日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
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日本質的心理学会 メールマガジン No.176(2019)

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◎ 学会より会員のみなさまへ

◆ 日本質的心理学会第16回大会のお知らせ

◆ 『質的心理学研究』編集委員会より

◆ 会務委員会より

◎ 会員からの情報コーナー

■ 研究会情報

◆臨床実践の現象学会 第5回大会開催のお知らせ

◆文化理解の方法論研究会(MC研)第25回研究会のお知らせ

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆日本質的心理学会第16回大会のお知らせ

2019年9月21日(土)- 22日(日)に明治学院大学白金キャンパスにおいて
日本質的心理学会第16回大会が開催されます。
昨晩(6/14)をもちまして会員企画シンポジウムとポスター発表の登録を終了
させていただきましたが,おかげさまで多くの先生方から発表申込みをいただき
ました。この後,シンポジウム企画者の先生方には企画の採択のお知らせと抄録
集原稿の執筆依頼の連絡を差し上げます。どうぞ宜しくお願いします。
大会の事前参加登録は引き続き7月19日(金)まで大会HPで受け付けており
ます。皆様のご参加をお待ちしています。

第16回大会では海外で活躍する2名の著名な質的研究者に招待講演を依頼し
ています。オールボー大学教授のヤーン・ヴァルシナー先生からは「エレガント
なままで:日本における質的心理学の15年間」というタイトルで大会1日目の
午後にご講演いただきます。またミシガン大学教授のジョン・W・クレスウェル
先生からは「質的研究と量的研究をむすぶ意義:混合研究法の観点から」という
タイトルで大会2日目の午前中にご講演いただく予定です。

大会企画のワークショップも,立命館大学OIC総合研究機構のやまだようこ先
生による「ビジュアル・ナラティヴの理論と方法」と,明治学院大学の内藤哲雄
先生によるPAC分析に関する(タイトル未定)ワークショップの2件を開催予定
です。いずれも大会1日目の午前中に開催予定です。大会当日のスケジュールは
現在作成中ですが,7月下旬ごろに大会HPより公開予定です。
皆様奮ってのご参加をお待ちしています。

大会HPアドレス:http://www.shitsushin16.jp/

(第16回大会準備委員長 野村信威)

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◆『質的心理学研究』編集委員会より

本年度から副編集委員長を担当させていただいて、数ヶ月がたとうとしていま
す。何期かさせていただいた編集委員、あるいは、他誌の査読委員と比べて、メ
ール会議の量と質が大きく異なることを痛感しています。例えば、規約等の「ル
ール」の見直しを、様々なケースに応じて検討せねばなりません。飛び交うメー
ルにどうにか追いついていこうとしている最中です。
10年くらい前は、もっぱら投稿者でしたが、最近は投稿者と査読者の割合が
2:3位になってきました。その経験を書かせていただきます。投稿者としてい
ただいた査読で最も良かったのは、論文の基本部分は評価していただいているも
のの、理論面の補強を求められることです。「実証」研究者の多くはデータのみ
ならず、それと同等に理論的バックグラウンドをどれだけ強くできるかにも苦労
します。後者については、論文や著書を一通り読んだだけでは身につかず、自分
の投稿論文に活用する過程で、理論の本質を少しずつ得ることができると思いま
す。
以上は、審査をする過程においても経験します。つまり、データそのものや分
析は進んでいるにもかかわらず、理論的支柱が弱い、という研究です。味噌汁に
例えれば、具材がコーディネートされていて豊富であるにもかかわらず、だしや
味噌が入っていない、というものです。
多くの査読はデータ、理論、文章表現、すべてに言及しますが、どこから手を
付ければよいでしょうか。もちろん、投稿者がそれぞれのスタイルをお持ちだと
思います。ただ、私がよくするのは、査読を受け取ったら、すぐに一通り丁寧に
読むこと、修正を諦めてしまいそうなコメントでも、数日した後、あらためて読
み直し、感じたことをメモ書きしていくことです。これを繰り返せば、考えが煮
詰まり、文章を修正できるようになります。そして、気づけば、修正に労を要す
る部分とそうでもないところがはっきりしてきます。
査読と修正は、中学や高校時代の通信添削(今はウェブ学習でしょうが)と類
似しています。何回かのコミュニケーションで双方の意図がわかってきます。こ
の過程は双方に忍耐が求められます。査読が遅れてご迷惑をおかけするかもしれ
ません。任期中、投稿者の皆様のご尽力が花咲くことをお手伝いできれば幸いで
す。

(『質的心理学研究』編集委員会 副編集委員長 田垣正晋)

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◆会務委員会より

2019/6/7現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,162名

2019年度会費納入率:70.9%(未納者 338名)
2018年度会費納入率:86.0%(未納者 162名)

☆平素より、学会運営へのご理解とご協力を、誠にありがとうございます。
5月から6月にかけて、さらに19名の方が新しく本学会に入会されました。
先月にもまして、年度当初より本学会が活性化されますこと、たいへん有難く
存じます。以前より会員として学会活動にお力添えをいただいておりますみなさ
まもまた、日ごろからの学会活動へのご参画をどうもありがとうございます。
今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。

(会務委員会 安田裕子)

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■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
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■研究会情報

◆臨床実践の現象学会 第5回大会開催のお知らせ

臨床実践の現象学会では、“事象そのものへ”立ち返ることをモットーとした
現象学的研究を、多学問領域及び多実践領域の皆様とともに吟味し、本研究領域
の学問としての成熟を目指しています。第5回大会は初の東北開催です。皆様是
非お越しください。

【日時】2019年8月10日(土)10:00~18:00(9:00~受付)
【場所】東北医科薬科大学 小松島キャンパス講義棟
【大会長】家髙洋(東北医科薬科大学)【大会テーマ】死生の語りの現象学
【特別企画】大ラウンドテーブルディスカッション、テーマ:死生の語り

登壇者:田代志門(東北大学)
金菱清(東北学院大学)
福島裕子(岩手県立大学)
死にゆく人びとの傍らで語りがたい語りに立ち会ってきた田代氏、霊性の震災
学という遺された人びとの語りを聴いてきた金菱氏、虐待を経験した思春期の女
子に対して助産師という立場から支援してきた福島氏による話題提供を通じて、
医療と災害という異なる領域を超えて死生の語りに耳を澄まし、言葉になってい
くことと言葉にならなかったことのあいだから言葉を紡ぎだしたい。

【一般演題】5演題(1演題:発表25分、質疑応答20分)
【事前申込】詳細は下記HPをご覧ください。

第6回大会情報


【事前参加登録期間】2019年7月31日(水)
【参加費】事前:1.500円、当日:2.000円(会員・非会員の区別なく一律)
【懇親会】5.000円(事前申し込み・定員になり次第締切となります)
場所:東北医科薬科大学小松島キャンパス カフェテリア
【問い合わせ】clinical.phenomenology@gmail.com

(情報提供者 坂井志織 様)

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◆文化理解の方法論研究会(MC研)第25回研究会のお知らせ

文化理解の方法論研究会では、文化について関心を持つ有志が集まり、文化と
文化的他者との対話的共生をめぐる理論・実践両面からの議論を行ってます。
(研究会HP:http://rcsp.main.jp/mc/index.html)

7月に行われる第25回研究会では、以下の方々に発表をお願いしております。研究
者に限らず、関心のある方々のご参加をお待ちしております。

【日時】2019年7月13日(土)14:00~18:00(終了後に懇親会を予定)
【会場】発達支援研究所 御茶ノ水駅または水道橋駅下車徒歩10分。
千代田区神田駿河台 2-11-1 駿河台サンライズビルB1F
(地図:https://goo.gl/maps/XdKQ3N8SSdz)
【参加方法】参加費用は無料です。初めて参加される際には、事前に幹事までご
連絡ください。(研究会幹事:mcshinki[at mark]yahoo.co.jp [at mark]部分を@
に変えてご送信ください)

【発表1(14:00~)】葛藤的な異文化コミュニケーションを創造的に展開する演
劇手法の可能性:アウグスト・ボアール「フォーラムシアター」の視点から
発表者:田島充士(東京外国語大学)・姜英敏(北京師範大学)
内容:本発表では、葛藤的な場面における人々の知的/情動的思考の統合を目指
した演劇手法である、ボアール(1984)の「フォーラムシアター」を参考に、日
中の大学生を対象に実施した研究授業の成果について検討を行う。

【発表2(16:00~)】日本と中国の高校生の対話的異文化理解の試み:日中の高
校生の変化
発表者:渡辺忠温(発達支援研究所・東京理科大学)
内容:本発表では、日中の高校間で、日常的な贈り物にまつわるエピソードやお
互いの考え方をめぐり、往復書簡形式で行った対話的な交流授業について、相手
の国の高校生の考え方についての理解とその変化を中心に報告する。

(情報提供者 松熊亮 様)

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[クッピーより]

だんだんと夏らしい陽気になって参りましたね。今月号のメルマガをお届けい
たします。
今月号には、研究会情報が2点あります。折からの暑さゆえの熱中症は恐ろし
いですが、研究には熱中したい。そういう研究に対する意欲を喚起してくださる
ような研究会ばかりです。
どうぞ、みなさまも足をお運びください。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:香川七海・宮本匠・蒲生諒太・木下寛子
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2019年6月21日
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学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
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