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日本質的心理学会 メールマガジン No.184(2020)
▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ 学会より会員のみなさまへ
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆ 会務委員会より
◆ 研究交流委員会企画研究会のご案内
◎ 会員からの情報コーナー
■ 研究会情報
◆公開シンポジウム「EPAインドネシア人看護師・介護福祉士の日本体験:10
年のあゆみ」のご案内
◆文化理解の方法論研究会(MC研)第29回研究会のお知らせ
◆考える読書会企画:『しびれている身体で生きる』合評会のご案内
◆第18回人文死生学研究会のお知らせ
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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆『質的心理学研究』編集委員会より
全体的に暖冬の年。毎年雪がつもる我が大学も、今年は一回も雪がふらぬまま
に2月になりました。卒業論文、修士論文の提出がおわり、審査もおわったとい
うところが多いのではないでしょうか。
わが大学でも提出がおわり、あとは発表会をのこすのみとなりました。学生に
とっては、あと一息で終わりといったところです。わが所属では1日かけてポス
ター発表形式での公聴会をおこなっています。口頭発表の緊張感もよいけれど、
ポスター発表を通して、同じ苦労をともにした4回生にむけて、あるいは、将来
に備えて重ねて聞きにくる後輩たちに、ゆっくりと時間をかけて話しあえる時空
間もよいものだと思います。4回生にとっては自分がやってきたことの意義を再
発見、再確認する場となっているのでは、とも思います。
発表会といえば、聴衆から批判や厳しいコメントがくることを警戒し、戦々恐々
となっている学生の姿を何度もみることがあります。そのようなとき、いつもこ
う言っています。「コメントが来ることは喜ばしいこと。一番残念なのは、たとえ
賞賛されていても、議論にならないことだと思う」と。足りない点、不十分な箇
所を指摘されたら誰だってうれしいことではないし、落ち込んだり、感情的に反
発してしまうこともあるでしょう。でも、研究分野の発展をすすめていくのは、
対話を続けることだと思うのです。バフチンのモノローグをめぐる論考をひくま
でもなく、対話を拒絶したものはやがて死んだ言葉となってしまうのではないか
と思います。
さて、『質的心理学研究』編集委員会では、今年、雑誌をより魅力的な媒体とす
るべく、改革についての議論をスタートさせました。まだ、みなさんにお見せで
きる段階ではありませんが、例えば、会員が相互に掲載論文についてコメントし、
対話を深めていけるような場づくりをすることも、そのうちの一案としてあがっ
ています。実現にいたるにはまだクリアーしなければならない課題がたくさんあ
るでしょうが、『質的心理学研究』がよりよい議論の場として機能していけるよう
な場づくりが進むとよいなと思っています。
(『質的心理学研究』編集委員会・副編集委員長 松嶋秀明)
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◆会務委員会より
2020/2/6現在の会員数及び会費納入率をお知らせします。
会員数:1,160名
2019年度会費納入率:91.8%(未納者 95名)
2018年度会費納入率:89.3%(未納者 97名)
☆日頃からの学会運営へのご協力を、まことにありがとうございます。
立春もすぎ、春の足音が聞こえつつある頃でしょうか。桃の節句ももうすぐで
すね。みなさまのますますのご健康とご多幸を、お祈り申し上げます。
(会務委員会 安田裕子)
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◆研究交流委員会企画研究会のご案内
下記の通り,研究交流委員会企画研究会を行います。会員の皆様はもちろん,
発達やデザインにご興味をお持ちの方の幅広いご参加をお待ちしております。
テーマ:
「生物学の知見は心理学にどのように受容されたのか?:発生現象をめぐって」
趣旨:
学習や発達は,質的心理学の主要なテーマの1 つである。これらのテーマは,こ
れまで様々な概念とともに議論されてきた。なかでも,これらのテーマは時間変
化を伴うことから,発生現象を扱う生物学に由来する概念が豊富である。こうし
た,生物学から心理学への概念受容は,近代心理学の黎明期に生じたと考えらえ
るが,その経緯が必ずしも明らかでないこと,さらにそもそもが分野をまたいだ
受容であることもあり,ある概念が何を指すのかが,必ずしも研究者の間で統一
されていないと考えらえる。以上をふまえて本企画は,学習や発達といった,時
間変化を含む現象を議論する土台の整理を目的として,生物学から心理学への概
念受容の経緯を,とくに発生現象に焦点をあてて議論したい。
登壇者:
溝口元氏(立正大学),高砂美樹氏(東京国際大学)
司会と趣旨説明:
関博紀(東京都市大学)
日時(時間は予定):
2020 年3 月28 日(土)15:00~18:15
会場:
武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパス
(会場セキュリティの都合上,詳細はお申し込みいただいた方にご案内します)
申し込み方法:
要事前申し込み
(会場セキュリティの都合上,事前申し込みとさせていただきます)
申込先:
下記のアドレスにご連絡ください。
jaqp.bio.psycho@gmail.com
(担当:関)
参加費:
会員:無料,非会員:1,000 円
(研究交流委員会 関 博紀)
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■□■□会員からの情報コーナー
・以下の情報は会員の皆さまから寄せられたものをそのまま掲載しています。
・必ずしも日本質的心理学会と関連するものではありません。
・情報提供については以下のサイトをご覧ください。毎月15日〆切です。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
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■研究会情報
◆公開シンポジウム「EPAインドネシア人看護師・介護福祉士の日本体験:10年
のあゆみ」のご案内
EPAによる看護師・介護福祉士候補者の第1陣が来日して10年余が経過し、
永住権を取得した人も出てきました。本シンポジウムは、日本で就労を続け
るときに出会った困難などについて当事者から語ってもらうとともに、研究
者からも外国人医療労働者をめぐる諸問題について語っていただきます。E
PAに関心を持つ方々と、来日する外国人労働者と受け入れ側の双方にとっ
て、よい環境を整えるための条件や政策課題を語り合えることを期待してお
ります。
お申込み:以下のURLからお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/1TDYfhNJBvTAXFH_1DoyQuhyY4KaIe3h8qqCrJ7Wx1fE/edit
問い合わせ先: 浅井亜紀子 epasymposium@gmail.com
日時:2020年 2月24日(月)10:00~17:00 参加費:無料
場所:桜美林大学新宿キャンパス J301教室(JR新大久保駅より8分)
https://www.obirin.ac.jp/access/shinjuku/
プログラム
第Ⅰ部: 当事者にとってのEPA10年 10:00~12:00
テレシア・マリア・トジ・ピオ (1陣看護師)
イェルビス・エメリア・エレンス (1陣看護師)
ジョコ・マリスタム (1陣介護福祉士)
第II部 EPA研究:3つのアプローチ 13:30~17:00
文化心理学の立場から 浅井亜紀子(桜美林大学)
保健医療社会学の立場から 平野裕子(長崎大学)
国際関係・政策の立場から 阿部温子(桜美林大学)
指定討論者 奥島美夏(天理大学)
久保田真弓 (関西大学)
(情報提供者 浅井亜紀子 様)
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◆文化理解の方法論研究会(MC研)第29回研究会のお知らせ
文化理解の方法論研究会では、文化について関心を持つ有志が集まり、文化と
(文化的)他者との対話的共生をめぐる理論・実践について議論を行っており
ます。研究者に限らず、広く皆様のご参加をお待ちしております。
(研究会HP:http://rcsp.main.jp/mc/index.html)
【日時】2020月3月14日(土)14:00~18:00(終了後に懇親会を予定)
【会場】発達支援研究所 B1F 地図:https://goo.gl/maps/XdKQ3N8SSdz
【参加方法】初めて参加を希望される際には、事前に松熊亮(研究会幹事:
mcshinki[at mark]yahoo.co.jp [at mark]部分を@に変えて送信ください)
までご連絡ください。(*参加費用は無料です)
【発表1(14:00~)】異文化理解を促す対話的交流実践―日本・中国の大学間
における交流授業の開発と今後の方向性-
発表者:榊原知美 (東京学芸大学)
内容:本発表では,これまで榊原と片成男(中国政法大学)が共同で行ってき
た,日中の大学生の異文化理解を促す対話的交流授業の成果を紹介する。今後
の方向性として,現職の保育者や教師の異文化理解を促す交流実践の開発の可
能性や課題についても考えたい。
【発表2(16:00~)】ブルーナーとナラティヴ文化心理学の構想―『ブルーナ
ーの方法』を手掛かりに―
発表者:横山草介 (東京都市大学)
内容:ブルーナーが主著において構想した「文化心理学」とはどんなものだっ
たのだろうか。本発表では、発表者が『ブルーナーの方法』にて展開した議論
を手掛かりに、彼の構想を具体的な研究に落とし込んでいく道筋を探る。
(情報提供者 松熊亮 様)
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◆考える読書会企画:『しびれている身体で生きる』合評会のご案内
拙著『しびれている身体で生きる』は、回復期リハビリテーション病院
で2年間フィールドワークを行い、脳卒中後のしびれの経験を現象学的に
記述した研究をまとめたものです。しびれている身体の傍らに居続けたこ
とにより、掬い上げることができた当事者の言葉や動きが沢山ありました。
また、これまでわかるようでわからなかったしびれの輪郭が、拙著の中で
浮かび上がってきました。
合評会では3名の評者の方からコメントを頂きます。哲学からは2名。お一
人は、現象学・リハビリテーションの科学哲学の東洋大学教授の稲垣諭氏。
お二人目は、メルロ=ポンティの専門家で身体論やフェミニスト現象学の
日本大学准教授の中澤瞳氏。最後は、がん看護に取り組まれている長野保
健医療大学准教授の水嵜知子氏です。3名からのコメントを受け、フロア
全体で議論していきたいと思っています。ぜひご参加ください。
日時:2020年3月22日 日曜日 13:30-17:00(受付13時~)
場所:首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス(秋葉原駅徒歩1分)
著書:『しびれている身体で生きる』(日本看護協会出版会、2019年)
評者:稲垣諭氏(哲学:東洋大学教授)
中澤瞳氏(哲学:日本大学准教授)
水嵜知子氏(看護学:長野保健医療大学准教授)
企画運営:考える読書会世話人・細野知子、日本看護協会出版会
*参加申し込み、詳細な情報はこちらのHPよりhttp://jnapcdc.com/LA/shibire/
*問い合わせ先:細野知子(考える読書会世話人・日本赤十字看護大学)
mp.pansee.cercle@gmail.com
(情報提供者 坂井志織 様)
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◆第18回人文死生学研究会のお知らせ
●日時:2020年3月28日(土) 午後1時半~5時半
●場所:立命館大学大阪いばらき(OIC)キャンパス B棟4階 B412研究会室
キャンパスへのアクセス:http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/oic/
アクセスマップ、フロアガイド:http://www.ritsumei.ac.jp/campusmap/#oic
●演者
1.やまだようこ(京都大学名誉教授・立命館大学OIC総合研究機構
上席研究員/生涯発達心理学)「この世とあの世のイメージ-多文化研究-」(仮題)
2.和田信(大阪国際がんセンター・心療・緩和科部長/精神医学)
「がんを患う人の精神的支援に携わって -死生観と実践」(仮題)
●主催:人文死生学研究会
●共催:日本発達心理学会ナラティヴと質的研究分科会
●申込:参加無料、事前登録不要。どなたでも参加できます。
●詳細:最新情報は、以下の研究会ウェブサイトで随時を掲載いたします。
http://bit.ly/2rltv7j
●問合せ:psychotw[at]env.sci.toho-u.ac.jp(渡辺恒夫)
urata.yu[at]gmail.com(浦田 悠)([at]を@に)
(情報提供者 浦田悠 様)
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[クッピーより]
少し前に、インターネットの発達に関するアメリカのテレビ番組を見ました。
街で、「やあ、ちょっと、お茶しない?」と、知らない人に声をかけられたら、
とても薄気味悪い。でも、TwitterのようなSNSで知らない人に声をかけられて
もそれほどの気持ちにはならない。これが時代の変化です――という趣旨の解
説がなされていて、とても納得してしまいました。もしかしたら、私より、ず
っと年上の人の場合、感覚は逆なのかもしれません。
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
担当:香川七海・宮本匠・蒲生諒太・木下寛子
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2020年2月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望、または、アドレスの変更、配信の停止を希望さ
れる場合は、お手数ですが学会事務局までご連絡ください。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
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