日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
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日本質的心理学会 メールマガジン No.190(2020)

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ 学会より会員のみなさまへ
◆大会実行委員会より
◆研究交流委員会より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆大会実行委員会より

大会実行委員会では、現在、さまざまな企画の準備を進めております。ここでは、
そのいくつかをご紹介します。大会1日目に、「質的研究法マッピングの世界を語
る(仮)」と題してシンポジウムを行う予定です。この企画自体は公開企画ですが、
本大会内で大会参加者だけが参加できる個別の技法の講習会の開催を予定してい
ます。技法の講習会の参加申込方法は9月上旬に大会公式ウェブページ及び公式
Twitterでお知らせします。このほか来年の韓国との共同大会を見据えた日韓共
同企画「なぜいま質的研究の日韓交流が求められるのか」や、クラーク大学のバ
ンバーグ先生の講演会も予定しています。ぜひご参加ください。

■公式ツイッター

■公開シンポジウム 質的研究法マッピングの世界を語る(仮)
内容:「過程-構造」「実存-理念」の二次元で形成された四象限マトリクスを用
いて質的研究の代表的な26の研究法を整理(マッピング)した『質的研究法マ
ッピング』 は、従来にない質的研究法の解説書として関心をもつ多くの人々に歓
迎されました。この公開講座では、本書に携わった第一線の研究者(たち)が、
マッピングや質的研究の新しい動向について解説します。質的研究全体を俯瞰し
てみたい方、自身の研究に最適な研究法を探している方必見の講座です。
講師:サトウタツヤ(立命館大学)他、調整中。
(個別の技法の講習会の申込方法等は9月上旬に公式サイトおよび公式ツイッタ
ーで)

■大会シンポジウム1 なぜいま質的研究の日韓交流が求められるのか
概要:コロナ禍で延期となった「質心ソウル大会」、その実現を見越して、今回は
オンラインで日本と韓国を結び、その共同大会実現への思いを語りあう。日韓の
国際関係が必ずしも良好とは言えない現状の中で、私たち質的研究者がどのよう
にそれを超えて「つなぐ、つどう」(質心ソウル大会のテーマ)ための言葉を紡ぎ
だしていけるのかを考えたい。日本質的心理学会第18回大会準備委員会主催。
登壇者:伊藤哲司(茨城大学)・ド・スンイ(成均館大学校)・能智正博(東京大
学)他
通訳:呉宣児(共愛学園前橋国際大学)・金智慧(東京大学)

■大会講演「ナラティヴ研究の最前線(仮)」
講演者: Michael Bamberg (Clark University)

(大会実行委員会事務局 荒川歩)

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◆研究交流委員会より

下記の通り,研究交流委員会企画のオンライン輪読会を行います。ご興味のある
方のご参加をお待ちしております。

【課題図書】『現場でつくる減災学:共同実践の五つのフロンティア』
【趣旨】研究と実践は明確に分け隔てられると無反省に考えられてきた時代はす
でに遠いものとなりつつあります。特に、日本質的心理学会に所属されているみ
なさんは研究と実践のよい関係について悩みながら試行錯誤することが多いので
はないでしょうか。その中で、研究と実践を切り分けないアクション・リサーチ
の考えかたが注目されつつあります。
そこで、復興の現場に立ちながら研究を続ける宮本匠さんをお招きして、ご著
書『現場でつくる減災学:共同実践の五つのフロンティア』を一緒に読みながら、
みなさんとともに幅広く議論ができればと思っています。アクション・リサーチ
について学ぶことは、研究者としてのあり方を学ぶことにもつながっていきます。
【登壇者】宮本匠さん(兵庫県立大学)
【司会と趣旨説明】宮前良平(大阪大学)
【日時(時間は予定)】2020年9月5日(土) 13:00-15:00
【場所】申し込みいただいた方にzoomのリンクをご連絡いたします。
【申し込み方法】以下のリンクから必要事項をご入力ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScdoc0SoLsL7ZDy637HLEoUCwKAVdIiiLnPzc-UWxPnHeAf4w/viewform
あるいは、ホームページ上のチラシにあるQRコードからも申し込みできます。
なお、申し込みは先着20名様までとさせていただきます。ご了承ください。
【連絡先】jaqp_event_ar2020@googlegroups.com (担当:宮前)
【参加費】無料

※今年度は、アクション・リサーチをテーマとしたイベントを複数回実施します。
さっそく10月の大会でも、アクション・リサーチに関する企画シンポジウムを
開催予定です。どうぞお楽しみに!

(研究交流委員会 宮前良平)

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◆『質的心理学研究』編集委員会より

長雨からの猛暑到来ですね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。私はとりあえ
ず前期授業を乗り越えることを目標に過ごしてきましたので、後期授業もこの状
況が続くと決まった7月末は脱力感に襲われました。短距離走のつもりで力を振
り絞って走ってきたら、ゴール目前で鬼監督に「そのまま長距離走」と言い渡さ
れたような気持ちです。短距離走はゴールが見えるから頑張れるのですが、長距
離走は苦手です。持久力がなくペース配分も不得手なので、スタートラインに立
つ覚悟を決めるまでにどうしても時間がかかるのです。
私にとっての前期授業のハードルは「オンライン授業」でしたが、後期の峠は
「ハイブリッド授業(対面とオンライン併用の授業)」になりそうです。対面参加
者もオンライン参加者も満足できる授業は可能か、どのように組み立てればよい
か、何を準備しなければならないのか、どのような配慮が必要か、どれも私のIT
スキルと知識では即座に答えが出ません。そこでまずはIT系企業に勤める友人
に話を聞くことにしました。企業ではどのようにオンライン会議が開催されてい
るのか聞いてみたところ、初めて知った言葉が「拠点間会議」です。この言葉か
ら調べてみるとAI搭載のweb会議ツールをいくつか見つけました。さらに調べ
進めていくと、分身ロボットや遠隔育児支援ロボットがすでに開発されていると
知りました。「あったらいいな」はどこかで誰かも同じように思っているのですね。
あると分かったら、興味で触ってみたいし使ってみたいのですが、予算・調達の
壁が立ちはだかります。実際に使ってみないとわからない面、例えば通信環境や
教場規模、学生側の受講環境の問題等もあるでしょう。いっそのこと取り入れる
ならば、対面授業の一時的な代替手段としてでは勿体ないため、新しい授業形態
の一つとして長い目でじっくりと検討すべきかとも思います。しかし、来月には
後期が始まりますし、取り入れやすさも考えなければ…目下の悩みです。
AIやロボット、インターネット等を活用した皆さまのご研究や取り組みなど、
ぜひ教えてください。『質的心理学研究』第21号特集のテーマは、「質的研究法の
拡張―機械、AI、インターネット」(松本光太郎・荒川歩 責任編集)です。締切
は2020年10月末です。第22号特集「ポスト2020教育のゆくえ」、一般論文も
受け付けております。皆さまからのご投稿を心よりお待ちしております。

(『質的心理学研究』編集幹事 黒住早紀子)

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◆会務委員会より

2020/8/6現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,156名

2020年度会費納入率:75.5%(未納者 283名)
2019年度会費納入率:88.4%(未納者 133名)

☆残暑お見舞い申し上げます。いつも学会の活動をご支援くださり、まことにあ
りがとうございます。暑い日がまだしばらく続きそうですが、どうぞお身体お大
事に、素敵な夏をお過ごしください。皆様の日頃からのご健勝とご多幸をお祈り
申し上げます。

(会務委員会 安田裕子)

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[クッピーより]
先日、とある学会に出していた論文が修正再査読で審査に落ちてしまいました。
査読と修正再査読の繰り返しで、起筆から3~4年くらい経っていたと思います。
修正点はすべておおむね改善しましたが、1点だけ、どうしても納得できないと
ころがあり、そこが争点になりました。いろいろ考えましたが、自分のゆずれな
い「こだわり」を尊重すべきか考えて、気になる1点はそのままにしました。そ
れで、冒頭の結果になったわけです。残念は残念でしたが、学術研究は、学会誌
に掲載されることが第一の目的ではないでしょう。最後の「こだわり」を手放し
たら、その論文は別の誰かの研究になってしまうかもしれません。査読と学術研
究、論文投稿の奥深さを痛感した夏でした。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:香川七海・河合直樹・小澤伊久美・蒲生諒太
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2020年8月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望、または、アドレスの変更、配信の停止を希望さ
れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
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