日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃0┃9┃
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会

日本質的心理学会 メールマガジン No.63======================2010/1/20

クッピーです。少し遅ればせながら、あけましておめでとうございます。皆
さま、どのような新年を迎えられたでしょうか。クッピーは毎年のことなが
ら、たくさん食べて寝るというお正月を過ごし、今は幾分ぽっちゃり気味で
す。今年の目標の一つが「週に最低2回は運動する」なので、早速ダイエッ
トのためにがんばっています。皆さまもそれぞれ目標を立てられたことと思
いますが、今の新鮮な気持ちを1年間忘れずにがんばっていきたいものです
ね。

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎ 学会より会員のみなさまへ

◆『質的心理学フォーラム』編集委員会より

◆第7回大会準備委員会より

◆事務局より

◆編集委員会より

■□■□「質的研究」情報コーナー

■ 研究会情報

○TEM図を作ってみよう(基礎編)@東京

○『子ども学研究集会~7年間の潮流』のご案内(奈良女子大学)

○よそおい修士論文の現在(京都大学)

■ 著書の紹介

なし

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆『質的心理学フォーラム』編集委員会より
お待たせいたしました、新機関誌『質的心理学フォーラム』の創刊です。
議論や知的発想を喚起するような「良質な対話」の実現を図る――という
編集方針のもと、作られた雑誌です。
刊行が予定より遅くなりご迷惑をかけましたが、2月初旬にみなさまの
お手元に届きます。お読みになりましたら、ぜひご感想を聞かせてください。
主な内容は次の通りです。

□『質的心理学フォーラム』第1号 主な内容

《発刊の辞》日本質的心理学会理事長 /無藤 隆
良質な「対話」の実現に向けて――『質的心理学フォーラム』創刊

《特 集》インタビューという実践
◇基幹論文
インタビューとフィールドワーク /山田富秋
インタビューと臨床実践――関係性と語りをめぐって /斎藤清二
◇論 文
「分からないことが分かる」ということ
――調査協力者への共感をめぐって /石川良子
知の創出と洗練――科学の実践としてのインタビュー /大森純子
対話空間を作る――インタビュー実践としてのセラピー /森岡正芳
開かれた対話としてのインタビュー /岡本依子
インタビューにおける語りの扱いの相違
――ある女性の〈非科学的〉な語りをもとに /宮内 洋
◇討 論 /斎藤清二・山田富秋

《インタビュー》パイオニアにきく 第1回
中山洋子(看護学) 聞き手 操 華子

《展望論文》
日本の社会心理学におけるフィールドワーク研究とその意義
――語りの相互行為の視点から /文野 洋
教育工学分野における質的研究 /久保田賢一

《がいゆうき》第1便 「ウィーンの質・量」矢守克也
《エッセイ特集》閃く瞬間(Horameku Toki)
塩瀬隆之/村上幸史/辻本昌弘/坂本將暢/阪本英二/杉浦淳吉
《フィールドエッセイ》第1回
「野生チンパンジーのフィールドで感じる〈質〉」西江仁徳
《2008年度研究奨励制度採択者によるレポート》家島明彦 /日高友郎

《大会レポート》《学会からのお知らせ》 など

◆第7回大会準備委員会より
第7回大会は、茨城大学水戸キャンパスで、2010年11月27日・28日に開催さ
れる予定です。大会テーマは「インターローカルな知の創出」です。質的研究
では、個々の具体的なフィールドに深くアプローチをすることが多いわけです
が、異なる分野やフィールドをつないだところからどんな知が創出されうるの
か、そんなことをじっくり考えてみる機会にしたいと思います。
この大会では、水戸芸術館とのコラボレーションによるワークショップを構
想したいと考えています。また臨床や看護の分野でも、特色ある企画を考えて
いきます。また、韓国の質的研究者との交流も模索できればと考えてもいます。
水戸黄門ゆかりの、常陸太田市にある西山荘へ足を伸ばすのも乙かもしれませ
ん。お土産には、水戸納豆をどうぞお忘れなく。
なお大会準備委員会のメンバーは次の通りです。
矢守克也(京都大学)/伊東孝郎(白鴎大学)/能智正博(東京大学)/呉
宣児(前橋国際大学)/菅野幸恵(青山学院女子短期大学)/石井宏典(茨城
大学)/金丸隆太(茨城大学)/伊藤哲司(茨城大学)
大会準備委員会そのものが「インターローカル」な構成となりました。これ
からこのメンバーで大会の骨子を作り上げ、2010年4月ごろに、さらに若手を
加えた大会実行委員会を立ち上げる予定です。
みなさまに水戸の地でお会いできることを、楽しみにしています。

第7回大会準備委員長 伊藤哲司(茨城大学)

 

◆事務局より

2010年1月15日現在の会員は897名です。
2008年度会費納入率 67%
2009年度会費納入率 64%
となっております。
新雑誌の発刊が間近です。年度末の忙しい時期、みなさまご自愛ください。

◆編集委員会より
新年おめでとうございます。2010年は『質的心理学研究』にとっては大きな
変化の年になりそうです。初代編集委員長のやまだようこさんの任を引き継ぎ、
私が二代目として3年間編集委員長をさせていただいてきましたが、この3月で
もって私の任期は終了し、新しい三代目の編集委員長が誕生することになりま
す。それと同時に編集委員18名中8名ほどが交替することになります。新しい
編集委員と共に、新しいものの見方や考え方が、編集プロセスの中に入ってく
ることと期待しています。
この3年間を振り返って、私がつくづく思うのは、編集委員間のコミュニケー
ションがすばらしいことです。査読のプロセスでは見解の相違や評価の相違と
いったことはかならずあります。そのような相違があることは当然のことです。
そのような互いの見解や意見の相違を双方が認識しあって、とことん議論する
ことによって、共通の価値観を探ろうしているのがこのジャーナルです。『質
的心理学研究』の査読は、そのような編集委員一人一人の真剣な姿勢に基づく
対話や討論から成り立っています。
査読過程の詳細なバトルに関して、具体的にお伝えできないのが残念ですが、
査読というのは、異なる価値観がぶつかり合う戦場なのです。自分が良い/悪
いと思ったことが他者に分かってもらえない―そのようなことも生じることも
あります。何が良い研究で何が有意義な議論か、査読者間で完全に食い違って
しまう場合もあります。『質的心理学研究』の良いところは、そのようなとき
にその困難を回避せず、むしろそれを喜び徹底的に対決し議論することをよし
としてきたところです。
10年後20年後も、『質的心理学研究』は「良い研究とは何か」について、そ
のようにいつまでも青臭く口角泡を飛ばし続けられるジャーナルであって欲し
いと願っています。
(編集委員長 麻生武)

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■□■□「質的研究」情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>
□■□

【注意!】情報提供は、こちらから連絡がとれるアドレスをご記入ください。
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。
また、掲載情報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載
されていることがありますので、出席される方は、開催直前に
HPで確認されることをお薦めします。
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。
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■ 研究会情報    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

○TEM図を作ってみよう(基礎編)@東京
【日時】2009年2月21日(日)13:15から17:00
【場所】 国立オリンピック記念青少年総合センター・センター棟(予定)
http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html
【ファシリテータ】 サトウタツヤ・安田裕子・木戸彩恵・荒川歩ほか
【概要】
時間と共に生きる生を記述する方法として、TEMに対する関心が高まっている。
本企画では、参加者とともに実際にTEM図を書いてみることを通してTEMの可能性
を再発見したい。
【プログラム(予定)】
13:15-13:20 挨拶(サトウタツヤ)
13:20-13:40 TEMの概要と目的(サトウタツヤ)
13:40-14:10 TEM図の作り方の説明(木戸彩恵)
14:10-16:00 班ごとにTEM図を書く
16:00-16:15 休憩
16:15-17:00 完成したTEM図の発表と講評
【参加方法】 無料。下記の宛先まで事前に参加申込みをしてください。また、
2月18日17時までに 「自分がTEMに関心を持つに至った経緯」というテーマで、
400字程度 (± 200字程度)で文章を書いて、下記の宛先まで送ってください。
皆さんからいただいた文章をもとに、当日TEMを書いてみます。
【参加申込先】a.arakawa@law.nagoya-u.ac.jp(@を半角に)
(情報提供者 荒川歩様)

○『子ども学研究集会~7年間の潮流』のご案内
(奈良女子大学文学部子ども学プロジェクト主催)
本プロジェクトでは、「子ども」とは、年少者のことのみを指すのではなく、
生命体であり、関係態を表すことばです。これまで、世代の生成・継承や、人
間の習熟、自立などの諸局面から「子ども」や「子どもの問題」を考えてきま
した。また、「子ども学」を名乗り、まず現実の問題にぶつかって、そこで新
たなアプローチを編み出し、あらたな理論を立ち上げていく、という学問のあ
り方を追究してきました。この時代、この社会、そこに生きる人間の問題を、
「子ども」をキーワードとして読み解くこと、そして、今生きている「子ども」
が将来の社会のデザインに包括的に向かえるような提言をし、ともに社会を作
っていこうとすること、それが「子ども学」の目的です。
この度、本プロジェクトでは、プロジェクトを発足より7年間牽引されてき
た浜田寿美男教授のご退職を機に、あらためて子ども学を展望する研究集会を
開催します。公開しておりますので、ご関心のある皆様には、是非ご参加くだ
さい。
【日時】2010年2月20日 土曜日 9:00~18:00
【場所】奈良女子大学 コラボレーションセンター3階 Z306室
(〒630-8589 奈良市北魚屋東町 近鉄奈良駅1番、5番出口より北へ徒歩約10分)
http://www.nara-wu.ac.jp/kodomo-gaku/image/collaboration-map.jpg
【参加費】無料
【プログラム】
1.個人研究発表 9:00~12:20
2.シンポジウム 13:30~16:00
「アジアの子どもたちの生活世界 ――その昨日・今日・明日」
話題提供:山本 登志哉(早稲田大学)
伊藤 哲司(茨城大学)
呉  宣児(共愛学園前橋国際大学)
コメンテーター:・澤 有吾(奈良女子大学)
司  会:浜田寿美男(奈良女子大学・子ども学プロジェクト代表)
3. 講 演  16:15~17:45
「子どもと時代 ――『二十四の瞳』の子どもたちのいま」
浜田寿美男(奈良女子大学・子ども学プロジェクト代表)
司 会:真栄城輝明(奈良女子大学文学部・子ども学研究集会実行
委員長)
【お問い合わせ】奈良女子大学文学部子ども学プロジェクト事務局
Tel:0742-20-3957 e-mail:kodomo-gaku@cc.nara-wu.ac.jp
URL:http://www.nara-wu.ac.jp/kodomo-gaku
(情報提供者 中岡純子様)

○よそおい修士論文の現在(社団法人日本心理学会「よそおい・しぐさ研究会」
第8回研究会)
【日時】2009年2月27日(土)14時―17時30分(予定)
【場所】京都大学教育学研究科(詳細な場所はお申し込み時にご連絡いたします)
【企画趣旨】化粧・被服の研究は、学会誌に掲載される割合に比して、卒論・修
論のテーマとして扱われる割合の多いテーマである。これらの研究をどのように
蓄積し、新たな展開につなげていくことができるだろうか?本企画では、今年、
修士論文を提出した3名に話題提供をしてもらい、それをもとに化粧研究の新し
い展開について考えたい。
【話す人と話す予定のタイトル】
中川由理(関西大学大学院心理学研究科)
「被服による印象管理スキルとしての被服選択行動とその選択過程の検討」
片岡曜(立命館大学応用人間科学研究科)
「男性の化粧行動に隠された男らしさ」
山下真衣(立命館大学応用人間科学研究科) 未定
【討論する人】 未定
【お申し込み先】a.arakawa@law.nagoya-u.ac.jp(@を半角にして下さい)
研究会URL:http://www.nurs.or.jp/~suzuki_psychology/ys.html
(情報提供者 荒川歩様)

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■著書の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

特にありません。

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[クッピーより]
第63号はいかがでしたか。いよいよ第2機関誌『質的心理学フォーラム』も
創刊されます。これによって学会の活動もますます盛んになってくることと思
います。研究会・書籍その他の告知にぜひ当メルマガをご活用ください。その
他、メルマガに対する意見やアイデアもお待ちしております。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第63号担当:大倉得史・野坂祐子・荒川歩
発行:日本質的心理学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaqp/
発行日:2010年1月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望は以下のWebページからお願いします。
【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp 】
●メールマガジンに掲載する研究会等の情報やアイデアを募集しております。
情報提供・投稿は、各号15日までにお願いします。
http://wwwsoc.nii.ac.jp//cgi-bin/jaqp/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=info
(メールソフトによっては、改行されていることがあります)
●アドレスの変更、配信の停止を希望される場合は、お手数ですが学会事務局
までご連絡ください。
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