日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
役立つ情報を共有しましょうよ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

日本質的心理学会 メールマガジン No.202号(2021)

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎学会より会員のみなさまへ
◆第18回大会(ソウル大会)準備委員会より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
■研究会情報
◆文化理解の方法論研究会(MC研)第34回研究会のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

………………………………………………………………………………………………
◎ 学会より会員のみなさまへ
………………………………………………………………………………………………

◆第18回大会(ソウル大会)準備委員会より

口頭発表およびシンポジウムの登録を8月9日で締め切らせていただきまし
た。その結果、口頭発表63件、シンポジウム20件の登録をいただきました。登
録をしていただいたみなさまには、メールで連絡を入れさせていただいています
(抄録原稿提出締め切りは8月31日)。国際大会(10月23日)でのシンポが8
件(韓国側企画を含む)、国内大会(10月24日)は12件となりました。

今回の目玉のひとつは、日韓若手研究交流です。オンラインで日韓の若手たち
がすでに活発なやりとりを始めています。企画者からはこんな文章を受け取りま
した。ここから新しい若い芽がいくつも出て育っていくことでしょう。
質心初!日韓若手交流企画―若手がつどい、知識と関係がつながる―

日韓の若手研究者を中心につどい、質的研究について気軽に語り合い、出会いを
つなぐ交流会を企画しております。大学生や大学院生、若手研究者のみなさまは
是非お越し下さい!(それ以外の方々も歓迎いたします!)

大枠として2部での構成を予定しております。前半は質的研究法の難しさと可
能性について、後半は日韓の若手研究者2~3名による研究発表を題材に方法論
について、話し合うことを考えております。

日韓若手研究者で新しい共同研究をはじめる「つどい」や、著名な先生方とも
直にお話しし合える「つどい」になるかもしれません!みなさまのご参加、心よ
りお待ち申し上げております!

それから、口頭発表に登録したみなさまには、大会発表賞自薦の案内をさせて
いただきました(大学院生(修士・博士)在学中または修了後3年以内の方が対
象)。昨年のオンライン大会と同様に、大会当日「大会発表賞候補者セッション」
を設けます。こちらもご期待ください。

ところで、今回の大会に非会員の学部生・研究生等(ただし大学院生は除く)
は参加費1000円で参加可としていることはお気づきでしょうか? ぜひ研究室
やゼミなどの学生たちにも参加をお勧めください。参加してくれた学生たちの中
から、将来この学会を担っていくような研究者が出てくることを期待したいと思
います。

今回の(第18回)大会は韓国心理測定学会との共同開催ということで、両学会
理事長の連名で日韓共同宣言を出すためのトップ会談も始まっています。和やか
で前向きな対話を続けていけそうです。この宣言は、10月23日夕方の懇親会冒
頭で発表される予定です。

(第18回大会準備委員長 伊藤哲司)

*********************************

◆『質的心理学研究』編集委員会より

真夏を感じる猛暑日から一転し、半袖では肌寒い大雨の8月中旬にこの原稿を
書いています。秋雨前線による大雨のようですが、天気も新型コロナをめぐる情
勢も日々大きく変化するため、ニュース速報や災害情報の効果音を耳にするたび
落ち着かない気持ちになります。

第22号特集のテーマは「ポスト2020教育のゆくえ(責任編集:森直久・有元
典文)」です。私は教職課程を履修する学生を担当していますが、この前期は昨年
度とまた違う状況がありました。

例えば、教育実習では、感染拡大が目立つ地域とそうでない地域で、「話す活動」
の制限の有無や実施方法に違いがあったようです。実習後の感想を聞いた際に、
当たり前と思っていたペアワークやグループワークができず戸惑ったと話す4年
生もいました。また、GIGAスクール構想の前倒し実施により生徒1人につき1
台のタブレット端末が整備済みの学校で実習をした学生は、自分がいた時代とは
学校が変わったと感じたそうです。ICT化がそれほど進んでいない学校で実習を
した他学生は驚いていました。介護等体験では、昨年度からオンラインでの体験
実施や代替措置での対応等が特例的に認められました。東京都では今年度の社会
福祉施設での体験中止が発表され、この措置の対象者の増加が予測されます。

2年生から聞いた話では、昨年度よりもバラエティに富んだ講義を受講できた
前期となったようです。対面・オンライン・フレックス、リアルタイム型にオン
デマンド型、動画視聴型や資料配布型等、実に多種多様です。それ故に、教場で
の対面講義とリアルタイムオンライン授業が連続する場合に、10分間の休憩時間
内に、マイクを繋げる環境を確保できる空き教場を探すことが大変だったとの声
ありました。課外活動では、昨年度も今年度も4月に思うように新入生勧誘がで
きず、廃止を決めたサークルも出てきているようです。このような2020から2021
の変化が、一時的なものとなるのか、あるいは今後の教育の在り方に大きな影響
を及ぼすようなきっかけとなっていくのか、動向が気になるところです。

特集論文の締め切りは2021年10月末日です。一般論文は随時受け付けており
ます。会員の皆様のご投稿を心よりお待ちしております。

(『質的心理学研究』編集監事 黒住早紀子)

*********************************

◆会務委員会より

2021/8/5現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。

会員数:1,227名

2021年度会費納入率:79.8%(未納者 248名)

2020年度会費納入率:89.8%(未納者 125名)

☆日ごろより学会活動へのご理解とご協力を、まことにありがとうございます。
お盆もただなか、まだまだ暑い日が続く今日この頃ですが、蝉の鳴き声が少しず
つ変わってきたでしょうか。季節は確実に進んでいるようです。地球環境も、健
やかでありますように。みなさまのご健康とご活躍をお祈り申し上げます。

(会務委員会 安田裕子)

……………………………………………………………………………………………
■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/

……………………………………………………………………………………………

■研究会情報

◆文化理解の方法論研究会(MC研)第34回研究会のお知らせ

文化理解の方法論研究会では、文化について関心を持つ有志が集まり、文化と(文
化的)他者との対話的共生をめぐる理論・実践について議論を行っております。
研究者に限らず、広く皆様のご参加をお待ちしております。
(研究会HP: http://rcsp.main.jp/mc/index.html )
●日時:2021年9月18日(土) 14:00~18:00
●場所:zoomによるオンラインミーティング
●参加方法:参加費用は無料です。初めて参加を希望される際には、事前に以下
のアドレスまでご連絡ください。当日のミーティングIDとパスワードをお送り
します。
(mcshinki[at mark]yahoo.co.jp  [at mark]を@に変えてご送信ください)
●発表1 (14時~)「意味の行為」の観点から「ラーニングストーリー」を
再考する
発表者:横山草介(東京都市大学)
内容:観点が設定されているなかで語ることと、人が語ることとはどのような
関係にあるのか。J. S. Bruner(1990)の「意味の行為」論の視座から、幼児
教育において注目を集めている「ラーニングストーリー」に焦点を当てて検討
する。
●発表2 (16時~)自閉症の現象学・当事者研究・渦中の心理学
:対話的相互理解に基づく発達障がい者支援を考える
発表者:山本登志哉(発達支援研究所)
内容:発達障がい者支援には「当事者の視点を理解する」ことが重要になる。
現象学・当事者研究・渦中の心理学の三視角から当事者視点の意味を考え、対
話的相互理解を目指す「逆SST」の実践(渡辺・大内2021)の意義を探る。

(情報提供者 渡辺謙仁 様)

*********************************

[クッピーより]

お盆期間はどう過ごされましたか。大雨が落ち着くまでの間に『否定と肯定』
(レイチェル・ワイズ主演、2016年)を観ました。映画はもちろんのこと、もと
になった「事件」や原作もご存知の方は多いかもしれません。ホロコーストの歴
史的な事実を巡る否定と肯定が争われた訴訟事件を描いたものです。
出来事を巡って言葉がゆがんだり膨らんだりしてその性質や在り処が見えにく
くなる動向は、1996年のこの訴訟事件の頃よりありふれたものになりました。世
界的な感染症拡大の下、それがさらに加速し肥大している可能性さえあることを
研究交流委員会のメンバーから教わりました。一度しか起こらない(起こっては
ならない)出来事の意味をきちんと守ること、言葉を大事にすることは質的研究
の基本的なところでしょう。しかし今、それがこの世界のなかで貫けているか。
それを考え抜くという責任が果たせているか。その遂行が世界にとっての希望に
なりえているのか――。誰からともなく問われ続けている手に負いがたい問いと
責務に少し足がすくむ心地がしています。

………………………………………………………………………………………………
編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:當銘美菜・河合直樹・小澤伊久美・蒲生諒太
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2021年8月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望、または、アドレスの変更、配信の停止を希望さ
れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━