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日本質的心理学会 メールマガジン No.195(2021)
▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ 学会より会員のみなさまへ
◆第18回大会(ソウル大会)準備委員会より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
■研究会情報
◆第13回国際教育センターフォーラム「異文化理解の方法としてのワークショ
ップの可能性を考える」(Zoom開催)のお知らせ
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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆第18回大会(ソウル大会)準備委員会より
首都圏をはじめ日本のいくつかの都道府県で緊急事態宣言が発出される事態と
なってしまいました。コロナ禍の状況は、韓国でも厳しいものがあるようです。
今年、韓国へ私たちが渡航しての大会を開くことの見通しは立っていませんが、
前回のメルマガでお知らせしたとおり、「ソウル大会」は再延期せず、オンライ
ンをベースに開催します。
以上のことについて韓国側の準備委員会ともやりとりし、日程を2021年10月
23日(土)・24日(日)とすることで合意しました。みなさま、この日程をご予
定ください。
具体的なかたちは今後の韓国側とのさらなる協議にもよりますので、まだ十分
お示しすることはできませんが、物理的な移動を伴わないオンラインというツー
ルを活かし、韓国渡航が一部でも可能になれば、「ハイブリッド」(オンライン
と対面の併用)の大会を企画したいと思います。いずれにしても「在宅のままで
も参加できるソウル大会」にします。
大会準備委員会としては、地理的条件に必ずしも制約されない国境を越える新
たな学術交流の場づくりを創造していきたいと思います。どのような境地が開け
てくるのか、まだ私たちもわかりませんが、従来の質心大会とも異なる新たなタ
イプの大会を野心的に追求します。会員のみなさまのご理解とお力添えをぜひお
願いいたします。
また今後のメルマガで、随時準備状況はお知らせしていきます。
(大会準備委員会委員長 伊藤哲司)
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◆『質的心理学研究』編集委員会より
すでにちょっと古い話になりますが、年末に行われる漫才のショーレースで、
優勝した作品が漫才かそうでないかという議論が視聴者の間に起こったそうです。
このような境界をめぐる議論は本当は論文の世界にもよくあってしかるべきこと
だと思います。それがあまりなく、その原因が査読者が「質的研究らしさ」イメ
ージをもっていてそれに適った投稿を投稿者に求めていることにあるとすれば、
それは望ましいことなのだろうか不幸なことなのだろうかと考えてしまいました。
「質的か量的の2択でいえば、数字を使っていないから質的研究」という範疇的
な判断も一つの軸ではありますが、現象と解釈との相互再定義の循環が高いこと
を質的と呼べば、一部の量的研究は質的研究になり、一部の質的研究は質的研究
ではなくなるでしょう。他方で、絵画等の作品制作は、従来型の学術研究ではな
いですが、質的な営為になるでしょう。
なぜお笑いでは可能なのに学問では難しいのか。一つには、お笑いの場合には、
面白さという評価が重要であるのに、研究の場合は面白さだけでは評価が難しい
からかもしれません。だから多くの場合、お笑いのように若手が聴衆の圧倒的な
支持を背景に新しいスタイルを提案するのが難しく、若い研究者には新しいスタ
イルを提案するのは大御所の特権のように見えているのかなと思います。また、
もう一つは、近い人が集まった「寄席」や「劇場」のなかで育てる環境があると
いうことも重要なのかなと思います。本誌は王道の研究も境界の研究も(個人的
には自分に正しく評価できるかこわごわではありますが)、募集中です。
さて、質的心理学研究では、臨時特集企画「現場研究報告」〔2021年6月1日
-6月30日募集〕担当の編集委員が決まりました(東村知子(編集責任)・藤田裕
一・北出慶子・北村篤司・近田真美子・香曽我部琢・宮本匠)。振るってご投稿く
ださい。また、「ポスト2020 教育のゆくえ(森直久・有元典文 責任編集)」への
ご投稿も募集しています(2021年10月末日〆切)。ぜひ多くのご投稿をお待ちし
ております。
(『質的心理学研究』編集委員会 荒川歩)
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◆会務委員会より
2021/1/12現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,205名
2020年度会費納入率:88.7%(未納者 136名)
2019年度会費納入率:89.9%(未納者 121名)
☆日頃からの学会運営へのご理解とご協力を、まことにありがとうございます。
本年も、どうぞ、宜しくお願い申し上げます。会員のみなさまにとりまして、健
やかで素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。
(会務委員会 安田裕子)
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■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
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■研究会情報
◆第13回国際教育センターフォーラム「異文化理解の方法としてのワークショ
ップの可能性を考える」(Zoom開催)のお知らせ
日時:2021年2月6日(土)13:30~17:00
申し込み:以下のURLよりお申込みください。
https://forms.office.com/Pages/ResponsePage.aspx?id=JV8MPrcmfUiS2dHOCM5aW81GeHQD5UlMqueOIpOinVpUNFpWRjhTQzRVSzRNUDVBWkU2SjlLWVZITy4u
定員70名、申し込み締切:2021年1月31日(日)
問い合わせ先:東京学芸大学国際教育センター教務室
メール c-event@u-gakugei.ac.jp
Tel 042-329-7717(火、木、金曜9:00~16:00)
URL: http://crie.u-gakugei.ac.jp/04event/2021/02/213.html
●プログラム
13:30~13:35 開会の辞 竹鼻ゆかり(東京学芸大学国際教育センター長)
13:35~13:50 趣旨説明 榊原知美(東京学芸大学国際教育センター)
〇 13:50~14:50 基調講演
「自分の当たり前に気づかない<教え手>はどうして生まれるのか」
苅宿俊文(青山学院大学)
〇 15:00~16:55 シンポジウム
「日中韓『異己』理解共生授業プロジェクトにおける教員の変容」
釜田聡(上越教育大学)
「日韓中越のお金をめぐる子どもの生活世界:文化差の立ち現れと相互調節」
呉宣児(共愛学園前橋国際大学)
「Life is group workだと学ぶ共同としての教育(について考えるオンライン
ワークショップ)」
有元典文(横浜国立大学)
コメンテーター 高木光太郎(青山学院大学)
16:55~17:00 閉会の辞 吉谷武志(東京学芸大学国際教育センター)
(情報提供者 渡辺忠温 様)
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[クッピーより]
お正月に『逃げるは恥だが役に立つ』というテレビドラマを視聴しました。自分
でも驚くほど泣いてしまいました。コロナ禍で乳児をかかえた家族を描いた作品
でしたが、一番泣いてしまったシーンは、乳児のお父さんが、帰宅後、コロナ対
策として、すぐにお風呂に入るようにパートナーからうながされていたシーンで
す。泣いたのは、作品そのものというよりも、コロナ禍において、本当に、全国
の乳児をかかえた家庭の人々が、同じような“実践”を行っていたと思ったから
です。映像作品に対して人々が想起するイメージ(=「感覚」)は、その時代の
文脈と関係があると改めて痛感しました。みなさま今年もよろしくお願いします。
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:香川七海・河合直樹・小澤伊久美・木下寛子
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2021年1月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望、または、アドレスの変更、配信の停止を希望さ
れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
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