日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
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日本質的心理学会 メールマガジン No.251号(2025)
▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎学会より会員のみなさまへ
◆大会準備委員会より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
◎会員からの情報コーナー
■研究会情報
◆タオス・インスティテュート・ジャパン「TIJ Festival タオス祭2025」のお知らせ
◆第11回日本混合研究法学会年次大会・MMIRAアジア地域会議開催のご案内
◆しんりがく研究会「ケアする人のケアを考える──家事はなくせるか?」のお知らせ
◆平日夜の読書会──アンラーニング質的研究のお知らせ
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◎学会より会員のみなさまへ
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◆「広島大会」(2025/10/18〜19)まで1ヶ月を切りました!
第22回大会プログラム抄録集は、9月末頃に参加申込頂きました方のマイペー
ジの「詳細」よりダウンロードできるようになります。詳細は、大会Webサイト
をご確認ください。
今大会は、招待講演(1件)、準備・実行委員会企画シンポジウム(2件)、
学会(各種委員会、常任理事会)企画シンポジウム(5件)、会員企画シンポジ
ウム(22件)、ポスター(一般発表セッション)(57件)、ポスター(優秀
賞選考セッション)(94件)で構成されます。準備・実行委員会の予想を上回る
多数の申込ありがとうございました。現在、懇親会の追加募集を行なっています。
定員に到達次第募集を終了します(最終締切日10月10日)。
なお、発表申込者は、筆頭発表者、連名発表者(非会員を含む)全員が大会参
加費と学会費(年会費)を納入する必要があります。学会費(年会費)未納のま
ま、大会参加申し込みをされている方がおられるようです。必ず納入した上で、
大会参加と発表を行なってください。
最後に、常任理事会主催・国際シンポジウム(「円卓シネマ」から20年、私た
ちは何をなしえ、これから何をしていくのか)(10月19日15:30~17:30)のオン
ライン参加登録についてのご案内です。この国際シンポジウムは、大会に参加し
ない学会員も、事前登録によってオンラインでの参加が可能です(参加費は不要
です)。10月15日(水)までに、下記URLよりご登録ください。当日午前中に、
オンラインの情報をメールでお知らせします。なお、現地参加する方は、この事
前登録は必要ありません。円卓シネマは、日韓中越の研究者が映画を通じて対話
を深める実践として2005年に始まり、出版や翻訳を通じて展開してきました。
20年を経て、これまでの成果と今後の可能性、質的研究への方法論的インパクト
を議論します。韓国映画「友へ チング」を題材に、日本人と韓国人の反応の違
いを出発点とした対話も行われる予定です。
(大会準備委員 中坪史典)
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◆『質的心理学研究』編集委員会より
今回、縁あって第27号特集「『アート』を活用した質的研究」を担当させてい
ただくことになった。今回の企画は、「アートに基づく実践」と「質的研究」と
の対話を通じ、学会に新たな展開をもたらすと期待している。思い返せば、「ア
ート」という言葉に出会ったのは1993年、全国に先駆けて開学した兵庫県立看
護大学(現在の兵庫県立大学看護学部)の1期生として入学したときである。兵
庫県立看護大学は日本初の公立単科の看護大学であり、校舎は建築家・安藤忠雄
氏による斬新なデザインだった。その英語表記名は「College of Nursing Art and
Science, Hyogo」で、直訳的な「Hyogo Prefectural College of Nursing」を想
像していた私にはとても新鮮であった。新鮮に感じると同時に、この「Art and
Science」という言葉に強いワクワクを覚えた。医学的・科学的知識を学べるこ
とに魅力を感じつつ、「看護におけるArtとは何か」という問いに向き合うきっ
かけとなった。
ここでいうArtは、美術や音楽といった芸術そのものを指すのではない。看護
学の伝統的な用語法に基づき、「人間に寄り添う実践的な技」「ケアに必要な感
性や創造性、洞察力」といった側面を意味する。その背景もあってか、教養科目
には竹内敏晴先生による「演劇論」があった。当時は、体育館で行われた身体を
使うワークショップ型授業の意図を理解できなかったが、卒業後しばらくしてよ
うやく「なぜ母校で演劇論が取り入れられていたのか」に気づけたように思う。
のちに竹内先生の著作『ことばが劈かれるとき』に触れる機会を得た。この本
では、声とことばを「身体を通じた芸術的表現」として捉え直し、演劇をその実
験の場とする思想が展開されている。芸術とは単なる美的営みではなく、人と人
との関係を回復し、社会に開かれていく実践そのものである。この視点は、身体
とことば、ArtとScienceを二項対立として捉えるのではなく、「つながり」や
「関係」に注目し、身体を交えた日常の営みを捉えていくことに意味を見出して
いるのではないだろうか。
『質的心理学研究』では現在、第26号特集「『コンフリクト』と向き合う」
(2025年10月末締切)、第27号特集「『アート』を活用した質的研究」(2026年
10月末締切)の投稿を募集している。また、広島大学での第22回大会では、第
27号に関連するシンポジウム「『アート』に基づいた質的研究-研究と実践・芸
術と社会の混交へのまなざし-」を開催予定である。
・竹内敏晴(1975).ことばが劈かれるとき、思想の科学社
(『質的心理学研究』編集委員 鮫島輝美)
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◆会務委員会より
2025/9/10 現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,371名
2025度会費納入率:60.7%(未納者 539名)
2024度会費納入率:89.6%(未納者 143名)
今年も残暑が厳しいですが、会員のみなさまにおかれましてはお元気でお過ごし
でしょうか。引き続き学会運営へのご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろし
くお願いいたします。
来月、第22回大会でみなさまにお目にかかれますことを楽しみにしております。
(会務委員 川島大輔)
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■□■□ 会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
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■研究会情報
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◆タオス・インスティテュート・ジャパン「TIJ Festival タオス祭2025」のお知らせ
タオス・インスティテュート®は、社会構成主義の第一人者であるケネス・ガー
ゲンが中心となって立ち上げた組織で、社会構成主義の考えをもとに研究や実践
を推進することを目指しています。米国ニューメキシコ州タオスで設立されて以
来、30年を超える歴史を持ちます。賛同者は世界中でさまざまな活動を展開して
おり、社会構成主義の理論と実践は、人々の間の関係性のつながりの中に意味や
価値、行動の源を見出します。
https://www.taosinstitute.net/
この度、3回目のタオス・インスティテュート・ジャパン総会を早稲田大阪高等
学校にて開催いたします。社会構成主義的アプローチに基づく研究や実践に興味
のある方はぜひご参加ください。(https://taosinstitutejapan.com/)
今年のテーマ:「関係×学び―Relation×Learning」
本大会での学びは学校教育に限定せず、より広い意味での学びを取り上げ、関係
という視点から対話を深めていきます。
大会ではThe Taos InstituteのアソシエイトであるCeliane Camargo-Borges博士
によるオンライン講演「Design Thinking & Social Construction -A practical
Guide to Innovation in research-」や、探究学習・に関するセッションを企画
しています。
昨年と同様に、研究者と実践者が共に作る社会について考えていきます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
■日時: 2025年10月25日(土)〜26日(日)
■会場: 早稲田大阪高等学校 〒567-0051 大阪府茨木市宿久庄7丁目20-1
■申し込み: https://tij2025.peatix.com/view
参加申し込み〆切 2025年10月10日(金)
■プログラム: 25日(土)Celiane Camargo-Borges博士によるオンライン講演
26日(日)企画セッション
■お問い合わせ: info.taosjapan@gmail.com
(情報提供者 鮫島輝美様)
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◆第11回日本混合研究法学会年次大会・MMIRAアジア地域会議開催のご案内
第11回日本混合研究法学会年次大会を、2025年11月7日(ワークショップ)、
8日・9日に、東京・築地の聖路加国際大学にて6年ぶりに対面開催いたします
(大会テーマ Advancing Mixed Methods: Bridging Theory, Practice,
and Innovation)。
本大会は、国際混合研究法学会(MMIRA)アジア地域会議との合同開催です。
この大会では、混合研究法の最新の理論と実践を学び、国内外の研究者と直接交
流できる貴重な機会です。
混合研究法の「出会い・対話・学び合い」をぜひ体験していただきたいと思いま
す(オンライン配信はメイン会場のみですが、参加も可)。今大会はまた、学会
創立10周年を記念する大会でもあります。混合研究法の著書で広く知られるJohn
Creswell先生が大会長を務めるほか、海外からは、今後MMRコミュニティを牽
引していく若手リーダーたちも集まります。
聖路加国際大学で皆さまとお会いできるのを楽しみにしております。
第11回日本混合研究法学会年次大会/MMIRA アジア地域会議
大会長・企画委員長 亀井智子
■大会HP https://mmiraasia.jsmmr.net/
※参加登録期限は11月9日(大会最終日)ですが、事前の登録をお勧めします。
(情報提供者 岡部大祐様)
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◆しんりがく研究会「ケアする人のケアを考える──家事はなくせるか?」のお知らせ
このたび、「しんりがく研究会:ケアする人のケアを考える」を実施いたします。
本研究会では、さまざまな形で私たちの身近に居り、また時に私たち自身でもあ
る「ケアする人」たちに焦点を当てます。特に、「ケアする人」をどのようにケ
アしていくのか、そのためにどのように社会全体は変わる必要があるのかについ
て、いくつかのテーマから探求していきます。今回取り上げるテーマは「家事」
です。
■発表タイトル:家事はなくせるか?
■発表概要:現代の日本では、家事の負担が家族の女性、とくに「お母さん」に
偏っています。これまで、多様なフェミニズム運動が女性を抑圧する家事からの
解放をめざしてきましたが、その道のりからはさまざまなパラドクスが見えてき
ます。例えば、家事を楽にしてくれるはずの家電の導入によって家事の総量が増
えるという矛盾や、経済力のある国の裕福な女性が家事から解放される一方で貧
しい女性(やその家族)が家事労働を担わされるグローバルな構造が明らかにさ
れてきました。
本発表では、人類学とフェミニストSTSの視点から、インドと日本を事例として、
生活をケアする(=人や物や環境への応答を通して、生を実行する)ものとして
家事を捉えなおします。そのうえで、家事をなくすのではなく、家事を介したよ
りよい関係をどのように想像できるのか、考えてみたいと思います。
■申し込み及びイベント詳細:https://ap251012.peatix.com/
■発表者
・田口陽子:博士(社会学)。広島大学人間社会科学研究科准教授
・水島希:博士(理学)。叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部教授。
※司会は北本遼太(荒川出版会)が務めます
■日時:2025年10月12日(日)14時〜16時
■会場:オンライン(Zoomを利用)
■参加費:オンライン参加:1,500円
■問い合わせ先:荒川出版会 arakawa.press@gmail.com
(情報提供者 荒川出版会 北本遼太様)
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◆平日夜の読書会──アンラーニング質的研究のお知らせ
■楠見友輔(2024)『アンラーニング質的研究――表象の危機と生成変化』の
読書会を以下の通り開催いたします。
■申し込み及びイベント詳細 https://ap251007.peatix.com/
■ファシリテーター:楠見友輔(くすみ・ゆうすけ)(信州大学)
■日程:10/7,10/21,10/28,11/4.11/11(全5回)。いずれ
も20時〜21時。
※初回10/7は、顔合わせ及び進め方を説明する回です。実際に本書の内容を議
論する回は10/21以降です。
■会場:オンライン(Zoomを利用)
■対象書籍:
楠見友輔(2024)『アンラーニング質的研究――表象の危機と生成変化』新曜社
■参加費:2000円
■問い合わせ先:荒川出版会 arakawa.press@gmail.com
(情報提供者 荒川出版会 北本遼太様)
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[クッピーより]
今年の夏は「戦後80年」ということもあり、戦争の記録・記憶に関わる様々な展
示が、各地で開催されています。
ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ地区侵攻など、「戦争」をめぐる現
実がこれまでとまったく異なっているせいでしょうか、これらの企画が非常に切
実な思いのもとに実現されていることを感じざます。そして実際に、東京都写真
美術館「ヒロシマ1945」展
(8/17終了。https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-5175.html )や、
東京都近代美術館「記録をひらく 記憶をつむぐ」展
(https://www.momat.go.jp/exhibitions/563 )には、数多くの人々が押し寄せ
ているようです。
クッピーは「ヒロシマ1945」展を最終日に観にいきました。展示空間全体から
「残さなければ」「伝えなければ」と死にもの狂いになっている人々の声が聞こ
えるような、筆舌に尽くしがたい展覧会でした。
2025年10/18~10/19日に開催される日本質的心理学会第22回大会は、広島で
開催されます。この時期に、広島という地で、この学会の大会が開催されるとい
うことの意味を重く受け止めています。
「ヒロシマ1945」展の展示写真は「広島原爆の視覚的資料―1945年の写真と映
像」のサイト(https://visual-archives-hiroshima.jp )で観ることができます。
ぜひ広島の地へ向かわれる前にご覧になってみてください。
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:岡部大祐・古賀佳樹・石田喜美・香曽我部琢・張暁紅
発行:日本質的心理学会 https://www.jaqp.jp/
発行日:2025年9月20日
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共催については委員会内で検討のうえ、お返事差し上げます。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
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