日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
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日本質的心理学会 メールマガジン No.180(2019)

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◎ 学会より会員のみなさまへ

◆ 日本質的心理学会第16回大会のお知らせ

◆ 『質的心理学研究』編集委員会より

◆ 会務委員会より

◎ 会員からの情報コーナー

■ 研究会情報

◆ 文化理解の方法論研究会(MC研)第27回研究会のお知らせ

◆「人間生活工学ワークショップ(講演会)」のお知らせ

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆日本質的心理学会第16回大会のお知らせ

9月21日 (土) – 22日 (日) に明治学院大学白金キャンパスで開催されまし
た第16回大会は,おかげさまで盛会のうちに終了いたしました。大会には予約参
加者214名,当日参加者230名,合計444名の方にご参加いただきました。参加
者数が当初の予想を大幅に上回ったことから,2日目からの当日参加者の方の一
部には大会プログラムをご用意出来ない場合がありました。この場をお借りし
てお詫びいたします。

大会1日目のJaan Valsiner先生の ”REMAINING ELEGANT : Fifteen years of
qualitative psychology in Japan(エレガントなままで:日本における質的心理
学の15年間)”,そして大会2日目のJohn W. Creswell先生の ”The Value of
Combining Qualitative and Quantitative Research : A Mixed Methods
Perspective(質的研究と量的研究をむすぶ意義:混合研究法の観点から)” の2
件の招待講演には,多くの方が参加されいずれも盛況で活発な議論の場となった
ことと思われます(私自身はどちらの講演も直接伺うことが出来なかったことが
悔やまれます)。

今年度の大会では111件のポスター発表の申込みがあり,厳正な審査の結果,
そのうち以下の2件の発表が優秀ポスター発表賞を受賞しました。

・山田幸恵(株式会社国際電気通信基礎技術研究所 ヒューマンインタラクション
室,東海大学文化社会学部心理・社会学科)・神田崇行(京都大学大学院情報学研
究科・ATR)・野村竜也 (龍谷大学・ATR) 「ロボットいじめの発生プロセスの検討
-複線径路・等至モデル(TEM)を用いて- 」
・杉田理緒(お茶の水女子大学生活科学部)・山田哲子(立教大学現代心理学部)
「臨床心理士による小児がん患児の社会復帰を見据えた心理社会的支援」

発表者の先生方には副賞として学会理事の先生方の直筆サイン入り「質的心
理学辞典」が贈呈されました。なお杉田先生は今回が本学会では初めてのポスタ
ー発表,山田先生は第1回大会の参加後10数年ぶりのご発表とのことでした。

今回のお話しをいただいたときには,はたして質的心理学会の大会の準備や
運営が自分に務まるだろうかと逡巡しましたが,無事に開催にまでこぎ着けるこ
とが出来たのは皆さまのご協力のおかげです。このような貴重な機会をいただき,
また学会開催までいろいろな形でサポートしていただきました学会理事長のサト
ウタツヤ先生,前理事長の能智正博先生にはこの場をお借りして感謝申し上げま
す。また皆さまのご参加とご協力にスタッフ一同心より感謝申し上げます。

来年度ははじめての海外での開催となりますが,どのような大会になるのか
楽しみにしております。

(第16回大会準備委員長 野村信威)

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◆『質的心理学研究』編集委員会より

先月今月と大きな台風が続いています。今回の台風19号には竜巻や地震など
も重なり、人間の力が到底及ばない自然の力を再認識したとともに、翌朝の青空
を見て日常があることの有難さを感じました。被害を受けた方々に心よりお見舞
いを申し上げます。そして少しでも早く日常が戻りますようにと願っております。
会員の皆様は、現在開催中のラグビーワールドカップをご覧でしょうか。この原
稿は、日本対スコットランド戦を見ながら執筆しております。選手たちが「ONE
TEAM」となってボールを守りつつ、ただひたすらに前進する迫力に心が打たれま
した。試合後の選手たちのインタビューでは、皆が同じ目標に向かっている点、
お互いの強みをプレイ内で活かそうとしている点、そして自分のプレイはチーム
メンバーのサポートあってこそだと述べている点が印象的でした。なぜならば、
私は、通常学級での協働に関心を持ち学校現場で活動をしており、その選手イン
タビューの中に見られる目標の共有やリソースの共有は、まさに「協働」に必要
とされる要因でもあるからです。「協働」することで加算以上の力を生み出し、
正々堂々と相手とぶつかり合い、これまでの評価を実力で覆して相手に認められ
ながら新しい道を切り拓いていくラグビー選手たちに刺激をもらっています。
さて、『質的心理学研究』第20号の特集論文の投稿締切が今月末となりました。
第20号テーマは、「プロフェッショナルの拡大、拡張、変容」です。また、先月
開催された日本質的心理学会第16回大会では、次回第21号特集である「質的研
究法の拡張―機械、AI、インターネット」のキックオフシンポジウムも開催され
ました。私の個人的な感想で恐縮ではありますが、登壇された3名の先生方は「よ
り実生活に近いところでの人間の姿を明らかにしたい」という思いで、どのよう
にしたらそれを叶えることができるかを模索しながら研究を進めていらっしゃり、
研究者の知的好奇心と情熱に触れることができたシンポジウムでした。指定討論
では、論文を書く視点として、5つの拡張(認識、対象特徴、観察方法、分析方
法、表現方法)について議論されました。投稿をお考えの方は、この5つを意識
し執筆されるとよいかもしれません。第21号特集の締切は2020年10月末です。
第20号、21号ともに、皆さまのご投稿を心よりお待ちしております。

(『質的心理学研究』編集委員会 編集監事 黒住早紀子)

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◆会務委員会より

2019/10/15現在の会員数及び会費納入率をお知らせします。
会員数:1,170名

2019年度会費納入率:82.3%(未納者 207名)
2018年度会費納入率:89.7%(未納者 120名)

<総会の報告>
2019年9月22日(日)明治学院大学にて日本質的心理学会の総会が行われま
した。
参加人数は51名で、2019年9月12日現在の会員総数1,188名の過半数595名
の定足数には及ばず、仮総会となりました。仮総会では、2018年度決算および
2019年度予算案、規定等の変更、選挙結果、各委員会の活動報告および活動予定
などが承認されました。
本メールが届いてから1ヶ月以内に会員の半数以上の方から異議申し立てが
なければ、仮総会の決定は総会の決定として認められることになりますので、
お含みおきください。欠席者の方で、総会資料や議事録などが必要な方は
日本質的心理学会事務局(jaqp-post@bunken.co.jp)までお申し出ください。
明治学院大学での第16回大会もお蔭をもちまして大盛会のうちに終わりました。
ご参加くださったみなさまは、素晴らしい仲間、そしてよい研究や優れた
理論との出会いがあったことと思います。学会としましても、新たな会員の方
をお迎えすることができ、今後ますます多領域の方との研究交流が可能になり、
嬉しく思います。これからも、会員のみなさまにとって有意義な学会であります
よう尽力いたします。

(会務委員会 安田裕子)

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■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
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■研究会情報

◆文化理解の方法論研究会(MC研)第27回研究会のお知らせ

文化理解の方法論研究会では、文化について関心を持つ有志が集まり、文化と
(文化的)他者との対話的共生をめぐる理論・実践について議論を行っており
ます。研究者に限らず、広く皆様のご参加をお待ちしております。
(研究会HP:http://rcsp.main.jp/mc/index.html)
【日時】2019月11月9日(土)14:00~18:00(終了後に懇親会を予定)
【会場】発達支援研究所 B1F 地図:https://goo.gl/maps/XdKQ3N8SSdz
【参加方法】初めて参加を希望される際には、事前に松熊亮(研究会幹事:
mcshinki[at mark]yahoo.co.jp [at mark]部分を@に変えて送信ください)
までご連絡ください。(*参加費用は無料です)
【発表1(14時~)】ノースカロライナ州のTEACCH・プログラム
発表者:下川政洋
内容:本発表では、報告者のノースカロライナ州でのTEACCHショート・トレー
ニング体験について報告を行う。TEACCHの支援観やプログラムを手がかりに、
臨床における援助者と被援助者の関係などについて改めて議論ができればと考
えている。
【発表2(16時~)】ダイバーシティを生かした遊び心のある学びのデザイン
―発達障害児童と共に創る実践―
発表者:幸田隆(豊田市立東保見小学校)
内容:報告者は、障害というダイバーシティとどう関わり、新しい学びにつな
げるか、特別支援学級で実践を試みてきた。本発表では、パフォーマンス心理
学を生かした授業、創造性や自尊感情の育成を目指した実践を紹介する。

(情報提供者 松熊亮 様)

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◆「人間生活工学ワークショップ(講演会)」のお知らせ

「自然に楽しく行動を誘導する」のテーマのもと、3名の先生方から講演をいた
だき、参加者との意見交換の会を行います。
ふるってご参加ください。

開催日 2019年11月11日(月)13:30~17:00(13:00 より受付開始)
場所 早稲田大学 西早稲田キャンパス 62号館1階会議室
主催 早稲田大学創造理工学部人間生活工学研究室・(一社)人間生活工学研究セ
ンター(HQL)

■「デザイン心理学による付加価値の創造 」
― Nudge(さり気なく仕向ける)とEvidence-based Design (科学的根拠に基づい
たデザイン)の視点から―
日比野治雄先生(千葉大学大学院工学研究院デザイン心理学研究室教授)

■「インクルーシブな社会の実現に向けた音声ナビゲーションシステム」
貞清一浩氏(清水建設技術研究所 未来創造技術センター)

■「生活者の行動をアクティベートするこれからのコミュニケーションとは」
中川浩史氏(博報堂行動デザイン研究所所長)

□どなたでも参加頂けますが準備の都合上、事前にお申し込み下さい.
申し込み先: 人間生活工学研究センター東京事務所
kouza@hql.jp (FAX:03-5405-2143)
詳しくは下記をご覧ください。
http://www.f.waseda.jp/komatsubara.ak/PDFs/2019WS.pdf

(情報提供者 小松原明哲 様)

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[クッピーより]

今月号のメルマガをお届けいたします。
前回の号で台風について書き綴りましたが、今回もまた多様なメディアを通し、
被害を目にしながらのメルマガ発行となりました。被災地域のことを考えますと、
とても胸が痛くなります。一日も早い復旧を祈念しております。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:香川七海・宮本匠・蒲生諒太・木下寛子
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2019年10月20日
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れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
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