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役立つ情報を共有しましょうよ
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会

日本質的心理学会 メールマガジン No.56======================2009/6/22

クッピーです。暑くなってきましたね。本来、この時期は雨が降り続いて、
湿気と蒸し暑さに苦労する季節だと思うのですが、今年は空梅雨なのか連
日いいお天気が続いています。晴れやかな気持ちになるのは良いのですが、
やっぱり気になるのは水不足ですね。すっきりとした夏空を楽しみに、降
るべき時にはしっかり雨が降ってくれることを願う毎日です。
さて、今月号には、平成21年度研究助成制度のご案内もあります。皆さま、
どうぞ奮ってご応募ください。

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎ 学会より会員のみなさまへ:

◆研究交流委員会より
1.「研究奨励制度」と「地方研究企画助成制度」の募集
2.今年度の研究交流委員について

◆事務局より

◆編集委員会より

■□■□「質的研究」情報コーナー

■ 研究会情報

○第6回よそおいしぐさ研究会「文化人類学からみた装い」(聖心女子大学)

○シンポジウム 「学びと育ちを保障する学校・教師」(東京大学)

○研究検討会(てんむすフィールド研究会)

■ 著書の紹介

○『自我体験と独我論的体験:自明性の彼方へ』(渡辺恒夫著)

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆研究交流委員会より

1.「研究奨励制度」と「地方研究企画助成制度」の募集

昨年度からスタートした「研究奨励制度」「地方研究企画助成制度」について
2009年度分の募集を開始いたします。ふるって応募ください。

○「研究奨励制度」
大学院に在学中の方を対象に、国内外のフィールド調査の費用や、学会への参
加・発表費用などとして1名につき10万円を助成するというものです
(2件まで)。

継続的なフィールド調査を予定されている方や、国際学会への参加を検討され
ている方におすすめします。2009年度分の〆切は2009年7月末です。

○「地方研究企画助成制度」
大都市に集中しがちな研究会、講習会を地方でも開催しやすくすることを目的
として、1件につき5万円程度を助成するものです(2件まで)。
※今年度から助成金額が変更されていますが、趣旨や利用可能な費目等に変更
はありません。

さらに、講師の選定など企画の立案や、広報についても学会でサポートする点
が特長です。2009年度分の〆切は2009年7月末です。

どちらも、詳しい応募方法などは学会WWWページでご案内しています。お問
い合わせは以下までお願いします。

研究交流委員会 研究助成担当
大家まゆみ:oie〔あっと〕lab.twcu.ac.jp
青山征彦:aoyama〔あっと〕surugadai.ac.jp(〔あっと〕を@に変えてくだ
さい)

2.今年度の研究交流委員について
今年度の研究交流委員が決まりました。下記のメンバーで企画・広報に関する
業務を行っていきますので、会員の皆さまからもぜひアイデアをお寄せくださ
い。
青山征彦(駿河台大学)
荒川歩(名古屋大学)
大家まゆみ(東京女子大学)
北村勝朗(東北大学)
谷口明子(山梨大学)
永田素彦(京都大学)
余語琢磨(早稲田大学)
(以上、平成21年度まで)
大倉得史(京都大学)
樫田美雄(徳島大学)
野坂祐子(大阪教育大学)
松本健義(上越教育大学)
(以上、平成22年度まで)
大久保功子(東京医科歯科大学)
梅崎高行(九州ルーテル学院大学)
徳田治子(高千穂大学)
藤江康彦(関西大学)
(以上、平成23年度まで)

◆事務局より
2009年6月7日に東京大学で理事会・常任理事会が行われ、昨年度の決算と今年
度の予算を審議し、可決しました。

本年度は二回目の役員選挙が行われます。名簿も整備します。
そして何より『質的心理学フォーラム』が創刊されます。
学会誌掲載論文を対象にした学会賞の選定も進んでいます。
これまでの『質的心理学研究』や研究交流活動も今まで以上に活発な活動が展
開されます。

つまり、本学会は、本年度から新たな活動のステージに入ったと言っても良い
と思います。もちろん、この学会を活性化させていくのは会員のみなさまです。
本年度の学会活動にご期待くださるとともに積極的にご参加ください。

まずは札幌でお会いしましょう!

6月14日現在の会員動向についてお知らせいたします。

会員数 852名
2008年度会費納入率 71%
2009年度会費納入率 51%

なお、ご事情により昨年度をもって退会されたい方は昨年度までの会費をご納
入のうえ、今月末をめどに申し出ていただけると幸いです。

◆編集委員会より
天候不順の日が続いています。みなさまのお住まいの地域ではいかがでしょ
う。蛙が鳴くと傘の忘れ物が増えるというのは有名な偽相関の例ですが、私は
先日も傘をなくしました。この2ヶ月で3本という新記録。詩人の黒田三郎の
詩に「なくす」というのがあったのを思い出します。その詩では、傘や手袋や
身分証明書や原稿など、なくしたものが列挙されたあと、こんな言葉が続きま
す。「なくしたわけでもないのに/なくなってゆく/多くのものがある/僕が
気のつかぬうちに/なくなってゆく/多くのもの/喜びや/夢や/愛情や/後
悔や/馬鹿笑いや」。
私はライフストーリーを聞かせていただくことが多いのですが、そんななか
で他者の語りを介して、「僕が気のつかぬうちになくなってゆく多くのもの」
にもう一度出会い直しているような気がすることがあります。研究の表には出
てくることは少ないのですが、そうした感覚もまた、質的研究の実践を支えて
いるような気がします。それに比べたら、傘の2本や3本‥‥(でも惜しい)。
さて、去る6月7日に、今年度第1回目の『質的心理学研究』編集委員会が、
新編集委員、新編集監事も交えて開かれました。とは言っても、対面の委員会
以外に、ML上では編集上の対話は休みなく続いていますし、査読を通じての
投稿者の皆様との対話も継続中です。委員会では、2010年3月発刊予定の、第9
号の編集が続いております。あまり知られていないことですが、3月発刊のため
には10月までには入稿が完成していなければなりません。その意味では、まだ
先の話だと気を抜くことが決してできない時期なのです。
9号の特集論文についてはすでに締め切られていますが、早くも10号の特集論
文の締め切りが近づいています。10号特集は、「環境の実在を質的心理学はど
うあつかうのか」(南博文・佐々木正人 責任編集)です。10月末日が締め切
りになっておりますので、あと4ヶ月ということになります。投稿を予定されて
いる方は余裕をもって準備していただければと思います。より多くの皆様から
の力のこもった原稿をお待ちしています。
(副編集委員長 能智正博)

 

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■□■□「質的研究」情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>
□■□

【注意!】情報提供は、こちらから連絡がとれるアドレスをご記入ください。
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。
また、掲載情報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載
されていることがありますので、出席される方は、開催直前に
HPで確認されることをお薦めします。
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。
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■ 研究会情報    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

○第6回よそおいしぐさ研究会「文化人類学からみた装い」

◆企画趣旨
第6回研究会は,「文化人類学からみた装い」をテーマに開催します。文化人
類学を研究分野とされている余語先生に,装いについてのお話をお願いしていま
す。異なった分野における装いの捉え方は,きっと多くの有益な示唆を与えてく
れるものと考えられます。さらに,心理学を研究分野とされている菅原先生に討
論をお願いしています。分野が違えば装いの捉え方も異なりますが,共通するも
のもあると思われます。分野を超えた議論により,さらに一歩,装いについての
理解を深めたいと思います。フロアの方々も含めた討論の盛り上がりを期待して
います。
◆話す人
余語琢磨  早稲田大学
◆討論する人
菅原健介 聖心女子大学
◆日時
2009年06月27日(土) 18時から19時30分(予定)
◆会場
聖心女子大学 部屋については,近日中に掲載いたします。
2号館3階 人間関係観察室
なお,入構の際に,門のところで手続きをおこなう必要があります。必要事
項を記入いただくことになりますが,ご了承ください。

◆お問い合わせ先: 鈴木公啓(研究会幹事) suzukirt_[at]nifty.com ([at]
を@に変えて下さい。@の前にアンダーバーがあるので注意してください。)
◆参加費: 参加費は無料です。なお,参加の場合は,資料作成の都合上,事前
にご連絡いただけると助かります。
◆研究会URL: http://www.nurs.or.jp/~suzuki_psychology/ys.html
(情報提供者 荒川歩様)

○シンポジウム 「学びと育ちを保障する学校・教師」

◆日時:7月5日(日) 13:00~17:40(12時30分開場)
◆場所:東京大学福武ホール・ラーニングシアター
◆主催:東京大学大学院教育学研究科 学校教育高度化センター
◆入場料無料:会場の都合で先着200名とさせていただきます。ご了承ください。

◆プログラム
13:00-13:10 教育学研究科長挨拶 武藤芳照 教授
13:10-13:15センター長挨拶 秋田喜代美教授
13:15-15:15 セッション1「学びの質を保障する学校づくり」
【司会・指定討論】
佐藤学教授(学校教育学)
【話題提供】
苅谷剛彦 教授(教育社会学)
南風原朝和 教授(附属学校長・教育情報科学)
勝野正章 准教授(学校経営学)

15:30-17:30 セッション2「子どもの育ちを支える教師とカリキュラム」
【司会・指定討論】
市川伸一 教授(教育心理学)
【話題提供】
田中千穂子 教授(臨床心理学)
小玉重夫 教授(教育学)
藤村宣之 准教授(教育心理学・教育方法学)
17:40 閉会
※ その後に1時間程度希望者の方と登壇者での茶話会を予定しております。

◆申込方法
学校教育高度化センターHP 申込専用フォームより申し込みください
URL:http://www.p.u-tokyo.ac.jp/~c-kodoka/
問い合わせ先:kodosymp@p.u-tokyo.ac.jp
学校教育高度化センター 担当:河野
申込後確認メールをお送りします。送信1週間後までにメールが届かない場合
は、再度ご連絡いただきますようお願い申しあげます。
《書籍情報》
2009年6月新刊 東京大学学校教育高度化センター(編)
『基礎学力を問う:21世紀日本の教育への展望』東京大学出版会 2800円
(情報提供者 河野麻沙美様)

○研究検討会(てんむすフィールド研究会)

◆日時:2009年8月2日(日曜) 13~16時
◆場所:名古屋大学 東山キャンパス 法経共用棟2階 906円卓法廷教室
(ただし、当日は休日につき建物に鍵がかかっています。参加のご連絡を事前
にいただけますと入室方法等をお知らせします。)

◆発表者:藤井 真樹 (名古屋学芸大学助手/京都大学大学院
人間・環境学研究科大倉研究室所属)

「他者を主体として受け止める」こととはどのようなことなのかを大きなテーマ
として持ちながら、現在はこの問題意識から派生してくる問い、「主体であると
いうこと」がいかなることなのかについて考えるべく保育園で子どもたちの関与
観察を継続しています。

◆参加費/参加方法
無料。事前に下記の連絡先にご連絡下さい。

◆連絡先
a.arakawa@law.nagoya-u.ac.jp  @を半角に変えて下さい。
荒川

◆主催:てんむすフィールド研究会
(情報提供者 松本光太郎様)

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■著書の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

○『自我体験と独我論的体験:自明性の彼方へ』
渡辺恒夫著、北大路書房、2009年5月刊、4500円。
<帯書より>
「なぜ私は私なのか」「なぜ私は今、ここにいるのか」「他人はすべて機械や
人形のようなものではないか」ーー。哲学を中心に議論されてきた問いを「自
我体験」「独我論的体験」として心理学的に探究するための枠組みを創出しつ
つ、これらの体験の意味・内的構造に迫る。心理学における新たな研究テーマ
の誕生。
<注記>
第5章・第8章は、『質的心理学研究』誌上に掲載された論文を元にしたもの
です。
(情報提供者 渡辺恒夫様)

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[クッピーより]
第56号はいかがでしたか。これからも読みやすく、役に立つメルマガを目指
して、少しずつ修正を加えていきたいと思います。皆さま、どしどしとアイデ
ア・情報をお寄せください。委員一同、心からお待ちしております。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第56号担当:大倉得史・野坂祐子・荒川歩
発行:日本質的心理学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaqp/
発行日:2009年6月22日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望は以下のWebページからお願いします。
【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp 】
●メールマガジンに掲載する研究会等の情報やアイデアを募集しております。
情報提供・投稿は、各号15日までにお願いします。
http://wwwsoc.nii.ac.jp//cgi-bin/jaqp/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=info
(メールソフトによっては、改行されていることがあります)
●アドレスの変更、配信の停止を希望される場合は、お手数ですが学会事務局
までご連絡ください。
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