日時

11月27日(土)13:00~15:30

場所

京都大学 医学部 芝蘭会館別館(国際交流会館)研修室2

企画者

やまだようこ・桑原知子(京都大学大学院教育学研究科)

主催

21COE京都大学心理学連合

共催

科研費プロジェクト「語りをとらえる質的心理学の研究法と教育法」

質的心理学会研究交流委員会

予約申し込み・問い合わせ

(参加希望者は、タイトルに「病いの語り申し込み」と記し、住所・名前・ 所属と共に上記に11月20日までにメールで申し込んでください。 定員約100人。無料です。)

講演者

江口重幸先生

「病いの経験を聴く:臨床民族誌の視点から」

講演者

江口重幸先生(東京武蔵野病院・精神科医)

講演概要

「病いの経験を語り,それを聴き取るという行為のうちに含まれる多様な意味や可能性を,具体的な事例をとおして検討したい。それには医療人類学や文化精神医学から取り入れられた、「病いは物語である」という視点や精神医学への文化批評という視点が含まれる。それら民族誌的視点が日常臨床においても重要な役割を果たす点を論じたい。」

講師紹介

江口重幸先生は、1951年東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業。
早くから文化精神医学、臨床人類学、ナラティヴのご研究をされてこられ、ナラティヴ・ベイスト・メディスンの先駆者で第一人者です。また、憑物の研究やシャルコーやジャネを中心とした精神医学史のご研究でも著名です。語り関係のおもな著書・翻訳書には、以下のものがあります。「病いの経験を聴く:医療人類学の系譜とナラティヴ・アプローチ」(『ナラティヴ・セラピーの世界』日本評論社)。「病いの語りと人生の変容-「慢性分裂病」への臨床民族誌的アプローチ(『人生を物語る』ミネルヴァ書房)。「精神医学になぜエスノグラフィーが必要なのか」(『文化精神医学序説-病い・物語・民族誌』金剛出版)。「病の自然経過とその物語的構成」(『病の自然経過と精神療法』中山書店)。「語りの臨床」(『語り・物語・精神療法』日本評論社)。翻訳書:アーサー・クライマン『病いの語り-慢性の病いをめぐる臨床人類学』誠信書房)など多数。