日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃1┃6┃
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
日本質的心理学会 メールマガジン No.140======================2016/6/20
暑くなってきました。大会に向け、研究にも熱が入っている時期でしょうか?
▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ 学会より会員のみなさまへ
◆質的心理学会第13回大会実行委員長より
◆研究交流員会より
◆『質的心理学研究』編集委員会より
◆会務委員会より
◆学会賞選考委員会より
■□■□会員からの情報コーナー
■ 研究会情報
◆臨床実践の現象学会 第2回大会開催のお知らせ
◆ワークショップ「人間科学と現象学―他者の経験にアプローチする」のご案
内
◆TEA研究会のお知らせ
◆セミナー「文化心理学の新展開」のお知らせ
◆第2回日本混合研究法学会学術大会のお知らせ
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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆質的心理学会第13回大会実行委員長より
質的心理学会第13回大会実行委員長の上田敏丈です。
6月30日まで、大会参加の事前申込みと発表・企画シンポジウムの申込みを受け
付けております。現在、一部のネット環境によっては、フォームがきちんと機能
していない現象がみられます。その際にはお手数ですが、申込みをメールにて対
応しております。ご面倒をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。
ワークショップについては、質的データ分析手法SCAT入門のみ定員が設定
されております。それ以外のワークショップについては教室を配置するための参
考として入力してもらうようになっております。当日の移動や参加も可能です。
現在、実行委員会が精力的に準備に取り組んでおります。名古屋にてお待ちし
ておりますので、ふるってご参加下さい。
宜しくお願いします。
(第13回大会実行委員長 上田敏丈)
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◆研究交流員会より:質的研究法セミナーのお知らせ
●『現象学的研究入門――分析と記述』
研究交流委員会は会員の研究法習得ニーズに答えるべく、毎年『質的心理学研
究法セミナー』を開催しています。今回は、現象学的研究のアドバンス編―分析
と記述についてです。ふるってご参加ください。
【概要】現象学的研究は、哲学の理解の難しさ、研究方法が明示されていないこ
と、多様なスタイルで研究が報告されている等々によって、取り組むことが難し
い思われることが多いようです。しかし、現象学の“考え方”と研究を進める
“筋道”が分かると、具体的な方法、特に分析の視点が見えるようになります。
本セミナーでは、これを実体験しつつ検討して、現象学的研究の醍醐味と分析
の楽しさを味わって頂きます。
【日時】2016年9月23日(金)第13回大会前日 10:30~16:30
【場所】未定(名古屋市立大学内の教室を予定)
【講師】西村ユミ(首都大学東京大学院人間健康科学研究科 教授)
【参加費】日本質的心理学会会員は2,000円、非会員は4,000円
【申し込み時の記載内容】(1)氏名と所属(無所属でも可)、(2)連絡先、(3)研
究主題と研究領域、(4)現象学的研究との関わり、(5)応募理由(400字以内)、
(6)会員/非会員の別
【申込期間】2016年7月1日~2016年8月23日
※定員は20名です。
※開始日以前の申し込みは受け付けません。
※定員を超過する申し込みがあった場合、申込期限より早期に申し込みを打ち切
りとさせていただきます。
※詳しい情報はhttp://www.jaqp.jp/sg_public/seminar_20160923/をご覧くださ
い。
(研究交流委員会 東村知子)
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◆『質的心理学研究』編集委員会より
3度目のメルマガ登場です。何を書こうかと考えると、やはり思い浮かぶの
が、査読のありかたですね。質的心理学会が立ち上がったころ、具体的な研究成
果を世の中へ示していく重要なメディアである『質的心理学研究』にも、従来の
量的で実験的な研究へ対抗する新たな独創的なジャンルを創造せんとする深く、
厚い熱のようなものがみなぎっていたと思います。だからこそ、投稿されてくる
論文に対しても、どこか「同人誌」的な思いと姿勢が保たれながら、「査読」は
行われてきたのです。もちろん「査読」に変わりはないのですが、私も、投稿さ
れてきた独創的で挑戦的な論文を読み、粗削りながらも、その内容に「驚き」
「わくわく」しながら、できるだけ掲載にいたるまで、少しでも完成度をあげら
れるよう、サポートするというような作業をしていたように思います。
しかしながら、学会が創設され10年がすぎ、質的心理学研究というジャンル
が、以前に比べ、はるかに多くの若い研究者たちに認知されるようになっている
現在、こうした「同人誌」的査読の姿勢や実際を維持することが、かなり難しく
なってきているようです。
その理由はいろいろと考えられるでしょう。一つは、投稿する側の姿勢や思い
という次元です。業績づくりのために、とりあえず質的なデータを集め、質的研
究方法のどれかを選び、テキストどおりやマニュアルどおりに質的データを分析
して、ある知見に至るという論文が最近多く投稿されているように感じます。そ
れのどこが悪いのだという声が聞こえてきそうですが、私は、こうした論文を査
読しようとするとき、ほとんど何の「驚き」もなく読めてしまうことに、少しが
っかりするのです。こうした知見であれば、別に質的データや質的研究方法、つ
まり質的研究という実践を経なくても、ほかの調べ方でも同じことが言えるので
はないかという思いが私から「驚き」を奪っていくわけです。業績づくりは必要
ですし、研究者である以上、質的研究もできるのだという力を示しておくことも
重要だと思います。でも質的であることの「必然性」や「創造性」のかけらも感
じないような投稿論文から「驚き」や「わくわく感」を奪われてしまうとき、や
はり私は「同人誌」的な査読の姿勢を保つことにしんどさを感じてしまうのです。
もちろん、現在の査読のあり方はいろいろと問題があり、査読システムは、
「よりよい形」を求めて改善していく必要はあると思いますし、編集委員会でも
そうした議論が重ねられています。だからこそ、あらためて言いたいです。質的
研究の「あたりまえ」を今一度疑ってみよう。そして、自分にしかできない挑戦
的で独創的な質的研究の実践を模索し、その成果をぜひ『質的心理学研究』に投
稿し、「査読」に今一度「驚き」を満たしてほしいと。
(『質的心理学研究』編集委員会副委員長 好井裕明)
【研究交流委員会よりお詫び】
メールマガジン5月号(No.139)の編集委員会からの投稿の署名が川崎隆先生と
なっていましたが、編集委員会副委員長 森直久先生の誤りでした。お詫び申し
あげます。
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◆会務委員会より
2015/6/7現在の会員数及び会費納入率は以下のとおりです。
会員数:1,128名
2016年度会費納入率:70.0%(未納者338名)
2015年度会費納入率:85.5%(未納者163名)
☆梅雨の季節となりましたね。会費の速やかな納入にご協力くださり、どうもあ
りがとうございます。
まだの方、どうぞよろしくお願いいたします。
(会務委員会 安田裕子)
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◆学会賞選考委員会より:国際フロンティア奨励賞の募集(3/1~6/30)
締め切りが近づいてまいりました。
みなさまからのご応募をお待ちしております!
※賞の詳細および応募申請書式 http://www.jaqp.jp/gakkaisho/syourei16/
●概要
本賞は、海外に向けてオリジナルな研究を発信し、海外の研究者との共同研究
を推進する質的研究者の育成のため、若手研究者の国際的な研究活動を奨励する
ことを目的としています。毎年度2人以内に奨励賞を授与します。副賞は1人10万
円です。本賞は、質的心理学研究フロンティア基金で運営されます。
●応募資格
2016年4月1日時点で39歳以下の日本質的心理学会員で、質的心理学もしくは質
的研究に関する内容について、国際学会誌に論文を掲載する方(筆頭者)、ある
いは国際学会や国際会議において発表を行う方(責任発表者)。
●応募要項
3/1~6/30の間に、応募申請書を日本質的心理学会事務局に書留郵送でご提出
ください。応募申請書には、次の書類をつけてください。国際誌論文掲載の場合
には、1)掲載論文のコピーと2)掲載ページか受理書のコピー。国際学会発表の場
合は、1)大会の案内状かホームページのコピー、2)学会発表誌の掲載ページか発
表受理書のコピー。
(学会賞選考委員長 伊藤哲司)
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■□■□会員からの情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>
【注意!】以下の情報は原則として会員の皆さまから投稿された情報をそのま
ま掲載しております。したがって、掲載された研究会は必ずしも日
本質的心理学会と関連するものではありません。内容・条件等を各
自にてご判断の上、ご参加ください。
【注意!】情報提供は、以下のサイトを必ずご参照いただき、こちらから連絡が
とれるアドレスをご記入のうえお送りください(字数について制限が
あります)。 http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。また、掲載情
報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
【注意!】研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載されて
いることがありますので、出席される方は、開催直前にHPで確認され
ることをお薦めします。
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることがあ
ります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供しますので、
ホームページの定期チェックをお願いします。
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■ 研究会情報
◆臨床実践の現象学会 第2回大会開催のお知らせ
臨床実践の現象学会では、“事象そのものへ”立ち返ることをモットーとした現
象学的研究を、多学問領域および多実践領域の皆様とともに吟味し、本研究領域
の学問としての成熟を目指しています。昨年の第1回大会では、多くの方にご参
加頂き、新しい形の学術大会を創っていく第一歩を踏み出しました。第2回大会
では、様々な分野における現象学的研究の演題発表6題と、特別企画として3時
間のラウンドテーブルディスカッションを展開いたします。皆様のご参加をお待
ちしております。
日時:2016年8月6日(土)9:00-17:50
場所:大阪大学豊中キャンパス 大阪大学会館
大会長:村上靖彦(大阪大学教授)
大会テーマ:現象学ってなんやねん
【特別企画】大RTD(ラウンドテーブルディスカッション)
テーマ:「語る」「聴く」を問い直す~ナラティブと現象学~
登壇者:森岡正芳(立命館大学)
大久保功子(東京医科歯科大学)
坂井志織(首都大学東京)
【演題6題】
■ 事前申込:詳細はHP
http://clinicalphenomenol.wix.com/conference2016#!blank-4/n8goq
■ 参加費:一律1000円(お支払いは当日、会場受付にて)
■ お問い合わせ先:clinical.phenomenology@gmail.com
(情報提供者 坂井志織 様)
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◆ワークショップ「人間科学と現象学―他者の経験にアプローチする」のご案内
質的方法にもとづく人間科学は、たとえば患者の苦しみや生徒の学びのように、
人々の生きられる経験を理解しようとしてきました。このワークショップでは、
経験の記述やナラティヴに含まれるパースペクティヴの問題に焦点を当て、人間
科学と現象学の関係を問い直します。哲学、心理、教育、ソーシャルワークの関
連領域から話題提供を予定しています。皆さまふるってご参加ください。
【日時】2016年7月30日(土),14:00~17:30
【場所】明治大学駿河台キャンパス,研究棟2階・第8会議室
【プログラム】 http://www.geocities.jp/body_of_knowledge/workshop160730.pdf
話題提供1:マーク・アップルバウム(セイブルック大学)「現象学的心理学研
究における志向性とナラティヴ性」
話題提供2:植田嘉好子(川崎医療福祉大学)「対人支援研究における現象学的
理解の意義と過程」
~ディスカッション1~
話題提供3:スージー・フェラレロ(サンフランシスコ大学)「倫理的なものと
しての自己性の構成―現象学的な見方」
話題提供4:能智正博(東京大学)「スナップショットを通じての他者経験への
アプローチ―重度言語障害者の自己語りを探求する」
~ディスカッション2~
【参加費】無料 (事前申込不要。どなたでも参加できます)
【使用言語】英語,日本語
【企画】田中彰吾(東海大学),植田嘉好子(川崎医療福祉大学)
(情報提供者 植田嘉好子 様)
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◆TEA研究会のお知らせ
■日時:2016年7月3日(日) 13:00-18:00 (受付:12:30-13:00)
■場所:マツダR&Dセンター横浜(MRY) 1F AVホール
http://www.mazda.com/jp/about/access/rd_yokohama.html
(JR京浜東北線・新子安駅より徒歩15分)
■参加費:300円
■タイムスケジュール
13:00-13:05 開催の挨拶
13:05-13:15 マツダR&Dセンター横浜のご紹介
13:15-14:15 サトウ先生によるTEA講義
14:15-17:45 発表(5名)
17:45-18:00 総評(サトウ先生、安田先生)
懇親会もあります。
個別発表のタイトルや懇親会については、下記サイトから研究会のページをご参
照ください。
https://sites.google.com/site/kokorotem/
(情報提供者 サトウタツヤ 様)
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◆セミナー「文化心理学の新展開」のお知らせ
総合心理学部開設記念セミナー 文化心理学の新展開
デンマーク・オールボー大学ヴァルシナー教授を迎えて
■日時:2016年7月22日(金) 17:30-20:00
■場所:立命館大学OIC B棟3階375 コロキウム
http://www.ritsumei.ac.jp/rs/r2020/campus/oic/access/map.html/
(JR茨木駅より徒歩5分/阪急南茨木駅から徒歩10分)
http://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=231792&f=.pdf
■主なタイムスケジュール
17:35-18:10 講演「文化心理学とTEA(複線径路・等至性アプローチ)」
ヴァルシナー教授(日本語通訳的な解説 サトウタツヤ)
Jaan Valsiner, Niels Bohr Professor of Cultural Psychology, Aalborg
University
18:15-19:15 ミニシンポジウム(English Only)
「Integrating cultural psychology with the rich traditions of psychodynamic
perspectives」
話題提供 Sergio Salvatore, University of Salento サレント大学教授
指定討論 Jensine Ingerslev Nedergaard (Aalborg University, Aalborg)
19:15-19:45 総評:新しい時代のナラティブ心理学と文化心理学の意義(日
本語のみ)
齋藤清二・森岡正芳・サトウタツヤ
(いずれも立命館大学総合心理学部)
■司会・安田裕子(立命館大学総合心理学部)
■参加費:100円(資料代)
(情報提供者(問い合わせ) サトウタツヤ 様 satotster@gmail.com)
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◆第2回日本混合研究法学会学術大会のお知らせ
大会テーマ「混合研究法への誘い-多様性からの創発」
【開催日程】 2016年8月27日(土)-28日(日)
【場所】 東邦大学看護学部
住所:〒143-0015 東京都大田区大森西4-16-20
http://www.jsmmr.org/
【企画概要】
◆「混合型研究論文査読セミナー」
講師:マイク・D・フェターズ(ミシガン大学家庭医療学講座教授)
◆基調講演:抱井尚子(青山学院大学国際政治経済学部教授)
「日本における混合研究法コミュニティの創生と未来」
◆MMRオープンフォーラム
マイク・D・フェターズ、亀井智子*1、八田太一*2、抱井尚子
◆口頭発表セッション、ポスターセッション
◆招待講演 講演者:斎藤清二(立命館大学総合心理学部教授)
「EBMとNBMの統合的理解─実践と研究」
◆シンポジウム
【参加申し込み】
・学会ホームページ(http://www.jsmmr.org/)の「申し込みフォーム」から登
録をお願い致します。
【演題募集】
※演題募集は締め切りました(演題募集締切日:2016年5月29日)。
【事務局連絡先】
Email:jsmmr.adm [at] gmail.com ※ [at] を @ に置き換えて下さい。
(情報提供者 香曽我部琢 様)
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[クッピーより]
雨が多いこの季節、毎年テンションの上がる傘をさして楽しんでいます。とこ
ろが今年は冬場に傘が壊れて以降よい傘に巡り会えずにいます。みなさんは、ど
んな傘をさしていますか?ところで、傘って技術が進歩しても基本型はあまり進
化しないですね。50年後も同じような傘をさしていたら、それはそれでいいなあ
と思います。
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第140号担当:青木美和子・荒川歩・一柳智紀
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2016年6月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望は以下のWebページからお願いします。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
●メールマガジンに掲載する研究会等の情報やアイディアを募集しております。
情報提供・投稿は、各号15日までにお願いします。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
(メールソフトによっては、改行されていることがあります)
●アドレスの変更、配信の停止を希望される場合は、お手数ですが学会事務局
までご連絡ください。
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