日┃本┃質┃的┃心┃理┃学┃会┃メ┃ル┃マ┃ガ┃2┃0┃1┃4┃
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編集:日本質的心理学会研究交流委員会

日本質的心理学会 メールマガジン No.117======================2014/7/20

いよいよ本格的な夏に突入です。これから試験や成績評価で忙しくなる大学
の方も多いかと思います。

▽▼ 目次 ▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎ 学会より会員のみなさまへ

◆日本質的心理学会 第11回大会準備委員会より

◆研究交流委員会より: M-GTAセミナー第2弾のお知らせ

◆『質的心理学研究』編集委員会より

◆会務委員会より

■□■□会員からの情報コーナー

■ 研究会情報

◆国際セミナー:「いたみ」「かなしみ」「他者」の現場~フィールドワークを
問う~」のお知らせ

◆医療の質・安全学会「在宅・地域医療とデザイン(2014/09/06)」ご案内

◆福岡TEA研究会のお知らせ

◆第11回とうふ研のご案内

■ 会員著書紹介

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◎ 学会より会員のみなさまへ
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◆日本質的心理学会 第11回大会準備委員会より

6月21日(土)に大会プレ企画を実施しました。すでにご案内のように、松山
大学人文学部創立40周年記念事業として、松山大学とも協賛していただき、一
般市民にも公開しました。ちょっとしたハプニングもありましたが、第一部で
は能智正博先生から、ナラティヴを研究することの意義についてわかりやすく
解説いただき、サトウタツヤ先生からは、複線経路・等至性モデル(TEM)の
視点から、質的研究全体の鳥瞰図を描く壮大な試みの一端をうかがいました。
第二部では、「四国遍路とナラティヴ」というご当地テーマをめぐって、やま
だようこ先生が世界の巡礼にまで視野を広げて四国遍路を位置づけ、松山大学
で長年遍路授業を行ってきた国崎敬一先生が、学生たちの実際の遍路体験と提
出レポートを紹介しながら、遍路体験の解釈を行いました。フロアは一般市民
を中心に50名程度の参加にとどまりましたが、心理学や社会学の遍路研究者や
大学院生などが東京や関西から参加するなど、熱心に傾聴する姿が目立ちまし
た。当日登壇された先生方にはあらためて感謝いたします。また、開催した場
所が秋の大会で使用する建物だったために、事前の下見も兼ねることができ、
終了後の実行委員会との交流会を通して、実施体制のさらなる具体化も図るこ
とができました。

10月18~19日の本大会に向けて、会員のみなさまの個人ポスター発表とシン
ポジウム企画の申し込み締め切りを再度アナウンスします。発表申込み・振込
締切は、どちらも8月15日(金)18時です。締め切りまで後1ヶ月程度しかあり
ません。今大会を活性化するために、ぜひ多くの会員に発表ならびに企画を申
し込んでいただきたいと思います。同時に講習会参加登録も行っています。こ
ちらは定員に達ししだい締め切ります。ちなみに、大会の予約参加の申し込み
と振り込み締め切りは、9月19日(金)です。詳しくは、大会実行委員会ホーム
ページ、http://jaqp2014.wix.com/jaqp2014 をご覧ください。新しい情報も
このホームページにアップしていく予定です。

現在のところ学会大会2日間で以下の企画を計画中です。(タイトルはすべて
仮題)一般参加も大歓迎です。

(1)講演会(18~19日)
18日 江口重幸氏「正岡子規と病いの語り」
19日 麻生武氏(奈良女子大)「タイトル未定」
(2)シンポジウム(18~19日)
1.フィールドワークとライフストーリー
桜井厚氏+岸衛氏
2.障がい支援テクノロジー
苅田知則氏(愛媛大学)
3.日本保育学会との公開共同シンポジウム
4.質的研究における映像の可能性
5.対話と葛藤としての研究倫理
(3)ワークショップ
社会調査における調査倫理と当事者
(4)講習会(18日午前)
1.動画を用いた質的研究
好井裕明氏(日本大学)
2.看護行為の現象学
西村ユミ氏(首都大学東京)

(第11回大会準備委員長 山田富秋)

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◆研究交流委員会より: M-GTAセミナー第2弾のお知らせ

●M-GTAセミナー第2弾開催決定! 『M-GTAの展開‐分析・概念化・理論化』

研究交流委員会は会員の研究法習得ニーズに答えるべく、『質的心理学研究
法セミナー』を開催しています。まず、昨年の第6回『M-GTAの初歩―選択・テ
ーマ設定・焦点化の基準』の第2弾のセミナーを開催します。今回は、M-GTAの
基礎を理解されている方向けです。ふるってご参加ください。
【概要】M-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)が、自分のや
りたい研究に適していることは確認できたし、「分析テーマ」や「分析焦点[者]」
の設定も理解したが、「分析ワークシート」を使った概念化がうまくできない
……概念が山ほどできてしまった……概念や理論全体に「うごき」がないと指
摘されたが、どういう意味なのだろう……? M-GTAによる分析を展開する上で
直面するこうした問題について、講師と参加者で一緒に検討していきます。
【日時】2014年10月20日(月)第11回大会翌日 10:00~16:00
【場所】松山大学 文京キャンパス 8号館7階872教室
【講師】山崎浩司(信州大学医学部准教授)
【参加費】日本質的心理学会会員は2,000円、非会員は4,000円。
【申込時の記載内容】(1)氏名と所属(無所属でも可)、(2)連絡先、(3)研究主
題と研究領域、(4)M-GTA研究との関わり、(5)応募理由(400字以内)、(6)会員/
非会員の別 【申込期限】2014年9月23日(火) ※定員(20名)
※定員超過時は、第6回質的心理学研究法セミナーに参加された方を優先としま
す。それ以外の方は、講師の先生と相談の上、選抜します。定員を大幅に超過
する申込みがあった場合、申込期限より早期に申込打ち切りとさせて頂く場合
があります。
※詳しい情報はhttp://www.jaqp.jp/sg_public/kenkyuukai_20141020a/をご覧
ください。

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◆『質的心理学研究』編集委員会より

現在7月。編集委員会の狭間の時期です。次回は10月の大会時に行なわれま
す。そこに向けて、特集と一般論文の査読、書評特集の依頼と、編集作業は
おおむね順調に進んでおります。編集委員会では今年度、より円滑でより適
正な編集作業が実現されるよう、ポータルの導入による情報共有、査読体制
の改善などを行なっております。会員の皆様は、ますますの論文投稿により、
本学会を盛り立てて頂きたくお願いいたします。
業務連絡のようなものだけではなんですので、ちょっと個人的な思い出話
を。特集論文の担当編集委員を、との依頼を受け、平成23年度から編集委員
になりました。任期の3年は瞬く間に過ぎ、本年度からの任期延長とともに副
編集委員長となりました。考えれば奇妙なもので、編集委員になる前、私は
会員ではなかったのです。それどころか、本学会とは距離を置こうと思って
きた。本学会の設立によって、研究の形式的側面は整備されてくるだろうが、
反面内容的には衰退するのではないかとの懸念があったこと、学会名が新た
なニッチの開拓と確保を思わせること、この二点により、学会の設立に反対
さえしていたのであります。設立メンバーの某先生をつかまえて(和やかに呑
んでいただけですけどね)、「既存の体制内で戦わなければ意味がない」とか
「安住の地を作ろうっていうんじゃないでしょうね」とか「心理学を変えよ
うとしているなら、学会名は『新日本心理学会』でしょう」とか、そんな風
に考えていた時期がオレにもありました…。それがこうして、投稿論文を査
読し、学会誌の編集をしているとは。
実のところ、その思いは今も基本的に変わっていません。ただ、外側から
批判するのではなく、内側からエールを送ることも、日本の心理学研究を発
展させる一助になるかも知れないと思い、編集委員としてここにいさせても
らっている訳であります。心理学をプロレスメタファーでとらえる私として
は、心理学は最強でないといけません。ショーマンシップに走り、形骸化し
た論文を生産するようになってはいけない。自分の今の役割は「山本小鉄」
になることではないかと心得ております。何を言っているのかさっぱりわか
らなくなってきたところで、本稿を終えましょう。詳しい話はまたの機会に。
どうか会員の皆様、本当の意味で心理学を発展させていこうではありません
か。「私は心理学じゃないし」という声も聞こえてきそうです。いえ、「個」
を扱う限り、それは「心理学」なのです。プロレスが総合格闘技であるのと
同じです。ああ、さらにわからなくなった…。

(『質的心理学研究』副編集委員長 森直久)

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◆会務委員会より

2014/7/11現在の会員数及び会費納入率をお知らせします。

会員数:1058名

2014年度会費納入率:76.2%(未納者251名)
2013年度会費納入率:87.5%(未納者132名)

(会務委員長 サトウタツヤ)

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■□■□会員からの情報コーナー<情報提供は、15日までにお願いします>

【注意!】以下の情報は原則として会員の皆さまから投稿された情報をそのま
ま掲載しております。したがって、掲載された研究会は必ずしも日
本質的心理学会と関連するものではありません。内容・条件等を各
自にてご判断の上、ご参加ください。
【注意!】情報提供は、こちらから連絡がとれるアドレスをご記入ください。
記事に関して、ご確認させていただく場合があります。
また、掲載情報は、簡潔に編集させていただくことがあります。
研究会などの情報は、直前の変更が、学会ホームページに掲載
されていることがありますので、出席される方は、開催直前に
HPで確認されることをお薦めします。
【情報!】メールマガジンの情報コーナーは、月刊のため情報が遅れることが
あります。そこで、できる限りホームページでも情報を提供します
ので、ホームページの定期チェックをお願いします。

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■ 研究会情報    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆国際セミナー:「いたみ」「かなしみ」「他者」の現場~フィールドワークを
問う~」のお知らせ

■日時:2014年9月8日(月) 午後1時30分から午後5時
■場所:大阪大学豊中キャンパス
全学教育総合棟I―2階ステューデント・コモンズ・セミナー室 1
■企画趣旨:新たなフィールドワーク、他者との関係性、他者の
客観的理解、共感的理解について、学際的比較を行う。
■タイムテーブル
・話題提供 1:医療社会学の立場から:Winston Tseng
(カリフォルニア大学)
・話題提供 2:文化人類学の立場から:島薗洋介(大阪大学)
・話題提供 3: 地域保健学の立場から:安梅勅江(筑波大学)
・話題提供 4:生涯発達心理学の立場から:やまだようこ
(立命館大学)
・総合討論:指定討論:星野和実(大阪大学)
■主催:大阪大学グローバルコラボレーションセンター
共催:日本発達心理学会ナラティヴと質的研究分科会
■お問い合わせ:info[at]glocol.osaka-u.ac.jp([at]を@に)
■詳細:http://www.ritsumei.ac.jp/~yyr12085/yyamada/yspecial.htm
※使用言語:日本語(英語の発表には通訳がつきます。)
※参加:無料。予約不要。
※この国際セミナーは、一般財団法人ヘルス・ サイエンス・センターの
研究助成を受けて行われます(研究代表者:星野和実)。

(情報提供者 浦田悠 様)

◆医療の質・安全学会「在宅・地域医療とデザイン(2014/09/06)」ご案内

医療の質・安全学会「学際的医療研究のための入門講座」は、非医療系研究者と
医療関係者が協働して現場に役立つ研究を進めていくための、勉強会&ワークシ
ョップです。

本年度は、これまでにも取り上げてきた在宅医療・地域医療について、あらため
て「デザイン」の視点から考えます。医療の現場で、医療者や患者・家族を支え
たり、関係者をつなぐためのデザインが、実際どのようにして行われているのか、
またそれが医療の質や安全にどのように貢献しているのかを、コミュニティデザ
イン、ITデザイン、プロダクトデザインの実例から学びます。さらにワークショ
ップでは、「デザイン」の視点・思考・方法を取り入れた、新しい医療のかたち、
その学際的医療研究の可能性について議論します。

詳細はこちらにありますので、ぜひご覧ください。
http://qsh.jp/140907colab.html

(一社)医療の質・安全学会
第8回 学際的医療研究のための入門講座(ワークショップ)
「在宅・地域医療とデザイン」

主 催:医療の質・安全学会 学際共同研究推進委員会
協 力:(株)日立製作所デザイン本部

日 時: 2014年9月6日(土)9時30分~20時30分
場 所: (株)日立製作所 デザイン本部
東京都港区赤坂5丁目3-1(赤坂Bizタワー)

地下鉄千代田線 赤坂駅 徒歩1分/銀座線丸の内線 赤坂見附駅徒歩5分
※詳しい場所ならびに入館方法については、参加者に後日ご連絡いたします。

< お問い合わせ先 >
一般社団法人 医療の質・安全学会 学際共同研究推進委員会
第8回入門講座実施委員会 南部美砂子
(公立はこだて未来大学 情報アーキテクチャ学科)
電 話 0138-34-6486
Eメール <collab@qsh.jp>

(情報提供 南部美砂子 様)

◆福岡TEA研究会のお知らせ

複線経路・等至性モデル(Trajectory Equifinality Model:TEM)とは、
時間を捨象せず個人の変容を社会との関係で捉え記述しようとする文化心理学の
方法論です。データと丁寧に向き合い、さまざまな視点から理解を深める質的研
究のツールとして活用されています。このたび福岡で、このTEMを用いた研究の
発表会を実施します。どなたでもご参加いただけますので、どうぞ気軽にお越し
ください。なお、会場に人数制限がありますので、参加を希望される方は下記連
絡先へお申し込みください。

日時:7月26日(土)14:00~18:00
場所:TKP博多駅筑紫口会議室 カンファレンスルーム4
(博多駅徒歩3分)
参加費:300円
連絡先: 佐藤紀代子 career.c@n-junshin.ac.jp
福岡TEA詳細については下記リンク先をご覧ください
https://sites.google.com/site/kokorotem/ws/fugangteatemyanjiuhui

(情報提供 佐藤紀代子 様)

◆第11回とうふ研のご案内

とうふ研(東京フィールド研究検討会)は、広くフィールド研究を行なっている
研究者にご自身の研究を公に、しかも長時間検討する機会を提供する会です。
今回はお三方の研究検討を予定しています。ぜひご参加ください。
【日時】2014年8月29日(金)10時00分~17時00分
※終了後に懇親会も予定しています。
【場所】茨城大学水戸キャンパス 図書館本館セミナールーム
[茨城大学へのアクセス]
http://www.ibaraki.ac.jp/generalinfo/campus/mito/index.html
【参加費用】無料。
【参加申込】事前に下記のメールアドレスに申し込みください。
荒川歩 [arakawaアットmusabi.ac.jp] (アットを@に)
【研究検討1】
「幼児は中学生との〝ふれ合い体験〟を通してどのような経験をしているのか:
クラスの幼児一人一人の経験の分析」
天野美和子(白梅学園大学大学院)
【研究検討2】
「子どもと音楽療法の「出会い」をめぐる考察」
山本知香(フリー)
【研究検討3】
「質的研究における時間の問題:発達心理学を足場として」
徳田治子(高千穂大学)
【世話人】
荒川歩(武蔵野美術大学)・徳田治子(高千穂大学)・松本光太郎(茨城大学)

(情報提供者 荒川歩 様)

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■ 会員著書紹介    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

渡辺恒夫(著)『他者問題で解く心の科学史』北大路書房 2014年7月刊
定価2300円+税

(情報提供者 渡辺恒夫 様)

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[クッピーより]

ドイツ優勝!ゲッツェのゴール!ドイツは選手層も厚いしチームとしても
まとまっていました。

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編集:日本質的心理学会研究交流委員会
第117号担当:日高友郎・呉宣児・香川秀太
発行:日本質的心理学会 http://www.jaqp.jp/
発行日:2014年7月20日
●メールマガジンは、学会からの配信専用ですので返信できません。
●学会に関するご意見・ご要望は以下のWebページからお願いします。
学会事務局アドレス jaqp-post@bunken.co.jp
●メールマガジンに掲載する研究会等の情報やアイディアを募集しております。
情報提供・投稿は、各号15日までにお願いします。
http://www.jaqp.jp/kouryu/jyouhou/
(メールソフトによっては、改行されていることがあります)
●アドレスの変更、配信の停止を希望される場合は、お手数ですが学会事務局
までご連絡ください。
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