日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃1┃0┃
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
日本質的心理学会 メールマガジン No.72======================2010/10/27
天高く馬肥ゆる秋。涼しい風が吹く、さわやかな気候ですね。大学では後期
の授業も始まり、皆さま、仕事に研究に忙しい毎日を過ごされていることと思
います。そんな忙しさに負けまいと、クッピーはただいま食欲増進中。秋の味
覚とビールにやや太り気味ですが、そこは「スポーツの秋」の方も頑張って、
何とか今の体型を維持したいと思います。皆さまも、思い思いに美しい秋の季
節を楽しまれてください。
▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ 学会より会員のみなさまへ
◆理事長挨拶
◆第7回大会実行委員会より
◆事務局より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆研究交流委員会企画の研究会
○「傷つきを語ることの意味と聴くという経験 ~質的心理学における
『語り』研究の地平~」
○「サービス提供場面の質的分析 ~障害当事者参画の試み~」
○「感覚の『異文化』から見る<からだ>と<ことば>」
■□■□会員からの情報コーナー
■ 研究会情報
◆東京フィールド研究検討会(とうふ研)第2回ワークショップ(武蔵野美
術大学)
◆ワークショップ:「私」の科学と「私」の形而上学(日本大学)
◆人間生活工学ワークショップ「生活空間のデザイン:生活の景観を考える。
モノを通じて生活文化を見る。生活文化から生活環境を考える」(早稲田
大学)
■ 著書の紹介
なし
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……………………………………………………………………………………………
◎ 学会より会員のみなさまへ
……………………………………………………………………………………………
◆理事長挨拶
日本質的心理学会は、心理学および人間科学・社会科学・自然科学などの関
連諸分野における質的研究を促進すると共に、関係者間の連帯共同によって、
その進歩を図ることを目的として活動しております。心理学に限らず、社会学、
教育学、人類学、医学、看護学などの研究者も多く本学会にも参加しています。
「質的心理学」と名づけていますが、本学会は決してそのメンバーや発表論文
を心理学という学問ジャンルに限っているものではありません。質的アプロー
チとはそういった既成の学問の分け方を越えた、学問横断的なものだと考えら
れるからです。
本学会では機関誌として、「質的心理学研究」と「質的心理学フォーラム」
の2種類を、それぞれ年1回刊行しています。「質的心理学研究」は、学会員の
投稿を中心とした研究誌で、ジャンルにとらわれず新しい研究領域や研究方法
を開拓するオリジナルな研究を掲載しています。もともと「質的心理学研究」
が先に生まれ、研究誌を母胎にして学会ができただけに、新しいジャンルの開
拓、研究方法や論文の書き方の提案も含めて、学会誌のクオリティの高さには
定評があります。「質的心理学フォーラム」は、学会員の情報交換や討論の場
をつくるために創られた若い雑誌です。質的心理学には、研究者や自身の方法
自体を問い返す、対話的リフレクションが必要であり、さまざまな特集を通じ
て新しい質的研究を創っていこうとする意欲とチャレンジに満ちています。
質的心理学の学会は、日本全国各地で年1回開催されており、主催大学の土地
や文化や個性を活かし、テーマも試みも毎回異なるユニークな学会になってい
ます。研究交流委員会では、各地で研究会や講演会やシンポジウム等を開催し、
交流の場をつくるとともに研究活動を支援しております。また、学会員が中心
になってつくられた各種の質的心理学のテクストや質的心理学講座なども刊行
されています。
質的研究とは、どのような特徴をもつのでしょうか。質的研究は多くのルー
ツをもち、多様な理論的な立場と方法がありますから、ひとことで言うことは
難しいでしょう。しかし、人間科学や社会科学のものの見方や方法論に関して、
根本的な変革を提案しているという共通点があります。たとえば、研究者から
「研究対象」を峻別してきた従来の学問研究に対して、研究者と「研究協力者
」の関係性や相互行為や対話を重視し、それらが生起する文脈や情況や生成プ
ロセスを重視するところに特徴があります。従来の研究のように、統計的な数
値、たとえば数量の多さや平均値を代表として一般化してものを考えるだけで
はなく、少数であっても文脈のなかに埋め込まれた具体的な事例や多様性をも
つ質的記述から真実を追求していこうとするアプローチをとるのです。また、
方法論的には仮説検証を行う実験的方法などに比べて、仮説や理論生成を含む
循環的な方法論をとることが多いといえます。質的アプローチには、自分たち
の研究も含めて、既成の学問のものの見方や方法論を振り返るリフレクション
の営みも欠かせません。そうであるならば、いかなる学問分野であっても、そ
れが社会や文化のなかで行われる人間の活動のプロセスを扱う限りにおいて、
質的アプローチは学問の根底からのターンを担っているし、学問の中核にかか
わるといえましょう。
質的研究において、学問の方法論を整備し、具体的な技法を洗練していくこ
とは、今後ますます必要になると考えられます。質的研究は、特別のトレーニ
ングなしに、誰でもすぐにできる素朴な学問以前の方法でなされるという誤解
がまだ広まっています。当たり前ですが、たとえばいかに月が魅力的なテーマ
だからといって、何の知識も乗り物も道具もなしに、「すぐに誰でも、月に行
けるわけではない」のです。しかしまた、「誰もがはじめの一歩から研究をは
じめなくてよい」のです。誰もがはじめの1歩では、みんながちょぼちょぼで、
そこから先へ進んで大きな成果を出していくことは望めません。先人がしたの
と同じような試行錯誤やまわり道をして、素朴な道具を手づくりする必要はな
いのです。先人が開拓した理論や方法を地道に学んで、そこからさらに積み上
げたり、方法を改良したり、新たな展開をしていくことが学問研究としては必
要です。質的研究の理論や方法論の基礎をつくり、方法の手順やスキルを開発
し、それを次の世代が習得していくことができる教育の場をつくっていかねば
なりません。特に理論と方法論の両方にかかわって、相互研修やワークショッ
プの場を充実させていくことは、本学会の次の課題でしょう。
理事長挨拶という枠を外れて、質的な研究にかかわる一人の研究者として思
うところを述べてしまったようです。本学会がそういった思考を大いに刺激し、
生き生きとした場となっていることも確かだと思います。ぜひ多くの方に学会
に加わっていただければと願っております。
(理事長 やまだようこ)
◆第7回大会準備委員会より
豊かな実りの秋本番となりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。第
7回大会まであと1ヶ月余りとなりました。ありがたいことに、200名をはるか
に越える方々から予約参加の申し込みをいただきました。ワークショップや各
講習会への申し込みも、予想以上に多数の方からいただいています。当日は300
人以上の参加者があるのではと、大会準備委員一同楽しみにしているところで
す。
参加される予定の皆さまは、そろそろ水戸への交通や宿泊のことをご検討く
ださい。学会参加時は、ぜひ水戸でゆっくり宿泊していただきたいと思います
が、茨城大学水戸キャンパス近辺にはホテルはなく、多くの方は水戸駅近辺で
宿泊することになろうかと思います。そのあたりにはリーゾナブルな値段のホ
テルから高級ホテルまで揃っています。関西方面からお越しの方は、神戸空港
-茨城空港の航空便利用が便利かもしれません。東京方面からは、上野駅から
常磐線の利用の他に、東京駅発で茨城大学前に止まる水戸駅南口行きバスもあ
ります。東北地方からは、宇都宮駅まで来て、そこから水戸駅南口行きのバス
(茨城大学前にも停車)に乗るという方法もあります。
大会プログラムと各企画の抄録も、ほぼ揃って大会HPにすでに載っていま
すので、ぜひご参照ください。なお、プログラム抄録集は事前には郵送されま
せんので、ご了解をお願いします。
第7回大会HP
http://cps.edu.ibaraki.ac.jp/jaqp7/index.html
予約参加費等の諸経費の振り込みは、2号通信(大会HPにあります)を参
考に、10月末までに所定の口座に振り込んでください。ただし事前申し込みが
必要なプレ企画・ワークショップ・講習会への参加希望の方は、参加の可否の
連絡が届いた後、額を確定させてから振り込みをお願いします。
またすでにご案内しているように、水戸の街情報の提供のための大会実行委
員によるブログ「そうだ、水戸へ行こう!」が開設されています。学会参加者
の皆さまに訪れてほしいお勧めの場所や飲食店などを紹介していきます。知り
たい情報のリクエストもできます。ぜひアクセスしてみてください。
質的心理学会大会ブログ「そうだ、水戸へ行こう!」
http://shitsushin.exblog.jp/
今後のスケジュールは、次のとおりです。
10月31日 予約参加費・諸経費払い込み期限
11月26日 プレ企画
11月27日・28日 本大会!
その他不明な点は、遠慮なく大会事務局までお問い合わせください。
日本質的心理学会第7回大会準備委員会事務局
E-mail: jaqp7info@gmail.com
Tel/Fax: 029-228-8651(茨城大学教育学部金丸隆太研究室)
予約参加の申し込みがなくても、もちろん当日参加が可能です。初日夕方に
学内で開かれる懇親会にもぜひご参加ください。お誘い合わせの上、11月末は
ぜひ茨城・水戸へ! 皆さまのお越しを心から楽しみにしています。
(第7回大会準備委員長 伊藤哲司)
◆事務局より
☆10月12日付けの会員動向は以下のとおりです。
●会員数 : 969名
●2010年会費納入率 : 59%
本当に1000人が見えてきました。茨城大会で1000人目の会員をお迎えしたいと
ころです!みなさまお誘い合わせのうえ、水戸でお会いしましょう!
☆本年度の学会賞受賞者が決定しました。
大会の席で表彰します!
なお、本学会は非会員の方も連名執筆者になれますが、学会賞の対象にはな
りませんのでご注意ください。つまり、学会賞は当該論文の執筆者全員に授賞
しますが、会員でない方は授賞対象となりません。また、既に会員でない方に
も授賞しません。
◆『質的心理学研究』編集委員会より
茨城大学での年次大会も目前になり、準備にお忙しい方が多いと思います。
直接対面して意見を交わすことで、何よりも貴重な、知の立ち上がる瞬間を共
有できるのが大会の魅力でしょう。肉声で聞く報告は現象を生き生きとよみが
えらせ、発表者たちの視点や論理が自らの研究への好刺激となります。生きた
対話が次の研究そして次の論文を、生み出す原動力になるでしょう。今大会で
大いに執筆のエネルギーを得て、投稿してくださるのをお待ちしています。編
集委員会によるシンポジウム、「「文化」と「発達」が出会う地平:第12号投
稿準備企画」(27日午後13:15~15:15)も、ご活用ください。
編集委員会では最近、規定の見直し作業を続けています。投稿例を重ねてく
るにつれて、最初はシンプルな規定で編集手続きを進めていたとしても、次第
により詳細な規定や、より明確にする補足が欲しいと思ったりしてきます。
例えば、いったん審査が集結した論文が、しばらくたって装いを新たに再投
稿されて来ることがあります。それが「新しい」論文かどうか、どう判断する
のか。また、査読者の間で意見が分かれたときは、どうまとめるのか。貴重な
投稿をなるべく生かせるように、考えていきたいと思います。
編集委員会では、これらを丁寧に討議していきます。そしてより的確な記載
で表現できるよう、努めています。この意味では、投稿規定は決して静止的な
ものではなく、「育てていくもの」のように思えるのです。
(副編集委員長 田中共子)
◆研究交流委員会企画の研究会
○傷つきを語ることの意味と聴くという経験~質的心理学における『語り』研
究の地平
外傷体験や疾患をもつ人々がその経験を語ることはどのような意味があり、
またそれを聴くということはいかなる体験なのでしょうか。さまざまな暴力被
害者やマイノリティに関する研究と支援実践を有する講師から、傷つきそのも
のの意味、「当事者」と「支援者」のポジショナリティの問題、傷つきを語る
ことが誰にとってどのような意味をなすのか、などについてお話しいただきま
す。
【日時】2010年12月4日(土)13時半~16時半(13時開場)
【場所】東京大学法文2号館2番大教室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html
【内容】
<問題提起>
徳田治子(企画者・高千穂大学)
「質的心理学における『語り』研究の地平:トラウマ・ナラティブを聴くとい
う経験をめぐって」
<講演>
宮地尚子氏(一橋大学) 「トラウマの語り~『環状島』その後」
小西聖子氏(武蔵野大学)「トラウマを語り、聴くことの意味」
<対談>
宮地尚子氏・小西聖子氏 〔聴き手:野坂祐子・徳田治子〕
総合司会 山崎浩司(東京大学)
企画代表 野坂祐子(大阪教育大学)
【参加費】無料
【申し込み】下記申し込みフォームにて受け付けます。定員(100名)になり
次第、締め切らせていただきます。
https://ssl.formman.com/form/pc/VXe35rnCCAKWZJDC/
【協賛】東京大学グローバルCOEプログラム「死生学の展開と組織化」
【問い合わせ先】
野坂祐子(大阪教育大学)nosaka〔アットマーク〕cc.osaka-kyoiku.ac.jp
○サービス提供場面の質的分析~障害当事者参画の試み~
本研修会は、保健福祉や医療現場における「サービス利用者/サービス提供
者」間の軋轢や葛藤について、サービス利用者自身の語りや、サービス利用者
自身が構成した映像や即興劇などの素材を用いて、質的に分析する試みや実践
を検討します。そして、従来の社会福祉教育のなかでは、援助対象として受動
的に扱われてきた「利用者」(人)と、教育手段として補助的に扱われてきた
「教材」(モノ)に焦点をあてて、サービス場面の質的研究方法を考察して行
きたいと思います。
保健福祉・医療現場のサービス利用者と提供者間の日々の葛藤や軋轢につい
ての相互作用分析に興味をおもちの方や、援助専門職の現任者教育や大学にお
ける社会福祉教育の学習環境のデザインに興味をおもちの方の参加をお待ちし
ております。
【日時】平成23年2月5日(土) 午前10時~午後5時
【場所】京都文教大学 指月ホール&介護演習室
【内容】
第一部
シンポジウム「障害当事者とともに行うサービス提供場面の質的分析」
・講師 その1:自立生活運動が提起したもの(立命館大学 立岩真也)
その2:障害平等体験(東大阪大学 三島亜希子)
第二部
ワークショップ「精神医療ユーザーたちのプレイバック体験」
・コンダクター 京都プレイバックシアター代表 各務勝博
・シナリオ提供&参加協力 NPO法人PRPきょうと 地域活動支援センター
(III型) きょうとWAKUWAKU座のメンバー京都
【参加費】日本質的心理学会員は無料、非会員は300円(資料代)
注1.参加申し込みを希望される方はお手数ですが、「氏名」「所属」「連絡
先」と「2月5日KBUワークショップ参加希望」と明記したFAXかメールを京都文
教大学吉村宛に送信ください。なお、会場の関係で定員になり次第締め切らせ
ていただきます。
FAX:0774-25-2409
Mail:yyoshimura@po.kbu.ac.jp(@を半角に)
注2.ワークショップ当日にはマイクロバスが近鉄向島と京都文教大学間を運
行します。近鉄向島からワークショップ会場の往復にマイクロバスをご利用さ
れる場合は、「行き」については、「向島発:9時40分」までのバス乗車が、
「帰り」については、「京都文教大学発:17時35分」までのバス乗車が便利で
す。
研修会担当
京都文教大学臨床心理学部 吉村夕里
※以上は暫定的なものです。詳細は11月前後に再度お知らせいたします。
○感覚の「異文化」から見る〈からだ〉と〈ことば〉~共感覚、自閉症、幼児
の体験世界~
人間は〈ことば〉の世界を生きている―これが現在の質的心理学の「常識」
であり、多くの分析手法もこの前提に基づいている。しかし、元来、人間の
〈ことば〉は〈からだ〉の働きに基礎を持つものとして発展してきたものであ
る。また、どんなに〈ことば〉の世界が発展したとしても、人は最終的にはこ
の〈からだ〉でもって生きるほかない。そうした事実を忘れ、〈ことば〉の世
界にのみ研究者の目が向くとすれば、それは人間の生に迫ろうとする質的心理
学にとって大きな危機ではなかろうか。
当企画では、〈からだ〉と〈ことば〉がいかなる関係にあるのかを改めて問
い直し、人間の生を捉えるためにどういった視点が重要なのかを、3人のパネリ
ストの講演を手掛かりにして考えていく。3人に共通するのは、〈からだ〉と
〈ことば〉が特異(非定型的)な結びつき方をしているように見える人々(共
感覚、自閉症、幼児など)の独特の感覚世界を参照しつつ、思索を進めている
ことである。
〈からだ〉のいかなる働きから〈ことば〉が生まれ、いかにして我々の世界を
作り出していくのか、さらにはそのことが〈からだ〉にいかなる作用を及ぼす
ものなのか―感覚の「異文化」との接触を通して、そうした問題への糸口を模
索していく。
【日時】2011年3月5日(土) 13:00~16:30(予定)
【会場】キャンパスプラザ京都 4F第4講義室
http://www.consortium.or.jp/
【内容】
<登壇者>
・岩崎純一
文字や数字に色を感じる、音・味・匂いに色や形を感じる、風景に音を聴くな
ど、さまざまな共感覚を持つ。著書に『音に色が見える世界』(PHP新書)など。
・西村多寿子
翻訳者兼ライター。「身体的側面から見た言語習得」の探究をライフワークの
一つとし、多方面で活躍。書評、論文等多数。
・村上靖彦・・・大阪大学大学院人間科学研究科。専門は現象学、精神病理学。
精神分析学にも精通。著書に『自閉症の現象学』(勁草書房)など。
<指定討論者>
・浜田寿美男
幼児、自閉症、供述分析などの研究を通して〈からだ〉と〈ことば〉の関連を
探究。『私と他者と語りの世界』(ミネルヴァ書房)など著書多数。
<司会>
・大倉得史(京都大学大学院人間・環境学研究科)
【参加費】学会員 無料
非会員 500円
【主催】日本質的心理学会研究交流委員会、京都大学人間・環境学研究科質的
心理学研究会
【申込方法】「3月5日参加希望」と題したメールに「氏名」「所属」「連絡先」
「会員・非会員の別」を明記し、下記の宛先まで送信ください。なお、会場の
関係で定員になり次第締め切らせていただきます。
(宛先)大倉得史 tokushi_okura〔あっと〕yahoo.co.jp(〔あっと〕を@にし
てください)
※開始・終了時間は暫定的なものです。詳細は追ってお知らせいたします。
……………………………………………………………………………………………
■□■□会員からの情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>
【注意!】以下の情報は原則として会員の皆さまから投稿された情報をそのま
ま掲載しております。したがって、掲載された研究会は必ずしも日
本質的心理学会と関連するものではありません。内容・条件等を各
自にてご判断の上、ご参加ください。
【注意!】情報提供は、こちらから連絡がとれるアドレスをご記入ください。
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。
また、掲載情報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載
されていることがありますので、出席される方は、開催直前に
HPで確認されることをお薦めします。
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。
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■ 研究会情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◆東京フィールド研究検討会(とうふ研)第2回ワークショップ
第2回とうふ研を下記の要領にて行います。参加希望の方はご連絡ください。
また、次々回の研究検討会にて検討希望の方はご連絡ください。
【日程】11月6日(土) 10時半~17時半(研究会後、懇親会あります)
【場所】武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス 12号館8階第4会議室
【アクセス方法】(1)雰囲気を楽しみたい人は、西武鷹の台駅から玉川上水散
歩道を歩く。(2)早くて楽がいい人は、JR国分寺駅からバスを利用する。国分
寺駅のバス停はちょっとわかりにくい。地図のプリントアウトが必要。
【発表者1:小林洋平(名古屋大学)】
「競技スポーツにおける困難な体験の一考察:自己の体験から」
競技スポーツにおいては、困難な体験が数多く存在します。本研究は、困難
な体験における選手当人の心理状態を明らかにすることが目的です。私自身が
競技スポーツにおける困難な体験を経験しているため、方法として、私自身の
体験について面接を行い、困難な体験における選手当人の心理状態を描き出す
ことを試みました。面接を通して、今まで自分が気づいていなかったことなど、
様々な発見がありました。その発見を含めた折り重なった体験を論文にしたい
と思っています。
みなさまからご意見をいただき、有意義な議論をさせていただければと思っ
ておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【発表者2:下條千恵(青山学院大学)】
「介護という仕事について:やりがいに焦点をあてて」
介護についての研究はバーンアウトや感情労働などネガティブな部分が取り
沙汰される多く,やりがいや喜びについては従来の研究ではほとんど焦点を当
てられていません。本研究では介護の現場の人々の語りを面接によって聞くこ
とによって,喜びややりがいなど彼らを精神的に支え,仕事に従事することが
できる心理的背景の仮説生成としたいです。
質的研究自体が初めてですので、至らない点ばかりで荒削りの段階での発表
になるかと思います。みなさまからご意見を戴き、ご助力を賜りたく存じます。
【発表者3:田中綾美(関西大学)】
「フィクションにおけるリアリティ」
理論上、全てのアーティストは、作家自身が有する何らかの『リアリティ』
(現実感覚、世界認識)を、虚構世界を構築することで描き出そうとしている
ということがいえるように思います。受容する側は、作家と『リアリティ』を
共有することができなければその作品から喜びを得ることはおそらくできない
でしょうし、話の筋を合理的に理解することすらかなわないようなケースも想
定されます。今回は、小説においてどのような『リアリティ』が表現されてい
るのかについての発表です。
今現在、私は、英文学と芸術哲学を専門としており、今回の発表も、みなさ
んが学んでおられる心理学研究におけるそれとは若干隔てられた関心に基づい
たものになるかと思います。専門性の差異によって、当日の議論に若干の支障
が出ることが想定されますが、みなさんの具体的な作品経験に照らし合わせて
聞いていただけるように、できる限り合理的な解釈を提供できるように準備を
していきたいと思います。
一個の文化産物が、他者の一つの現実認識を表したものであるという事実を
思い出す時、私は人間の認識能力の働きに尽きせぬ驚異を感じます。まだまだ
思索が不十分なテーマについての発表でご迷惑をおかけすることになると思い
ますが、どうぞよろしくお願いします。
【参加費/参加方法】
無料。事前に下記の連絡先にご連絡ください。
【連絡先】
m-kotaro@mx.ibaraki.ac.jp 松本光太郎宛 @を半角に変えてください。
【主催】
荒川歩(武蔵野美術大学)、徳田治子(高千穂大学)、松本光太郎(茨城大学)
(情報提供 松本光太郎 様)
◆ワークショップ:「私」の科学と「私」の形而上学
科学基礎論学会2010年秋の研究例会において、『ワークショップ:「私」の
科学と「私」の形而上学』を開催します。
【日 時】2010年11月7日(日)16:00-18:30
【会 場】日本大学文理学部(世田谷区桜上水)3号館2階3203(A会場)
【参加費】無料。科学基礎論学会以外の方でも自由に参加できます。
【オーガナイザー・司会】水本正晴(北見工業大学)
【提題者】
鬼界彰夫(筑波大学)
永井均(日本大学)
渡辺恒夫(東邦大学)
<ワークショップ趣旨>
「私」というテーマに関しては、分析哲学の伝統でも早くから論じられてきた。
だが、このようなテーマは自然科学とは全く独立に論じることができるもので
あろうか。そのように哲学独自のテーマとして研究を行ってきた代表者と言え
るのが永井均氏であろう。他方、この問題に対し経験的探究を行ってきた渡辺
恒夫氏のような心理学者もいる。ウィトゲンシュタイン研究から出てきた「私」
の問題について独自の考察を行っている鬼界彰夫氏は、恐らく両者の中間に位
置づけられよう(実は、もう一つの軸として、「私」という指標詞の、主に2
次元主義に基づく形式的意味論的探究があるが、本ワークショップでは中心的
テーマとしては扱わない)。
いずれにしても、本ワークショップにおける企画者の関心は、これらの全く
と言っていいほどお互いに独立に行われてきた各提題者の研究が、一体どのよ
うな相互関係にあるのか、ということである。彼らのアプローチの違いは暗黙
のうちに相手の否定を含意しているのだろうか。それとも彼らはお互い全く異
なる何かについて論じている、あるいは同じものについての異なる側面につい
て論じているだけであり、そこにはそもそも食い違いなどないのだろうか。後
者の場合、お互いの研究がそれぞれの研究に対し貢献することなどない、とい
うことであろうか。そもそも「私」についての共同研究なども(独我論者同士
の共感のように)定義的に不可能なのであろうか。
本ワークショップの目標は、こうした点に関する議論を通し、できるだけ多
くの「有意義な食い違い」を発見することにあると言えよう。(文責:オーガ
ナイザー)
□科学基礎論学会秋の研究例会 詳細は以下をご参照ください。
http://phsc.jp/dat/prg/2010a.pdf
□アクセスマップ
http://www.chs.nihon-u.ac.jp/access_map.html
□各提題要旨は、科学基礎論学会ホームページhttp://phsc.jp/に10月下旬以降
順次掲載予定。
(情報提供 渡辺恒夫 様)
◆人間生活工学ワークショップ
「生活空間のデザイン:生活の景観を考える。モノを通じて生活文化を見る。
生活文化から生活環境を考える」
【開催趣旨】
飾らないありのままの生活空間とは、どう、考えていけばよいのか・・・
生活文化に根ざし、身の丈にあった豊かな生活空間は、どう、デザインすれば
よいのか・・・ 生活者を基点に、人間生活工学の新たな展開を参加者とともに
模索していくことを目標といたします。
【日時】2010 年11 月26 日(金曜) 13:30~17:00 (13:00 より受付開始)
【場所】早稲田大学 西早稲田キャンパス 55 号館2階第3会議室 (東京都新宿
区大久保3-4-1)
【主催】早稲田大学創造理工学部人間生活工学研究室・(社)人間生活工学研究
センター(HQL)
【プログラム】
□ はじめに 「生活空間とデザイン:人間生活工学ワークショップ」にあたって
早稲田大学創造理工学部 経営システム工学科 小松原明哲 教授
□ 特別講演 「生活感の景観デザイン」
早稲田大学創造理工学部 社会環境工学科 佐々木 葉 教授
単に整然とした景観よりも、人々の暮らしが息づく生活景の方が時に魅力的で
ある。はたしてそれはデザインできるのだろうか。
□ 講演(1)「生活財が語る生活空間」
株式会社 シィー・ディー・アイ 主任研究員 加藤ゆうこ氏
生活財調査は30年にわたり、暮らしにおいての“モノの保有”と“その配置”
に関心を寄せてきた。生活財配置の“遷移”の例を紹介し、暮らしの変化を探
ってみたい。
□ 講演(2)「トイレの変革:昔から未来まで」
TOTO(株)レストルーム事業部ウォシュレット生産本部 林 良祐氏
欧米から100年以上遅れて水洗化してきた日本のトイレ。そこに日本人はた
った10年間でトイレ文化を改革し、今では世界の最先端を走っている。衛生
的で環境に優しいトイレを世界の方々にご使用頂くことで地球環境を守りたい。
変革して来たトイレ文化とその最新技術をTOTO の商品を通して紹介する。
□ 質疑とディスカッション
□ 終わりにあたって (社)人間生活工学研究センター(HQL)
【参加申し込み】
どなたでも参加できますが、事前にお申し込み下さい。会場の都合により先着
50 名まで受け付けます。
【申し込み先】人間生活工学研究センター東京事務所
kouza@hql.jp (FAX:03-3570-9536)
氏名と所属・連絡先、HQL 会員にはその旨を明記して下さい。
【参加費】2000 円(HQL 会員は1000 円)。当日受付にて支払い。
【アクセス】東京メトロ副都心線「西早稲田」駅下車が極めて便利です(キャン
パスは駅に直結)。
http://www.waseda.jp/jp/campus/okubo.html
(情報提供 小松原明哲 様)
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■著書の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
特にありません。
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……………………………………………………………………………………………
[クッピーより]
第72号はいかがでしたか。忙しい毎日ですが、来月の大会目指して、健康に
気をつけつつ頑張っていきたいものですね。メルマガも少しでも見やすく、分
かりやすい形になるよういろいろ工夫を重ねていきたいと思います。今後とも
皆さまからの意見やアイデアをどしどしお寄せください。
……………………………………………………………………………………………
編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第72号担当:大倉得史・野坂祐子・坂本將暢
発行:日本質的心理学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaqp/
発行日:2010年10月27日
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