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日本質的心理学会 メールマガジン No.182(2019)

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◎ 学会より会員のみなさまへ

◆ 『質的心理学研究』編集委員会より

◆ 会務委員会より

◆ 研究交流委員会から軽暖の方法論祭り2020のお知らせ

◎ 会員からの情報コーナー

■ 研究会情報

◆ 第20回とうふ研『私の、あるいはこれからの研究に変化をもたらすかもし
れないこの一冊』の案内

◆ 第9回多文化共生フォーラム「周縁から日本の学校文化を捉える―文化心
理学者がみた日本の学校」のお知らせ

◆文化理解の方法論研究会(MC研)第28回研究会のお知らせ

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆『質的心理学研究』編集委員会より

冷え込みも厳しくなり、暮れも押し詰まってまいりました。年が明ければいよ
いよ「2020」のオリンピックイヤーとなります。だからどうということはないの
ですが、あらゆる政治家やメディアが喧伝していた数字を前にして、漠然とした
特別感を抱いてしまうことが少し悔しくも思えます。また、「2020」や「平成最後」、
「新元号(令和)」といった節目を迎えるたびに、時がたつ早さを感じます。次号
となる『質的心理学研究』第19号は、最終の校正の段階に入っており、3月末に
みなさまにお届けする準備が着々と進んでおります。編集委員会一丸となって作
業にあたりますので、もうしばらくお待ちください。
現在、募集中の第21号の特集論文テーマは「質的研究法の拡張――機械,AI,
インターネット」です。新しい年、新しい時代を迎えるにふさわしい挑戦的なテ
ーマであり、かつてない方法論の登場や学術的な発展がみられるのではないかと
今から楽しみで仕方がありません。それと同時に、人による営みの意味、人が質
的研究を行うことの意味があらためて問われていると感じます。私の専門である
保育・幼児教育の分野においても、単なる事務支援や監視という範囲を超えて、
保育者や子どもの言動を検出し、研究したり管理したりするシステムが出現し始
めています。一見すると、これらは保育者や研究者の仕事の領分を揺るがしかね
ない脅威に思えます。一方で、現状の機械の能力には限界も多く、また、その観
測には機械の「癖」もあります。これらに気が付いたとき、人を対象とする営み
の本質な意味やそれに従事する人の専門性、人としてそれらを研究する者の存在
意義がよりクリアーになるように思えます。個人的な語りが過ぎましたが、今回
の特集論文では、技術革新が人間と質的心理学にとっての福音であることをさら
に実感させてくれるであろうことを期待しています。
最後になりますが、『質的心理学研究』では、会員のみなさまからの一般論文と
特集論文の投稿をお待ちしております。以上にご紹介いたしました第21号の特
集論文は2020年10月末が締め切りとなっております。一般論文は、随時受け付
けております。どうぞよろしくお願いいたします。

(『質的心理学研究』編集委員会 編集監事 境愛一郎)

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◆会務委員会より

2019/12/6現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,167名

2019年度会費納入率:87.1%(未納者 150名)
2018年度会費納入率:90.6%(未納者 109名)

あわせて、以下のように、「研究に関する男女共同参画・ダイバーシティの推進状
況に関するアンケート調査(研究者対象)」の依頼をうけました。ご協力をいただ
きたく、お願い申し上げる次第です。

「研究に関する男女共同参画・ダイバーシティの推進状況に関するアンケート調
査(研究者対象)」の実施について(ご協力のお願い)

このたび、全国ダイバーシティネットワークの幹事機関である大阪大学と日本学
術会議科学者委員会男女共同参画分科会・同アンケート検討小分科会は協力して、
「研究に関する男女共同参画・ダイバーシティの推進状況に関するアンケート調
査(研究者対象)」 を実施いたします。お忙しい中恐縮ですが、ぜひご回答にご
協力いただきますようお願い申し上げます。
アンケート専用の下記 WEBサイトに入ってご回答ください。アンケートには2種
があり、匿名回答で、所要時間はいずれも 10 分程度です。
アンケートの回答締め切りは、 2020 年 1 月 10 日(金)です。
詳細は下記サイトをご覧ください。

全国ダイバーシティネットワークの WEB サイト(アンケート専用)
https://www.opened.network/questionary/questionary-0002/

〇(調査1)大学・研究機関における男女共同参画の推進状況に対する意見・感

〇(調査2)研究環境に関する意見・感想

全国ダイバーシティネットワーク https://www.opened.network/
日本学術会議科学者委員会男女共同参画分科会
同 アンケート検討小分科会
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/danjyo/index.html

○問い合わせ先 三成 mitunari■cc.nara-wu.ac.jp
■を@に直してご連絡ください。

☆平素より学会活動にご協力くださり、まことにありがとうございます。
2019年もあとわずかとなりましたね。本年もたいへんお世話になりまして、
どうもありがとうございました。良い年末をお過ごしになられますように。
来年も、どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

(会務委員会 安田裕子)

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◆研究交流委員会より軽暖の方法論祭り2020のお知らせ

質的心理学会研究交流委員会では、質的研究を学びたいけど学ぶ環境がない
という初学者の方や、自分が普段使っている方法論とは異なる方法論を学んで、
質的研究に対する理解を深めたいというご要望にお答えするために、方法論に
ついての講習会を開催しています。今回は、グラウンデッド・セオリー・アプ
ローチ、ビジュアルナラティブ、ELANという多彩な方法論を取り上げます。質
的研究の基本としてグラウンデッド・セオリー・アプローチを改めて学んだ上
で、新しい技法であるビジュアルナラティブやELANを学ぶなど組み合わせてく
ださっても結構ですし、単体でも受講いただけます。人数に限りがありますが、
多くの方のお申込みをお待ちしております。
■日時:2020年2月23日?24日
■場所:武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス(JR・地下鉄市ヶ谷駅徒歩3分)
■参加費:
日本質的心理学会会員(入会申し込み中も含む):1企画につき1000円
当日払い
非会員:1企画につき4000円
■申込先(先着順:定員に達し次第終了)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfceL0t6KiuL_kIoMCGGbBpExZMJ41djrc-zWhDNYBz_QKtEg/viewform
■プログラム概要
2月23日(日)10:30-16:00「グラウンデッド・セオリー・アプローチという
研究法」(受付終了)
講師:戈木クレイグヒル滋子(慶應義塾大学 看護医療学部教授)
・西名諒平(慶應義塾大学 看護医療学部助教)
2月24日(祝)13:00-17:00「ビジュアル・ナラティブを学ぶ」
講師:やまだようこ(京都大学名誉教授・立命館大学OIC総合研究機構)
2月24日(祝)13:00-17:00「ELANを使いこなす」
講師:細馬宏通(早稲田大学)
各プログラムの詳細については、学会ウェブサイトをご覧ください。
http://www.jaqp.jp/seminar.html

※2月23日の企画は、すでに定員に達しましたので、受付を終了いたしました。
どうぞ、ご了承ください。

(研究交流委員会 荒川歩)

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■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
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■研究会情報

◆第20回とうふ研『私の、あるいはこれからの研究に変化をもたらすかもしれ
ないこの一冊』の案内

今回でとうふ研(東京フィールド研究検討会)は20回目になります。
節目を記念して、いつもの研究検討とは趣向をすこし変えた企画を考えました。
かつてフィールド研究の旗印として「書を持って街に出よう」というフレーズ
をよく耳にしていました。今回のとうふ研は、第1部が図書、第2部が街になり
ます。

第1部:図書では、参加者にフィールド研究にかかわる「私の、あるいはこれか
らの研究に変化をもたらすかもしれないこの1冊」を持参していただきます。そ
れぞれにその本の概要、魅力、選んだ理由をお話していただきながら、参加者全
員で対話を拡げていきたいと思います。各自が持ち寄った一冊を通して、自分の
知らない本や自分とは違う興味の持ち方を共有し、参加者相互が新たな研究の視
点を得ることを期待しています。第2部:街では、今回とうふ研を開催する東京・
中野の街を複数人で歩いてみたいと思います。第1部での対話を共有しつつ、一
緒に歩く人たちが目を向ける対象から、自分とは違う街との新たな出会い方を知
ることを期待しています。
相互の違いを楽しみつつ、参加者間での対話を通して新たな研究の可能性を見つ
けていくような20回目の記念の会にしたいです。参加をお待ちしております。

[日時]2020年3月14日(土)13時~17時半
[場所]東京・中野の某所(参加申込の返信にて詳細をご案内します)
[参加費]500円
[参加申込先]mexico.taco2@gmail.com(松本光太郎宛)
[参加申込締切]2月末日(場所の準備のため)
[懇親会]とうふ研後、中野で予定しています。参加申込と併せてご連絡くださ
い。

(情報提供者 松本光太郎 様)

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◆第9回多文化共生フォーラム「周縁から日本の学校文化を捉える―文化心理学
者がみた日本の学校」のお知らせ

日時:2020年2月1日(土)13:00~17:00
会場:東京学芸大学 S講義棟1階 S103(東京都小金井市貫井北町4-1-1)
申し込み・問い合わせ先:東京学芸大学 国際教育センター
Tel 042-329-7717, 7727,メール c-event@u-gakugei.ac.jp
定員80名,申し込み締切:2020年1月29日(水)
URL: http://crie.u-gakugei.ac.jp/04event/2020/02/9-3.html

●プログラム
13:00~13:10 開会の辞 馬場哲生(東京学芸大学国際教育センター長)
13:10~13:25 趣旨説明 榊原知美(東京学芸大学国際教育センター)
○話題提供
13:25~14:05 「部活(BUKATSU)に凝縮されている日本文化」
尾見康博(山梨大学)
14:05~14:45 「言語的文化的多様性を持つ子どもたちの発達支援にむけて:
そのディスコースの検討とアートに基づいたリテラシー学習活動の紹介」
石黒広昭(立教大学)
14:45~15:25「誰がなにに「適応」するのか?:学校心理臨床の視点から」
松嶋秀明(滋賀県立大学)
○15:35~16:55 パネルディスカッション
コメント① 「グローバル教師の育成の視点から」
見世千賀子(東京学芸大学国際教育センター)
コメント② 「多文化環境にいる心理学者の視点から」
呉宣児(共愛学園前橋国際大学)

(情報提供者 渡辺忠温 様)

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◆文化理解の方法論研究会(MC研)第28回研究会のお知らせ

文化理解の方法論研究会では、文化について関心を持つ有志が集まり、文化と(文
化的)他者との対話的共生をめぐる理論・実践について議論を行っております。
研究者に限らず、広く皆様のご参加をお待ちしております。
(研究会HP:http://rcsp.main.jp/mc/index.html)

【日時】2020月1月11日(土)14:00~18:00(終了後に懇親会を予定)
【会場】発達支援研究所 B1F 地図:https://goo.gl/maps/XdKQ3N8SSdz
【参加方法】初めて参加を希望される際には、事前に松熊亮(研究会幹事:
mcshinki[at mark]yahoo.co.jp [at mark]部分を@に変えて送信ください)
までご連絡ください。(*参加費用は無料です)
【発表1(14:00~)】趣味縁の系譜とその拠点参入による都心空間の変容につい
て-札幌の事例から-
発表者:加藤康子(北海道大学)
内容:趣味縁とは、趣味を契機とした人間関係である。本発表では、趣味縁に関
する学術的議論の確認と、札幌の趣味縁事例の報告を行う。これらを通して、趣
味縁活動や研究の現代社会における意義を改めて考えてみたい。
【発表2(16:00~)】日韓大学の交流授業を通した他者理解の試み―歴史政治的
な素材を用いて
発表者:呉宣児(共愛学園前橋国際大学)
内容:発表者らは2010年から日韓の大学で、歴史・政治的問題を含む日韓共同ド
キュメンタリーを視聴して感想文交換を行う交流授業を行ってきた。授業におけ
る学生の感情や様子に着目し、他者理解が進むプロセスについて議論したい。

(情報提供者 松熊亮 様)

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[クッピーより]
いよいよ年の瀬となってまいりました。毎年のことですが、
今年はどのくらい研究が深まったのかなあと振り返ってしまいます。
研究は、マイペースに、ゆっくり、着実に……などと言われていても、
やっぱり牛歩のごとくというわけにはいきませんね。今年中にやり残したことを
いくつか片づけて、気持ちよくお正月を迎えたいものです。
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:香川七海・宮本匠・蒲生諒太・木下寛子
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2019年12月20日
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れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
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