日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
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日本質的心理学会 メールマガジン No.244号(2025)

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎学会より会員のみなさまへ
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
■研究会情報
◆考える読書会14回合評会のお知らせ
◆日本青年心理学会研究委員会ワークショップ
「青年を知るための心理学的研究法」のお知らせ
◆公立はこだて未来大学教員募集(女性限定・認知科学およびその関連分野)
◆しんりがく研究会『心理学における構成概念を見つめ直す
──うつろう構成概念』のお知らせ
◆人文死生学研究会(第23回)のお知らせ
◆日本学術会議:公開シンポジウムのお知らせ

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◎学会より会員のみなさまへ
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◆『質的心理学研究』編集委員会より

節分が終わり旧暦では立春、新しい一年の始まりを迎えました。ふとここ数年
を振り返ってみると、ハラスメントに関わることが多かったように思います。自
分自身が巻き込まれたり、周りの人がハラスメントに遭っていたり、学生から相
談されたり、被害者なのに加害者だと訴えられた知人がいたりと、多様な立場か
らハラスメントを経験することになりました。いわゆる中間管理職となり、様々
な間に挟まれる中で、これらの出来事とも接続する機会が増えたのだと思います。
近年、ハラスメントに関しては国を挙げての啓発活動がなされたり、多くの組
織がハラスメント研修を導入したりと、形式的な部分は整備されつつあります。
また、ハラスメントに関する興味深い研究成果も数多く出され、どのような人が
加害者になりやすいのか等の傾向も明らかになってきました。しかし、どうでし
ょうか?皆さんの周りではハラスメントは減っていますか。残念ながら私の体感
としては、ハラスメントが継続的に起きていると言わざるを得ません。実際のハ
ラスメントは非常に複雑で、類型化や被害―加害を一概に判定しづらいのが実情
です。例えば熱心な指導も、信頼関係の構築や慎重な言葉選び、相手にどのよう
に届くのかというこまやかな配慮を欠いてしまうと、容易にハラスメントに反転
してしまいます。立場が異なれば見えてくるもの、聞こえてくるもの、受け取る
メッセージも当然異なります。自分の立場から一旦脱皮し、相手の視点に立ち、
再び自分に戻ってくる。この柔軟な視点の往復が、健全な人間関係には不可欠で
あると、改めて感じている今日この頃です。
ハラスメントは一例に過ぎませんが、日常には大小、可視・不可視さまざまな
コンフリクトがあります。そこに気づき、立ち止まり、考えることが私たちにで
きる大事な一歩です。現在、質的心理学研究では第26号の特集「『コンフリク
ト』と向き合う」(上手由香・綾城初穂責任編集、2025年10月末締切)への投稿
を募集しています。私自身、一読者としてこの特集の成果から新しい視点を得る
ことができるのではないかと、刊行されるのを今から心待ちにしております。そ
して、第27号特集「『アート』を活用した質的研究」(鮫島輝美・山口洋典責任
編集)(2026年10月末日締切)の投稿募集も始まりました。既存の手法では表現
しきれなかった事象が、新たな形で明らかにされるのではないかと、ワクワクし
ています。一般論文も随時受け付けておりますので、皆様のご投稿をお待ちして
います。

(『質的心理学研究』編集委員 坂井志織)

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◆会務委員会より

2025/2/10現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,345名

2024度会費納入率:70.5%(未納者  397名)
2023度会費納入率:92.5%(未納者 101名)

☆いつも学会活動にご理解とご支援をいただき、まことにありがとうございます。
2月は「強烈寒波」の襲来により日本列島どこの地域も影響を受けました。ご体
調を崩されませんようどうぞ暖かくしてお過ごしください。みなさまのご健勝と
ご多幸をお祈り申し上げます。

2024年4月よりJPASS(ジェイパス)事務局に移転するとともに、会員マイペー
ジをリニューアルし、新たにJPASSマイページがオープンいたしました。2024年
度より年会費はJPASSマイページからお支払いいただくようお願いしておりま
す。みなさまにはぜひご活用いただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

※JPASSは、公益社団法人日本心理学会が運用してきた会員管理システムを
他学会でも共同利用できるようにしたものです。「JPASSマイページ」では、
オンラインでの年会費の支払い、会員情報の自己管理、支払い等に関する
データの確認をしていただくことができます。

(会務委員会委員長 安田裕子)

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■□■□ 会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
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◆考える読書会14回合評会のお知らせ

考える読書会では1冊の書籍を様々な分野の評者を迎え著者と共に議論する合評
会を開催しています。第14回合評会では、村上靖彦氏の 『すき間の哲学ー世界
から存在しないことにされた人たちを掬う』(2024)ミネルヴァ書房 を取り上げ
ます。今回も非常に魅力的な評者の方に集まっていただきました。皆様のご参加
お待ちしております!

::::::::::::::::::::::::::::
【日時】2025年3月9日(日)13:30-17:00
【場所】オンラインZoom
【書籍】村上靖彦氏の 『すき間の哲学ー世界から存在しないことにされた人た
ちを掬う』(2024)ミネルヴァ書房
【評者】井部俊子氏(聖路加国際大学名誉教授)
郷堀ヨゼフ氏(淑徳大学大学院総合福祉研究科)
西尾美里氏(梟文庫世話人)
【参加費】無料*有志でカンパを募っています(500円程度)
【お申込み方法】お申し込みは以下のURLからお願いします。
【締め切り】2025年3月7日(金)17時
お申し込みは URL:https://forms.gle/34p1gDXo6LeoRzRB7

お申込み後に、自動返信メールで「お申込み受付ましたメール」が届きます。届
かない場合は、メールアドレスの入力が間違っている可能性がありますので、再
度ご確認の上フォームのご記入をお願いします。開催ZoomURLは前日に一斉配
信いたします。メールアドレスが間違えている場合は、案内の送信ができません
ので、前日の夕方になっても届いていない場合は、下記までご連絡ください。

【お問い合わせ先】 t-hosono@redcross.ac.jp

(情報提供者 考える読書会 世話人:細野知子様・坂井志織様)

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◆日本青年心理学会研究委員会ワークショップ
「青年を知るための心理学的研究法」のお知らせ

研究法は、目的に応じて使い分けるものとされていますが、
様々な研究法を使いこなす研究者は限られているのではないでしょうか。
青年心理学会研究委員会では、青年の心を知るための多様な心理学的研究法に
ついて学びあう研究会を企画しました。

日時:2025年3月3日(月) 15:00~18:00
場所:大妻女子大学千代田キャンパスG棟311A(アクティブラウンジ)
申込フォームにお名前とメールアドレスを記入して送信ください。
https://forms.gle/oXUwU4oDAkrHkBSb8
学会員以外の方も参加可能です。また、第一部はオンライン参加も可能です。

【プログラム】
第一部 シンポジウム(15:00~17:00)
・観察法     松嶋 秀明先生(滋賀県立大学)
・インタビュー  木戸 彩恵先生(関西大学)
・伝記分析    三好 昭子先生(日本女子体育大学)
・実践・介入研究 太幡 直也先生(愛知学院大学)
・指定討論    佐藤 有耕先生(筑波大学)
第二部 さいころトーク(17:10~18:00)

企画:日本青年心理学会研究委員会

(情報提供者 神崎真実様)

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◆公立はこだて未来大学教員募集(女性限定・認知科学およびその関連分野)

本学はこのたび、女性を対象とした公募を行うことになりました。
専門分野は「認知科学およびその関連分野」としていますが、
人文学や社会科学を含めた幅広い分野からの応募を歓迎いたします。
担当科目は、着任する方の専門分野に応じて柔軟に調整する予定です。
また本学は、基本的な研究費が充実しているだけでなく、
テーマに応じた特別研究費の制度もあります。
函館は、海も山も近く、雪は比較的少なく、とても暮らしやすいところです。
ご応募を心よりお待ちしております。

詳しくはこちらをご確認ください。
https://www.fun.ac.jp/news/26372
https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?&id=D125011706

(募集の概要)
所属   システム情報科学部 情報アーキテクチャ学科 情報デザインコース
募集人員 准教授または教授(常勤・任期なし)1名
専門分野 認知科学およびその関連分野(詳しくは上記Webページ参照)
応募資格 女性であること他
勤務地  北海道函館市亀田中野町116番地2
応募締切 2025年5月31日(土)24:00
着任時期 2026年4月1日から2027年4月1日までの間で調整

(情報提供者 公立はこだて未来大学 坂井田瑠衣様)

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◆しんりがく研究会『心理学における構成概念を見つめ直す──うつろう構成概
念』のお知らせ

心理学では構成概念を扱うことが多いにもかかわらず、構成概念について理解し
ているかというと、そうともいえない状況です。言い換えると、心理学は、構成
概念のヘビーユーザーではありますが、「構成概念とは何か」についてはあまり
把握していないように思えます。

そのような中、自然言語処理を用いて構成概念(例えば、記憶)の意味変化を検
討した研究が2024年9月に発表されました。

構成概念の意味が変化すると聞いてどのような印象を抱いたでしょうか。当然で
しょうか。とんでもないでしょうか。変化するのであれば、心理学はどのように
研究を積み重ねることができるのでしょうか。

本研究会では、同研究の発表者である西山さんをお呼びして、研究について詳し
くおうかがいします。構成概念とは何か、どうすればよりよい使い方ができるの
か、みんなで考える時間を作りたいと思います。

■申し込み及びイベント詳細 https://ap250327.peatix.com/

■発表者
・西山慧(にしやま・さとる/京都大学大学院教育学研究科助教)

※司会は仲嶺真(なかみね・しん/荒川出版会)が務めます。

■日時:2025年3月27日(木)19時〜

■会場:オンライン(Zoomを利用)

■参加費:700円(内、500円は発表者に還元されます)

※関連書籍付チケットもあります。

■問い合わせ先:荒川出版会 arakawa.press@gmail.com

(情報提供:仲嶺真様)

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◆人文死生学研究会(第23回)のお知らせ

@日時2025年3月22日(土) pm1:30~5:30; @形式 Zoom開催

●第1部【演者】大門正幸(中部大学/言語学)1:35-3:05 司会(浦田悠)
【「私の死」は、「私の誕生」は謎なのだろうか?〜「生まれ変わり」現象・臨
死体験を通して考える〜】渡辺恒夫先生は「独我論的体験」「私の死の謎とその
前提としての私の誕生の謎」等の考察を通し、「世界中の人間は唯一の私の時を
超えて転生する姿に他ならない」とする「遍在転生観」を説いてこられた。確か
にその世界観は「肉体に固定された意識」を前提とした枠組みにおいては整合性
を持つが、前提が崩れた世界においては成立しえない。本発表では、過去生記憶
を持つとする子どもに代表される「生まれ変わり現象」や臨死体験に関する考察
を通して「遍在転生観」が依って立つ前提を覆す経験的証拠があることを示した
い。

●第2部 人文死生学研究会の現段階 3:20-5:30 司会(新山喜嗣)
【演者1】渡辺恒夫(東邦大学/心理学・現象学)【異世界転生する不適切な方
法】アニメ・ラノベなどで流行の異世界転生というテーマの主要作を取り上げ、
異世界転生という死生観にどのような仕組みと原理が想定されているかを、平田
篤胤の「勝五郎再生再生記聞」やスチーヴンソンの「性別違和の東南アジア流解
釈」等の古典的研究と照らし合わせて分析する。
【演者2】浦田悠(大阪大学/心理学)【死生心理学と人文死生学の交差点」】
演者は、死生心理学(Psychology of death and life)での研究に関与してきた
一方で、「私の死」を当事者として探究しようとする人文死生学にも関心を寄せ
てきた。死生心理学と人文死生学で扱うテーマの違いや交差する点にも注目しつ
つ、死生心理学における研究の現状を紹介し、将来の研究の可能性を展望したい。

https://sites.google.com/view/thanatology-as-humanities#h.i80jfvc9uq2
(研究会HP)にあるフォームからお申し込みください。@申込締切:3/19(水)

(情報提供者:渡辺恒夫様)

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◆日本学術会議:公開シンポジウムのお知らせ

公開シンポジウム「高齢者の健康と生活に与える環境の影響:学際領域の研究成
果を融合」

令和7(2025)年3月1日(土)13:00~16:00 オンライン開催

《概要》
超高齢化が進む我が国においては、誰もが取り残されず、障害を有しても社会で
安心して生き生きと生活・活動できるよう、生活機能を包括的に捉える視点と環
境因子への働きかけやデジタルトランスフォメーション(DX)が必須である。
本シンポジウムでは、高齢者を取り巻く環境を多元的に、とくに data-driven
で科学的に捉え、最新の科学的知見による住環境(都市環境、住宅内環境)や交
通・就労環境の構築による「エイジフレンドリーシティ」の実現に向け、建築工
学、健康科学、環境学、情報学等による学際領域が研究成果を融合させ、産業界
と共にイノベーションを起こすための提言について話し合う。

参加費無料・事前申込要:2/27(木)までにご登録下さい。
詳細は下記URL参照

https://www.scj.go.jp/ja/event/2025/378-s-0301-2.html

【問い合わせ先】 一般財団法人住宅・建築SDGs推進センター
E-mail: kankyo(a)ibecs.or.jp (a)を@にしてお送りください。

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(情報提供者:JANA日本学術会議・学協会との連携委員 坂井志織様)

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[クッピーより]

みなさま、いかがおすごしでしょうか。
最近はさらに寒さが増し、関東でも雪が降る日がありました。寒さに体を縮めな
がら外出しています。一方で,路地に目をやると、いたるところで梅の花が開花
しているのに気づきました。氷冷たい風の中でも、しっかりと春への準備をすす
めている様子に、すこし気持ちが暖かくなる思いがしました。
寒さのせいで最近さぼり気味の朝のランニングも少しずつ再開していこうと,布
団の中で決意する今日この頃です。
冬の終わりと春の近づきを感じるこの時期、ここからの季節の変わり盛りを楽し
んでいきたいですね。
皆さんも、ご自身を大切にしながら、ご健康でごきげんよくお過しください。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:岡部大祐・古賀佳樹・杉浦彰子・荘島幸子・家島明彦・沖潮満里子
発行:日本質的心理学会 https://www.jaqp.jp/
発行日:2025年2月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●メールマガジンの配信停止・アドレスの変更等は、JPASSのマイページから設定できます。
JPASSマイページ https://jpass.online/
●学会に関するご意見・ご要望は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp@jpass.online
●質的研究に関する研究会や公募等の情報提供および共催のご依頼は、下記の
フォームからお知らせください。いただいた情報は、メールマガジン等に掲載し、
共催については委員会内で検討のうえ、お返事差し上げます。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
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