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巻頭言 能智正博「たすきをつなぐ」

特集論文:環境の実在を質的心理学はどうあつかうのか

(責任編集委員:南 博文・佐々木正人)

  • 乳児期におけるつかまり立ちの生態幾何学的記述 ― 姿勢制御と面の配置の知覚に着目して(山崎寛恵)
  • 食事における容器操作の縦断的研究 ― 容器の発見と利用の過程(青木洋子)
  • 「起き上がるカブトムシ」の観察 ― 環境-行為系の創発(佐々木正人)

一般論文

  • 一枚のデッサンが成立する過程 ― 姿勢に現れる視覚の役割(西崎実穂・野中哲士・佐々木正人)
  • 日米での日本人女子大学生の化粧行為の形成と変容 ― 文化の影響の視点から(木戸彩恵)
  • 高校家庭科教科書の言説分析と教科再編への展望(八ッ塚一郎)
  • 聴くという行為の課題構造に応じた相違 ―2人の児童の発言に着目して(一柳智紀)
  • 青年の語りからみた金縛りの心理的意味(松本京介)

BOOK REVIEW

《書評特集》アクションリサーチ

  • 特集にあたって(田垣正晋・田中共子)
  • 看護領域から(評:岡本玲子)
    S.バーンズ・C.バルマン(編)、田村由美・中田康夫・津田紀子(監訳)『看護における反省的実践―専門的プラクティショナーの成長』
    CBPR研究会(著)『地域保健に活かすCBPR―コミュニティ参加型の活動・実践・パートナーシップ』
  • 社会福祉領域から(評:古井克憲)
    田垣正晋(著)『これからはじめる医療・福祉の質的研究入門』
    箕浦康子(編著)『フィールドワークの技法と実際2―分析・解釈編』
    パンジーさわやかチーム・林淑美・河東田博(編著)『知的しょうがい者がボスになる日―当事者中心の組織・社会を創る』
  • 発達・教育領域から(評:一柳智紀)
    J. Elliott “Action research for educational change ?”佐野正之(編著)『アクション・リサーチのすすめ―新しい英語授業研究』
  • 社会心理領域から(評:東村知子)
    矢守克也(著)『アクションリサーチ―実践する人間科学』 浜田寿美男(著)『自白が無実を証明する―袴田事件,その自白の心理学的供述分析』