日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃
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日本質的心理学会 メールマガジン No.193(2020)

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ 学会より会員のみなさまへ
◆『質的心理学研究』編集委員会より(1)
◆『質的心理学研究』編集委員会より(2)
◆会務委員会より
■研究会情報
◆視覚文化理解の方法論研究会(MC研)第31回研究会のお知らせ
◆心の科学の基礎論研究会(No87)&エンボディードアプローチ研究会(No9)
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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆『質的心理学研究』編集委員会より(1)

20号発刊記念臨時特集企画「現場研究報告」投稿論文の募集について

この度『質的心理学研究』は発刊より20年を迎えることとなり、それを記念し
て、臨時特集を企画することを決定しました。臨時特集のねらいは、豊かな現場
(フィールド)研究を発掘し、これからの質的研究のさらなる発展に寄与するこ
とにあります。論文の募集期間は2021年6月1日~6月30日です。

「現場研究報告」投稿論文のよびかけ、および企画専用の「論文投稿規定」およ
び「チェックリスト」があります。詳細は「質的心理学研究>投稿について」の
ページをご確認ください。
http://www.jaqp.jp/submitJJQP.html

(『質的心理学研究』編集委員長 川島大輔)

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◆『質的心理学研究』編集委員会より(2)

現在、私が兼務しながら研究フィールドとしている施設(地域子育て支援拠点)
には、10月中旬頃から卒業論文の調査協力依頼の連絡がちらほらと来ており、も
うそんな時期なのだと感じています(この時期に卒論の調査と聞くと、遅いと感
じる方もいるかもしれませんが、学生のころ、ギリギリに提出していた自分にと
っては「そうなってしまうよね」という気持ちを抱いてしまいます)。
私の関わっている施設への調査依頼は、保育士へのインタビューや自由記述の
回答を求めるものがほとんどです。そのため、質問内容を確認してから引き受け
るかどうか判断しています。この時期になると、焦っているせいか説明不足に感
じられる依頼や質問も多く、保育士から質問に対する疑問や意見を投げかけられ
たり、過去に協力した同じような研究を一緒に思い出したりすることもあります。
「この質問ってどういう意図でしてるんだろうね?」や「前に協力した研究って
結局どうなったんだろう」などです。保育士から投げかけられた疑問や意見の中
には、第三者の調査であるものの、調査全般に対する抵抗感を持たれないかと緊
張してしまうものもあります。同時に、私自身の調査や、将来フィールドを去る
ときの立ち振る舞いによって、フィールド全体で調査協力への抵抗感が生じ、間
接的に他の人の研究を妨げてしまうリスクがあると強く意識させられます。調査
依頼を受け入れているフィールドや保育士を見られるからこそ、この時期になる
と改めて、調査の実施方法を振り返る機会にもなります。質的研究においては、
たとえ1回の質問であったとしても、研究協力者やフィールドとの関係性がとて
も大切だと意識されます。
現在、最新号(20号)の発行に向けた準備が進んでおります。第21号特集で
ある「質的研究法の拡張―機械、AI、インターネット」の締切は、2020年11月
23日。このメルマガが届くころにはギリギリになっているかもしれませんが、是
非ご投稿いただけますと幸いです。さらにその次の第22号特集は「ポスト2020
教育のゆくえ」(責任編集者:森直久・有元典文)です。一般論文も含め、皆さま
からのご投稿を心よりお待ちしております。

(『質的心理学研究』編集監事 田中元基)

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◆会務委員会より

2020/11/11現在の会員数及び会費納入率をお知らせ申し上げます。
会員数:1,206名

2020年度会費納入率:86.8%(未納者 159名)
2019年度会費納入率:89.7%(未納者 124名)

☆秋も深くなりつつある今日この頃ですね。いつも学会運営にご助力をいただき、
まことにありがとうございます。学会の経済基盤は、年に一度みなさまからいた
だく年会費により支えられています。まだお支払いでない場合は、どうかご対応
をよろしくお願い申し上げます。

(会務委員会 安田裕子)

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■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
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■研究会情報

◆視覚文化理解の方法論研究会(MC研)第31回研究会のお知らせ

文化理解の方法論研究会では、文化と他者との対話的共生をめぐる理論・実践に
ついて議論を行っております。
http://rcsp.main.jp/mc/index.html

【タイトル】続・「リアル」と「ヴァーチャル」の境界を超えて:直接経験と間接
経験の議論の先へ
【内容】本企画は日本質的心理学会第17回大会のシンポジウムを再現しつつ、
さらに議論を進めるものである。“The Necessity of Experience”においてReed
(1996)は我々の日常経験を「直接経験」と「間接経験」とに区別し、現代社会
を生きる我々は「経験」の多くの部分を「間接経験」へと移譲してしまったと批
判した。新型コロナウイルスの流行に伴って我々が直面している「新しい日常」
への移行は、ともすれば「間接経験」への傾倒に拍車をかけることになろう。だ
が、その渦中において「直接経験」と「間接経験」とのバランスを取り戻すため
の方途はないのだろうか。Reed(1996)の経験論を土台に考える。
【日時】2020年11月28日(土)14:00~17:00
【参加方法】研究会はzoomを使って行われ、参加費用は無料です。初参加の方
は「mcshinki[at mark]yahoo.co.jp」の[atmark]を@に変えて、ご連絡ください。
【登壇者①】横山 草介(東京都市大学)「直接経験と間接経験の概念上の区別
から出発する」
【登壇者②】山本 登志哉(発達支援研究所) 「私が見ているリンゴは<現実>
か?:リアルとヴァーチャルの重層的展開」
【登壇者③】渡辺 謙仁(北海道大学)「直接経験と間接経験の二分法に再考を
迫るN次創作」
【登壇者④】森 直久(札幌学院大学)「環境と媒介を区別して、経験の中にキ
ツネと霊を探そう」

(情報提供者 松熊亮 様)

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◆心の科学の基礎論研究会(No87)&エンボディードアプローチ研究会(No9)

合同研究会を以下の通り開催します。関心のある皆様奮ってご参加ください。

日時:2020年12月12日(土)午後1:30-5:30
★Zoom開催 下記のフォームから参加をご登録ください。12月11日17時まで
にご登録いただければ、Zoomの会場をメールでご案内します。
https://forms.gle/aK6Wmh4EfrCEi1eQ6

<プログラム>問い合せ先→ body_of_knowledge@yahoo.co.jp(田中彰吾)
・13:30-13:40「こころの科学とエピステモロジー奨励賞」授賞式
賞の詳細→ https://sites.google.com/site/epistemologymindscience/home
・13:40-15:30 講演1(受賞記念講演)「私小説の疑似客観性をめぐる転回に関
するネオ・サイバネティクス的研究」(中村肇 東京大学大学院・博士課程)
【要旨】科学的客観信仰に基づいた自然主義時代の文壇から私小説が生まれたと
いう逆説は、身体性(=生命情報)に基づく主観と客観の〈ねじれ〉を表わす。
このねじれの中で展開される我が国現代文学は、百年前との間でどのような異同
がみられるか。基礎情報学(FI:Fundamental Informatics)の観点から考察。
・15:40-17:30 講演2「行為に基づく知覚の説明とその哲学的洞察」(國領佳樹
立教大学・兼任講師)
【要旨】行為に基づく知覚の説明は知覚の哲学にどのような洞察をもたらすか。
知覚と行為に関する伝統的な見解を確認し、次に行為に基づく知覚の説明の中で
も、その中心的な主張(行為が知覚と構成的関係にあるという主張)の内実を検
討した上で、知覚の哲学における主要な議論のなかで、当該の主張の意義と問題
点を明らかにしたい。

・心の科学の基礎論研究会
https://sites.google.com/site/epistemologymindscience/kokoro
・エンボディードアプローチ研究会
http://embodiedapproachj.blogspot.com/p/blog-page.html

(情報提供者 渡辺恒夫 様)

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[クッピーより]

今月号のメルマガをお届けいたします。無事に大会も終了しましたが、みなさま
余韻をどのようにお楽しみでしょうか。(機械音痴のクッピーは、右往左往もしま
したが)在宅ながら学会に参加できるというのは、大変な進展ですね。幸いなこ
とに参加者も増加(激増)したようです。「これはきっともうやめられない!」と、
感じました。展開によっては、学会と会員の距離も近くなる気がしますね。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:香川七海・河合直樹・小澤伊久美・蒲生諒太
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2020年11月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望、または、アドレスの変更、配信の停止を希望さ
れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
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