日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
役立つ情報を共有しましょうよ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

日本質的心理学会 メールマガジン No.217号(2022)

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎学会より会員のみなさまへ
◆第19回大会準備委員会より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
■研究会情報
◆映画とビジュアル・ナラティヴ:映画『ドライブ・マイ・カー』を語る
◆第90回心の科学の基礎論研究会(共催:心理学史研究会)のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

………………………………………………………………………………………………
◎学会より会員のみなさまへ
………………………………………………………………………………………………

◆第19回大会準備委員会より

2022年10月29日(土)と30日(日)に愛知県名古屋市にある愛知大学で、日
本質的心理学会第19回大会が開催されました。大会準備委員会が予想していた
以上に大会の参加者が多かったです。事前登録した人が217名、当日の申し込み
で参加した人が、111名、合計328名でした。久しぶりの対面での学会が実施で
き、企画シンポジウム、ポスター発表、口頭発表、招待講演、いずれの会場でも
活発な意見交換や議論が行われ、活気のある大会だったと思います。このような
大会が開催できたのは、大会準備委員会の事務局の先生たちをはじめとし、大会
準備委員会の委員の先生たちのご尽力の賜物であり、また学会の理事長のサトウ
タツヤ先生のサポートがあったからこそ、実現できたと思います。30日(日)の
プログラムが終わったあと、校舎の出口で参加した先生たちに、「参加していただ
いて、ありがとうございます」と声をかけて見送りましたが、少なからずの先生
たちが満足げな表情をしている印象を私は持ちました。この大会を開催すること
ができて、よかったと思いました。

2022年11月30日(日)に行われた第19回大会の総会で、私のほうから口頭で
大会優秀受賞者を発表しましたが、改めてこのメルマガで、会員の皆様に周知
していただくために発表させていただきます。

大会優秀賞(口頭発表)

加藤誠也(東京工業大学 環境・社会理工学院 社会・人間科学系)
変容的学習過程におけるズレの知覚と想定の批判的省察―変容のための「再考」
の考察―

福本佳将(加西市立善防中学校)
山中一英(兵庫教育大学大学院 学校教育研究科)
学校教育における関係論的パラダイムの展開可能性―中学校のバスケットボール
部をフィールドにした実践の試み―

大会発表賞(ポスター発表)

杉浦彰子(茨城大学 地球・地域環境共創機構)
藤田由美子(日本原子力発電株式会社)
関口豪之(日本原子力発電株式会社)
馬場紗矢香(茨城大学 人文社会学部)
槇田容子(国立研究開発法人 国立環境研究所)
伊藤哲司(茨城大学 人文社会学部)
「川の記憶」の語りを伝承する(2)―「語りマップ」を活用した災害・地域
レジリエンス向上の取り組み―

受賞者の皆さん、おめでとうございます。

(第19回大会準備委員会委員長 塚本鋭司)

*********************************

◆『質的心理学研究』編集委員会より

先日、質的心理学会第19回大会にあわせて、ハイブリッド方式で編集委員会が
開催されました。ちょうどコロナ禍の時期に編集監事になったこともあり、私に
とっては監事3年目にして初めての対面も含めた編集委員会開催でした。ちゃん
と会場にたどり着けるか忘れ物はないかとドキドキし、会場に着いたら愛知大学
の都会的な建物にびっくりし、方向音痴で入り口をなかなか見つけられずバタバ
タし、建物内に入ったら受付は…編集委員会が開催される教室はどこ…先生方に
いつご挨拶すれば…と1人で焦ってしまっていましたが、大会実行委員会の先生
方のあたたかいご案内や、編集委員の先生方の熱い議論に支えられ、無事編集委
員会を終えることができました。メールやSlack、zoomなどでよくやり取りさせ
ていただいている先生方であっても、対面でご挨拶するのは初めてだったりして、
不思議な感覚にもなりました。マスクをされていると雰囲気が違って見えたり、
画面上での印象と実際にお会いしたときの印象が違ったりして、画面から見える
ことと対面で感じられることの違いを改めて実感しました。他学会と日程が重
なってしまい残念ながらシンポジウム等には参加できませんでしたが、久しぶり
の対面開催の質的心理学会の雰囲気を味わうことができ、なんだか懐かしい気持
ちで会場を後にしました。連日別の学会に参加したことで、学会ごとのカラーや
雰囲気の違いも身体全体で感じました。オンラインにはオンラインの便利さ手軽
さがある一方で、エネルギーをかけて移動してその場に参加する価値に思いをは
せたひとときでした。現在、質的心理学研究では第23号特集「産・学・官連携に
よる/についての質的研究」(日高友郎・文野洋責任編集、投稿締切11月末)の
投稿を募集しています。一般論文は随時受け付けております。皆様のご投稿を心
よりお待ちしております。

(『質的心理学研究』編集監事 曽山いづみ)

編集委員会からの「現場研究報告」募集のお知らせ

日本質的心理学会20周年記念臨時特集企画
「現場研究報告」投稿論文の募集
概要
一昨年は学会誌の20号に合わせておこなった臨時特集企画「現場研究報告」
に多くのご投稿を頂き、ありがとうございました。前回の成果を踏まえ、日本質
的心理学会の20周年を記念して、再び「現場研究報告」の臨時特集を企画したい
と思います。
今回も前回と同様、豊かな現場(フィールド)研究を発掘し、質的研究のさら
なる発展に寄与することを目指します。そのため、理論的・方法論的検討の分厚
さよりも、現場(フィールド)での発見や実践のユニークさを重視し、論文受理
から掲載までの期間を短くします。そのほかの詳細は学会ホームページに掲載さ
れている企画趣旨や投稿規定等をご確認ください。<https://jaqp.jp/archives/1729>
会員の皆様からの積極的な投稿をお待ちしております。
投稿期間
2023年5月1日~5月31日

(『質的心理学研究』編集委員会)

*********************************

◆会務委員会より

2022/11/8現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,251名

2022年度会費納入率:88.1%(未納者 148名)
2021年度会費納入率:91.2%(未納者 109名)

☆日頃より学会運営へのご理解とご協力を賜り、まことにありがとうございます。
秋も深まってまいりましたね。寒さが感じられるこのところ、おいそがしくも
されていることと存じます。どうかお身体お大事に、ご活躍ください。

(会務委員会 安田裕子)

……………………………………………………………………………………………
■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
……………………………………………………………………………………………

■研究会情報

◆映画とビジュアル・ナラティヴ:映画『ドライブ・マイ・カー』を語る

今回の研究会では、2022年10月30日に催された日本質的心理学会第19回大会
における企画シンポジウムの延長として「映画とビジュアル・ナラティヴ」につ
いて考えを深めたいと思います。今回の研究会では、映画『ドライブ・マイ・カ
ー』を媒介にして、やまだようこ先生(立命館大学)、細馬宏通先生(早稲田大学)
の話題提供を皮切りに、参加者の皆様と『ドライブ・マイ・カー』をめぐる対話
を共有したいと思います。関心のある方は、遠慮なくご参加ください。

●日時:2022年11月27日(日)13:00-18:00
●場所:Zoom開催
●内容:
13:00-13:10 企画説明
13:10-14:00 話題提供1 やまだようこ先生(立命館大学OIC総合研究機構)
「メタファーと重ねのコミュニケーション」
14:10-15:00 話題提供2 細馬宏通先生(早稲田大学文学学術院)
「映画における配置の達成と変化」
15:10-15:50 指定討論 横山草介先生(東京都市大学)
「意味のコンテクスト探索の享楽」
16:00-18:00 全体討論
●参加申込フォーム: <https://forms.gle/qRZ1xyy9bafsukH46>
●参加申し込み締切: 2022年11月26日(土)13:00まで
●主催 日本発達心理学会分科会「ナラティヴと質的研究会」
●企画 横山草介・やまだようこ・家島明彦

(情報提供者 横山草介 様)

*********************************

◆第90回心の科学の基礎論研究会(共催:心理学史研究会)のお知らせ

●日時:2022年11月26日(土) pm1:30~5:30
●Zoom開催 以下のフォームから参加登録いただければzoom情報を前々日ま
でにお送りします。
参加登録フォーム:<https://forms.gle/vKvgyjasyuP9FSGTA>

・13:30-13:40「こころの科学とエピステモロジー奨励賞」授賞式
受賞:黄信者「Indigenous psychologyの視座からみる大正期の雑誌『変態心理』」
『こころの科学とエピステモロジー』Vol. 4(1)、18-32、2022.
<https://doi.org/10.50882/epstemindsci.4.1_18>
<https://sites.google.com/site/epistemologymindscience/awards>
・13:40-15:30 受賞記念講演(黄信者 立命館大学大学院)
【もう一つの心理学:Indigenous psychology】心理学史家ダンジガーはインド
ネシアの大学で心理学を講義している時、もう一つの心理学授業を発見した。
ヒンズー教の哲学や思想に依拠して人間の「こころ」を解釈する講義である。
ダンジガーは近代心理学以外にも「心理学」が存在することに驚かされた。中医
学を専攻した私も、「心理学」を大学で学んで常に違和感を抱いたことを覚えて
いる。なぜ、昔大学で勉強した「こころ」についての「東洋的」な考え方は「心
理学」で全く言及されてないのか。そのような疑問をもってゼミでの発表で指導
教官のサトウ先生からIndigenousPsychology(IP)という概念が紹介され、卒論と
修論で日本の「Indigenouspsychology」をテーマに研究してきた。本発表ではま
ず『心理研究』『日本心理学雑誌』『心理学研究』という3つの雑誌を分析する
卒論研究、今回の投稿論文が基く修論研究、その延長線として感覚・情動的経験
に着目する「気」や「気功」に関する博論研究を紹介したい。
・15:45-17:30 指定討論1 サトウタツヤ(立命館大学/心理学)
指定討論2 溝口元(立正大学/科学史)
・問合せ先:研究会サイト↓
<https://sites.google.com/site/epistemologymindscience/kokoro>

(情報提供者 渡辺恒夫 様)

*********************************

[クッピーより]

大会が終わり早1か月が経とうとしています。対面形式で開催される学会に久々
に参加したという方も、相当多かったのではないでしょうか。このコロナ禍に
おいて、私たちはオンラインで代替可能なことにたくさん気づかされてきました。
とはいえ、わざわざ時間とお金と体力を費やして現地に集うことによってしか
得られない知的栄養や新たなご縁は、やはり格別です。そして特に印象的だった
のは、メールやZoomで何度もやりとりを重ねてきた方々を目の前にして体感し
た、「○○さんって(AIなどではなく)本当に人間として実在したんだ」という、
なんとも不思議な感覚です。いずれメタバースが普及してもこの感覚は変わらず
に生じるのだろうか…などと妄想に耽りつつ、2日間の大会を満喫しました。
このような不思議体験や妄想までも楽しみつくすことができたのは、ひとえに
大会の準備と運営に多大なご尽力をくださった準備委員会関係者の皆様お一人お
ひとりの賜物。素晴らしい大会にしてくださり、本当にありがとうございました。
そして残念ながら今回は参加が叶わなかった会員の皆様、いつの日か対話の場を
ご一緒しましょう。今大会を期に、会員同士の交流がますます活発になることを
願ってやみません。

………………………………………………………………………………………………
編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:當銘美菜・荘島幸子・沖潮満里子・河合直樹
発行:日本質的心理学会 https://www.jaqp.jp/
発行日:2022年11月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望、または、アドレスの変更、配信の停止を希望さ
れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
●質的研究に関する研究会や公募等の情報提供および共催のご依頼は、下記の
フォームからお知らせください。いただいた情報は、メールマガジン等に掲載し、
共催については委員会内で検討のうえ、お返事差し上げます。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━