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巻頭言 麻生 武「『手続き』や『方法』を越えて」

特集論文:質的心理学における時間性・歴史性を問う

(責任編集:山本登志哉・麻生武)

  • 体験を語り始める(松尾純子)
  • 子どもたちはつらい未来をどう引き受けるのか ―小児医療における「頑張れ」という言葉の意味(大西 薫)
  • 時間の流れは不可逆的か? ―ビジュアル・ナラティヴ「人生のイメージ地図」にみる、前進する、循環する、居るイメージ(やまだようこ)

一般論文

  • 生の質に迫るとは ―死に逝く者との対話を通して(近藤(有田)恵・家田秀明・近藤富子・本田(井川)千代美)
  • 人生の意味の心理学モデルの構成 ――人生観への統合的アプローチにむけて(浦田 悠)
  • 幼児期における発話産出に寄与する身振りの役割(関根和生)
  • 語りの「聴き方」からみた聴き手の関与(畑中千紘)
  • 教室空間における文化的実践の創成 ――アンサンブルの授業における教師と子どもの音楽の生成(桂 直美)
  • Literacy, Literature and Mind(英文) ――Jerome Bruner and the Narrative Turn in Cognition(David R. Olson)
  • 文字通りの意味、文学的意味と心 –ジェローム・ブルーナーと認知研究におけるナラティブ・ターン(日本語解説 小島康次)

BOOK REVIEW

《書評特集》この本からはじめる質的心理学 –テキスト書評特集

  • 特集にあたって(田中共子)
  • 発達心理・教育心理領域から(評:谷口明子)
    無藤隆・やまだようこ・南博文・麻生武・サトウタツヤ(編)『ワードマップ 質的心理学–創造的に活用するコツ』 木下康仁(編著)『分野別実践編 グラウンデッド・セオリー・アプローチ』 柴山真琴(著)『子どもエスノグラフィー入門–技法の基礎から活用まで』
  • 臨床心理領域から(評:野村晴夫)
    伊藤哲司・能智正博・田中共子(編著)『動きながら識る、関わりながら考える–心理学における質的研究の実践』 岩壁茂(著)・下山晴彦(編)『プロセス研究の方法』(臨床心理学研究法2) 桜井厚(著)『インタビューの社会学–ライフストーリーの聞き方』 看護領域から(評:西村ユミ) I.ホロウェイ・S.ウィーラー(著)・野口美和子(監訳)『ナースのための質的研究入門–研究方法から論文作成まで 第2版』 M.Z.コーエン・D.L.カーン・R.H.スティーブス(著)・大久保功子(訳)『解釈学的現象学による看護研究–インタビュー事例を用いた実践ガイド』 S.ヴォーン・J.S.シューム・J.シナグブ(著)・井上理(監訳)『グループ・インタビューの技法』
  • 社会心理領域から(評:村本由紀子)
    箕浦康子(編著)『フィールドワークの技法と実際–マイクロ・エスノグラフィー入門』 高橋順一・渡辺文夫・大渕憲一(編著)『人間科学研究法ハンドブック』 佐藤郁哉(著)『組織と経営について知るための実践フィールドワーク入門』
  • 福祉領域から(評:田垣正晋)
    J.W.クレスウェル(著)・操華子・森岡崇(訳)『研究デザイン–質的・量的・そしてミックス法』 N.K.デンジン・Y.S.リンカン(編)・平山満義(監訳)『質的研究ハンドブック1巻:質的研究のパラダイムと眺望』 U.フリック(著)・小田博志・山本則子・春日常・宮地尚子(訳)『質的研究入門:<人間の化学>のための方法論』

参考資料:質的研究テキスト一覧