「文化とこころの相互作用」を探る質的研究法ワークショップ

日本質的心理学会研究交流委員会では、多文化関係学会組織強化委員会 と共催で、下記の通り、ワークショップを開催します。中国を初めとする アジア地域を中心に異文化コミュニケーションやお金をめぐる子どもの生活世界 を研究されている山本登志哉先生(本学会理事)にご講演いただきます。

ワークショップには、学会員はもちろん非会員もご参加いただけます。 文化論、異文化コミュニケーション、文化的アイデンティティなどにご関心の ある方、あるいは、多文化研究における質的研究法の可能性にご関心のある方 など、みなさまのご参加をお待ちしています。

なお、このご案内は文面を変更しない限りにおいて、転送自由です。

企画趣旨

経済のグローバル化に伴う、ヒト、モノ、カネ、情報のボーダレスな流れは、 世界の随所においてローカルな文化の変容をもたらしている。そしてそれらの 文化を基盤として生活する人々のこころのありようも、変化を余儀なくされて いる。このような社会的状況の中で、人々の文化的アイデンティティはどのよ うに変わりつつあるのだろうか。また、国家間・民族間の歴史的・政治的・経 済的対立といったマクロレベルの現象は、個人間の多文化理解・異文化コミュ ニケーションというミクロレベルの現象にどのような影響をもたらしているの か。さらに、文化的多様性を維持し、異質なものと共生するこころを育むには どのような教育が必要なのだろうか。21世紀を迎えた今、「文化とこころの相 互作用」の本質を探求することは、人類が取り組まなければならない最も重要 な課題の一つになったと言えるだろう。

そこで本ワークショップでは、心理学、教育学、コミュニケーション学など の立場から、「文化とこころの相互作用」に対して質的にアプローチする際の 研究法のあり方を中心に、具体的な議論を進めていく。また、文化を研究対象と する上での方法論上の諸問題についても、批判的に考察していく。

日時

2005年12月17日(土) 13:00~17:00(12:30開場)

場所

青山学院大学青山キャンパス11号館1135教室

開会

第1部:13:00-14:10 講演
『文化と心は相互作用しない:差の文化心理学と構造的ディスコミュニケーション分析』
講演者:山本登志哉(前橋国際大学)

14:10-14:30 休憩

第2部:14:30-17:00 シンポジウム
『質的研究法は文化にどこまで迫れるか:学際的研究事例を通して』

話題提供者

14:30-14:55 末田清子(青山学院大学)
14:55-15:20 川崎誠司(東京学芸大学)
15:20-15:45 呉宣児 (前橋国際大学)     15:45-16:10 唐澤真弓(東京女子大学)     16:10-16:40 指定討論

指定討論者

16:10-16:25 山本登志哉
16:25-16:40 手塚千鶴子(慶應義塾大学国際センター)16:40-17:00 全体討論

司会

抱井尚子

参加費

無料

申し込み締め切り

2005年12月17日(土)当日まで受付

ただし定員(140名)になり次第締め切らせていただきます。(定員に達した場合は、学会ホームページにて、お知らせいたします)

  • 大会外企画
  • 多文化関係学会組織強化委員会・日本質的心理学会研究交流委員会共催