研究交流委員会は会員の研究法習得ニーズに答えるべく、毎年『質的心理学研究法セミナー』を開催しています。今年は、昨年度松山大学にて行われた第11回大会でも講習会が開催され、反響の大きかった現象学的研究の考え方と方法についてです。今回は1日じっくりと現象学の世界に触れることのできる機会です。ふるってご参加ください。

概要

現象学的研究は、哲学の理解の難しさ、研究方法が明示されていないこと、多様なスタイルで研究が報告されている等々によって、取り組むことが難しい思われることが多いようです。しかし、現象学の“考え方”と研究を進める“筋道”が分かると、具体的な方法、特に分析の視点が見えるようになります。本セミナーでは、これを実体験しつつ検討して、現象学的研究の醍醐味と分析の楽しさを味わって頂きます。

日時

2015年10月2日(金)第12回大会前日 10:30~16:30

場所

2号館2階、227教室

講師

西村ユミ(首都大学東京大学院人間健康科学研究科 教授)
「臨床実践の現象学会」を2015年8月8日に設立し、第1回大会大会長として開催。
専門は看護学、身体論、現象学的研究方法

現象学的研究方法とその成果に関する業績

1.松葉祥一・西村ユミ(編著)『現象学的看護研究――理論と分析の実際』医学書院、2014年
2.西村ユミ『看護師たちの現象学――協働実践の現場から』青土社、2014年
3.佐藤登美・西村ユミ(編著)「“生きるからだ”に向き合う――身体論的看護の試み」へるす出版、2014年
4.西村ユミ:交流する身体―〈ケア〉を捉えなおす、日本放送出版協会、2007年
5.西村ユミ:語りかける身体-看護ケアの現象学、ゆみる出版、2001年

参加費

本質的心理学会会員は2,000円、非会員は4,000円

タイムテーブル

10:30~12:00 第1部 講師による講義 「考え方と方法」
12:00~13:00 第2部 参加者の自己紹介とグループワークの準備[食事をしながら]
13:00~14:30 第3部 グループワーク(分析の試み)
14:30~14:45 コーヒーブレーク
14:45~16:00 第4部 発表と質疑応答
16:00~16:30 第5部 講義とまとめ

テキスト

松葉祥一・西村ユミ(編著)『現象学的看護研究――理論と分析の実際』医学書院、2014年

事前課題

1.テキストの第1部と第3部を読んでくる。
2.関心を持っている(あるいは自身の)研究課題、及びそれにかかわる研究動機(自身の経験を含む)を書いてくる。

申込・問い合わせ先

1002seminar_gmail.com(「_」を@に変換してください)

※上記は、第10回セミナーの申し込み・問い合わせ専用アドレスです。

申込期限

2015年8月31日

定員

20名

※定員を超過する申込があった場合、HP等で予告した上で、申込期間より早期に申込打ち切りとさせていただき、定員は増やさないが聴講生(議論等には参加できない)として認められる場合があります。

申し込み時の記載内容

(1)氏名と所属(無所属でも可)、(2)連絡先、(3)研究主題と研究領域、(4)現象学的研究との関わり、(5)応募理由(400字以内)、(6)会員/非会員の別