日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃0┃9┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
役立つ情報を共有しましょうよ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
編集:日本質的心理学会研究交流委員会
日本質的心理学会 メールマガジン No.57======================2009/7/20
クッピーです。関東や九州では梅雨明けしたそうで、いよいよ夏本番ですね。
最近は気温も湿度も高く、肌にまとわりつくような蒸し暑さに耐えかねて、
ついつい冷房の設定温度を下げてしまいがちですが、やっぱり多少汗をかく
ぐらいの方が健康にも良いのだそうです。夏は暑いからこそ夏。夏らしさを
存分に味わうのも良いのではないでしょうか。
▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ 学会より会員のみなさまへ:
◆研究交流委員会より
日本質的心理学会大会外地方研究会企画-『自閉症の社会学』書評セッション-の
お知らせ
◆第6回大会実行委員より
◆事務局より
◆編集委員会より
■□■□「質的研究」情報コーナー
■ 研究会情報
○第六回質的研究集中ワークショップ・ベーシック編 東京開催のご案内(早稲田
大学)
○第53回意識研究会特別企画のお知らせ(京都大学)
○ APA(American Psychological Association) 2009 Convention (August 6-9, To-
ronto, Canada)でのシンポジウム(Theorizing Pluralism)のお知らせ
○メアリー・ガーゲン先生講演会、およびケネス・ガーゲン先生の集中講義(立命
館大学)
■ 著書の紹介
○ Varieties of Theoretical Psychology: International Philosophical and
Practical Concerns.(Teo, T., Stenner, P., Rutherford, A., Park, E., &
Baerveldt, C. (Eds))
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……………………………………………………………………………………………
◎ 学会より会員のみなさまへ
……………………………………………………………………………………………
◆研究交流委員会より
日本質的心理学会大会外地方研究会企画-『自閉症の社会学』書評セッション-のお
知らせ
下記の通り、神戸において、日本質的心理学会・大会外地方研究会企画(平成21
年度第1弾)を実施します。『自閉症の社会学-もうひとつのコミュニケーション論
-』(竹中均著、世界思想社、2300円+税)の書評セッションです。「発達障害」に
関心のある方にも、「コミュニケーション論」に関心のある方にも、どちらの方にも
満足して頂ける企画になったと自負しています。フロアとの討論の時間も十分にとり
ました。
どうぞどなた様もふるってご参加下さい。予約不要です。
日時 2009年9月5日(土)14:00~17:00
場所 神戸学生青年センター会議室A( http://www.ksyc.jp/に地図があります)
※阪急六甲駅より北東へ徒歩3分/JR六甲道より徒歩10分(マンションの1
階=半地下=です)
司会 永田 素彦(京都大学)
樫田 美雄(徳島大学)
資料代 質的心理学会員は無料です。非会員の方からは1000円頂きます。
当事者および当事者家族の方は、自己申告により300円でご入場いただけ
ます。
※ プログラム
13:30 開場(受付開始)
14:00-14:10 主催者挨拶
14:10-15:40 報告(各30分)
・心理学の立場から 石黒 広昭 氏(立教大学)
(演題未定)
・教育支援の立場から 氏家 靖浩 氏(東北文化学園大学)
「臨床の知と暗黙知をくすぐる」
・当事者の立場から 高森 明 氏(『アスペルガー当事者が語る特別支援教育』
著者)
「異文化モデル-その可能性と限界-」
休憩
15:50-16:50 著者リプライとフロアを交えた討論
16:50-17:00 閉会挨拶と事務連絡
○地図付きチラシ・最新情報・発表要旨等を下記サイトで公開中。
http://www.ias.tokushima-u.ac.jp/social/090905/090905_top.html
★転載・転送・チラシ配布、いずれも自由です。お誘い合わせの上、ご来会ください。
(連絡先:徳島大学総合科学部樫田研究室=電話:088-656-9512=)
◆第6回大会実行委員より
日本質的心理学会第6回大会「知のフロンティアを拓く」
発表申し込み期限延長のお知らせ
2009年7月31日(金)
語れ、ムーサよ!こう皆さんに語りかけることにします。ムーサとは学芸の神ミュ
ーズのこと。ギリシャの詩人は、物語を始めるに先立って、この言葉を発したと言わ
れます。「知のフロンティアを拓く」に多くの皆さんの申し込みをお待ちします。特
に、自主シンポが不足しています。申込の締め切りを7月31日(金)に延長しました
ので、ふるってお申し込みください。
ソクラテスが弁論術で用いたと言われる “アナクリシス”という技法は、言葉によ
って相手の言葉を挑発し、意見を言わざるを得なくしてしまう弁論術のことです。質
的心理学会が始まった当初、このアナクリシスと同種の言葉たちの声がそこかしこに
聞こえていたように思います。ところがその声はじょじょに聞こえなくなってきて、
それに代わって形式を重んじる、生真面目な議論が増えてきたように感じます。新し
い学問の場が成熟していくうえで避けられない道程なのかもしれません。
リサーチ・クエスチョンが最初からどこかに存在するわけではありません。それは
往々にして気ままな思いつきの中から立ち上がるものではないでしょうか。漂流する
思考の波に身を任せ、真面目な笑い話(『ソクラテスの対話』はこの代表的なスタイ
ルでした)に打ち興じる雰囲気を大事にしたいものです。カーニバルのざわめく感覚
の中にこそ尽きぬ生命と変貌の力が宿る、と言ったのはバフチンでした(『ドストエ
フスキーの詩学』)。広場に集う人々による「ソクラテスの陽気な対話」が新しい知
を醸しだす姿を見たいものです。発展途上のアイディアを歓迎します。
第6回大会準備委員長 小島康次
◆事務局より
北海道の第6回大会の様子もだんだんと明らかになっています。
申し込み期限も多少延びるようですから、参加を決めかねている人もこの機会にぜひ
発表してみてはどうでしょうか?ぜひ北海道でお会いしましょう。
7月14日現在の会員動向は
会員数 856名
2008年度会費納入率 75%
2009年度会費納入率 53%
です。みなさま、会費納入の確認をよろしくお願いいたします。
◆編集委員会より
いよいよ梅雨明け。今年もまた暑い夏がやってきました。夏が大好きという人にと
っては元気の出る季節でしょうし、暑さが苦手という人にとってはため息をつきたく
なるような季節かもしれません。季節の感じ方は人それぞれ。「みな人間同じなのだ
から……」という言い方を異文化理解の文脈などでたまに聞くことがありますが、人
間みなそれぞれ質的に違うのでしょう。研究者としては、そうした個人の違いを無視
して平均値で語ってしまうのではなく、その違いの本質の部分を丁寧に捉えていきた
いものだと常々思います。
社会状況に目を移せば、東京都議会選挙での激動、そしていよいよ山が動くかもし
れない衆議院解散・総選挙へと移りつつあり、その社会変動の中で私たちがどう振る
舞うのかが問われている気がします。各政党・各政治家の質的な違いは何なのか、表
面的な違いはすぐに見えても、なかなかその本質的な違いまで見通すのは困難ですが、
それを見抜くセンスを磨いていきたいものです。賛否両論のなか裁判員制度もすでに
スタートしており、社会への関わり方も、質的に変化しつつあるのを感じます。
ところでご存知のとおり9月12日(土)・13日(日)に、質的心理学会第6回大会が
北海学園大学豊平キャンパスで開催されます。2日目に、機関誌編集委員会の委員長・
副委員長による企画として、「よりよい質的研究を目指して:『質的心理学研究』へ
の投稿から掲載まで」(仮題)というシンポジウムを開催する予定です。本学会誌に
投稿した場合、すぐには納得しがたい査読結果が返ってくることもあろうかと思いま
す。このシンポジウムでは、実際に投稿を経験した若手に話題提供をお願いし、査読
者のコメントという声をどう受けとめ、どう自分の中に取り入れていったのか、さら
には査読者の声と自らの声をどう対話させ、新たな声をどう生成していったのかを語
っていただく予定です。関心のある方はぜひご参加ください。
10号特集「環境の実在を質的心理学はどうあつかうのか」(南博文・佐々木正人責
任編集)への投稿締切(10月末)も迫ってきました。一般論文は常時受けつけていま
す。意欲的な論文の投稿、お待ちしております。
(副編集委員長 伊藤哲司)
……………………………………………………………………………………………
■□■□「質的研究」情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>
□■□
【注意!】情報提供は、こちらから連絡がとれるアドレスをご記入ください。
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。
また、掲載情報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載
されていることがありますので、出席される方は、開催直前に
HPで確認されることをお薦めします。
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。
……………………………………………………………………………………………
■ 研究会情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
○第六回質的研究集中ワークショップ・ベーシック編 東京開催のご案内
『ライブ講義・質的研究とは何か』(新曜社)公刊以後、各方面からSCQRM
(構造構成的質的研究法)を学びたいというご要望が多数寄せられたため,構造構成
主義アカデメイアでは、そうしたニーズに応えるために4日間(計35時間)の演習
形式の集中ワークショップを開催することとなりました。第六回は東京開催となりま
す。学生,教員,一般の方を 問わずどなたでも参加できますので,質的研究に関心
がある方,質的研究のエッセンスやコツを学びたいという方は奮ってご参加ください。
http://url.ms/yoj
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス19号館412教室
【日時】以下4日間
2009年 8月29(土)・8月30日(日)(両日10時~18時30分)
9月12日(土)・9月13日(日)
(12日:9時~19時30分,13日:9時~17時)
【講師】 西條剛央(早稲田大学大学院商学研究科専門職学位課程[MBA]専任講師)
【定員】 35名程度
【内容】
質的研究は分析方法に力点を置かれがちですが,意義ある質的研究を行うためには、
「質的研究の長所を活かしたリサーチクエスチョンを立てられるかどうか」が本質的
に重要なポイントになります。方法が目的を達成する手段である以上,どのように分
析し,ど のような理論を構築すればよいかもすべてリサーチクエスチョン(研究関
心)によって決まってくるため,リサーチクエスチョンを抜きに「正しい方法」を学
ぶことはできないのです。
したがって, 本ワークショップでは,各班にわかれ、質的研究の特性を活かした
リサーチクエスチョンの立ち上げから始まり,対象者の選択,デー タ収集(インタ
ビュー),データ分析,理論構築(仮説生成),研 究発表に至るまで一気に実践し
てみることで,SCQRMやそれに 基づく「構造構成的M-GTA」の活用法を学び,
質的研究のエッセンスとコツを身につけることを目的としています。
【参加費】 2万5千円
【申込方法】 参加希望者は下記申込みフォームより仮登録・本登録をしてください。
http://server.net8.jp/auto-mail/12147/form.cgi
※先着順とさせていただくため、定員になり次第締め切らせていただきますのでご了
承下さい。
※本登録が完了を持ってお申し込み手続き完了となります。
※本登録後、返信メールにて詳細な情報を送らせていただきます。
(情報提供者 西條剛央様)
○第53回意識研究会特別企画のお知らせ
【企画者】森岡正芳(神戸大学)・溝上慎一(京都大学)
第53回自己意識研究会では、対話的自己論(The Dialogical Self)の提唱で有名
なハーマンスご夫妻の来日にあわせて、自己対面法(SCM:Self-Confrontation Me-
thod)に関するワークショップを開催します。対話的自己論は臨床技法としての自己
対面法と密接に関連していますので、臨床実践のプロセスを自ら体験していただくこ
とで、難解な理論のポイントをより具体的にイメージすることができます。この機会
に是非ご参加ください。
【日時】 2009年8月29日(土) 午後1時~6時
【場所】 京都大学吉田南1号館 *当日案内の掲示を出します
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_ys.htm
【プログラム】 *ミニ講義つき
1. 自己対面法とポジション作成(ハーマンス)
2. 情動のコーチング-対話的自己の情動への適用(ハーマンス・コノプカ)
3. Iポジションの構成と情動(ハーマンス)
【参加費】 資料代1000円(お茶菓子代含む)
* 同時通訳はつきませんが、適宜森岡と溝上が日本語で説明をはさみます。
参加申込が必要です。下記の情報を記入の上、eメール(あるいは、郵便、fax)で
お申し込み下さい。先着50名。〆切は 2009年8月15日です。
1. 名前(ふりがな) 2. 所属・職階(大学院生その他の場合は学年) 3. 住所
4. 電話 5. eメールアドレス 6. ハーマンスご夫妻を囲んでの懇親会参加・
不参加
【 申込・お問い合わせ先】 〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町 京都大学高
等教育研究開発推進センター内 溝上慎一行 「対話的自己ワークショップ参加申込」
(朱書き)
Eメール: smizok@hedu.mbox.media.kyoto-u.ac.jp
電話: 075-753-3047(研究室直通) FAX: 075-753-3045
*当日はできるだけ、ハーマンス・ケンペン著『対話的自己-デカルト/ジェームズ
/ミードを超えて-』(溝上慎一・水間玲子・森岡正芳訳)新曜社、を読んだうえ
でご参加下さい。
(情報提供者 森岡正芳様)
○ APA(American Psychological Association) 2009 Convention (August 6-9, To-
ronto, Canada)でのシンポジウム(Theorizing Pluralism)のお知らせ
+++++++++++++++++
Theorizing Pluralism
Session ID: 2031
Session Type: Symposium
Division(s): 24, 1, 26, 32
Building: Metro Toronto Convention Centre
Room Description: Meeting Room 704
Room Location: South Building – Level 700
Date: 08/07/2009
Time: 8:00AM – 9:50AM
++++++++++++++++++
◇Jason Goertzen MA
Cochair
◇William Smythe PhD
Cochair
◇Jason Goertzen MA
Participant/1stAuthor
Dialectical Pluralism: A Theoretical Conceptualization of Pluralism in Psy-
chology
◇Richard Walsh-Bowers PhD
Participant/1stAuthor
Some Neglected Dimensions of the Debate in Psychology Between Unification
and Pluralism
◇Tsuneo Watanabe PhD
Participant/1stAuthor
Metascientific Foundations for Pluralism in Psychology
◇Aydan Gulerce PhD
Participant/1stAuthor
Toward Relational and Connected Forms of Pluralisms
◇William Smythe PhD
Discussant
◇Thomas Teo PhD
Discussant
◇Jack Martin PhD
Discussant
+++++++++++++++++++
APA2009Convention のHP:
http://www.apa.org/convention09/
(情報提供者 渡辺恒夫様)
○メアリー・ガーゲン先生講演会、およびケネス・ガーゲン先生の集中講義
2009年10月12日(月・祝)に立命館大学創思館カンファレンスルームにて、メア
リー・ガーゲン先生の講演会を行います(午後3時頃から)。詳細は未定ですが、
ご予定を確保しておいてください。
立命館大学では、ケネス・ガーゲン先生を招聘教授にお迎えし、10/5からの
4日間(社会構成主義の基礎)、10/12からの4日間(臨床発達にも関係する
社会構成主義アプローチ)、それぞれ2単位の集中講義を行います。他大学在籍の
方で、出席したいという方がいれば(虫食いでは困ります。ある程度まとまって出
席できる方)、ご連絡ください。場合によっては参加していただけると思います。
(情報提供者 サトウタツヤ様)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
■著書の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
○Teo, T., Stenner, P., Rutherford, A., Park, E., & Baerveldt, C. (Eds)
(2009) Varieties of Theoretical Psychology: International Philosophical
and Practical Concerns. Ontario, Canada: Captus Press Inc.
【内容紹介】
Kurt Danziger論文をChap.1 に置き、2007年度トロントでの、International So-
ciety for Theoretical Psychology 発表論文を基にした、全39章からなるアンソロ
ジー。中で、日本人寄稿者の手になるChap.10 Eastern epistemology and the psy-
chology of the subjective self, by Tsuneo Watanabeは、黒田正典の主体変様的
方法の初の本格的な海外への紹介であると共に、これを東洋的認識論としてとらえ
なおし、自我体験などのセルフ研究への応用を示したものとなっています。
(情報提供者 渡辺恒夫様)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
……………………………………………………………………………………………
[クッピーより]
第57号はいかがでしたか。9月の大会も近づき、学会・研究会の多い季節が
やってきました。少しでも多くの人に伝えたい情報について、皆様からの投稿
をお待ちしております。また、より見やすい、より役立つメルマガにするため
のアイデアもどしどしお寄せください。
……………………………………………………………………………………………
編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第57号担当:大倉得史・野坂祐子・荒川歩
発行:日本質的心理学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaqp/
発行日:2009年7月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望は以下のWebページからお願いします。
【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp 】
●メールマガジンに掲載する研究会等の情報やアイデアを募集しております。
情報提供・投稿は、各号15日までにお願いします。
http://wwwsoc.nii.ac.jp//cgi-bin/jaqp/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=info
(メールソフトによっては、改行されていることがあります)
●アドレスの変更、配信の停止を希望される場合は、お手数ですが学会事務局
までご連絡ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- メールマガジン
- 日本質的心理学会 メールマガジン No.057