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巻頭言 川島大輔 質的心理学研究の可能性を拓く

特集 質的研究法の拡張――機械,AI,インターネット

(責任編集委員:松本光太郎・荒川歩)

  • 小嶋秀樹: ロボットを媒介とした参与観察のもつ可能性
  • Tejeda-Padron, A., & Mehl, M. R.: Conducting (Acoustic) Behavioral Observation Research in the Real-World
    松本光太郎:解説
  • 岡南愛梨・刑部育子:1・2歳児の仲間との遊びの様相――ビデオ観察ツールCAVSceneに切り出されたクリップの長さに着目して
  • 松本光太郎:掃除ロボットに同行するフィールド観察研究――動く人工物から探索する人間の周囲に広がる意味

一般論文

  • 宮前良平・置塩ひかる・王文潔・佐々木美和・大門大朗・稲場圭信・渥美公秀: 実践としてのチームエスノグラフィ――2016年熊本地震のフィールドワークをもとに
  • 中井好男・丸田健太郎: 音声日本語社会を生きるろう者家族の生きづらさ――見えないマイノリティによる当事者研究
  • 楠見友輔: 健常児との交流の語りで生起する軽度知的障害児のアイデンティティ――記述的現象学的アプローチ
  • 稲垣綾子: 自閉スペクトラム症における児童青年期のアイデンティティ発達とそれを支える関係システム――自己受容していった3事例の支援経過と母親インタビューを通して
  • 横山克貴・能智正博: 自己を語る人称代名詞の変化は語りの体験に何をもたらすか――二人称に着目して