えていくもの。重要なのは、
それに対してどう対応するか。そして、そんな現実への対応や奮闘ぶりが質的
研究者の底力(?)、運営側の腕の見せ所である。今回の事態を運営側として
そのように総括してしまうのは、開き直り以外のなにものでもないかもしれま
せん。また、とても不遜な態度なのかもしれません。
ただ、個人的には、この“予測できなさ”というのは、おそらく今後も質的
心理学会自体に常に付きまとう要素なのではないかと思っています。学会が、
これからどのように動き、広がっていくか、何を成し、どんな人材を輩出して
いくか・・・、それは本当に未知数で、だからこそ、今回、学会員ではない
当日参加者があれだけ集まったのではないかと思います。そのような多くの
期待をどう取り込みながら、今後、学会としての歴史と未来を築いていくか、
第1回大会の事務局を担当した者として、そして、これからは質的心理学会の
会員の一人として、今後の学会の展開と、来年、東京で行なわれる第2回大会を
楽しみにしたいと思っています。

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開催校院生のみた第1回大会: 川島大輔 より
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☆☆☆ 川島大輔(京都大学大学院教育学研究科 博士後期課程)☆☆☆

お陰さまをもちまして大盛況のうちに終了した日本質的心理学会第1回大会
ですが、当日は参加者の皆様に大変なご迷惑をおかけしました。
開催当日の一番の問題は、当初の予定を大幅に上回る方々が参加されたため、
会場に入ることができないという事態が発生したことでした。幸い、事務局の
諸先生方や大会実行委員会の院生方のとっさの機転と判断力のお陰で、新たな
会場の手配や外部中継が行われ、午後の講演についてはこの問題は幾分改善さ
れましたが、それでもこちらの不手際で記念すべき第一回の大会シンポジウム
をお聞きできなかった方々に対する十分なフォローを行うことができず、会場
の責任者としてただただお詫び申し上げる次第です。
また、各講演会場にて配布しておりました資料も急ぎ増刷しましたが、間に
合わず、お手元に資料のないまま講演をお聞きになられた方が少なからずいら
っしゃったことについても大変申し訳なく感じております。
その他にも多々至らない点があったかと思います。しかし、このような多く
の問題にもかかわらず、大会終了後に多くの参加者の皆様からは温かい労いの
お言葉をかけていただきました。皆様のお気持ちを非常に有り難く思います。
ありがとうございました。
この学会の今後ますますの発展を願いつつ、この場をお借りしてお詫びと
御礼をさせていただきます。

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クッピーのみた第1回大会:「つつましく、謙虚に!」
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「つつましく、謙虚に!」。川喜田先生の、この言葉を聞くことができ、
充実した1日でした(KJ法の創設者の川喜田先生が、KJ法でデータをまとめる
場合には、2‐3枚づつ、極めて慎ましく集めることが大切と言われたのです)。
ついでに、川喜田語録を紹介しますと、「古典を勉強しないと、コテンぱんに
やられる」、「書斎とか実験室とか、いじけた狭いところから、野外科学へ」、
「KJ法は、国際的な問題解決に役立ち、世界の共有として地球化する必要があ
る」などです。残念ながら、今回の大会に出席できなかった方、いかがでしょ
うか?なんとなく雰囲気が伝わりましたか?なお、質的心理学研究第2号に、
川喜田先生の対談があるので、読まれてない方は、ぜひ読まれると良いかも。
そんなことばかりメモしていたクッピーでした・・・。

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風に聞く・風を追う:風のつぶやき“質的心理学会の崩壊を夢見る”
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質的研究のキーパーソンに、大いに語ってもらうコーナーです。
それでは、第2回目の「語り」をお願いします!

☆☆☆ 麻生 武  (奈良女子大学大学院人間文化研究科) ☆☆☆

「風のつぶやき“質的心理学会の崩壊を夢見る”」

いつも不安がある。それは、自分が正統なことをしていないと深く感じてい
るからである。いつもダブルバインド(アンビバレンツ)を感じている。人々
に認められるような仕事がしたい。イチローのようにヒットを打ちたい。ヒット
を打てば認められるような、そのようなシンプルなゲームをしたい。そのよう
に思うことがある。反面、それは違うだろう。あんたのやりたいことはそんな
安易なことではなかったはずだ(イチローのどこが安易というのだろうか?)。
というもう一つの声がある。有意義な仕事や、有意義な研究はたくさん存在す
るのに、一番やりたいことはそのような仕事じゃないだろうとその声は言う。
本当は、そのような有意義な仕事や研究がしたいのだろう。それができないか
らそのようなへそ曲がりなことを言うのだ、そのような反論ももちろん自分の
中にあるのだが。
とは言え、自分のやりたいことが分からないわけではない。それははっきり
している。私にとっての「謎」を解き明かしたいのだ。「謎」は至る所にある。
なぜヒトは模倣するのか? なぜ真核生物が登場して死が出現したのか?
なぜ意識があるのか? なぜヒトはことばを話すのか?・・・問題は、このよ
うな問いがエンドレスに生じてしまうことである。あなたは心理学者なのか?
そう尋ねられると、私は当惑する。では発達心理学者か? ヴァルシナー氏が
言うように発達心理学が心理学ではないとすれば、少し発達心理学者であると
言ってもよいような気がしてくる。「今、ないもの」=「存在しないもの」が
「私」である。何という発想か、私はまだ青年期を脱していないかのようなの
だ。私が志している学問は、まだ「存在していない学問」、形成途上にある
「学問」である。その学問を規定しているのは「存在しない」という属性であ
る。「まだ存在していない学問」を専攻している「まだ存在していない私」を
夢見て、「私」になろうとしているが私なのである。よくわからない? 確か
に「よく分からなくても当然である」。私にもよくわからないのだから。なの
に職を得ていることには、ある種の後ろめたさがある。
いたるところに不思議がある。「質的心理学」は「心理学」ではない。もっ
と広いものだ。「質(クオリア)」はすべての「量」の母である。あらゆる学
問が、ヒトの活動としてトータルに理解されて、いたるところに「つながり」
が生じ、あらゆる不思議がリンクし大きな「不思議」になるその瞬間を目撃
したい。「質的心理学」は諸学問の「母」である。子どもたちが先に認知され、
最後に「母」がひっそり名乗り出でたのである。「物理学」も「生物学」も
「社会学」も「文学」も「宗教学」も「歴史学」もすべて「質的心理学」のも
とに集まり、長かった別離の時間を埋め合わせるように「ヒトの終わりの時」
まで語り明かせばよいのではないか。そのような気持ちを抱いて「大学」にい
るのは、少し居心地悪さがある。いつも不安があると言ったのは、そのせいで
ある。この30年、それを癒してくれたのはフィールドであった。それは、
そこに「臨床心理学的な」意味での癒しがあったからではない。そこには、た
くさんの「不思議の花」が咲いていたからである。「大学」「学会」「学会誌」
「査読」「研究費」「研究職」「実践現場」「有効性」「ギルド」「職業的共
同性」「専門用語」などのことばが好きではない。それは好きであるという告
白とも受け取られるかもしれない。いつもアンビバレンツ(ダブルバインド)
を感じている。
「質的心理学会」が「ない」から「ある」になったことは、わくわくするこ
とである。だが、それが持続することには何の面白みもない。「脱構築する」
こと、あらゆる学問を含むように、あるいは、あらゆる学問を含まなくなる
ように、「質的心理学会」が不断に生成的に崩壊していくことに一抹の希望
を抱いている。

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学会より会員のみなさまへ
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◆◆◆事務局より

○会員情報を未送付の方へのお願い

これまでに会費を入金(学会当日に支払いまたは口座に払込)された方で、
情報(特に学歴等の追加情報)をまだメールいただいていない方は、お早めに
送付してください。その際、日本質的心理学会Webサイトの会員募集ページ
から会費納入連絡フォーム
http://quality.kinjo-u.ac.jp/cgi-bin/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=kanyu
を利用して、送信してください。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

なお、第1回大会時に行なわれた理事会の報告と仮総会の結果の周知については
次号にてお知らせする予定です。

◆◆◆編集委員会からのお知らせ

○第4号に向けての近況報告
現在編集委員会では、来年3月に発行予定の、第4号の編集作業を行ってい
るところです。後期の授業も始まり、日々の教務や研究活動の合間を縫っての
作業ではありますが、少しずつ前進しております。第4号は「質的心理学会設
立記念特集」ということで、質的心理学の将来をうらなう対談や論文を掲載予
定です。また、一般論文も充実しております。ご期待ください。

○第5号の予定
第5号は、「臨床と福祉の実践」(能智正博 責任編集)というテーマで特
集を組んでいます。質的研究は心理学だけではなく、教育学、看護学、福祉学、
医学などの実践領域においても注目されており、学際的な交流と情報交換の場
をもつことでいっそうの成果が得られると予想されます。そこで第5号では、
心理臨床、医療、福祉、その他援助場面、およびそこに関わりをもつ人の言動
を対象とした質的研究論文を幅広く募集したいと思います。その現場における
相互作用、関わる人々の語りやライフストーリー、調査者と被調査者の関わり
など、検討すべき問題は多岐にわたりますので、心理学に限らず様々な分野や
視点からのユニークな研究の投稿を期待します。締切は、来年の3月末という
ことになっておりますが、それまでにも投稿は随時受け付けておりますので、
原稿が完成次第、委員会の方にお送り下さいますようお願いします。

○投稿規定の追加
9月に行われました編集委員会で、電子メディアを引用する際の形式が決め
られました。論文執筆において電子メディア(インターネット上のホームペー
ジやメールマガジンなど)を参照することは近年ますます多くなっております。
その際本文でどのように言及したらいいのか、参考文献表にどのように記入し
たらいいのか、といった質問も次第に増えてきました。今回、投稿規定の一部
として、電子メディアの引用の形式が明示されましたので、今後はそちらを参
考にしてください。具体的な内容は、学会HPで見ることができます。
アドレス: http://quality.kinjo-u.ac.jp/

◆◆◆研究交流委員会より<含:HP更新情報>

○研究交流委員会では、研究交流や異分野交流を目的として主に次の業務を担当
しています。
1)学会内外に向けた広報活動:ホームページの作成・管理、
及びメールマガジンなど会員向け広報媒体の発行
2)各種研究会・講習会等の企画や運営

○第2回委員会報告(2004年9月10日開催)

◇臨時メルマガの発行の要件
まず、尾見委員長より、原則として月刊であり、臨時号は理事会、事務局から
の依頼があった場合に限るという案がだされた。審議された結果、理事会、事
務局からの依頼があった場合には、臨時号を発刊することが了承された。ま
た、メルマガの持続可能性と良質な情報を提供することを両立するという観点
から、「〆切は原則として10日前(毎月20日が発行日)」を周知すること
を徹底するとともに、「おいしい情報は逃さない」よう〆切の運用については
情報によって柔軟に対応していくことが決定された。

◇共催企画のルール作り
どういう時に共催を可とするかをめぐって議論され、以前、本山先生が作成さ
れた案を採用することとなった。また、宣伝をかねるという観点から、会員申
し込みの宣伝の協力要請くらいはしてもよいのではないかという案もだされた
(形式としては学会HPにpdfなどではりつけておき、そこからDLすることを宣伝
してもらう)。

◇年度内の企画
年度内に臨床心理士関連の、単発の企画を行うことが決まった。坂上先生、呉
先生、高橋先生、松嶋が担当することとなった。企画の趣旨や、開催地、人選
などについては今後、メーリングリスト上でおこなうこととなった。

◇委員の増員
看護関係の教員から、1名委員を人選し、研究交流委員の増員をしていくとい
う方針が決定された。

◇謝礼
謝礼については、会員は支払わず、非会員についてのみ支払うこととなった。
ただし、会員であっても上記の講習会のような場合は、謝礼をだす方がよいの
ではないかという意見や、謝礼に交通費を含む/ないのかといった意見もあ
り、今後継続してメーリングリストで議論していくこととなった。

○研究交流員会との共催の申請募集について<再掲>
現在、学会員が企画などを行う各種研究会につきまして、研究交流委員会
との共催の希望を募集すべく検討を進めています。大学や個人で開催する
研究会のうち条件を満たしたものは申請手続きを経て委員会で了承されま
すと、質的心理学会研究交流委員会との共催(または後援)研究会として広
く周知いただくことができます。詳細は、手続きが決まり次第、ホームペ
ージ及び近刊のメールマガジンにてお知らせします。

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■□■□ 「質的研究」情報コーナー
□■□
……………………………………………………………………………………………

■□投稿の呼びかけ<再掲>

ここ数年、質的研究に関するテキストが発刊されることも増え、以前に比べれ
ばだいぶん質的研究に関連する情報を得やすくなってきました。しかし、まだま
だ質的研究は誰にとっても取り組みやすいものではありません。会員同士が質的
研究についての認識を深め、議論の輪をひろげていくことが必要です。質的研究
の実際にふれる機会を増やしたり、実際の質的研究に多くふれ、相互に良質の議
論をつみかさねていくことが、今後ますます求められていくことでしょう。
そこでこのコーナーでは、自らの専門や領域にかかわらず、(1)「質的研究」
に関する研究会の情報、(2)「質的研究」をもちいた著作(論文・本)をひろく
つのり、宣伝・紹介する「場」とすることで、良質な議論を生みだすお手伝いを
したいと考えます。
会員のみなさまからご提供いただいた情報を掲載していくつもりです。
下記見本・要領にしたがって、コーナー下部に記されたアドレスまでメールで
情報をおよせください。
会員のみなさんが、多くの魅力的なコンテンツでこの場をうめていってくださ
るのをお待ちしています。以下の要領を参照してドシドシお寄せください。お待
ちしています。
■□投稿要領
http://quality.kinjo-u.ac.jp/cgi-bin/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=info

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

■ 著書の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

質的心理学―創造的に活用するコツ ワードマップ
無藤 隆・やまだようこ・南 博文・麻生 武・サトウタツヤ 編
価格: ¥2,310 (税込)単行本: 269 p ; サイズ(cm): 19
新曜社 ; ISBN: 478850913X ; (2004/09)

雑誌『質的心理学研究』(小社発行)が早くも3号を数え、「質的心理学会」
も設立されて、質的方法への関心が大きく高まっています。そうして若い研究
者や学生から、どのように研究し、論文にまとめたらよいのかを解説した、
実際的で役に立つテキストが欲しい、という声があがっていました。そこで、
この道の専門家が結集して、そのコツ、勘どころをおしげなく明かしたのが、
本書です。<新曜社HPより>

是非、お読みいただきご意見くださいませ。
★ http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/4-7885-0913-X.htm
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

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[クッピーより]

第2号はいかがでしたか?第1回大会では、メルマガに対して、みなさまの励
ましのお言葉も頂き、感激しています(^^)。また、さっそく食材を送っていただ
けた
会員の方には、感謝しております。この場を借りてお礼申し上げます。ありがと
うご
ざいました。

……………………………………………………………………………………………
編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第2号担当:長谷川元洋・本山方子・湯浅秀道
発行:日本質的心理学会 http://quality.kinjo-u.ac.jp/
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望は以下のWebページからお願いします。
【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp】
●メールマガジンに掲載する研究会等の情報やアイデアを募集しております。
【http://quality.kinjo-u.ac.jp/cgi-bin/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=info】
●アドレスの変更、配信の停止を希望される場合は、お手数ですが学会事務局ま
でご連絡ください。
●このメールマガジンに記載されている内容の一部または全てを無断で転載・
複写・転送・再編集することは、著作権の侵害となりますので、お控えくだ
さいますようお願い申し上げます。また、転載を希望する場合は、学会事務
局にご連絡下さい。   【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp】
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