日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
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日本質的心理学会 メールマガジン No.241号(2024)

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎学会より会員のみなさまへ
◆第21回大会準備・実行委員会より
◆選挙管理委員会より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
◆常任理事会より
■研究会情報
◆AI×質的研究:情報交換とディスカッションの場へ

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◎学会より会員のみなさまへ
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◆第21回大会準備・実行委員会より

日本質的心理学会第21回大会は10月19日・20日に成城大学で開催されま
した。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。幸い大きなトラ
ブルもなく大会を終えることができました。ご協力いただいたみなさまにこの
場を借りて御礼を申し上げます。
さて、今大会では、一般研究発表(ポスター)を対象に優秀賞の選考が行な
われました。今回は、これまでの大会で受賞経験のない方に自薦制でエントリ
ーしていただきました。その結果70件を上回る応募がありました。大会準備・
実行委員会による審査の結果、以下の4つの発表に優秀賞を授与することにな
りました(敬称略・順不同)。
・岩根 由佳・平野 真理(P19A-10);精神疾患の親をもつ子どもからみた家
族、精神疾患、社会の関係性―家族イメージ法を用いた検討―
・勝谷 紀子(20A-19);障害者の自己形成:難聴者のオートエスノグラフィの
対話的自己論に基づく検討
・阿部 廣二・大山 星馬(20A-30);昆虫の保存技法:自然・科学・社会のハ
イブリットな集合体から記述する虫屋の世界
・鈴木 光海(20A-38);歯科における名もなき子育て支援―歯科スタッフおよ
び歯科利用者の子育て支援観―
受賞者のみなさま、おめでとうございます。受賞した方(第一発表者)には
後日表彰状をお送りします。

(第21回大会準備・実行委員会委員長 青山征彦)

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◆役員選挙終了のお知らせ

会員のみなさま

11月1日~10日の期間に実施した次期役員を決める選挙は、とくにトラブル
もなく無事終了しました。投票率は、理事選挙が28.3%、監事選挙が25.6%でし
た。12日に行った開票作業の結果を受け、「当選」のみなさんに就任意向の確認
を行い、15名の理事候補者・2名の監事候補者を確定させます。さらにその後、
理事候補者による互選により次期の理事長および常任理事を選出することになり
ます。年内にはすべての手続きを終えて、次期役員の顔ぶれをみなさまにご報告
できる見込みです。役員選挙へのご理解とご協力、ありがとうございました。

(選挙管理委員長 伊藤哲司(茨城大学))

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◆『質的心理学研究』編集委員会より

日頃の運動不足がたたって慢性的な肩こりがいよいよ固まりつつあることを感じ
、先日、初めて鍼灸院を訪れました。これまで怖さが勝り踏み出す勇気が出ませ
んでしたが、普段から仕事の席には手が届く範囲にあらゆるものを設置して、椅
子から立つことすら億劫に感じるような生活を続けていたところ、とうとう身体
が凝り固まって痛みに音をあげ、知人の鍼灸師を頼ったのでした。
予約の時間に鍼灸院を訪れると、庭の緑が見える静かな部屋に通され、初回は現
在の症状や既往についての問診、血圧や体温の測定をし、それから手首に触れて
脈をはかり、そして数種類の鍼を使い分けながら、首から足先までのつぼに静か
に淡々と鍼を刺してもらいました。しばらくは集中的にと、毎週通っています。
私の専門は臨床心理学ですが、心理面接では目の前の人の表情や雰囲気をみなが
らも、やはり言葉で表現してもらうということがとても重要になります。面接で
扱おうと試みるのは、目に見えない心の動きや、形に残っていない体験ですが、
言葉を通して一生懸命それを耳で聴き、どのように語られているのかを逃さない
ように目で見て、そしてこちらがどのように受け取ったかを言葉で伝えて確認を
していきます。鍼灸では問診はありますが、2回目以降は簡単に前回の治療後の
反応が確認されると、あとは黙々と肩や首や足先などに触れ、うん、とか、そう
ですね、今日はここをとっていきましょう、と、言葉を飛び越えて身体とのやり
とりが行なわれていることを感じます。そして患者が訴える患部に集中するとい
うよりは、全身をみて、時に離れた部位にアプローチしながら、全体の調和を図
ろうとしている印象も受けます。鍼灸がなぜ効くのか、神経学研究の進展によっ
て科学的に明らかになってきたこともあるそうですが、まだ解明されていないこ
とも多く含まれていると聞きます。その歴史は遡ると2000年以上に及ぶそうで、
その経験的に蓄積された治療の技術と効果を感じながら、同時に痛みを感じるま
で後回しにしてしまう、自分の身体をケアすることの難しさもまた感じています
。現在、質的心理学研究では、第26号特集「『コンフリクト』と向き合う」(上
手由香・綾城初穂責任編集、2025年10月末締切)の投稿を募集しています。
一般論文は随時受け付けております。皆様のご投稿をお待ちしています。

(『質的心理学研究』編集幹事 大瀧玲子)

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◆会務委員会より

2024/11/12現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,340名

2024度会費納入率:51.0%(未納者  656名)
2023度会費納入率:91.1%(未納者 119名)

☆平素より学会活動にご理解とご協力を賜り、まことにありがとうございます。
急に冷えたりと気候が安定しないこのところではありますが、季節は確実に進
んでいますね。さまざまな秋の実りを満喫されているでしょうか。会員のみな
さまのますますのご健勝とご活躍をお慶び申し上げます。

2024年4月より、JPASS(ジェイパス)事務局に事務局を移転するとともに、
会員マイページをリニューアルし、新たにJPASSマイページがオープンいた
しました。会員のみなさまにはぜひご活用いただきたくお願い申し上げます。
9月30日付で、「JPASSマイページ利用のご案内(日本質的心理学会)」という
タイトルにて、JPASSマイページにアクセスする方法について、あらためて
配信いたしました。初回ログインをまだされていない方は、そちらの記載内容を
ご確認のうえ、JPASSマイページにログインいただきますようお願いいたします。
また、2024年度より、年会費はJPASSマイページからお支払いいただくよう
お願いしております。未納の方は、あわせてご対応いただきますよう、よろしく
お願い申し上げます。

※JPASSは、公益社団法人日本心理学会が運用してきた会員管理システムを
他学会でも共同利用できるようにしたものです。「JPASSマイページ」では、
オンラインでの年会費の支払い、会員情報の自己管理、支払い等に関する
データの確認をしていただくことができます。

(会務委員会委員長 安田裕子)

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◆常任理事会より

第21回大会での国際シンポジウム報告

成城大学で開催された第21回大会の国際シンポジウム(常任理事会企画)「日
韓若手研究者による質的研究の展開―ボーダーを超えた協働の可能性を追求して
―」では、韓国ともオンラインでつなぎ、日韓の若手研究者による活発な議論が
展開されました。抄録には掲載できなかった韓国側を含む登壇者は、次のとおり
でしたのでお知らせします。

企画:伊藤哲司(茨城大学人文社会学部)
司会:キム・ジヘ(東京大学多様性包摂共創センター)
話題提供者:土元哲平(中京大学心理学部)
杉浦彰子(JA共済総合研究所)
ジョン・ジウォン(ラエル漢方病院付属心理相談室)
イ・ユニ(東京大学教育学研究科)
指定討論:伊藤哲司(茨城大学人文社会学部)

韓国からオンラインで発表したジョン・ジウォンさんからは「結婚移民女性の
多文化ピアカウンセリング活動経験に関する現象学的研究」について、直接会場
で登壇したイ・ユニさんからは「異文化間カウンセリングにおける外国人心理職
の経験に関する現象学的研究」についての話題提供がありました。今後もボーダ
ーを超えた協働の可能性をしなやかに追求していく重要なステップになったと思
います。次なる企画にもご期待ください。

常任理事(国際担当)伊藤哲司

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■□■□ 会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
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◆AI×質的研究:情報交換とディスカッションの場へ
質的研究におけるAI活用について意見交換したい方へ。
質心大会で関連シンポジウムを企画した薛海升です。このたび、
「AI×質的研究」をテーマとした研究会を主催いたします。

AI技術の進展により、質的研究の新たな可能性が広がる中、
どのようにAIを研究に活用できるかを考える場が必要です。
本研究会では、実際の事例を交えながら、AI導入のメリット、
課題、そして倫理的側面について話し合います。質的研究の
新たな道を模索する、研究者の皆様のご参加をお待ちします。

開催日時は、11月27日20時からです。飛び入り参加も可能。
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/82257130884?pwd=0hj2S7N6ya8SFlfMt46OzggO4Zp0fM.1
ID: 822 5713 0884
パスコード: 488835
未来の質的研究を形作る場にぜひご参加ください。

(情報提供者 薛海升 様)

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[クッピーより]

ようやく秋も深まり、11月となりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

先月成城大学で開催された21回大会では、素晴らしい研究の数々に触れ想像を
掻き立てられました。そしてなにより、久々の仲間たちとの再会に心が躍りまし
た。日常では、質的研究手法を扱う唯一の研究者として職場でひとり奮闘してお
ります。10年後か20年後か、こんなことを語り合ったねと思い出話に花を咲か
せる時が来るのでしょうか。そんなささやかな楽しみを胸に、日々それぞれの場
所で努力を重ねる仲間たちに想いを馳せながら、通勤電車に揺られて、今日も日
常へと溶けていきます。

すっかり肌寒くなった今月は、乾燥からか小さな咳をすることも増えました。
日々の自分を労わりながら、今月も心地よくまいりましょう。
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【事務局より】
宮下 太陽様の今年度の会費未納金額は0円です。
昨年度以前の会費未納金額は、0円です。
未納会費のある場合は、JPASS( https://jpass.online/ )にログインし、
お支払いいただきますようお願いいたします。
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:岡部大祐・古賀佳樹・杉浦彰子・荘島幸子・家島明彦・沖潮満里子
発行:日本質的心理学会 https://www.jaqp.jp/
発行日:2024年11月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●メールマガジンの配信停止・アドレスの変更等は、JPASSのマイページから設定できます。
JPASSマイページ https://jpass.online/
●学会に関するご意見・ご要望は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp@jpass.online
●質的研究に関する研究会や公募等の情報提供および共催のご依頼は、下記の
フォームからお知らせください。いただいた情報は、メールマガジン等に掲載し、
共催については委員会内で検討のうえ、お返事差し上げます。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
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