日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
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日本質的心理学会 メールマガジン No.194(2020)

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ 学会より会員のみなさまへ
◆第18回大会(ソウル大会)準備委員会より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆第18回大会(ソウル大会)準備委員会より
初めて海外で開くはずだった「ソウル大会」がコロナ禍のため延期され、第17
回大会は今年10月にオンラインで開催されました。6月のメルマガ臨時号で「ソ
ウル大会は『中止』ではなく、あくまで『延期』です。楽しみが先に延びたと私
自身も考えております。2021年秋には、ぜひソウルで、日韓の質的研究の交流を
大いに行いたいものです」とアナウンスをさせていただきました。
12月に入り、大会準備委員会をオンラインで開き、次期大会のあり方について
協議をしました。その結果、委員会としては、コロナ禍により韓国渡航が難しい
状態が続いていたとしても「ソウル大会」を必ず開催することを決め、再延期は
せず、今年培ったノウハウを活かしたオンライン開催をベースにしたいというこ
とになりました。物理的な移動を伴わないオンラインというツールを活かすこと
は今後も有効であるとも考えます。
来年、仮に韓国渡航が可能になったとしても、以前と同じように誰もが安心し
て渡航できる状況にはまだならないかもしれません。しかし、渡航が一部でも可
能になれば、今年と同様のオンラインのみの大会ではなく、「ハイブリッド」(オ
ンラインと対面の併用)の大会を企画し、オンラインでも対面でも参加できるよ
うにしたいと思います。
この点についての韓国側との協議はまだこれからですので、具体的なかたちが
見えてくるのは少し先になります。いずれにしても、地理的条件に必ずしも制約
されない国境を越える学術交流の新たな場づくりに挑戦していきます。お力添え
ください。
今年のオンライン大会で開いた日韓シンポジウム「なぜいま質的研究の日韓交
流が求められるのか-ソウル大会に向けた展望と期待-」には、韓国側からも十
数人が参加し、熱のこもった議論が展開され、質的研究の日韓交流の意義が語ら
れました。韓国側からも合同大会への期待の声が届いています。「ソウル大会」の
新たなかたちでの展開にご期待ください。

(大会準備委員会委員長 伊藤哲司)

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◆『質的心理学研究』編集委員会より

早いもので2020も残すところあと僅かですが、会員の皆さまはいかがお過ご
しでしょうか。私は、本務校で担当する全ての4年生の教育実習がやっと終わっ
たところです。実習期間短縮となった学生への対応や、介護等体験派遣関連の業
務は残りますが、ひとつホッとし、2020を振り返っています。
教育実習を終えた4年生から、教育実習で一番困ったことは、これまで当たり
前に実施してきた話す活動(私は英語免許の取得を目指す学生の担当です。)に制
約があったことだと聞きました。この話を3年生対象の講義で取り上げたところ、
ある学生が模擬授業で、筆談を取り入れたアクティビティを披露してくれました。
この学生は感染対策としてこのアクティビティを考えたと言っていましたが、私
には授業のUD化に通じるアイディアに思え、大変頼もしく感じました。
制約といえば、緊急事態宣言の時期、感染対策として公園の滑り台やブランコ
に「立ち入り禁止」と書かれたトラテープが巻かれたこともありましたね。3歳
の甥のKちゃんに「なにこれ?」と聞かれ、返答に困ったことを思い出します。
遊具が使えないとわかった甥は、最初のうちは、公園内で虫探しや花摘みをして
いましたが、徐々に遊び方が変わっていきました。ある夏の日、彼は背丈ほどの
長さで先が二又になった枝を見つけ、自分の鼻にくっつけるように持ちました。
そして芝生まで移動し寝転ぶと、目を閉じて動かなくなったので、「眠くなっちゃ
った?」と私が聞くと、「Kちゃんさなぎなの。ミヤマクワガタになってるの。」
と。そのあと先が三又の枝を見つけると、今度は私に持たせ「さきちゃんコーカ
サスオオカブトね。」と、戦いごっこに誘われました。今ある物に想像を膨らませ、
新しい遊びを創造していく場面に遭遇し、甥の成長と逞しさを感じました。
私にとっての2020は、制約によるもどかしさや、先の見えない不安を感じる
ことの多い1年でしたが、このような出来事のおかげで、楽しみとこれからへの
期待も持って過ごせたように思います。
2021はどのような年になるでしょう。第22号特集のテーマは「ポスト2020教
育のゆくえ(責任編集:森直久・有元典文)」です。一般論文は随時投稿を受け付
けております。皆さまからのご投稿を心よりお待ちしております。

(『質的心理学研究』編集幹事 黒住早紀子)

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◆会務委員会より

2020/12/10現在の会員数及び会費納入率をお知らせします。
会員数:1,205名

2020年度会費納入率:87.4%(未納者 151名)
2019年度会費納入率:89.7%(未納者 123名)

<総会の報告>
2020年10月25日(日)オンライン開催にて日本質的心理学会の第17回総会
が行われました。参加人数は37名で、2020年10月14日現在の会員総数1,200
名の過半数601名の定足数には及ばず、仮総会となりました。仮総会では、2019
年度決算および2020年度予算案、各委員会の活動報告および活動予定などが承
認されました。なお、本内容は本来ならば11月発行のメールマガジンでお知ら
せをするものでした。ご報告がたいへん遅くなりましたこと、お詫びいたします。
誠に申し訳ございませんでした。
本メールが届いてから1ヶ月以内に会員の半数以上の方から異議申し立てがな
ければ、仮総会の決定は総会の決定として認められることになりますので、お含
みおきいただきますようお願いいたします。欠席者の方で、総会資料や議事録な
どが必要な方は、日本質的心理学会事務局(jaqp-post@bunken.co.jp)までお申し
出ください。
Zoom開催による第17回大会もお蔭をもちまして大盛会のうちに終わりまし
た。このたびはコロナウイルス感染症の影響により、Zoom開催となりました。
通常とは異なる形態での実施となり、また、みなさまも公私ともにさまざまな対
応に迫られるなかで、たくさんの方にご参加をいただけましたこと、とても有難
いことと存じます。厚くお礼申し上げます。たいへんな状況下ではございますが、
だからこその新展開に希望を重ね、学会も前に歩み進めていければと存じます。
これからも、会員のみなさまにとって有意義な学会でありますよう、尽力して
まいります。どうぞ今後とも、よろしくお願い申し上げます。

(会務委員会 安田裕子)

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[クッピーより]

査読結果をいただくたびに、研究はひとりで行うものではないということを痛感
します。掲載される論文が単著であっても、その背後には査読者、編集委員、編
集者(校正者・校閲者)がいます。学会誌をめくり、それぞれの論文の文字を追
いながら、活字の向こう側に多くの人の“支え”が存在すると考えると、胸がふる
える思いです。それに加えて、どの学会でも、雑誌の発刊は会員の年会費によっ
て支えられてもいます。個々人の会員の年会費に支えられ、自分の研究成果が公
表されるということを考えると、これもまた感慨深いものがありますね。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:香川七海・河合直樹・小澤伊久美・蒲生諒太
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2020年12月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望、または、アドレスの変更、配信の停止を希望さ
れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
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