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巻頭言 伊藤哲司 アクションリサーチとしての編集活動

特集:子どもをめぐる質的研究

(責任編集委員:斉藤こずゑ・菅野幸恵)

  • 香川七海:青少年女子によるインターネットを媒介とした他者との〈出会い〉─「ネットいじめ」言説の興隆期に着目して
  • 菅野幸恵・米山晶:子どものとなりで育ちを見守る ─ある保育者の語りから見る自主保育という育ちの場
  • 三浦麻依子・川島大輔・竹本克己:聾学校乳幼児教育相談における母子コミュニケーション支援に関する一考察 ─意味ある他者との関わりを足場として
  • 岸野麻衣:小学校における「問題」とされがちな子どもの学習を支える授業の構造 ─協同での学習過程における認知的道具の使用をめぐる事例分析

一般論文

  • 村田観弥:関係に着目した「発達障害」概念の様相
  • 坂井志織:慢性硬膜下血腫”疾患前”の患者経験 ─生活に馴染んでいく”症状”
  • 広津侑実子・能智正博:ろう者と聴者の出会いの場におけるコミュニケーションの方法 ─手話を用いたインタビューの会話分析から
  • 沼田あや子:発達障害児の母親の語りのなかに見る家族をつなぐ実践 ─「葛藤の物語」から「しなやかな実践の物語」へ
  • 向晃佑:複線径路・等至性モデル(TEM)による送球イップス経験者の心理プロセスの検討
  • 野口聡一・丸山慎・湯淺麻紀子・岩本圭介:「宇宙にいた私」との対話 ─宇宙空間での ”つぶやき”に私の変化を見る
  • 一柳智紀:ワークシートの配布方法の相違が小グループでの問題解決過程に及ぼす影響

BOOK REVIEW

《書評特集》質的心理学研究の足下を見直すため、あらためて古典を読む

  • 特集にあたって(森直久)
  • ピアジェ『子どもにおける知能の誕生』を再読する ─ いかなる「個別」の現象も「普遍」の一つの現れである(評:浜田寿美男)
  • 世界の境界・裂け目から構想する方法論 『暴走族のエスノグラフィー』と『大衆演劇への旅』の方法論的読解(評:天田城介)
  • 科学としての質的研究の立脚点は二つ(評:葛西俊治)
  • 共同的な実践としての「アイヒマン実験」(評:矢守克也)
  • 「なんとくだらないことだろう!」─ L. S. ヴィゴツキー「心理学の危機の歴史的意味」再読(評:高木光太郎)