日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃1┃7┃
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会

日本質的心理学会 メールマガジン No.147======================2017/1/26

新年明けましておめでとうございます。センター試験も終わり、いよいよ入試
も佳境ですね。寒さも厳しい時期です、体調に気をつけてお過しください。

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎ 学会より会員のみなさまへ

◆質的心理学会第14回大会実行委員より

◆『質的心理学研究』編集委員会より

◆『質的心理学フォーラム』編集委員会より

◆会務委員会より

■□■□会員からの情報コーナー

■ 研究会情報

◆よそおいしぐさ研究会第22回「社会的作法としての装い」

◆とうふ研(第15回)のご案内

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆質的心理学会第14回大会実行委員より

本年9月9日、10日に首都大学東京荒川キャンパスで第14回大会が開催されます。
メイン企画は「からだとことば」をテーマに、詩人の谷川俊太郎氏と滋賀県立大
学教授細馬宏通氏に対談いただきます。大会特設HPも開設いたしました。ごあい
さつ・アクセス・お問い合わせのページには情報が掲載されており、その他は現
在準備中です。最新情報を随時更新していきますので、皆様ぜひ一度HPをご訪問
ください。
http://www.shitsushin14.jp/

(第14回大会実行委員メルマガ担当 坂井志織)

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◆『質的心理学研究』編集委員会より

メルマガで何を書こうか。社会学で質的なことを考える面白さを高校生や大学
初年度生に伝える本として、『「今、ここ」から考える社会学』(ちくまプリマー
新書、2017年)を最近刊行しましたが、そのめざすところを書こうか。でもそう
すれば「番宣」になってしまいます。やめにして、別のことを考えてみます。
最近、社会学において質的調査研究をめぐる優れたテキストが続いて出されて
います。10年ほど前、私が『「あたりまえ」を疑う社会学―質的調査のセンス―』
(光文社新書、2006年)を出した頃では、想像もできないような質的研究にとっ
て豊かな状況といえるでしょう。たとえば昨年でも、前田拓也・秋谷直矩・朴沙
羅・木下衆『最強の社会調査入門』(アカデミア出版会)、岸政彦・石岡丈昇・
丸山里美『質的社会調査の方法―他者の合理性の理解社会学―』(有斐閣)など
優れた成果が出ています。こうしたテキストでは、それぞれの専門分野で丁寧か
つ重厚なフィールドワークを実践し、個別の優れた成果をあげてきた若手の研究
者が、自らの体験をもとにして、質的な社会調査をいかに行うことができるのか、
そこにどのような問題が起こり、どのように対応すればいいのかなど丁寧に解説
してくれており、じっくりと読み込めば、彼らの調査実践の現実や関連する世界
を味わうことができるのです。
質的調査研究への導きが、こんなにも多彩で深く豊かになってきたのかと、私
はとてもうれしく思います。ただテキストを味わいながら、もう一つ思うことが
あります。それは質的社会調査方法の前提にある人間観、現実感覚、世界観であ
り、それを“意味あるもの”にしている基本的な社会学的世界理解のありようで
す。他者と多様な場面や現実で出会い、そこに息づいている論理や情緒を取り出
し、考察しようとするとき、考察する研究者は、どのような人間観や世界観でそ
れらを“意味あるもの”として了解できるのでしょうか。そうしたことをさらに
はっきりと読んでみたいという気持ちがわいてくるのです。私の場合、先に挙げ
た『「あたりまえ」を疑う社会学』を書くバックグラウンドというか書きたいエ
ネルギーを支えたのは、やはりエスノメソドロジー的な見方でした。それは狭い
意味での調査方法論としてではなく、エスノメソドロジー研究の背後に息づいて
いる人間や社会の見方とでもいえるものであり、そうした見方が私を魅了してい
るのです。『質的心理学研究』の書評特集で、「質的調査テキストの現在とその
可能性」を組んでみたいものです。

(『質的心理学研究』編集委員会副委員長 好井裕明)

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◆『質的心理学フォーラム』編集委員会より

≪意見論文 募集中!≫

『質的心理学フォーラム』第8号の特集「質的研究領域としての<あいだ>」

についての意見論文を募集しています。〆切は2017年3月21日。入稿はメールに
て。詳しくは,『質的心理学フォーラム』第8号のp.116をご覧ください。

(『質的心理学フォーラム』編集委員会 委員長 北村英哉)

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◆会務委員会より

2017/1/6現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,150名

2016年度会費納入率:88.0%(未納者 138名)
2015年度会費納入率:90.0%(未納者 115名)

☆新しい年がやってまいりました。みなさまにとって
ますます素敵な一年となりますよう、お祈りいたします。
みなさまの日頃からの学会運営へのご協力に心より感謝しつつ、
本年も、どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

(会務委員会 安田裕子)

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■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
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■ 研究会情報

◆よそおいしぐさ研究会第22回「社会的作法としての装い」
(公社)日本心理学会よそおいしぐさ研究会では、以下の内容で、第22回の公開
企画を開催します。ご関心のある方はぜひご参加ください。
◆会場 : 関西大学千里山キャンパス第1学舎1号館A201
◆日時 : 2017年3月6日(月) 14時~17時
◆企画タイトル:よそおいしぐさ研究会第22回「社会的作法としての装い」
◆企画趣旨:人は、装いによって自己と他者との関係を調整する。装いによる
他者との調整というのは、昆虫・爬虫類にも配偶者選択や縄張り争いでみられる
という点で非常に原始的な行為であり、それが(様々なレベルでサブ文化の影響
を受けて)多層的に洗練され、(多様なチャネルやその組み合わせによって)多
層的に展開されるという点で非常に文化的な行為である。本企画では、表情・化
粧・衣服という3つのチャネルに関する話題を通して、社会的作法としての装い
について考えたい。これら3つの研究は、我々が、どのようにありあわせのもの
を使って、他者との相互作用を調整し、何がそれを下支え、動機づけているかを
より深く考える契機になるだろう。
◆プログラム(予定)各話題ごとに短い休憩
14:00~ 企画趣旨他
14:10~ 話題1:笑むことと装うこと?社会的作法としての笑みを考える?
話す人:森田亜矢子(関西大学 人間健康学部)
15:15~ 話題2:カウンセラーの化粧とは?~社会的作法としての化粧を考える
話す人:清水麻莉子(名古屋大学大学院教育学研究科)
16:20~ 話題3:衣服選びと装うこと~社会的作法としての衣服選びを考える
話す人:荒川歩(武蔵野美術大学造形学部)
◆参加方法:参加費無料ですが3月3日正午までに下記担当者までご連絡下さい。
◆担当者:荒川歩 arakawa12aあっとhotmail.com

(情報提供者 荒川歩 様)

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◆とうふ研(第15回)のご案内
とうふ研(東京フィールド研究検討会)は、広くフィールド研究を行なっている
研究者にご自身の研究を公に長時間検討する機会を提供する会です。今回のとう
ふ研では、第1部は2名の研究検討を行い、第2部の研究法批評では「解釈的現象
学的分析(IPA)」を取り上げます。ぜひご参加ください。
【日時】2017年2月13日(月)12時30分~17時10分(開場12時)
※終了後に懇親会を予定しています。
【場所】高千穂大学
最寄り駅:井の頭線「西永福駅」北口から徒歩7分
http://www.takachiho.jp/access.html (大学までの案内図)
【参加費用】無料
【参加申込】事前に下記のメールアドレスにお申し込みください
松本光太郎 [kotaro.matsumoto.08アットvc.ibaraki.ac.jp] (アットを@に)
【研究検討1】
「身体と取り囲む環境と発達」山本尚樹(立教大学)
【研究検討2】
「英語教師による教室事象の把握の変化:実践における内省的記述をたどって」
玉井 健(神戸市外国語大学)
【研究法批評】
「解釈的現象学的分析(IPA)」荒川 歩(武蔵野美術大学)
【世話人】荒川 歩(武蔵野美術大学)・徳田治子(高千穂大学)・松本光太
郎(茨城大学)

(情報提供者 松本光太郎 様)

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[クッピーより]

雪の日はどうしてあんなに静かなんでしょうね。心が落ち着きます。

と思っていましたが、吹雪の轟音にはときに恐怖を感じます。。。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第147号担当:青木美和子・荒川歩・一柳智紀
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2017年1月26日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望、または、アドレスの変更、配信の停止を希望さ
れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
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