日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃1┃2┃
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会

日本質的心理学会 メールマガジン No.98=================2012/12/20

今年の漢字は「金」でしたね。明るくキラキラしている雰囲気がいいです。
年の瀬押し迫り、たまりにたまった仕事と格闘しつつ、金環日食の感動やオ
リンピックの興奮を思い起こしたりしています。

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎ 学会より会員のみなさまへ

◆研究交流委員会より
●参加者募集中!『質的心理学研究法セミナー』

●われわれは授業、教師、子どもの何をどのように語るのか

◆『質的心理学研究』編集委員会より

◆会務委員会より

■□■□会員からの情報コーナー

■ 研究会情報

◆質的研究・文化心理学の交差点 -ヤーン・ヴァルシナー教授を迎えて

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆研究交流委員会より

●参加者募集中!『質的心理学研究法セミナー』

当委員会は会員の技能習得ニーズに答えるべく昨年より、『質的心理学研究
法セミナー』を開催しています。
このセミナー企画は、(1)長時間(4時間以上)の講習、(2)事前登録制の少人数、
(3)事前課題付きの参加型の3点が特徴です。
今年度は2013年1月26日企画および3月9日企画について現在申し込み受
付中です。どなた様も奮ってお申し込み下さい。

○2012年度 第2回(通算第4回)質的心理学研究法セミナー
『ビデオエスノグラフィーの初歩』
このセミナーは、エスノメソドロジーの考え方にしたがって、フィールド
ワークとビデオ分析を組み合わせて現象を解析するやり方である「ビデオエス
ノグラフィー」について、初心者向けに講習するものです。
http://web.ias.tokushima-u.ac.jp/social/kasida/presentation/130126/top.html
(詳細な情報)
【日時】2013年1月26日(土) 10:00-16:30
【場所】徳島大学サテライトオフィス東京
http://www.tokushima-u.ac.jp/_files/00015080/tokyoitizu.pdf
(JR新橋駅から徒歩7分)
【教科書】今回は指定せず
【講師】樫田美雄(徳島大学)、岡田光弘(国際基督教大学)、
北村隆憲(東海大学)ほか(打診中)
【事前課題】参加者には、事前課題が課されます(A4で1-2枚程度)。
【申込時の記載内容】(1)氏名と所属(無所属でも可)、(2)連絡先、(3)研究
主題と研究領域、(4)研究構想案(500字程度)、(5)会話分析との接触歴、
(6)会員/非会員の別
※このセミナー4は、科学研究費補助金「在宅医療のビデオエスノグラ
フィー」との共催です。
【2013年1月26日企画の申込先】
seminar_130126@yahoo.co.jp(※seminarと数字の間にアンダーバー)
※上記は、1月26日企画の申し込み専用アドレスです。
※詳細かつ最新の情報は、
http://web.ias.tokushima-u.ac.jp/social/kasida/presentation/presentation.html
の90番(セミナー4)で、公開していますので、このサイト記載内容を確認の
上、お申し込み下さい。
【申込期限】12月31日(月) ※定員(20名)に達するまでの先着順
【問い合わせ先】樫田 kashida(アット)ias.tokushima-u.ac.jp
【登録料】日本質的心理学会会員は2,000円(学会との同時入会も可)、
非会員は4,000円。

○2012年度 第3回(通算第5回)質的心理学研究法セミナー
『看護実践のエスノグラフィー入門–現場での問いの発見–』
「現場での問いの発見」はエスノグラフィー研究の出発点です。
第3回セミナーでは、看護の現場で発見した問いを、研究にどのように結び付
けていくのかを、エスノグラフィーの視点から学びます。
今回は質的心理学会会員の中でも最も会員数の多い看護領域の方向けのセミ
ナーとして開催しますが、看護領域以外の方でも参加可能です。
【日時】2013年3月9日(土) 10:00-16:00
【場所】京都光華女子大学
【スケジュール】
10:00-11:30 第1部 参加者の自己紹介と事前課題の発表
12:30-14:00 第2部 講師による講義 エスノグラフィーの概説
14:00-14:30 コーヒーブレイク
14:30-16:00 第3部 ディスカッション 研究設問の立て方
【講師】小田博志
現在、北海道大学大学院文学研究科准教授。専門は人類学、平和研究、質的研
究方法論。
大阪大学大学院人間科学研究科後期課程単位取得退学。ハイデルベルク大学医
学部で博士号取得(Dr.sc.hum)。
著書に『エスノグラフィー入門–〈現場〉を質的研究する』(春秋社、2010年)、
『質的研究の方法–いのちの“現場”を読みとく』(波平恵美子と共著、春秋
社、2010年)など。
訳書に『がんを超えて生きる』(R・ヴェレス著、共訳、人文書院、1999年)、
『新版質的研究入門』(U・フリック著、監訳、春秋社、2011年)がある。
個人ウェブサイト「小田博志研究室」:http://www13.ocn.ne.jp/~hoda/
ウェブページ「日本語で読める質的研究の文献」:
http://www13.ocn.ne.jp/~hoda/literature.html
【テキスト】小田博志 2010 『エスノグラフィー入門–<現場>を質的研究
する』春秋社
『エスノグラフィー入門』特設ウェブページ:
http://www13.ocn.ne.jp/~hoda/ethnography.html
【申込先】seminar_130309あっとyahoo.co.jp(※seminarと数字の間にアン
ダーバー、「あっと」を@に変換してください)
※上記は、3月9日企画の申し込み専用アドレスです。
【申込時の記載内容】(1)氏名と所属(無所属でも可)、(2)連絡先、(3)研究主題
と研究領域、(4)研究構想案(500字程度)、(5)会員/非会員の別
【事前課題】参加者には、事前課題が課されます。
【申込期限】2013年1月31日(木) ※定員(20名)
※定員超過時は研究構想案により選抜します。また、大幅に定員を超過する申
込みがあった場合、
HP等で予告した上で、申込期限より早期に申込打ち切りとさせて頂く場合が
あります。
【問い合わせ先】古賀 kogaあっとkyokyo-u.ac.jp(「あっと」を@に変換し
てください)
【登録料】日本質的心理学会会員は2,000円(学会との同時入会も可)、非会
員は4,000円。

※両セミナーに関して、課題が十分なレベルで達成されたと認定された方には、
セミナー受講に関する修了証を郵送します。

●われわれは授業、教師、子どもの何をどのように語るのか

日  時:2013年2月2日(土)13:00-16:30
会  場:愛知工業大学 本山キャンパス 3F 講義室1
http://www.ait.ac.jp/access/motoyama.html
企画趣旨:授業を観察したり、分析したり、それを研究成果としてまとめた
りすることは、それぞれの研究者の多様な視点によるところが多く、しかも単
に評論するのではなく研究として醸成させる必要性もあり、これらは、授業を
研究する際の乗り越えるべき「壁」になることがあります。一線で活躍する研
究者は、これまでの研究で「何を」「どのように」見て、語ってきたのか、現在
の研究で「何を」「どのように」見て、語っているのか、これからの研究で「何
を」「どのように」見ようとして、語ろうとしているのか、という点は、授業研
究の初学者のみならず、授業研究に携わる者にとっては、とても興味深い点で
しょう。本研究会では、研究者が授業、教師、子どもの何をどのように見て、
どのように語って、他者と共有するのかということに着目し、質的心理学とい
う言葉にとらわれないで開催します。言い換えれば、教育研究に携わる研究者
自身の語りに着目した研究会です。参加者には、彼らの語りそのもの、語りの
中にある/ない“像”や“観”、あるいは語り方などを、自分の文脈や研究状況
と照らし合わせて聴いてもらうことを希望します。
流れ:趣旨説明(15分)、話題提供と簡単な質疑応答(30分×4人)、全体
討議(30分)
司会:坂本將暢(愛知工業大学)
話題提供:柴田好章(名古屋大学)、深見俊崇(島根大学)、藤江康彦(東京
大学)、坂本將暢(愛知工業大学)
定  員:約50名
参加費用:会員(無料)、非会員(¥1,000)
問い合わせ:坂本 msakamotoあっとaitech.ac.jp(「あっと」を@に変換)
※配布資料等の準備の都合がありますので、参加する方は、お名前、
ご所属、そして参加の旨をお知らせ下さい。

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◆『質的心理学研究』編集委員会より

「締め切りのある人生は早く流れる」、という言葉をどこかで読んだことが
ありますが、今年ももう年の瀬となってしました。個人的には、この前2012
年分の年賀状を書き終えたばかりのような気がするのに、早くも1年が過ぎよ
うとしているのですね。『質的心理学研究』第12号(特集:文化と発達)の編
集作業も、幾多の締め切りを無事に乗り越えつつ、大詰めを迎えております。
掲載予定の論文もほぼ出そろい、次号のメルマガではもう少し詳しいことを予
告できそうです。
第12号では、そのほかに「喪失の多様性を巡って」というテーマの書評特
集が組まれています。今回はこちらを少しご紹介しましょう。前号の『質的心
理学研究』では、2011年3月の東日本大震災を受けて、「震災とどう向き合う
か?質的視点からの文献案内」という書評特集を組みました。本誌は学会全体
の方針に呼応する形で、息長く震災や原発事故に向き合っていきたいと考えて
おり、第14号では「社会的実践と質的研究」という特集も企画しています。
今回の書評特集は、やや迂回しながらではありますが、この14号特集にもつ
ながっていくものです。
この書評特集では、6名の執筆者がそれぞれ1冊ずつ「喪失」を直接・間接
に扱った書籍をとりあげ、書評という形で「喪失」の様々なかたちを捉えよう
と試みています。とりあげられる書籍が扱うのは、震災だけではなく、慢性疾
患、ハンセン病訴訟、ホロコースト、原爆などに伴う喪失です。私たち1人1
人が時間のなかを生き、様々なレベルで「わたし」や「わたしのもの」を意識
している限りにおいて、喪失は決して特殊なものではなく、生きていくことに
付随する体験です。今回の書評特集が、単に「喪失」の多様性を確認すること
を超えて、今私たちが国レベルで直面している喪失の意味に思いを馳せるきっ
かけとなればと思っています。
それでは会員の皆様、くれぐれも風邪などお召しになりませんよう、有意義
な年末年始をおすごしください。(『質的心理学研究』編集委員長 能智正博)

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◆会務委員会より

<会員動向>
12月13日現在の会員状況は以下のとおりです。
●会員数:993名
●2012年度会費納入率:68.1%(未納者317名)
●2011年度会費納入率:86.4%(未納者135名)
年度末をもって4年間以上の滞納がある方、連絡先が不明の方については退会
処分とさせていただきます。積極的な会費納入をよろしくお願いします。

<会務委員の一言>
2012年もいよいよ10日余を残すのみとなりました。皆様にはどのような1
年でしたでしょうか? 会務委員としては、学会事務委託をはじめとする大き
な変化があった1年でした。2012年をしっかりと締めくくり、2013年のス
タートが明るいものとなるよう、準備に努めてまいりたいと思います。
素敵なクリスマスと良い新年をお迎えくださいませ。

(会務委員会 谷口明子)

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■□■□会員からの情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>

【注意!】以下の情報は原則として会員の皆さまから投稿された情報をそのま
ま掲載しております。したがって、掲載された研究会は必ずしも日
本質的心理学会と関連するものではありません。内容・条件等を各
自にてご判断の上、ご参加ください。
【注意!】情報提供は、こちらから連絡がとれるアドレスをご記入ください。
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。
また、掲載情報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載
されていることがありますので、出席される方は、開催直前に
HPで確認されることをお薦めします。
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。
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■ 研究会情報    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆質的研究・文化心理学の交差点 -ヤーン・ヴァルシナー教授を迎えて-

日時 :2012年12月24日(月・祝) 13:00-16:00
場所 :立命館大学衣笠キャンパス 創思館 1階 カンファレンスルーム
http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html
http://www.ritsumei.jp/campusmap/map_kinugasa_j.html
〒603-8577 京都府京都市北区等持院北町56-1
企画 :サトウタツヤ(立命館大学文学部)
安田裕子(立命館大学衣笠総合研究機構)
参加費:無料
企画趣旨
人は、さまざまな文化社会的な状況を身にまとい、時間とともに生きる存在
です。そうした人のライフ(生命・生活・人生)を捉えることに、質的研究は
重要な役割を果たしているといえるでしょう。それでは、人が文化をまとうと
は、時間とともに在るとは、一体どういうことなのでしょうか。文化や時間に
焦点をあてることによって、なにがどのような有り様として見えてくるので
しょう。このたび、アメリカ・マサチューセッツ州クラーク大学よりヤーン・
ヴァルシナー先生をお迎えし、質的研究と文化心理学とがどういう位置関係に
あるのか、そして、そうしたフレームを通すことによって、人の言動や、変わ
りゆくものと変わらないものとが、どのように見えてくるのかを考えてみたい
と思います。キーワードは、文化心理学、時間、語り、そして自己。それぞれ
のご関心に引き寄せて、人のライフに貢献できるような、なんらかの実りを持
ち帰っていただければ幸いです。どうぞふるってご参加ください。

13:00-14:00 講演 文化心理学の可能性
ヤーン・ヴァルシナー(クラーク大学) “Culture in Minds and Societies”
14:00-14:10
休憩
14:10-15:30 シンポジウム 日本における質的研究のカッティングエッジ
話題提供
サトウタツヤ(立命館大学)
「文化心理学における理論の役割 -形態維持と発生の三層モデルの意義」
安田裕子(立命館大学)
「時間のなかで重層化する不妊当事者の自己語り-不定、変容の循環のなかで」
白井利明(大阪教育大学)
「時間的展望からみた人生構築」
指定討論
森岡正芳(神戸大学)、やまだようこ(立命館大学)、ヤーン・ヴァルシ
ナー(クラーク大学)
15:30-15:40
休憩
15:40-16:00
議論

お問い合わせ :立命館大学生存学研究センター事務局
ars-vive(あっと)st.ritsumei.ac.jp ((あっと)を半角@に)
主催 :立命館大学生存学研究センター
科学研究費 若手研究A「不妊夫婦の喪失と葛藤、その支援-見えない
選択径路を可視化する質的研究法の応用的展開」(研究代表者:安田裕子)
共催 :「ナラティヴと質的研究会」(代表:やまだようこ)
科学研究費 基盤研究A(海外)「多文化横断ナラティヴ・フィール
ドワークによる臨床支援と対話教育法の開発」(研究代表者:やまだようこ)

(情報提供者 安田裕子 様)

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[クッピーより]
暑いのも苦手ですが、寒いのも苦手です。家にいて暖房の利きが悪いかなと
思うときは…画面に合わせてダンスを踊るゲームソフトを子どもから借りて、
1曲踊ることにしています。ちょうどいい具合に身体がホカホカしますよ。
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第98号担当:坂本將暢・香川秀太・岡本依子
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2012年12月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望は以下のWebページからお願いします。
【学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp 】
●メールマガジンに掲載する研究会等の情報やアイデアを募集しております。
情報提供・投稿は、各号15日までにお願いします。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
(メールソフトによっては、改行されていることがあります)
●アドレスの変更、配信の停止を希望される場合は、お手数ですが学会事務局
までご連絡ください。
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