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日本質的心理学会 メールマガジン No.245号(2025)

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◎学会より会員のみなさまへ
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より

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◎学会より会員のみなさまへ
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◆『質的心理学研究』編集委員会より

三寒四温のなかで春の訪れを感じることが増えるこの頃には、「寒いですね」「
昨日よりは暖かくなりましたね」などの気候についてのおしゃべりが増えます。
しかし今年はどうでしょうか。それよりも、物価の上昇を話題にすることの方が
多くなっているように感じるのはわたしだけではないでしょう。「野菜が高くて
買えない」「パンが高すぎるよね」、そして挙句のコメの価格高騰、コメ不足で
す。食の逼迫はQOLと直結します。これまでぎりぎりで生活をしていた困窮家
庭にとっては、大きな打撃です。

日本において格差社会や子どもの貧困が課題として取り上げられることも増えま
した。ユーキャンが実施している「新語・流行語大賞」では、2002年あたりから
経済的格差に関することばが見られはじめ、2006年には「格差社会」が流行語ト
ップテンに選ばれました。「子どもの貧困」については、2008年ごろから報道や
出版が増加し、この年は「子どもの貧困元年」といわれています。それに伴って、
2012年にはじめて「子ども食堂」と名付けられた活動がはじまってから、現在で
は日本全国で1000カ所を超える「子ども食堂」が運営されているといわれてい
ます。2013年には「子どもの貧困対策法(子どもの貧困対策の推進に関わる法律)」
が制定され、官民が協働しながら子どもたちを支える仕組みはできてきたところ
です。

しかしながら、さまざまな背景のもとで困窮し、適切な助けが届かないまま、ど
うしようもなくただそこでひたすら生きている人たちの生活は、残念ながら未だ
よくなっているとはいえません。わたしは近年、子ども食堂などの活動やそこで
生きる子どもたち、大人たちと出逢うなかで、さまざまな現実の矛盾と出逢い、
「なぜそうなるのか」、「どうすることができるのか」、と「葛藤(コンフリク
ト)」を経験し続けています。こうして現実と出逢うことが、「コンフリクト」
をうみ、そしてそれが原動力となり、なんとかしたい、自分に何ができるのか、
と動き出すことができるのではないかとも思うのです。

現在、質的心理学研究では第26号の特集「『コンフリクト』と向き合う」(上手
由香・綾城初穂責任編集、2025年10月末締切)への投稿を募集しています。「コ
ンフリクト」というと、紛争や侵略などの対立に基づく争い事などマイナス面を
イメージすることが多いかもしれません。しかし、「あれ?なにかおかしくない
かな?」と立ち止まって考え「コンフリクト」と直面することは、なにかを少し
変えてみるための前向きなチカラにもなりうるのではないでしょうか。

(『質的心理学研究』編集委員 保坂裕子)

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◆会務委員会より

2025/3/11現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,344名

2024度会費納入率:77.7%(未納者  300名)
2023度会費納入率:93.2%(未納者 92名)

☆いつも学会運営へのご理解とご支援をいただき、まことにありがとうございま
す。
3月は旅立ちと出会いの季節ですね。また新しい春がやってきます。みなさま
のますますのご健勝とご多幸とご活躍を、こころよりお祈り申し上げます。

2025年3月4日(火)にJPASS事務局より重要なお知らせをお届けしておりま
す。
以下に要点を再掲いたします。メールも再度ご確認いただきますようお願いいたします。
①「クレジットカード支払い:3Dセキュア導入と登録情報更新のお願い」
⇒3月20日(木)から4月15日(火)の間にクレジットカード情報の更新と
自動引落設定の確認・再設定をお願いいたします。
②「2025年度 年度会費確定と2024年度 退会申請締切」
⇒4月1日(火)に2025年度の年度会費請求が確定いたします。JPASSマイペ
ージからのお支払いが可能になりますのでご確認をお願いいたします。
③「マイページ停止と年度会費自動引落処理」
⇒4月16日(水)9時から17時の間、年度会費自動引落処理のためマイペー
ジを一時停止いたします。

(会務委員会委員長 安田裕子)

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[クッピーより]

梅の花が咲き誇り、風が吹けばほのかに花の香りが漂う季節となりました。みな
さまいかがお過ごしですか。

梅の花の名所の一つに「偕楽園(かいらくえん)」があります。偕楽園は、茨城
県水戸市に位置する日本三名園のひとつ。その昔、天保 4 年に御三家水戸藩第
9 代藩主 徳川斉昭が、遊園を設けることに決定し、その後江戸から梅の木が水
戸に送られ育成されました。「偕楽園記」には「余(斉昭)が衆と楽しみを同じ
くするの意なり」とあり、藩士のみならず領内庶民への開放も目的としていたこ
とが示されています。「偕楽」とは、中国の古典である『孟子』の一節である「
古の人は民と【偕】ともに【楽しむ】、故に能よく楽しむなり」からとっている
と言われています。
偕楽園は、3 月 11 日 東日本大震災により被災し、初めての閉園を経て、今に
至ります。日中はもちろん、夜間も楽しめる場所として多くの人々を迎えていま
す。約100品種3,000本もの梅が咲き誇るこの庭園で、春の訪れを感じてみては
いかがでしょう。

新しい季節が始まるこの時期、みなさまにとって素敵な思い出がたくさんできま
すように。みなさまどうぞご自愛ください。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:岡部大祐・古賀佳樹・杉浦彰子・荘島幸子・家島明彦・沖潮満里子
発行:日本質的心理学会 https://www.jaqp.jp/
発行日:2025年3月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
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JPASSマイページ https://jpass.online/
●学会に関するご意見・ご要望は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp@jpass.online
●質的研究に関する研究会や公募等の情報提供および共催のご依頼は、下記の
フォームからお知らせください。いただいた情報は、メールマガジン等に掲載し、
共催については委員会内で検討のうえ、お返事差し上げます。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
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