日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃1┃5┃
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会

日本質的心理学会 メールマガジン No.124======================2015/2/20

寒い冬の時期ですね。風邪をひかないようお気を付け下さい。

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎ 学会より会員のみなさまへ

◆学会賞選考委員会より:国際フロンティア奨励賞の募集(3/1?6/30)

◆『質的心理学研究』編集委員会より

◆『質的心理学フォーラム』編集委員会より

◆会務委員会より

◆質的心理学会・発達心理学会合同シンポジウムのお知らせ

■□■□会員からの情報コーナー

■ 研究会情報

◆EMCA研主催エスノメソドロジー分析入門セミナー(関西)のおしらせ

◆3月8日開催のEMCA研究会2015春の研究例会(梅田)のおしらせ

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆学会賞選考委員会より:国際フロンティア奨励賞の募集(3/1?6/30)

本賞は、海外に向けてオリジナルな研究を発信し、海外の研究者との共同研究
を推進する質的研究者の育成のため、若手研究者の国際的な研究活動を奨励
することを目的としています。
若手研究者の国際発信や国際研究を奨励するために、毎年度2人以内に奨励賞
を授与します。副賞は1人、10万円。本賞は、質的心理学研究フロンティア基金で
運営されます。

●応募資格
2015年4月1日時点で40歳未満で、質的心理学もしくは質的研究に関する内容に
ついて、国際学会誌に論文を掲載する方(筆頭者)、あるいは国際学会や国際会
議において発表を行う方(責任発表者)。

●応募要項
3/1?6/30の間に、応募申請書を日本質的心理学会事務局に書留郵送でご提出
ください。応募申請書には、次の書類をつけてください。国際誌論文掲載の場合
には、1)掲載論文のコピーと2)掲載頁か受理書のコピー。国際学会発表の場合は、
1)大会の案内状かホームページのコピー、2)学会発表誌の印刷頁か発表受理書の
コピー。

賞の詳細については、学会ホームページをご参照ください。次回メルマガにて、
申請書式ダウンロード等のURLについてご案内いたします。
みなさまからのご応募をお待ちしております。

(学会賞選考委員長 やまだようこ)

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◆『質的心理学研究』編集委員会より

会員の皆様、ごきげんよう。今年は月日の経過がことのほか速く思われてなり
ません。すでに2月半ば。14号の発刊そして15号の編集作業の本格化と、編集委
員会が新たな繁忙サイクルに突入する年度末であります。またこの時期は、編
集委員会メンバー交替の時期でもあります。任期をまっとうされた方には心か
らの感謝を申し上げ、新たに加わって下さる方には胸いっぱいの期待を寄せさ
せて頂きます。あ、在任される方、引き続きよろしくお願いいたします。
14号の特集は「社会的実践と質的研究」、書評対象は「質的心理学ハンドブ
ック」です。この二つの編集をしていて思うこと。それは、質的研究は難しい
ということです。何を今更、と思われる方も多いでしょう。しかし今一度とい
うより常に、心に置いておくべき警句ではないかと思います。質的研究は、す
でにそこにある理論や分析手続きをあてはめれば完成するというものではあり
ません。いや、研究自体がそういうものであったはずです。量的、質的関係な
く。面白い、あるいは有益と感じた問いを立てるところから研究は始まり、そ
の解を得る最適な方法を選択する(あるいは開発する)。データから導かれる結
論が既存の理論に当てはまらなければ、新たな認識枠組みを提示する。これが
研究の苦しみであり、また喜びでもあったはずです。
様々な方法や認識枠組みが他分野から輸入され、あるいは独自に開発され、
ひと昔に比べ質的研究はやりやすくなった。いい時代なのかも知れません。し
かし、かつていわゆる量的研究が陥った落とし穴に、再び注意する必要もある
と思います。つまり形式と認識の強要です。この方法を使えばよい(でないと
いけない)、こういう物の見方をすればよい。これは一面楽であります。しかし
、問題と認識・方法は緊密な関係にありますから、後者が限定されれば問題も
限定されるのは当然です。面白くない論文が増え、研究すること自体がつまら
なくなり、本学会も衰退するでしょう。
研究本来の喜びが、方法と認識枠組みの強制という絶望の檻に再び閉ざされ
ることがないよう、常に方法と認識の刷新を目指す。質的研究者はこういう苦
役を負いつつ、夢を追うのです。楽ばかりではありません。お覚悟はよろしく
て、でございます。

(副編集委員長 森直久)

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◆『質的心理学フォーラム』編集委員会より

≪意見論文 絶賛募集中!≫

『質的心理学フォーラム』第6号特集「対話と葛藤としての研究倫理」につい
ての意見論文を募集しています。〆切は3月20日(金)。入稿はメールにて。
詳しくは、『質的心理学フォーラム』第6号のp.95をご覧ください。

http://www.jaqp.jp/forum/forumtoukou/

(『質的心理学フォーラム』編集委員長 尾見康博)

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◆会務委員会より

2015/2/6現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1102名(前月比2名増)

2014年度会費納入率:90.9%(未納者100名)
2013年度会費納入率:90.1%(未納者108名)

ついに、念願の「90%納入」を達成!
会員のみなさんのご協力に感謝、感謝、感謝です。

(会務委員長 サトウタツヤ)

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◆質的心理学会・発達心理学会合同シンポジウムのお知らせ
@日本発達心理学会第26回大会(東京大学)

テーマ:「人生と病いの語り?病いや障がいを含むライフの経験に迫る生涯発達心理
学を?」

日時:2015年3月20日(金)午後5時30分から7時30分
企画: やまだようこ(立命館大学衣笠総合研究機構)・能智正博(東京大学大学院教
育学研究科)
司会:能智正博
話題提供者:やまだようこ・野村直樹(名古屋市立大学大学院人間文化研究科)・鈴
木聡志(東京農業大学教職・学術情報課程)
指定討論:野村晴夫(大阪大学大学院人間科学研究科)・能智正博

概要:超高齢化社会のなかでの長期ライフを考えれば考えるほど、それは社会・文化的
文脈によって大きく左右され、個人差も大きく多様になるでしょう。長期ライフを基盤
とした、新しい「生涯発達心理学」の理論や方法論をつくっていくためには、人生をナ
ラティヴ(物語り)としてとらえ、社会・文化的文脈のなかで当事者の病いの語りや生
きた経験を重視してきた「ナラティヴ・アプローチ」が有効ではないかと考えられます。
病いや障がいを含むライフの経験に迫る生涯発達心理学を構想するために、「人生と病
いの語り」をとりあげて、具体的な事例に基づきながら議論してみたいと思います。

(理事長 能智正博)

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■□■□会員からの情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>

【注意!】以下の情報は原則として会員の皆さまから投稿された情報をそのま
ま掲載しております。したがって、掲載された研究会は必ずしも日
本質的心理学会と関連するものではありません。内容・条件等を各
自にてご判断の上、ご参加ください。
【注意!】情報提供は、以下のサイトを必ずご参照いただき、こちらから連絡
がとれるアドレスをご記入のうえお送りください(字数について制限
があります)。 http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。また、掲載
情報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
【注意!】研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載され
ていることがありますので、出席される方は、開催直前にHPで確認
されることをお薦めします。
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。

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■ 研究会情報    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆EMCA研主催エスノメソドロジー分析入門セミナー(関西)のおしらせ

3月9日月曜日の午前・午後に下記要領でセミナーを開催します(個別定員制)。
EMCA研主催ですが、非会員も参加可です。エスノメソドロジー及び質的調査
の方法論に関心のある方にお勧めします。定員は20名(各回とも)です。
参加費資料代は、いずれも1回に付き、EMCA会員1500円/一般2500円です。

●10:00-12:00「エスノメソドロジーの視点」(セミナー番号14em04)by小宮友根
●13:15-15:15「インタビューデータの分析」(セミナー番号14em05)by森一平
●15:30-17:30「フィールドノートの分析」(セミナー番号14em06)by團康晃

●開催場所:立命館大学梅田キャンパス第七教室(大阪富国生命ビル5階)
http://www.ritsumei.ac.jp/osakaumedacampus/access/

■申込と参加方法・・下記リンク先の申込フォームよりお申込ください。
受付は先着順(若干の例外あり)。
●「エスノメソドロジーの視点」(セミナー番号14em04)お申込
http://kokucheese.com/event/index/263894/
●「インタビューデータの分析」(セミナー番号14em05)お申込
http://kokucheese.com/event/index/263895/
●「フィールドノートの分析」(セミナー番号14em06)お申込
http://kokucheese.com/event/index/263896/

■会員と非会員で参加費用が異なります。各セミナーの申込サイトには会員価
格しか表示されてない場合がありますのでご注意ください。

■参加費は会場でのお支払いとなります。なお会場および事前の課題等について
講師から連絡があった場合は講師の指示に従ってください。

■この件についてのお問い合わせはエスノメソドロジー/会話分析研究会企画
担当(小宮)seminar@emca.jp までお願いいたします。

詳しくは、EMCA研サイトをご覧下さい。

(情報提供者 樫田美雄 様)

◆3月8日開催のEMCA研究会2015春の研究例会(梅田)のおしらせ

「EMCA研春の研究例会」を開催します(3月8日。非会員も、参加費無料)。
午前の書評セッションは、物語論、メディア研究、教育臨床に関係しています。
午後企画も興味深いです。予約不要です。どなた様もふるってご参加下さい。

場所:立命館大梅田キャンパス(大阪富国生命ビル)14階多目的室・演習室2
http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_office_osaka_j.html EMCA研春の
研究例会サイト http://emca.jp/meeting.php#conf

概要・・・・午前は書評セッション、午後は、自由報告と講演

※9:30-10:25 山本真理(早稲田大学)
★物語の受け手によるセリフ発話 :物語の相互行為的展開

※10:30-11:25 池上賢(立教大学)
★メディア経験とオーディエンス・アイデンティティ

※11:30-12:25 團康晃(東京大学)
★学校の中の物語作者たち?大学ノートを用いた協同での物語制作を事例に

※14:00-14:45 荒野侑甫(ニューカッスル大学)(自由報告1)
★第一言語話者と第二言語話者による相互行為における協力的方法

※14:45-15:30 重吉知美(短歌結社水甕)・是永論(立教大学)(自由報告2)
★短歌の歌会における「批評」の実践

※15:30-16:15 梅村弥生(筑波大学)(自由報告3)
★2つのドキュメントを繋げる会話?蘇州日系プラスチック工場における
日本人社員と中国人社員との会話から?
樫村志郎先生(神戸大学)による講演(第3部)

★「相互反映性の原則」の学説的起源
?1920年?40年代の質的方法論とエスノメソドロジーの原構想?

講演要旨等は、EMCA研サイトをご覧下さい。

(情報提供者 樫田美雄 様)

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[クッピーより]

研究者としての喜びとはなんだと思います? 業績が多いこと? 高額の科研費
が採択されていること? ネットワークが広いこと? 知名度が高いこと? 受賞?
その全部!? 皆さんはどのようにお考えですか?

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第124号担当:日高友郎・呉宣児・香川秀太
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2015年2月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望は以下のWebページからお願いします。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
●メールマガジンに掲載する研究会等の情報やアイディアを募集しております。
情報提供・投稿は、各号15日までにお願いします。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
(メールソフトによっては、改行されていることがあります)
●アドレスの変更、配信の停止を希望される場合は、お手数ですが学会事務局
までご連絡ください。
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