共催:日本教育工学会企画委員会,学習工学研究会(日本教育工学協会団体会員)

この度,日本質的心理学会研究交流委員会と日本教育工学会企画委員会, 学習工学研究会との共催の形でセミナーを企画しました.質的研究法に ついての講義,講演と,質的データ(観察記録,インタビュー記録等)を 分析するワークショップを中心としたセミナーを予定しております.

国立大学入試の前日ではありますが,多数のご参加をお待ちしています.

日時

2007年2月24日(土) 11時から17時まで(10時半受付開始)

場所

金城学院大学 W9号館 3階中講義室
(名古屋駅から最短45分,中部国際空港から最短75分)

プログラム

11:00-11:10 開会挨拶
日本質的心理学会研究交流委員会委員長 山梨大学 尾見康博
日本教育工学会企画委員会委員長  鳴門教育大学 村川雅弘

11:15-12:15 講義 「質的研究とは何か-そのパラダイム,パラダイス,パラノイア-」名古屋大学大学院 大谷 尚
質的研究の考え方,デザイン,方法にくわえ,その苦しみや楽しみなどについても話していただく予定です.

12:15-12:20 諸連絡

12:20-13:10 昼食(各自)
*大学食堂リリー・イーストが営業しています.

13:10-15:40 ワークショップ「質的研究手法による記録(データ)の分析」名古屋大学大学院 大谷 尚・柴田好章・坂本将暢
実際のインタビューデータなどをもちいて,データのコーディング, ストーリーラインの読み解き,そこからの理論化を体験する演習を 行います.

15:45-16:45 講演『質的研究─「科学的」というトラウマから逃れられたのか』青山学院大学 佐伯 胖
長い行動主義の支配のもと,実験心理学は「科学的」たらんとして, 量的測定を基盤とした操作主義にとらわれてきたが,20世紀後半 からさまざまな分野で操作主義からの脱却がはかられてきた.このような変革を,認知科学研究のパラダイム転換をケースにし て,「科学的」ということの意味が一時的[崩壊」を経て,どのよう な新しい基準になってきたのかを考え,質的研究にとっての(新し い意味での)「科学的たらんとすること」の意味を問う.

17:00-19:00 懇親会(大学食堂 リリー・イースト)

会費

参加費
日本質的心理学会会員  1,000 円
日本教育工学会会員   1.000 円
学習工学研究会会員   1,000 円
上記以外の方      3,000 円

*日本質的心理学会,日本教育工学会,学習工学研究会のいずれかの会員は,参加費1,000円です.

*当日,会場で,日本質的心理学会の来年度の会費(一般 8,000円,大学院生・学部生 7,000円)を支払い,来年度からの入会申し込みをされた方は,参加費が会員と同額の 1,000 円になります.

懇親会参加費

懇親会参加費:一般 3,000円,学部生と大学院生 2,000円,ただし,現職教員の大学院生は一般扱い.

申し込み方法など

事前申し込みとし,日本質的心理学会Webサイトに設置した申し込みフォーム から,申し込む.

申し込み締め切り 2007年2月8日(木)または,定員200名に達した時点 *1月31日に締め切りました.

事前に必要な知識はありません.ただ,質的研究と質的データ(観察記録、インタビュー記録等)の分析に強い関心を持っている方の参加を望みます.

ただしできれば,次のものを読んでおいてください.

・次の書の大谷担当分のうち第2編第2章-第4章 pp140-181  『質的研究法による授業研究-教育学,教育工学,心理学からのアプローチ-』  平山満義編  北大路書房

・大谷 尚(2005)質的アプローチは研究に何をもたらすか.(大谷 尚・無藤  隆・ サトウタツヤ.質的心理学が切り開く地平.pp16-36)質的心理学研究. 第4号.pp17-28 新曜社

*質的心理学研究は一般の書店で入手可能です.

本セミナーに関する問い合わせ先

金城学院大学 長谷川元洋

  • 大会外企画
  • 日本質的心理学会研究交流委員会企画セミナー  「質的研究法は教育研究をどう変えるか」 主催:日本質的心理学会研究交流委員会