日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃0┃5┃
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会

日本質的心理学会 メールマガジン No.13 ======================2005/ 8/20

クッピーです。残暑が厳しい毎日が続いています。バテバテクッピーも
なんとか毎日をしのいでいます。いよいよ、第2回大会も近づいてきて、
スタッフの皆さまも、大変だと思います。しかし、大会は、スタッフのみ
で作るのではなく、会員全員で作りあげるものだと思って、活発な意見を
お願いします。

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●特集:日本質的心理学会第2回大会・周辺レポ
●風に聞く・風を追う:問題と方法の関係の中から 無藤 隆先生
●学会より会員のみなさまへ:<事務連絡・各委員会報告>
●「質的研究」情報コーナー:
投稿の呼びかけ・投稿要領・研究会の紹介・著書の紹介・Webサイトの紹介
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日本質的心理学会第2回大会
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日本質的心理学会第2回大会まであと約3週間弱となりました。

第2回大会は、“語り”をメイン・テーマとして、9月8日午後1時から
9日夕方までの1日半、東京大学本郷キャンパスにて行われます。招待講演1本、
大会シンポジウム1本、準備委員会企画シンポジウム6本、研究交流委員会
企画シンポジウム2本、会員からの自主シンポジウム4本が予定されています。
招待講演、大会シンポジウムは以下の通りです。

◆招待講演  9月8日(木)15:15~17:00
“NARRATIVE SELVES IN A WORLD OF STORIES”
会 場:医学部教育研究棟14階鉄門記念講堂
講演者:Arthur W. Frank(University of Calgary, Canada)

◆大会シンポジウム 9月9日(金)9:30~12:00
“〈語り〉を聴き取る/〈語り〉を伝える:シークエンス分析の実践論”
会 場:安田講堂

他のプログラムの詳細は、近々Eメールにてお届けする大会第3号通信、
あるいは大会ホームページ
( http://www.p.u-tokyo.ac.jp/~kakita/shitsuteki2.html )をご覧下さい。
なお、大会当日参加費は、一般会員6,000円、学生会員3,000円となって
おります(アブストラクト集代を含む)。

みなさま、どうぞふるってご参加くださいますようお願いいたします。
準備委員一同、ご参加をお待ちいたしております。

第2回質的心理学会大会委員長 秋田喜代美

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昨年秋に大ヒットした「京都の中心で質的心理学を叫ぶ」に続き、第2弾、
今年秋公開の話題作「いま、学びにゆきます」!!!

今日はそのスタッフであるK子とJ子が、
ロケ地「東京大学本郷キャンパス」
周辺を紹介します(???)。

「お盆も過ぎたし、そろそろ涼しい風が吹く頃かしら」という期待を
かき消すように、東大構内ではまだまだ蝉の大合唱が聞こえております。
その声に合わせながら、質的心理学会第二回大会にみなさまをお迎えす
べく、私達も準備の大合唱をしているところです。〆(._.)メモメモ
(/_・)/コレヨロシク (@_@)ウーン‥

本日は皆様に、東京大学本郷キャンパスとその周辺について、少し
御紹介したいと思います。

まずは、なんと言っても豊かな緑の風景です。アスファルトの照り返
しが厳しい都会ではありますが、キャンパス内の安田講堂前の芝生や
三四郎池などでは、のんびりとした雰囲気に誘われ、外から散歩に訪れる
人もたくさんいます。みなさまも、会場内を移動する際に、立ち寄られて
はいかがでしょうか。構内を歩くだけでも気持ちがよいですし、少し足を
延ばせば、湯島天神や上野の森公園、小石川植物園などもあります。

それから、腹が減ってはなんとやら…。学びのためには、美味しいごはん
も必要です。私達スタッフも、本郷キャンパス周辺のさまざまな飲食店で、
日々力をつけております。暑さを吹き飛ばしてくれるカレー屋、ボリューム
満点の洋食屋、ランチタイムはお手頃値段の高級和食料理店、こだわり
コーヒーで一息つける喫茶店、珍しい北欧風餃子が食べられるお店……。
もちろん、キャンパス内にも、学生のお財布に優しい学食や、ちょっと
リッチな気分が味わえる学士会館のレストランなどがあります。美味しい
ご飯をみなさまにもご賞味いただきたく、大会当日、詳しい「飲食マップ」
をご用意いたしますので、参考にしていただければ幸いです。

昨年の第1回大会は、今年の大会委員長である秋田喜代美先生もびっくり
されたほど大盛況でした。今年もたくさんの方々にお越しいただけることを
期待し、引き続き準備に励みたいと思います。みなさまのお越しを心より
お待ち申し上げます。m(_ _)m m(_ _)m

(準備委員会スタッフ 院生 藤田慶子・箕輪潤子)

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風に聞く・風を追う:問題と方法の関係の中から
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質的研究のキーパーソンに、大いに語ってもらうコーナーです。
それでは、今回の「語り」は、メールマガジン1周年記念として、
無藤 隆先生です。

☆☆☆       無藤 隆    (白梅学園大学)    ☆☆☆

質的研究を主導してきた研究者の方々にとって、その方法は、自分なりの問題
に出会いつつ、その問題の気になるところに通じていく道をいかにして開こうか
と苦心しているところで、発見したり、発明してきたもののようです。学会があ
り、テキストが出版されてくれば、それは、今度は学部や大学院で教育されるも
のになっていき、多くのメニューから選び出すものとして受け取られていきます。
確かに、それが時代の進歩であると同時に、研究を高度化する手だてになってい
きます。諸外国の研究も、今や同時代的に情報を交換し、学び合う時代になって
きました。

その交流や教育はさらに進めなければならないと思います。ですが、質的方法
を自分の問題に適用し、資料を集め、論文にまとめていこうとしたとき、マニュ
アル通りに進まないことにすぐに気がつくと思います。自動的な手順としての方
法論があるわけではないからです。ある種の指針といったところを越えるような
明確なものがあるとも思えません。

その上、質的方法とは、方法に対して問題を優先するのだという決意から始ま
るのではないでしょうか。漠然とであれ、解明したい何かがあるのです。そして、
それにふさわしいであろう方法論を模索していくのです。その内に、いわゆる方
法論キットから、「あ、これがよさそうだ、これを使おう」となるかもしれませ
ん。あるいは、何となく試みているものがキット上では「・・・法」となってい
るのを見出したということもあるでしょう。

質的方法論では、問題は、現場に関わることを通して見出し、立ち現れてくる
ことだという意見があります。それは正しいと思いますが、もう少し正確に言え
ば、研究者側の問題意識と現場で出会うことの関係の中に、問題が変貌し、詳細
化していくということだと思います。漠然としたものが具体化し、当初思ってい
たことが転換し、ひねりを加えられる。気になるささやかなことが大きな問題群
の一部となっていく。

問題の変貌に立ち会いつつ、手探りし、手作りしつつ、道具箱を探して、自分
なりのものに作り替えるあたりに、質的方法論の要点があるのではないでしょう
か。

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学会より会員のみなさまへ
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◆◆◆事務局より

○会費納入率速報!現在67%!

◇事務局よりお知らせとお願いです。
既会員の会費納入率は67%。つまり、3人にひとりは払っていただいて
いないことになります。気になっているアナタ、すぐにお支払いをお願
いします。学会の活動は学会費によって支えられています。また、学会費
をお支払いいただかないと学会誌(『質的心理学研究』)を送付すること
ができません。

とはいえ、今年度の新会員として64名の方をお迎えすることができ、
この方々の納入率(100%)を合算すると、全体では71%の納入率になって
います。

会員数は現在480名ほど。500名の大台突破も間近です。第2回大会時
には達成できるかもしれません。

 

◆◆◆編集委員会からのお知らせ

酷暑という言葉にふさわしい日が続いておりますが、
会員のみなさまはいかがおすごしでしょうか。

編集委員会では、夏休みのこの期間にも第5号の編集作業を少しずつ進めて
おります。投稿していただきました会員のみなさまどうもありがとうござい
ました。査読結果が修正掲載となっておりました方々は、比較的時間がとれる
と思われるこの時期に修正していただければと思います。修正再審査という
査読結果の方々についても、なるべく早く修正して再投稿していただければ、
5号に間に合う可能性が高くなります。また、編集委員海外出張などのため
査読が遅れているものが一部ありますが、間もなくお手元に届くかと思い
ますので、いましばらくお待ちくださいますようお願いいたします。

第6号以降の特集論文・一般論文の原稿執筆を考えておられるかたも
いらっしゃるのではないかと思います。これまでも何度かアナウンスして
おりますが、第6号(2006年3月末原稿締め切り)の特集は、「養育・保育・
教育の実践」(秋田喜代美・無藤 隆 責任編集)で、第7号(2007年3月末
原稿締め切り)の特集は、「バフチンの対話理論と質的研究」(茂呂雄二・
やまだようこ 責任編集)です。各号における一般論文の締め切りも同時期
になります。関心のおありになるかたは、準備を進めていただければと
思います。締め切りは決まっておりますが、原稿は随時受け付けております
ので、早めに投稿していただくことは可能です。よろしくお願いいたします。

質的心理学会第2回大会(9月8・9日、@東京大学)も近づいております。
大会の場でみなさまにお会いできることを楽しみにしております。

(副編集委員長 能智正博)

 

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■□■□「質的研究」情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>
□■□
【注目!】各種研究会の研究交流委員会共催(または後援)の要件についてを
Webサイトに掲載しましたので、ご参照頂きたくお願いします。
http://quality.kinjo-u.ac.jp/kyousai-youken.html
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。
*会員限定ページは,「ユーザー名 member パスワード
q-kaiin」
で,閲覧可能です。総会資料,メルマガのバックナンバー等を
読むことができます。
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■ 研究会の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◇アーサー・フランク「病いと語り」講演会・シンポジウムのお知らせ◇

9月4日にアーサー・フランク教授(「傷ついた物語の語り手:身体・
病い・倫理」などの著者)を迎えて、講演会とシンポジウムを行ないます。
ご興味をお持ちの方は、ご予約(必須・人数限定)のうえ、ご来場ください。

■日時 2005年9月4日(日)15時から
■場所 立命館大学 衣笠キャンパス 創思館カンファレンスルーム
■参加 無料
■参加方法
●予約サイトから http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/hs/frank/
●ファクスから  075-465-1987までファックスにて、参加者氏名・
ご所属・電話番号・ファクス番号・レセプションへの]
参加の有無を記入のうえ、お申し込みください。
なお、こちらから折り返し、予約番号をご連絡いたします。予約番号の発行
をもって、申し込みの完了とさせていただきます。
どちらの申し込み方法とも、参加者が160名を越えた時点で、申し込みを
締め切らせていただきます。

◆第1部:講演会
Arthur Frank(Calgary大学)
「病いと語り(仮題)」
日本語解説=三田地まみ
◆第2部:シンポジウム
話題提供
田垣正晋(大阪府立大学社会福祉学部)
今尾真弓(名古屋大学医学部保健学科)
川口有美子(NPO法人さくら会・日本ALS協会・立命館大学大学院)
指定討論
Arthur Frank・小島康次(北海学園大学)

■主催 日本学術振興会 人文・社会科学振興のためのプロジェクト事業の
「ボトムアップ人間関係論の構築」プロジェクト(代表:サトウタツヤ)
■共催 科研費プロジェクト「語りをとらえる質的心理学の研究法と教育法」
(代表・やまだようこ)
■後援 日本質的心理学会
■詳細ウェブ・申し込み専用フォーム
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/hs/frank/

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[クッピーより]

第13号はいかがでしたか?大会前と夏休みで、バタバタとしたなかで、
みなさまに、原稿をお願いしています。今後ともよろしくお願いします。

創刊1周年を記念して

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第13号担当:長谷川元洋・本山方子・湯浅秀道
発行:日本質的心理学会 http://quality.kinjo-u.ac.jp/
発行日:2005年8月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望は以下のWebページからお願いします。
【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp 】
●メールマガジンに掲載する研究会等の情報やアイデアを募集しております。
情報提供・投稿の締切は、各号15日までにお願いします。
( http://quality.kinjo-u.ac.jp/cgi-bin/yomi-mailer/y_mail.cgi?id=info )
●アドレスの変更、配信の停止を希望される場合は、お手数ですが学会事務局ま
でご連絡ください。
●このメールマガジンに記載されている内容の一部または全てを無断で転載・
複写・転送・再編集することは、著作権の侵害となりますので、お控えくだ
さいますようお願い申し上げます。また、転載を希望する場合は、学会事務
局にご連絡下さい。   【学会事務局アドレス jaqp@shiraume.ac.jp 】
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