日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
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日本質的心理学会 メールマガジン No.215号(2022)

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎学会より会員のみなさまへ
◆第19回大会準備委員会より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
◆研究交流委員会より
■研究会情報
◆第8回日本混合研究法学会年次大会のご案内

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◎学会より会員のみなさまへ
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◆第19回大会準備委員会より

日本質的心理学会第19回大会が10月29日(土)と30日(日)に愛知県名古屋市の
名古屋駅に近い愛知大学名古屋キャンパスで開催されます。一般研究発表(口頭、
ポスター)やシンポジウムの申込は、すでに締め切っていますが、大会参加の
申込は9月20日(火)まで大会のウェブサイト(<https://www.jaqp2022.jp>)
の参加方法のところで、申込ができます。9月20日までに参加を申込まれた方は、
事前に今大会の抄録集を郵送で受け取ることができます。
また当日の参加も、会場にて受け付けますが、現金のみの支払いとなります。
今大会では、質的研究法についてアメリカの研究者のZOOMによる招待講演や、
多様な題目のシンポジウム、個人の口頭発表やポスター発表がありますので、
それらに関心のある方の来場を歓迎します。

(第19回大会準備委員会委員長 塚本鋭司)

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◆『質的心理学研究』編集委員会より

秋風が立ちはじめ、しのぎやすい時期になりました。この夏、私は2人の研究者
から「質的研究の分析方法をどう選べばいいのかがわからない」という相談を受
けました。M-GTAやGTA、KJ法やSCATについて、それぞれの特徴は調べたけれ
ど、そこから先に進められない、とのことでした。お二人とも私よりキャリアの
長い方々だったので、私に伝えられることがあるだろうかと思いましたが、お会
いして私が知っていることをお伝えしたところ、分析法を決めることができたよ
うでした。よく考えてみると、私は、質的研究を牽引してこられた先生方とお話
しできる機会に恵まれ、卒論生のお手伝いをしながら種々の分析法を試す機会が
あったので、そうした環境でインフォーマルに身につけてきた知識があったのだ
ろうと思います。これは質的研究に限ったことではなく、実験の組み立てや統計
的手法の選択、報告書の作成や発表の仕方など、研究に関する営みのほとんどは、
やりとりの中で学んできたように思います。もちろん本や論文も読んでいるので
すが、会ってお話ししたりメールでやりとりしたりする中で伝わってくることは
少なくありません。そのように考えると、研究者として良質なネットワークの中
に身を置くこと、さらに、これまでの自分の殻を破るようなネットワークの中に
飛び込んでいくことが大切だと思いました。
質的心理学会には、第一線の先生方と対話する機会や新しいネットワークをつく
る機会がさまざまな形で設けられています。論文の投稿を通して、フォーマル・
インフォーマルな知識を得られることも多いと思います。もし投稿を迷っておら
れる方がいたら、ぜひ投稿してみてください。現在、第23号特集「産・学・官連
携による/についての質的研究」(日高友郎・文野洋責任編集)および一般論文
の投稿を募集しています。皆様からの投稿をお待ちしています。

(『質的心理学研究』編集監事 神崎真実)

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◆会務委員会より

2022/9/6現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,245名

2022年度会費納入率:85.0%(未納者 186名)
2021年度会費納入率:91.0%(未納者 111名)

☆日頃より学会運営にご理解とご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。
朝夕は涼しい風を感じるようにもなったこのところ、ですね。みなさまに
とりまして、実りの秋となりますよう、祈念しております。

(会務委員会 安田裕子)

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◆研究交流委員会より

研究交流委員会に委託研究公募周知の依頼がありました。
会員のみなさまの関心に合う可能性があると考えましたので配信いたします。

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◆令和4年度 革新的自殺研究推進プログラム 委託研究公募のお知らせ◆

いのち支える自殺対策推進センターは令和2年4月1日に、「自殺対策の総合
的かつ効果的な実施に資するための調査研究及びその成果の活用等の推進に関
する法律(令和元年法律第三十二号)」に基づく厚生労働大臣指定法人として
始動しました。
当センターでは、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指す施策
を達成すべく、科学的根拠に基づいた自殺総合対策を強力に推進するため、
革新的自殺研究推進プログラムを実施しています。
本プログラムは、自殺が多様かつ複合的な原因及び背景を有することを鑑み、
保健医療のみならず他部門との連携の在り方を含めた学術的基盤を強固にし、
日本の政策及び社会へ還元することを目的として、実践的研究や政策研究を
中心に、幅広い分野の研究者等に対して公募による委託研究を実施しています。

【公募概要】
研究期間:令和4年度内の契約締結日から最大3年間(令和6年度末)
研究費:1課題につき1年度あたり200万円から800万円まで(直接経費)
(注)間接経費を直接経費に対して一定比率(30%)で手当て
公募研究領域:下記の5領域と若手研究者枠
公募期間:令和4年9月5日(月)-令和4年10月11日(火)17:30まで

【革新的自殺研究推進プログラムとは】
革新的自殺研究推進プログラムは、平成28年4月1日に施行された改正自殺対策
基本法の理念と趣旨に基づき、政府が推進すべき自殺対策の指針として策定
された「自殺総合対策大綱~誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を
目指して~(平成29年7月25日閣議決定)」に明記されている研究事業です。
本プログラムは平成29年度に官民横断型の研究プログラムとして創設され、
令和2年度から、いのち支える自殺対策推進センターが管理・運営にあたって
います。
本プログラムは、自殺対策の現場(最前線)の取組が研究の対象となり、研究
で得られたエビデンス等が政策の根拠となって、実現された政策が自殺対策の
現場の取組を更に後押しするような、自殺対策の「現場」と「研究」と
「政策」の連動性を高めるための、革新的な自殺対策研究の推進を目的として
います。

【公募研究領域】
領域1 子ども・若者に対する自殺対策
領域2 自殺ハイリスク群の実態分析とアプローチ
領域3 自殺報道・インターネット情報の影響と対策のあり方
領域4 自殺対策のDX化の可能性
領域5 ポストコロナに向けた自殺対策等
特別枠 若手研究枠(自殺対策に関する自由テーマ)

【公募申請方法および詳細情報】
いのち支える自殺対策推進センターホームページにて公募要領、申請書などの
情報を公開しております。下記のURLよりご確認ください。
<https://jscp.or.jp/research/program.html>

【問い合せ先】
厚生労働大臣指定法人・一般社団法人
いのち支える自殺対策推進センター(JSCP)
革新的自殺研究推進プログラム事務局
E-mail:irpsc@jscp.or.jp

(研究交流委員会委員長 小澤伊久美)

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■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
<https://jaqp.jp/mail-magazine-offer>

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■研究会情報

◆第8回日本混合研究法学会年次大会のご案内

本会議は、医療、看護、教育などの実践研究分野において急速に普及している、
量的研究アプローチと質的研究アプローチのハイブリッドである混合研究法
(Mixed Methods Research: MMR)に関する学術会議です。
国内外からの混合研究法の第一人者である研究者をスピーカーとして招聘し、
基調講演やワークショップ、研究発表の場を設けます。
混合研究法に関心のある、多方面の研究者の皆さまのご参加をお待ちしており
ます。詳細は下記をご覧ください。
■日時:2022年10月15・16日
■形式:オンライン開催
■テーマ:「混合研究法による知の結晶」
■基調講演1 混合研究法発展への期待 講演者:亀井智子(聖路加国際大学)
■基調講演2 質的研究の国際的視点『質的研究をはじめるための30の必須スキ
ル』 講演者:ジョン・W・クレスウェル(ミシガン大学)
■招待講演 混合型研究のクオリティ(質)の基準を実証研究に適用する
講演者: 廣瀬眞理子(関西学院大学)
など
<http://www.jsmmr.org/conference/jsmmr2022/>

■申込方法:以下のURLに参加申し込みのリンクがあります。
<http://www.jsmmr.org/conference/jsmmr2022/index.html#reg>
■申込締切:2022年10月14日(金)23:59
■問合せ先:jsmmr2022office@gmail.com

(情報提供者 香曽我部琢 様)

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[クッピーより]

先日、クッピーの研究フィールドの活動に、指導しているゼミ学生が参加しまし
た。現場当事者たちと学生はお互いに初対面ということもあり、何となくぎこち
ないコミュニケーションが続いたのですが、おもしろかったのは、その様子に対
する現場リーダーの方の評価です。「いつもとは違う雰囲気でした」という言葉
とともに、ポジティブな場の変化を直観されたようなのです。他者性や異質性の
もつ重要性は十分に理解していたつもりになっていましたが、クッピーが見落と
していた重要な変化を、そのリーダーの方は肌感覚で察知していたということで
す。
変化とは、「ある何か」から「別の何か」への移行を意味します。それら2つの
「何か」たちを個別に捉えようとすることには、一定の限界があるのでしょう。
部分的な理解を超えて一気にその全体性をつかみ取る、いわばゲシュタルト的な
把握を、解きほぐして言語化していく必要性を改めて痛感しました。大学にもつ
いに夏休み終了のお知らせが突き付けられる時期になってしまいましたが、同行
してくれた学生とこの話ができるのはちょっと楽しみではあります。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:當銘美菜・荘島幸子・沖潮満里子・河合直樹
発行:日本質的心理学会 https://www.jaqp.jp/
発行日:2022年9月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望、または、アドレスの変更、配信の停止を希望さ
れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
●質的研究に関する研究会や公募等の情報提供および共催のご依頼は、下記の
フォームからお知らせください。いただいた情報は、メールマガジン等に掲載し、
共催については委員会内で検討のうえ、お返事差し上げます。
https://jaqp.jp/mail-magazine-offer
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