日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
役立つ情報を共有しましょうよ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

日本質的心理学会 メールマガジン No.213号(2022)

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎学会より会員のみなさまへ
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
■研究会情報
◆臨床実践の現象学会:大会代替企画「特別セミナー」開催のお知らせ
◆考える読書会第6回合評会のお知らせ
◆心の科学の基礎論研究会からのお知らせ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

………………………………………………………………………………………………
◎学会より会員のみなさまへ
………………………………………………………………………………………………

◆『質的心理学研究』編集委員会より

先日、初めて生で落語を聞く機会に恵まれました。4月から授業も対面実施に
なり、直接顔をあわせてやりとりすることで得られるものの大きさは改めて感じ
ていました。が、初めて生で落語を聞き、言葉はもちろんのこと、視線や表情、
姿勢、身体の動き、声のトーンや抑揚…といった、持てる手段をフルに使っての
(とはいえ、落語なので高座の範囲内での)、全身からの表現に圧倒されました。
所属先の臨床心理センターの開設記念講演としてお越しいただいたため、落語
一席の後には、なぜその噺を選んだのか、それを通して伝えたかったことは何か、
といった背景についても語っていただく時間がありました。落語とその後の解説
を通して、自分の声を、伝えたい内容を、できるだけ多くの人に、できるだけ心
の奥深くまで届けようとするエネルギーを全身で感じ、同じ時間と場を共有する
ことの凄みや意味について改めて考えさせられました。
表現する側としては、自分はそれだけの思い、熱量で何かを伝えようとしたこ
とがあっただろうか、「相手にどう伝わるか」ということをどこまできちんと考
えて表現できていただろうか…そして受け手側としては、他の場、例えば臨床の
場や研究の場で、これほどまでに真剣に、全身で聞く・聴くことができていただ
ろうか、落語家さんのような達者な表現ではない、粗削りだったりほのかだった
り、でも切実な思いや表現を受け取れていただろうか…噺のテーマやその背景も
非常に含蓄深く興味深いものでしたが、伝える・表現するという姿勢についても
学ぶこと、改めて考えることがたくさんありました。
研究という営みは、時間がかかるものです。そして、一定の客観性や冷静さが
求められることも多いため、そのテーマに取り組み始めたときのエネルギーがと
もすれば下がってしまうことも時々あります(私だけかもしれません…)。が、
今回の機会を通して、自分が伝えたかったこと、研究協力者の皆様の声を届ける
ことの意義を改めて思い出すことができました。
現在、質的心理学研究では、第23号特集「産・学・官連携による/についての
質的研究」(日高友郎・文野洋責任編集)および一般論文の投稿を募集していま
す。皆様からのエネルギーのこもった投稿をお待ちしています。

(『質的心理学研究』編集監事 曽山いづみ)

*********************************

◆会務委員会より

2022/7/11現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,238名

2022年度会費納入率:77.3%(未納者 280名)
2021年度会費納入率:90.3%(未納者 120名)

☆いつも学会運営にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
夏真っ盛りの時期となりました。みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
エネルギッシュな季節にあやかって、一歩一歩、あゆみすすめていきたい
ところです。お身体に気をつけて、夏の素敵な季節をお過ごしください。

(会務委員会 安田裕子)

……………………………………………………………………………………………
■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
<https://jaqp.jp/mail-magagine-offer>

……………………………………………………………………………………………

■研究会情報

◆臨床実践の現象学会:大会代替企画「特別セミナー」開催のお知らせ

臨床実践の現象学会では、毎年夏に学術大会を開催してきましたが、本年はオン
ライン特別セミナーを開催いたします。オンラインライブ参加/アーカイブ配信
と多様な参加の形をご用意しております。
【開催日時】2022年8月11日(木・祝)13:30-15:30
【セミナーテーマ】現象学的研究を語り合う
本セミナーは、現象学的研究に関するみなさまのご質問や疑問に、西村ユミ氏、
村上靖彦氏が対談形式で応じます。ぜひこの機会に日頃感じている疑問や現象学
的研究の魅力について、皆で語り合いませんか?あなたの問いが議論をつくる双
方向的な対談企画です。みなさまのご質問やご意見をお聞かせください!
登壇者:西村ユミ(東京都立大学)・村上靖彦(大阪大学)
司会 : 榊原哲也(東京女子大学)・池口佳子(文京学院大学)
詳細HP:<https://www.clinical-phenomenology.jp/>

セミナー後には対面開催の交流をオンラインで再現する「対談の余韻を楽しむ交
流広場」を企画しております!
【開催方法】オンラインライブ配信:300名定員(アーカイブ配信:無制限)
【参加費】1500円(事前振り込み)
【参加申し込み・振込期日】2022年8月3日(水)
【お申込みのながれ】
お申込みフォームには現象学的研究に関する疑問や質問を記載する項目がありま
す。事前にご質問等をご準備ください。
お振り込み:お申込みフォームを送信していただくと、返信メールにて振込先口
座のご案内が届きます。ライブ参加ご希望の場合は、必ず期日までにご入金くだ
さい。
参加者用URL情報:ご入金の確認が取れた方を対象に、お申込みフォームご入力
のメールアドレスに8月9日に一斉配信致します。
【参加申込フォーム】<https://forms.gle/1qQk6mBbLHJMqbHf7>
【問い合わせ】<jscp@clinical-phenomenology.jp>

(情報提供者 坂井志織 様)

*********************************

◆考える読書会第6回合評会のお知らせ

考える読書会では1冊の書籍を様々な分野の評者を迎え著者と共に議論する合評
会を開催しています。第6回合評会では『急性期病院のエスノグラフィー 協働
実践としての看護』(新曜社、2020年)を読んでいきます。
今回も学際的な評者をお迎えします!海外の医療現場でのエスノグラファーであ
る浜田明範さん(医療人類学)、看護管理学の研究をおこなっている安部陽子さ
ん(看護学)、己と他者をめぐる語りとその社会的条件を研究する鈴木智之さん
(社会学)です。そして、著者である前田泰樹さん(社会学)、西村ユミさん
(看護学)とともにディスカッションを深めていきます。

【日時】2022年8月13日(土)13:30~17:00
【場所】オンラインZoom
【書籍】前田泰樹・西村ユミ著
『急性期病院のエスノグラフィー 協働実践としての看護』(新曜社、2020年)
【評者】浜田明範さん(東京大学・准教授)
安部陽子さん(日本赤十字看護大学・教授)
鈴木智之さん(法政大学・教授)
【参加費】無料
【お申込み方法】お申し込みは以下のURLからお願いします。8月11日締め切り
お申し込みURL(<https://forms.gle/NzyGKotCW6CRN5Lv5>)
【お問い合わせ先】<t-hosono@redcross.ac.jp>
【企画運営】考える読書会 世話人:細野知子・坂井志織

(情報提供者 坂井志織 様)

*********************************

◆心の科学の基礎論研究会からのお知らせ

★当研究会からのオンラインジャーナル『こころの科学とエピステモロジー』
Vol.4が刊行されました。下記サイトより各記事がダウンロードできます。
<https://sites.google.com/site/epistemologymindscience/home>
J-Stage版 <https://www.jstage.jst.go.jp/browse/epstemindsci/-char/ja>

【主な内容】
原著 田中彰吾・森直久:間身体性から見た対面とオンラインの会話の質的差異
原著 黄信者:Indigenous Psychologyの視座からみる大正期の雑誌『変態心理』
翻訳 渡辺恒夫(訳):リボー著「『哲学評論』創刊の辞、および『経験的立場
からの心理学』(ブレンターノ著、1874)書評」
研究随想 小笠原義仁:言語としてのトポロジーについて
コメント 西研:「他者問題を正しく立てる」とはどういうことか?:渡辺恒
からの批判に答える
最近研究事情瞥見 芹場輝:ポスト木村敏の離人症論をめぐるポリフォニー:松
下姫歌『心的現実感と離人』を起点として
書評 カズオ・イシグロ『クララとお日さま』(評:渡辺恒夫)
映像メディア時評 「京アニ作品の死生観」論 その1:ミステリーアニメの死生
観~涼宮ハルヒとAnother、そして氷菓(評:土居豊)
小特集「人文死生学」原稿募集のお知らせ
★「エピステモロジー」はフランス語では科学的知の批判的検討を意味します。
こころの科学の領域全般に対して批判的検討を加えます。
☆次号原稿募集中。投稿無料。優秀作には「奨励賞」授与。上記サイト参照。
☆小特集「人文死生学」投稿原稿も募集中。詳しくは上記サイト参照。

(情報提供者 渡辺恒夫 様)

*********************************

[クッピーより]

金曜5限には不思議な魔力があるようです。普段の授業とはちょっと雰囲気が
違う対話形式のゼミであるせいか、ゼミ後に教室に残る学生が必ず生まれます。
話題も実に様々です。ゼミ中に言えなかったことや大学生活の悩みの相談、
小中高時代の衝撃のエピソードの吐露。ときには紙飛行機をみんなで飛ばし合
い(?)、おもむろに教員が「円の面積の公式」を証明し始める(??)という
破天荒な展開になることも。ほぼ毎年開講していますが、顔ぶれが変わっても
必ず「何か」は起こるのですから、本当に不思議です。授業を通じて生まれる
非公式な学びの場こそ、学生にとって大きな価値をもつのかもしれません。
学会大会のメインは懇親会、とも言われるように…。
先日、当時1年生だった履修生と3年ぶりに廊下で再会し、なんと当時のゼミ
メンバーを集めて同窓会を開くことになりました。これもまた、あの「魔力」
のなせる業でしょうか。

………………………………………………………………………………………………
編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:當銘美菜・荘島幸子・沖潮満里子・河合直樹
発行:日本質的心理学会 https://www.jaqp.jp/
発行日:2022年7月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません
●学会に関するご意見・ご要望、または、アドレスの変更、配信の停止を希望さ
れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
●質的研究に関する研究会や公募等の情報提供および共催のご依頼は、下記の
フォームからお知らせください。いただいた情報は、メールマガジン等に掲載し、
共催については委員会内で検討のうえ、お返事差し上げます。
https://jaqp.jp/mail-magagine-offer
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━