◆研究交流委員会より: 質的研究合宿セミナーのお知らせ

●小田博志先生によるセミナー第3弾開催決定!
関西フィールド心理学研究会主催、日本質的心理学会研究交流委員会後援
『“楽しさ”から始める質的研究セミナー in 花脊』

概要

質的研究とは、本来、楽しいものであるはずです。調査で、知らない現場や人を訪ねる時のわくわくする思い。意外な発見の驚きと感動。知らない世界が見えてくる面白さ。そして、ものが見え、言葉になっていくときの知的興奮。今回のセミナーでは、そうした研究の“楽しさ”を大切にして、それを出発点に質的研究の魅力を再発見していきます。さらに,今回は合宿形式にチャレンジします。京都の森の中での2日間、“難しい”ことはしばし忘れ、“楽しさ”に立ち返って研究することの生命感を回復しませんか。参加者それぞれの研究経験から、質的研究の“楽しさ”を互いにシェアしていただきます。また、講師が現在“わくわく”しつつ進めている「森林再生」の調査を題材としながら、エスノグラフィーとアクション・リサーチの融合、現場とつながりのある研究、その中での「ことば」の働きなどについてお話します。そしてワークショップでは、“楽しさ”を活かしながら質的方法論や手法をどう選ぶか、自分自身のものだと思えるような研究・論文をどう手づくりしていくか、というところまでディスカッションしましょう。

日時

2015年3月7日(土)13:00 ~ 8日(日)13:00

場所

京都市野外活動施設 花背 山の家
〒601-1105 京都市左京区花脊別所町399番地
TEL 075-746-0717(代)  FAX 075-746-0392

定員

20名

タイムテーブル

一日目:7日(土)
13:00-17:00 第1部 参加者の自己紹介・講義(途中コーヒーブレイクあり)
19:00-21:00 第2部 事前課題のプレゼン

二日目:8日(日)
9:00-12:00 第3部 ワークショップ

事前課題

(1) あなたがこれまで「これは面白い!」と思った、他者による質的研究の論文ないし書籍を1つ挙げて、どこが面白いかが伝わるように紹介してください。
(2) あなた自身が行なっている質的研究に関して、「楽しい!」、「わくわくする!」、「面白い!」と感じた点を、その研究の背景や概要と共に伝えてください。

講師

小田博志(北海道大学大学院准教授)
現在、北海道大学大学院文学研究科准教授。専門は人類学、平和研究、エスノグラフィー論。
大阪大学大学院人間科学研究科後期課程単位取得退学。ハイデルベルク大学医学部で博士号取得(Dr.sc.hum)。

著書に『エスノグラフィー入門-〈現場〉を質的研究する』(春秋社、2010年)、『質的研究の方法-いのちの“現場”を読みとく』(波平恵美子と共著、春秋社、2010年)、『文化人類学(第3版)』(第2章「文化人類学と質的研究」担当、波平恵美子編、医学書院、2011年)、『平和の人類学』(関雄二と共編著、法律文化社、2014年)など。
訳書に『がんを超えて生きる』(R・ヴェレス著、共訳、人文書院、1999年)、『新版質的研究入門』(U・フリック著、監訳、春秋社、2011年)がある。

個人ウェブサイト「小田博志研究室」:http://www13.ocn.ne.jp/~hoda/
質的研究関連のウェブページ
・「日本語で読める質的研究の文献‐『新版質的研究入門』関連情報」
http://www13.ocn.ne.jp/~hoda/literature.html
・「エスノグラフィー入門・プラス」:
http://www13.ocn.ne.jp/~hoda/ethnography.html

参加費

日本質的心理学会会員は6,000円、非会員は8,000円
上記はセミナー料金です。
別途宿泊費・食事代が5,000円程度かかります。

申込・問合せ先

seminar15030708_gmail.com(「_」を@に変換してください)
※上記は、本セミナーの申込・問合せ専用アドレスです。

申込期限

2015年1月31日(土) ※定員(20名)  期限を延長しました!

※定員超過時は、講師の先生と相談の上で、申込時の(4)(5)(6)に基づいて選抜します。

申込時の記載内容

(1)氏名と所属(無所属でも可)、(2)連絡先、(3)研究主題と研究領域、(4)このセミナーに参加しようと思った動機、(5)これまでに実施したことのある質的研究、(6)あなたにとっての質的研究の”楽しさ”とは、(7)会員/非会員の別

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