締切:2024年 10月末日(厳守)

【特集趣旨】
本特集では,時の流れや時代,社会情勢の大きな変化に応じて,人々の中で変わりゆくもの/変わらないものを質的にとらえた論文を募集する。変化をとらえる対象は個人・家族・居場所・社会それぞれの層と,集団間の関係性とし,変化の契機は能動的(変化を求めた)・受動的(変わらざるを得なかった)のいずれも可とする。
具体的には,個人・集団に関する以下に挙げる層の「変化」を取り上げる予定であるが,これらの枠組みを超えて「変化」を論じる,例えば「変化の方法論」などを題材とした論文も歓迎する。

① 個人の「変化」
発達や成長における変化,加齢,疾患への罹患,死を迎えるなど個人のライフサイクルに伴う変化を扱った論文。メイク・タトゥーなど,身体の内面・外面の変化とそれに伴う変化をとらえた論文も対象とする。

② 家族の「変化」
結婚等による家族の形成,出産や養子縁組等による親子関係の始まり,離婚や死別,子の離家による家族形態の変化と,それに伴う人々の変化を扱う論文等を対象とする。

③ 居場所(国/地域/職場・学校)の「変化」
国,地域,職場・学校などの既存の境界を越える移動や移住経験をしたことによる人々の変化を扱う論文。言語学習プロセス,グローバリズム,異文化理解などを含む。また国内における居場所の変化,例えば進学・就職・転職・退職などのライフイベントに伴う居場所の変化に関する論文も対象とする。

④ 社会の「変化」
紛争や災害,感染症パンデミックなど,国内外で危機が起きた際の社会・地域の変化と,それに伴う人々の変化について扱った論文を対象とする。

⑤ 集団の「変化」
集団内の変化や,集団間の統合・融合・分離・同化などの関係性の変化とその過程をとらえた論文。異なる集団間の接触や交流を通して変化する関係性や,それに所属する人々の変化を扱った論文を対象とする。

  • 書籍
  • 質的心理学研究:特集
  • 【募集中:第25号】特集:「変化」をとらえる質的研究(大川聡子・北出慶子 責任編集)(2024年 10月末日〆切)